JPS6238110B2 - - Google Patents

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JPS6238110B2
JPS6238110B2 JP53132204A JP13220478A JPS6238110B2 JP S6238110 B2 JPS6238110 B2 JP S6238110B2 JP 53132204 A JP53132204 A JP 53132204A JP 13220478 A JP13220478 A JP 13220478A JP S6238110 B2 JPS6238110 B2 JP S6238110B2
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JP
Japan
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grinding wheel
workpiece
grinding
speed
traverse
Prior art date
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Application number
JP53132204A
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English (en)
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JPS5558972A (en
Inventor
Akyoshi Kobayashi
Shintaro Ishikawa
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Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Publication date
Application filed by Toyoda Koki KK filed Critical Toyoda Koki KK
Priority to JP13220478A priority Critical patent/JPS5558972A/ja
Publication of JPS5558972A publication Critical patent/JPS5558972A/ja
Publication of JPS6238110B2 publication Critical patent/JPS6238110B2/ja
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  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は工作物外周面に切込んだ砥石車を工作
物軸線方向に相対移動させて砥石車よりも幅の広
い加工面を研削加工するようにしたトラバース研
削方法および装置に関するもので、その目的とす
るところは、砥石車の加工面が一様に摩耗するよ
うにして高精度な加工が長期に亘つて行えるよう
にすることにある。
従来、工作物をトラバース研削で加工する場
合、工作物1回転当りの砥石車の工作物軸線方向
の移動量ltは、砥石車の幅をbとすると0.5bから
0.1bの間に設定されていたが、このような速度で
砥石車をトラバースさせると砥石車には第1図に
示すような階段状の摩耗が生じる。このため、切
込量の多い粗研削加工から切込量の少ない精研削
加工に入ると、砥石車の当り面が粗研削時の数分
の1以下となつてしまい高精度な精研削加工を行
うことができなくなつてしまう。
したがつて、従来においては、粗研削加工が完
了した後で砥石車をドレツシングし、砥石車の加
工面を平坦な状態にしてから精研削に入るように
していたが、このようにすると、1つの加工面を
加工する度にドレツシングを行わなければならな
いため、砥石車の消費量が多くなるだけでなく、
砥石車のドレツシングに要する時間のために工作
物の実質的な加工時間が長くなり、生産性を悪化
させる原因ともなつていた。
近年になつて、立方晶窒化硼素等を砥粒とする
