JPS6237570A - 平板形ガスケツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、望ましくは金属製の、少くとも１つの縁部材
を、特に燃焼室の所の縁において有し、またシール特性
を向上させる追加的手段を前記縁部材の領域において有
する、特に内燃機関のシリンダーヘッド用の平板形ガス
ケットに関する。

〔従来の技術〕

内燃機関のシリンダーヘッドのガスケットは、場合によ
っては金属で強化した軟質板材、あるいは特に好ましく
は鋼の板材でできている。特に燃焼室縁の所を高温の燃
焼ガスから守り、シール圧力を高めるために、ガスケッ
トの開口縁には、縁で曲げられて断面がＵ字形になった
金属製の縁部材が設けられる。シール作用をより良くす
るためには、開口縁において縁部材で囲まれた領域に、
例えば断面が円形から長方形まで種々の金属板リングあ
るいははね作用のある螺旋形ばねリンクを挿入すること
が公知である。また、大体が金属製の挿入リング（Ｖｏ
ｒｌａｇｅｒｉｎｇ　）をガスケットの開口縁に設ける
ことも同様に公知である。

ＵＳ−ＰＳ　４，３９７，４７２によって、　金属で強
化された軟質材料のシリンターヘッド用ガスケットが公
知であるが、それにおいては、金属の板が開口縁の所に
おいて半径方向内方に延びていて、その部分が変形加工
されて環状の溝（５ｉｃｋｅ　）が形成されている。そ
の溝で作られた空所にはグラファイトが充填され、そこ
は金属製の縁部材で囲まれている。

燃焼室縁の所における最適のシール特性のための重要な
前提は燃焼室縁の所での部材のスプリン　　　　。

グバツク性がよく、受ける熱影響が少いことであ　　　
　′る。しかし、エンジンが運転されると種々の荷重が
生じ、開口縁部においては、シリンダ一本体の軸方向で
交番する強い振動によって、持続的な交番荷重が生ずる
。縁部材の中に螺旋形はねリングが挿入されている場合
、また、金属リングが縁部材の中にあるいは直接に（挿
入リングとして）挿入されている場合、大きな熱負荷が
加わると部材のスプリングバック性が失われ、場合によ
っては開口縁で円周上不均一に大きな熱影響を受け、結
局はガスケットでの漏れが生ずることとなる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

以上により本発明が目的とするのは、簡単で安価につく
手段によって、エンジンの運転中の持続的荷重の下で燃
焼室縁部でのシール性能劣化が最適に防止されるような
、特には内燃機関のシリンダーヘッド用の、平板形ガス
ケットを提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明によればこの目的は、平板形ガスケットの縁部材
で囲まれた領域に望ましくは膨張させたグラファイト、
すなわち粉状、片状、繊維状あるいはフォイル状のグラ
ファイトが充填されていることによって解決される。場
合によってはグラファイトに、その強さを高めるために
、バインダー材料が付加されてもよく、ざらに／あるい
はグラファイトが重量比で５０％未満の短かい金属繊維
、有機合成繊維、無機質繊維および／あるいは焼結金属
粉末を含んでいてもよい。

開口縁部の縁部材で囲まれた領域にグラファイト材料を
充填するという本発明によれば、グラファイトの最適の
耐熱性と良好な熱伝導特性が、開口縁での最適で持続的
なシール作用を保つために、合目的的に利用される。充
填されたグラファイトが縁部材とガスケット板の開口縁
で完全に包囲されているので、組立の際のシールのため
の抑圧の下で、充填されたグラファイトは少しく弾性変
形するだけであり、グラファイトの性質により生じてい
る高度のスプリングバック性が温存され、したがって良
好なシール作用が得られる。グラファイトの高度の耐熱
性によって、温度が上昇しても充填物が強い熱影響を受
けることが避けられ、ガスケットは高温での運転が継続
した場合であっても、縁部材のついた開口縁で極めて良
好にシールされる。

最も簡単な実施態様では、開口縁部において縁部けによ
って形成された空間は、縁部材とガスケット板の縁で包
囲され、そこがグラファイトの塊で満たされている０し
かし、その被包作用を向上させるために、燃焼室縁の所
と充填されたグラファイトの間に、最大の高さがカスゲ
ットの厚さに対応するような追加的金属リンクが挿入さ
れていてもよい。このリンクは四角形あるいは三角形の
断面形のものでもよいが、充填されたグラファイトの側
で開いたＬ字形あるいはＵ字形の断面形を有しているの
が望ましい。しかし、本発明の考え方からは、開口縁に
おける縁部材は、１つの脚部だけがガスケットについて
いて他方の脚は場合によってシール面に向って開いた空
間を形成していてもよく、この場合この空間にはグラフ
ァイトが充填される。なおまた、グラファイトを充填し
た縁部材の代りとして、グラファイトを充填した挿入形
のリング（Ｖｏｒｌａｇｅｒｉｎｇ　）をガスケット縁
に結合させることができ、縁部材の内面にグラファイト
の被覆をすることもできる。

したがって本発明によれば、開口縁部でのシール作用が
最適な平板形ガスケットが作られる。高度の機械的およ
び熱的負荷の下での縦続的運転においても、縁部材の領
域はスプリングバック性を失わず、したがってシール作
用を失わない。その上、簡単で安価につ〈実施態様が可
能である。複雑な実施態様ももちろん可能で、それらは
比較的面倒で、製作費も比較的高い。それらの実施態様
は特に苛酷な負荷状態におかれる特別なシリンダーヘッ
ドのガスケットの・燃焼室縁の縁部材に適用される。

