JPS6238617Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は油圧、空圧等により縫製物の布をテーブ
ル面と布押圧面とで挟持してPROM等の記憶素子
により一定形状の縫目を得る自動縫いミシンの改
良に関するものである。

従来の自動縫いミシンとしては第１図に示すも
のがあつた。図において、１はミシン、２はその
ベツド上面、３はミシンを載置するテーブル、４
はテーブル上面、５は布を挟持する布押え、６は
布を取り出す際および布を挟持する際に布押え５
を開閉するためのエアシリンダ、７は布押え５を
固着し、一定形状に移動させる布送り装置、８は
布送り装置７をＸ軸方向に移動させるＸパルスモ
ータ、９は同じくＹ軸方向に移動させるＹパルス
モータである。

次に動作について説明する。図示しないPROM
等に記憶されたデータに従つてＸパルスモータ８
およびＹパルスモータ９を所定量だけ回動させ布
送り装置７を所定方向に所定量だけ移動させる。
このような構成において布はエアシリンダ６によ
り布押え５の下面とテーブル上面４およびベツド
上面２との間で所定の押圧量で挟持されて所定の
Ｘ軸、Ｙ軸方向の移動を行うのでテーブル上面４
およびベツド上面２は繰返し所定のパターンを縫
製している間に傷や汚れがひどくなり縫製物をテ
ーブル等の傷や汚れで傷めまたは汚し製品価値を
下げる欠点があつた。又テーブル３とミシン１の
隙間１０に布が引掛かり布にしわがよつたり所定
の縫目が得られない欠点もあつた。

本案はかかる欠点を除くために考案したもので
ある。

以下第２図、第３図について、その実施例を述
べる。１１は肉厚の薄いビニールシートやテフロ
ンシート等の樹脂から作られ、かつ各隅には簡易
着脱自在テープ１２が取付けられ、ほぼ中央部に
は針落ちの孔１３があけられているカバーであ
る。一方テーブル３の上面４にはカバー１１の簡
易着脱自在テープ１２に対向した位置に同じく簡
易着脱自在テープ１４が設置されている。従つて
テーブル３にミシン１を載置してからカバー１１
をミシン１の針に対する針落孔１３に合せてカバ
ー１１のテープ１２とテーブル３のテープ１４と
を合わせて取付ける構造となつている。なお第１
図と同一構成については同一符号を付して説明を
省略する。

本案は以上のようにミシンの布送り装置により
動作する布押えの少くとも移動範囲内にカバーを
設けたのでテーブル上面及びベツド上面が保護さ
れ傷をつけたり汚れたりする恐れがなく又テーブ
ルとミシンの隙間に布が引掛つたりするおそれが
ないので正確な縫目が得られ縫製物の製品価値を
下げる心配がない。カバーが汚れたり破れたりし
たときは、新しいカバーに交換すればよい。又カ
バーはビニールシートやテフロン（登録商標）シ
ート等で薄肉で構成したので、布を布押えで押圧
挟持する場合、完全にテーブル面およびベツド上
面とカバーとでカバーを付けないときと全く同じ
ような状態で密着挟持できるので縫製中、布の浮
き上りがなく正確な縫目が構成される。

なおカバーは商品名「マジツク（登録商標）テ
ープ」という名で知られている簡易着脱自在テー
プ等で取外し自在にすれば、ミシン内部のメンテ
ナスが容易に行える効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のものの全体斜視図、第２図は本
案のものの全体斜視図、第３図は本案のカバーの
斜視図であり、２はミシンのベツド上面、４はテ
ーブル上面、５は布押え、７は布送り装置、８は
Ｘパルスモータ、９はＹパルスモータ、１１はカ
バー、１２，１４は簡易着脱自在テープ、１３は
針落孔である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 縫製物を油圧、空圧、ソレノイド等で押圧しミ
   シンテーブルおよびベツド上面とで挟持して所定
   のPROM等により所定の形状に縫製する自動縫い
   ミシンにおいて、 前記ベツドを含むテーブル上面に取り外し自在
   に取り付けられミシンの針落ち部に対向する針落
   ち孔を有するとともに、少なくとも縫製物の布押
   えの移動範囲内を覆うようにした合成樹脂製の薄
   肉のシートからなるカバーを具備してなることを
   特徴とする自動縫いミシン。