切削能力の高い砥石車がトラバース研削に使用さ
れるようになつたが、このような切削能力の高い
砥石車を用いても上述したような階段状摩耗の発
生は防止することができず、粗研削加工の後でド
レツシングを行わなければ要求された仕上げ面精
度を得ることができなかつた。このような切削能
力の高い砥石車は従来の砥石車に比べて非常に高
価であるため、1つの加工面を加工する度にドレ
ツシングを行うことは経済的にも問題となつてい
た。
このような砥石車の階段状の摩耗は、上述のよ
うな速度で砥石車をトラバースさせて研削加工を
行うと必ず生ずるもので、砥石車のトラバース速
度に応じた段数の摩耗が発生する。すなわち、ト
ラバース研削においては、工作物が回転しながら
軸線方向に移動するため、砥石車の進行方向の先
端部より工作物1回転当りのトラバース量ltと同
じ幅の間S1の間では砥石車にほぼ均等な研削抵
抗が作用してこの部分で大半の研削が行われ、こ
れに続く幅がltに等しい区間S2、S3、S4で切残し
が段階的に研削されていく。このため、砥石車に
作用する研削抵抗はS1からS4に行くに従つて段
階的に減少し、砥石車の加工面に階段状の摩耗が
生じることになる。
ところで、このような階段状の摩耗は、工作物
1回転当りの砥石車の移動量を砥石車の幅と同じ
かもしくはそれ以上にして、砥石車の加工面に均
一な研削抵抗が作用するようにすればよいが、こ
のような速い速度で砥石車をトラバースさせると
砥石車の砥粒に大きな力が作用し、砥石車として
立方晶窒化硼素等の高い切削能力を有する砥粒を
用いていない砥石車においては砥粒が脱落してし
まい研削ができなくなつてしまう。このため、従
来においては、上記のような速度で砥石車をトラ
バースさせて工作物を加工することは全く行われ
ていなかつた。
本発明は、砥石車として立方晶窒化硼素等を砥
粒とする切削能力の高いものを用いれば、工作物
が1回転する間の砥石車の移動量を砥石車の幅以
上に出来ることに鑑みてなされたもので、その特
徴とするところは、工作物1回転当りの砥石車の
移動量ltと砥石車の幅bとの関係がb≦lt<2bと
なるように工作物の回転速度と砥石車の移動速度
の比を制御するようにして研削加工を行うように
したことにある。
以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。第2図において10は研削盤のベツドで、こ
のベツド10の前方にはテーブル11が左右方向
(Y軸方向)へ移動できるように載置され、ベツ
ド10の側面に取付けられたパルスモータ12に
よつてY軸方向へ移動されるようになつている。
このテーブル11上には、交流モータ13によつ
て回転駆動される主軸14を軸架する主軸台15
と、心押台センタ16を軸架する心押台17とが
載置されており、主軸14には主軸センタ18と
駆動ピン19とが固着されている。そして、この
主軸台センタ18と心押台センタ16との間には
砥石車Gよりも幅の広い加工面を有する工作物W
が挾持され、駆動金20を介して駆動ピン19に
係合している。
一方、ベツド10の後方には砥石台21が工作
物Wの軸線と直交する方向(X軸方向)に移動で
きるように案内され、ベツド10の後面に固着さ
れたパルスモータ22によつて移動されるように
なつている。この砥石台21には立方晶窒化硼素
等を砥粒とした研削能力の高い砥石車Gが工作物
Wの軸線と平行に軸架されており、砥石駆動用モ
ータ23によつて回転駆動されるようになつてい
る。
テーブル11を移動させるパルスモータ12お
よび砥石台21を移動させるパルスモータ22
は、数値制御装置24から指令パルスの与えられ
るパルスモータ駆動回路25,26にそれぞれ接
続されており、パルスモータ駆動回路25,26
に指令パルスが与えられると、指令パルスの数に
応じてパルスモータ12,22が回転される。こ
れによつて砥石台21とテーブル11とが移動さ
れて砥石車Gと工作物Wとの相対位置が変化せし
められ、工作物Wの加工面がトラバース研削され
る。
また、主軸台15の後端部には工作物Wの回転
を検出する回転検出器27が取付けられており、
工作物Wの回転に応じて回転パルスRPA,RPB