以下においては、燃焼室縁における開口縁に金属製の縁
部材をつけたシリンダーヘッドのガスケットの実施態様
の１４例を取上げ、断面図で示すそれらの図面を用いて
本発明をさらに詳しく説明する。

〔実施例〕

第１図では、シリンダーヘッド用ガスケット板ｌに、開
口縁部で曲げられて断面がＵ字形になった金属製縁部材
２が取付けられている。縁部材２で形成された空間３に
はグラファイトの塊が充填されており、それは縁部材２
とガスケット板１の開口縁によって包み込まれている。

第２図では、縁部材４で形成された空間５には、１つの
繊維フリース板７と２つの外側グラファイト層６からな
るラミネート体が充填されている。

第３図では、縁部材８の１つの脚部だけがガスケット板
１についている。断面形でＬ字形に曲った縁部材８によ
って形成された空間ｌＯにはグラファイトの塊が充填さ
れている。組立時にグラファイトの塊がガスケット板１
の縁部材８とシリンダーヘッド９のシール面で包囲され
る。

第４図では縁部材１１が、それ自体の中で閉じられた空
間１２ができるように曲げられていて、空間１２にはグ
ラファイトの塊が充填されている。

第５図から第９図までの各断面図では、ガスケット板の
縁１３とグラファイトが充填されている空間１４の間に
金属リンク１５が挿入されていて、グラファイトの塊は
縁部材１６と金属リング１５で完全に包囲されている。

これらにおいて金属リング１５は、長方形（第５図）、
Ｕ字形（第６図）。

Ｌ字形（第７図）、あるいは三角形（第８図）の断面形
を有していて、リングの軸方向高さはガスケット１３の
厚さから縁部材（板）の厚さの２倍を減じたものにはマ
等しい。

第１０図と第１１図では、縁部材の１つの脚部に溝形（
凹凸）１７が形成されている。そして、第１０図ではガ
スケット板の開口縁１８と充填されたグラファイト１９
の間に断面がＬ字形の金属リング２０が挿入されており
、第１１図では充填されたグラファイト１９′の上に、
縁部材の凹凸１７′に適合する溝形リンク２０′が当っ
ている。

第１２図ではガスケット板２′２の縁部材２１の内面に
グラファイトの被覆２３が設けられている。

第１３図ではガスケット板２５についた断面がＵ字形の
縁部材２４に円周上均等分布配置された軸方向の貫通孔
２７を有しているので、充填されたグラファイト２６は
シールのための大きな押圧の下では潰されて流動する。

第１４図では、ガスケット板の開口縁２８に、２分割形
で中にグラファイトが充填された挿入リング２９が挿入
されていて、この挿入リンクはシールのための押圧の下
で軸方向に押し縮められる。

【図面の簡単な説明】

第１図から第１４図までは、本発明による平板形ガスケ
ットの実施例を断面図で示すものである。 １．１３，１８，２２．２５，２８：ガスケット板（ま
たはその開口縁部） ２　、４　’ｔ　ｓ　、　１１　、１６　、２１　、２
４　：縁部材３．６，１０，１２，１４，１９，２３，
２６：グラファイト（塊または被覆） １５．２０：金属リング １７：縁部材の溝部 ２９：挿入リング

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. （１）望ましくは金属製の、少くとも１つの縁部材を、
   特に燃焼室の縁の所において有し、またシール特性を向
   上させる追加的手段を前記縁部材の領域において有する
   、特に内燃機関のシリンダーヘッド用の平板形ガスケッ
   トにおいて、縁部材で囲まれた領域にグラファイトが充
   填されていることを特徴とする平板形ガスケット。
2. （２）グラファイト充填材が、粉状、片状、フォイル状
   および／あるいは繊維状のグラファイトで成つている、
   特許請求の範囲第１項に記載の平板形ガスケット。
3. （３）グラファイト充填材がバインダー材料を含んでい
   る、特許請求の範囲第１項あるいは第２項に記載の平板
   形ガスケット。
4. （４）充填されたグラファイトが、追加材として重量比
   で５０％未満の短かい金属繊維、セラミック繊維、有機
   合成繊維、鉱物質繊維および／あるいは焼結金属粉末を
   含んでいる、特許請求の範囲第１項ないし第３項のいず
   れか１項に記載の平板形ガスケット。
5. （５）縁部材が、燃焼室の縁の所で曲つて断面形がＵ字
   形になつている金属製縁部材で成つている、特許請求の
   範囲第１項ないし第４項のいずれか１項に記載の平板形
   ガスケット。
6. （６）縁部に充填されたグラファイトと開口縁の間に金
   属リングが配置されている、特許請求の範囲第１項ない
   し第５項のいずれか１項に記載の平板形ガスケット。
7. （７）金属リングがＬ字形あるいはＵ字形の断面形を有
   している、特許請求の範囲第１項ないし第６項のいずれ
   か１項に記載の平板形ガスケット。
8. （８）充填されたグラファイトが縁部材の内面の被覆の
   形になつている特許請求の範囲第１項ないし第７項のい
   ずれか１項に記載の平板形ガスケット。
9. （９）燃焼室縁の所での保護手段が、そこに挿入された
   挿入形リングによつてなされている、特許請求の範囲第
   １項ないし第８項のいずれか１項に記載の平板形ガスケ
   ット。
10. （１０）縁部材の脚部に、円周上均等分布して、軸方向
    の貫通孔が設けられている、特許請求の範囲第１項ない
    し第９項のいずれか１項に記載の平板形ガスケット。