を出力するようになつている。この回転検出器2
7は、第3図に示すように主軸14と1対1の速
度比で回転する駆動軸28に取付けられた回転板
29と、この回転板29の外側に配設され回転板
29の外周1箇所に突設された突起部29aの接
近によつて動作する2個の近接スイツチ30,3
1と、ケース32とによつて構成されており、近
接スイツチ30と31は180度位相の異つた位置
に取付けられている。したがつて、工作物Wが回
転すると、近接スイツチ30,31から180度だ
け位相の異つた信号が出されることになり、この
近接スイツチ30,31から出力される信号がそ
れぞれ回転信号RPA,RPBとして数値制御装置
24に与えられるようになつている。数値制御装
置24は、回転検出器27から出力される回転パ
ルスRPA,RPBを入力してテーブル11のトラ
バース速度の制御と、トラバースを開始する時期
の制御を行うようになつている。
この数値制御装置24は、一例として第4図の
ような構成になつている。制御回路40とパルス
発生器41と移動量カウンタ42とゲート回路4
3とによつて構成される回路は、デジタルスイツ
チDS10〜DS17に設定されている制御データ
に基づいてパルスモータ駆動回路25,26にパ
ルスを分配し、これによつて工作物Wをトラバー
ス研削するもので、デジタルスイツチDS10〜
DS13には早送り量LO、粗研切込量LR、精研
切込量LF、トラバース量LTといつた移動量のデ
ータが設定され、デジタルスイツチDS14と1
5には早送り時と切込時の送り速度FO,FCが設
定され、デジタルスイツチDS16と17には粗
研削時と精研削時におけるトラバース回数NR,
NFが設定されている。
パルス発生器41は制御回路40から出力され
る速度データに応じた周期のパルスを発生するも
ので、このパルス発生器41から出力されるパル
スはゲート回路43と移動量カウンタ42とに与
えられるようになつている。ゲート回路43に与
えられたパルスは、制御回路40から出溶される
移動方向指定用のデータに基づいてパルスモータ
駆動回路25,26に指令パルスX,X,Y
,Yとして分配される。また、移動量カウン
タ42はパルスモータ駆動回路25,26に分配
されたパルスを計数して砥石台21とテーブル1
1の移動量を検出するもので、制御回路40から
プリセツトされた指令移動量をパルス発生器41
から出力されるパルスによつて減算し、計数値が
零になるとパルス分配完了信号PGEを制御回路
40に出力するようになつている。
制御回路40は内部記憶された制御プログラム
に基づいてパルス発生器41と移動量カウンタ4
2とゲート回路43とを制御してトラバース研削
のためのパルス分配を行わせるもので、次のよう
にしてパルス分配の制御を行う。すなわち、移動
量カウンタ42とパルス発生器41とにそれだれ
移動量と速度のデータをプリセツトし、この後、
ゲート回路43に移動方向指定用のデータを出力
する。これにより、パルス発生器41から指定さ
れた速度のパルスが出力され指令パルスとしてパ
ルスモータ駆動回路25または26に分配され
る。そして、移動量カウンタ42にプリセツトさ
れた移動量に応じた数のパルスが分配され、移動
量カウンタ42の計数値が零になると、制御回路
40にパルス分配完了信号PGEが与えられるた
め、制御回路40は次の移動量と速度のデータを
移動量カウンタ42とパルス発生器41に出力
し、再びパルスの分配を開始する。このような動
作をパルス分配の軸方向を変えて繰返えして行う
ことによりトラバース研削のためのパルス分配が
行われる。
すなわち、図略の起動スイツチが押圧される
と、制御回路40は砥石車Gを第5図に示すよう
に早送りで前進させるパルス分配を行い、砥石車
Gの加工面を工作物Wの外周面に接触する直前の
位置PAに位置決めする。そして、砥石車Gを粗
研削切込量LRだけ送込んでテーブル11を1往
復させる粗研削のパルス分配動作を指定された粗
研削回数MRだけ行い、この後、砥石車Gを精研
削切込量LFだけ送込んでテーブル11を1往復
させる精研削のパルス分配動作を指定された精研
削回数MFだけ行い、砥石車Gを原位置まで戻し
てパルス分配動作を完了する。
このようなトラバース研削のパルス分配に必要
な制御データの殆んどはデジタルスイツチDS1
0〜DS17に設定されているが、テーブル11
のトラバース速度FTを指定するデータだけはデ
ジタルスイツチDS10〜DS17に設定されてお
らず、トラバース速度演算回路44から与えられ
るようになつている。
このトラバース速度演算回路44は、粗研削時
におけるテーブル11の移動速度と精研削時にお
けるテーブル11の移動速度とを、デジタルスイ
ツチDS20に設定されている砥石幅のデータと
工作物Wの回転速度とから演算するもので、速度
検出器45と乗算器46と補正乗算器47とフリ
ツプフロツプFF1,FF2とゲートG1,G2と
デジタルスイツチDS21,DS22とオアゲート
OGとによつて構成されている。
速度検出器45は、回転検出器27から出力さ
れる回転パルスRPBを計数して工作物Wの回転速
度を検出するもので、工作物Wの1分間当りの回
転数をデジタル信号で出力する。乗算器46は速
度検出器45から出力される工作物Wの回転速度
とデジタルスイツチDS20に設定されている砥
石幅のデータとを乗算して工作物Wが1回転する
間に砥石車Gが砥石車の幅だけ移動するトラバー
ス速度を演算するもので、デジタル形の乗算器が
用いられる。デジタルスイツチDS20には砥石
車の幅がミリメートルの単位で設定されるように
なつているため、乗算器46からは、工作物Wが
1回転する間に砥石車Gを砥石車の幅だけ移動さ
せるのに必要なテーブル11の移動速度が、ミリ
メートル毎分の単位のデータとして出力される。
一方、補正乗算器47は乗算器46から出力さ
れる移動速度のデータにデジタルスイツチDS2
1,22に設定されている補正値を乗算して移動
速度のデータを補正するもので、粗研削時にはフ
リツプフロツプFF1がセツトされてゲートG1
が開かれるため、デジタルスイツチDS21に設
定されている補正値が補正乗算器47に与えら
れ、精研削時にはフリツプフロツプFF2がセツ
トされてゲートG2が開かれるため、デジタルス
イツチDS22に設定されている補正値が補正乗
算器47に与えられる。
粗研削時において砥石車Gが階段状に摩耗する
ことを防止するためには、粗研削時におけるテー
ブル11のトラバース速度を、工作物Wが1回転
する間に砥石車Gが砥石車Gの幅と同じかそれよ
りも多く移動するように設定すればよいが、トラ
バース速度をあまり遅く設定すると、パルス発生
器41の変動等によつて工作物Wが1回転する間
の砥石車Gの移動量が砥石車Gの幅を下回わるこ
とがあり、トラバース速度をあまり速くすると、
切残しの量が増加して好ましくない。このため、
デジタルスイツチDS21には補正値のデータと
して1.1程度の値が設定される。一方、精研削時
においては、トラバース速度を遅くした方が仕上
面精度が向上すること、粗研削時に発生した切残
しを完全に除去する必要がある等の理由で、トラ
バース速度を粗研削時の1/4〜1/6程度に低減する
必要がある。このためデジタルスイツチDS22
には補正値として0.2程度の値が設定される。な
お、精研削時においては切込量が少なく砥石車G
に加わる研削抵抗が少ないため、テーブル11の
トラバース速度を低減しても砥石車Gに階段状の
摩耗が発生することは殆んどなく、高精度な加工
が行える。
このようにして補正されたトラバース速度のデ
ータは補正乗算器47から出力され、トラバース
速度FTのデータとして制御回路40に与えられ
る。これにより、粗研削加工時におけるテーブル
11の移動速度は、工作物Wが1回転する間に砥
石車Gが砥石車Gの幅よりも少しだけ多く移動す
るように制御され、精研削時におけるテーブル1
1の移動速度は粗研削時の1/5程度の速度で移動
するように制御される。したがつて、粗研削時に
おいては、砥石車Gの加工面に均一な研削抵抗が
作用して均一に摩耗し砥石車Gに階段状の摩耗が
発生することが防止される。このため、従来のよ
うに粗研削加工の後で砥石車Gのドレツシングを
行わなくても高精度な加工を行うことができる。
なお、上述の説明からも明らかなように、上記
実施例のように工作物Wが1回転する間の砥石車
Gの移動速度を砥石車の幅よりも大きくすると、
工作物W加工面に切残しが生ずるが、この切残し
は、普通、次のトラバース工程で除去されるた
め、あまり問題とならない。しかしながら次のト
ラバース工程で砥石車Gが前のトラバース工程で
通つた軌跡と同じ軌跡をたどつて移動すると、切
残しが除去されないで残つてしまうことがありこ
のような現象が生ずると加工精度に影響を及ぼ
す。このため、本実施例においては、トラバース
を行う度にトラバースを開始する時期を順番にず
らし、砥石車Gが同じ軌跡を通らないようにして
いる。すなわち、トラバース動作を1回行う度に
フリツプフロツプFF3のクロツク端子Cに信号
を与えてフリツプフロツプFF3を反転させ、フ
リツプフロツプFF3がセツトしているときには
回転パルスRPAが送出された時にトラバースを
開始し、フリツプフロツプFF3がリセツトして
いるときには回転パルスRPBが送出された時にト
ラバースを開始するようにしている。これによ
り、トラバースを開始する時の工作物Wの回転位
相がトラバースを行う度に180度ずつ変化し、前
のトラバース工程で生じた切残しは次のトラバー
ス工程で完全に除去される。このように、トラバ
ースを開始する時期を180度ずらすようにすれ
ば、工作物W1回転当りのテーブル11の移動速
度を砥石車Gの幅の2倍にまで早めてもよい。上
記した回転板29と近接スイツチ30,31とフ
リツプフロツプFF3と制御回路40とによりト
ラバース開始時の主軸の回転位相をトラバース毎
にずらす主軸の回転位相ずらし手段が構成され
る。
また、上記実施例においては、工作物Wの回転
速度を検出して、トラバース速度を求めるように
しているが、工作物Wの回転速度を容易に知るこ
とができる場合には、工作物Wの回転速度を設定
する速度設定用のデジタルスイツチを設け、この
速度設定用のデジタルスイツチに設定された速度
データと砥石幅のデータとを乗算してトラバース
速度を演算するようにしてもよい。
第6図は数値制御装置24の他の実施例を示す
もので、トラバース速度のデータを砥石幅のデー
タで割ることによつて、工作物Wが1回転する間
に砥石車Gが砥石車Gの幅だけ移動するような工
作物Wの回転速度を求め、この求められた回転速
度によつて工作物Wを回転させるようにしたもの
である。なお、この場合にはトラバース速度に応
じて主軸14の回転速度を変更する必要があるた
め主軸駆動用のモータ13にサーボモータが使用
される。
デジタルスイツチDS30,DS31には、粗研
削時におけるトラバース速度と精研削時における
トラバース速度のデータがそれぞれ設定されてお
り、これらのデータが制御回路40に与えられ
て、粗研削時と精研削時におけるテーブル11の
トラバース速度を指定するようになつている。一
方、デジタルスイツチDS30に設定された粗研
削時におけるトラバース速度のデータは、割算器
50にも与えられ、粗研削時におけるトラバース
速度のデータがデジタルスイツチDS20に設定
された砥石幅のデータによつて割られる。これに
より、割算器50からは工作物Wが1回転する間
に砥石車Gが砥石車Gの幅だけ移動するような工
作物Wの回転速度を表わすデータがデジタル信号
で出力され、DA変換器51に出力される。DA変
換器51はデジタル信号をアナログ信号に変換す
るものであるため、DA変換器51からは割算器
50によつて演算された工作物Wの回転速度に応
じたアナログ信号が出力され、このアナログ信号
がサーボモータ駆動回路50に与えられる。この
サーボモータ駆動回路50は主軸駆動用のサーボ
モータ13を与えられたアナログ信号の大きさに
応じた速度で回転させるもので、これによつて工
作物Wが演算された回転速度で回転され、工作物
W1回転当りの砥石車Gの移動量が砥石車Gの幅
と同じになる。
本実施例では、工作物Wが1回転する間に砥石
車Gが砥石車Gの幅だけ移動するため、上述した
ような切残しは生ずることはなく、トラバースを
行う度にトラバースを開始する時期を変える必要
はない。
デジタルスイツチDS31に設定される精研削
時におけるトラバース速度としては、デジタルス
イツチDS30に設定されている粗研削時のトラ
バース速度の1/4から1/6の値が設定される。この
ため、精研削時においては、工作物W1回転当り
の砥石車Gの移動量が1/4〜1/6に低減され、高精
度な精研削が行われる。
なお、本実施例においては、デジタルスイツチ
DS30に設定された粗研削時におけるトラバー
ス速度のデータを砥石幅のデータで割つて工作物
Wの回転速度を求めるようにしていたが、テーブ
ル11のトラバース速度を検出する速度検出器を
設け、この速度検出器から出力されるトラバース
速度を砥石幅のデータで割つて工作物Wの回転速
度を求めるようにしてもよい。
以上述べたように、本発明にかかるトラバース
研削方法および装置においては、工作物Wが1回
転する間の砥石車の相対移動量が砥石車の幅以上
となるようにして、工作物の加工を行うようにし
ているから、砥石車の加工面に均一な研削抵抗を
作用せしめることができ、砥石車を均一に摩耗さ
せることができる。このため、従来のように、工
作物の研削加工に伴つて砥石車が階段状に摩耗し
て実質的な研削面が工作物加工に伴つて減少して
しまうことは未然に防止され、長期間に亘つて高
精度なトラバース研削を行うことができる。した
がつて、従来のように、短い間隔で砥石車のドレ
ツシングを行う必要がなくなり、砥石車の消費量
を減少することができるだけでなく、実質的な工
作物加工時間を短縮できる利点もある。また、第
2番目の発明においては、主軸の回転速度を検出
し、この検出された主軸回転速度に基づいて工作
物が1回転する間の砥石車の相対移動量が砥石車
の幅以上となるようなトラバース速度を演算して
トラバース速度を変更するように構成しているた
め、主軸の回転速度が変更されたり変動した場合
には、トラバース速度が変化後の主軸回転速度に
適した値に自動的に変更される。したがつて、作
業者による調整作業を行うことなく、主軸の回転
速度の変化に関わらず最適なトラバース速度で研
削加工を行うことができる。
さらに、第3番目の発明においては、テーブル
のトラバース速度を検出し、この検出されたトラ
バース速度に基づいて工作物が1回転する間の砥
石車の相対移動量が砥石車の幅以上となるような
主軸回転速度を演算して主軸回転速度を変更する
ように構成しているため、テーブルのトラバース
速度が変更されたり変動した場合には、主軸回転
速度が変化後のトラバース速度に適した値に自動
的に変更される。したがつて、作業者による調整
作業を行うことなく、トラバース車速の変化に関
わらず最適な主軸回転速度で研削加工を行うこと
ができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は砥石車に階段状の摩耗が生ずる過程を
説明するための図、第2図は本発明にかかるトラ
バース研削方法によつて工作物を加工する数値制
御研削盤の一例を示すもので研削盤の平面図に数
値制御装置を示すブロツク図を付加した図、第3
図は第2図における回転検出器27の具体的な構
成を示す図、第4図は第2図における数値制御装
置24の具体的な構成を示すブロツク図、第5図
は工作物加工時における砥石車の移動軌跡を示す
図、第6図は数値制御装置24の第2実施例を示
すブロツク図である。 10……ベツド、11……テーブル、12,2
2……パルスモータ、14……主軸、15……主
軸台、17……心押台、21……砥石台、23…
…砥石駆動用モータ、24……数値制御装置、2
5,26……パルスモータ駆動回路、27……回
転検出器、40……制御回路、41……パルス発
生器、42……移動量カウンタ、43……ゲート
回路、44……トラバース速度演算回路、45…
…速度検出器、46……乗算器、47……補正乗
算器、50……割算器、51……DA変換器、5
2……サーボモータ駆動回路、DS10〜DS31
……デジタルスイツチ、FF1〜FF3……フリツ
プフロツプ、G……砥石車、G1,G2……ゲー
ト、W……工作物。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 砥石車を所定の回転速度で回転する工作物の
    外周面に所定量だけ切込みこの後砥石車の工作物
    軸線方向へ相対移動させ、かかる切込みと相対移
    動を複数回繰返すことによつて砥石車よりも幅の
    広い加工面を有する工作物を加工するようにした
    トラバース研削方法において、工作物が1回転す
    る間の砥石車の相対移動量ltと砥石車の幅bとの
    間の関係がb≦lt<2bとなるように工作物の回転
    速度またはおよび砥石車の移動速度を制御しか
    つ、切込みと相対移動を繰返すときにb<lt<2b
    の場合は主軸の回転位相をずらして前記加工面を
    加工するようにしたトラバース研削方法。 2 砥石車の幅よりも幅の広い加工面を有する工
    作物を研削加工するための装置であつて、ベツド
    上に載置された砥石台およびテーブルと、前記テ
    ーブル上に載置れた主軸駆動用のモータによつて
    回転駆動される主軸を軸架する主軸台と、前記テ
    ーブル上に載置され前記主軸の先端に設けられた
    主軸センタとの間で工作物を挾持する心押台セン
    タを有する心押台と、前記砥石台上に軸架され砥
    石駆動用モータによつて回転駆動される工作物加
    工面と平行な研削面を有する砥石車と、前記砥石
    台を移動させ砥石車の加工面を工作物外周面に所
    定量だけ切込む切込手段と、前記テーブルまたは
    砥石台を指令された速度で移動させ前記砥石車を
    工作物軸線方向に相対移動させるトラバース手段
    と、前記切込みと相対移動を設定された回数だけ
    繰返す繰返し手段と、主軸の回転速度を検出する
    速度検出器と、この速度検出器によつて検出され
    た主軸回転速度と砥石車の幅寸法とに基づいて工
    作物が1回転する間の砥石車の相対移動量ltと砥
    石車の幅bとの関係がb≦lt<2bとなるトラバー
    ス速度を演算する乗算器と、この乗算器によつて
    演算されたトラバース速度で砥石車が相対移動す
    るように前記トラバース手段の駆動装置を制御す
    るトラバース速度制御手段と、相対移動開始時の
    主軸の回転位相を相対移動の繰返し毎に所定の回
    転位相にずらす主軸の回転位相ずらし手段とから
    構成されることを特徴とするトラバース研削装
    置。 3 砥石車の幅よりも幅の広い加工面を有する工
    作物を研削加工するための装置であつて、ベツド
    上に載置された砥石台およびテーブルと、前記テ
    ーブル上に載置され速度可変形の主軸駆動用モー
    タによつて回転駆動される主軸を軸架する主軸台
    と、前記テーブル上に載置され前記主軸の先端に
    設けられた主軸センタとの間で工作物を挾持する
    心押台センタを有する心押台と、前記砥石台上に
    軸架され砥石駆動用モータによつて回転駆動され
    る工作物加工面と平行な研削面を有する砥石車
    と、前記砥石台を移動させ砥石車の加工面を工作
    物外周面に所定量だけ切込む切込手段と、前記テ
    ーブルまたは砥石台を移動させ前記砥石車を工作
    物軸線方向に相対移動させるトラバース手段と、
    前記切込みと相対移動を設定された回数だけ繰返
    す繰返し手段と、外部から設定された砥石車のト
    ラバース速度または速度検出器によつて検出され
    た砥石車のトラバース速度を砥石車の幅寸法で割
    つて工作物が1回転する間の砥石車の相対移動量
    ltと砥石車の幅bとの関係がb≦lt<2bとなる工
    作物の回転速度を演算する割算器と、この割算器
    によつて演算された回転速度で工作物が回転する
    ように前記主軸駆動用モータの回転を制御する回
    転速度制御手段と、相対移動開始時の主軸の回転
    位相を相対移動の繰返し毎に所定の回転位相にず
    らす主軸の回転位相ずらし手段とから構成される
    ことを特徴とするトラバース研削装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5141957A (en) * 1974-10-07 1976-04-08 Nippon Electric Co Handotaisochino denkyokukeiseihoho

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