JPH06300137A - エンジン用燃焼密封環 - Google Patents
エンジン用燃焼密封環Info
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- JPH06300137A JPH06300137A JP5343227A JP34322793A JPH06300137A JP H06300137 A JPH06300137 A JP H06300137A JP 5343227 A JP5343227 A JP 5343227A JP 34322793 A JP34322793 A JP 34322793A JP H06300137 A JPH06300137 A JP H06300137A
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- Japan
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- section
- seal ring
- combustion
- combustion seal
- engine
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
- F16J15/00—Sealings
- F16J15/02—Sealings between relatively-stationary surfaces
- F16J15/06—Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces
- F16J15/10—Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces with non-metallic packing
- F16J15/12—Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces with non-metallic packing with metal reinforcement or covering
- F16J15/121—Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces with non-metallic packing with metal reinforcement or covering with metal reinforcement
- F16J15/122—Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces with non-metallic packing with metal reinforcement or covering with metal reinforcement generally parallel to the surfaces
- F16J15/123—Details relating to the edges of the packing
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
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- Y10S277/00—Seal for a joint or juncture
- Y10S277/935—Seal made of a particular material
- Y10S277/939—Containing metal
- Y10S277/94—Alloy
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Gasket Seals (AREA)
- Sealing Material Composition (AREA)
- Powder Metallurgy (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 上下方向及びフープ方向に所望の降伏強さを
持つ燃焼密封環を提供することにある。 【構成】 円形の横断面を持つ中央区分40と、この中
央区分から半径方向に延びる少なくとも1つのタブ区分
42とを備えたエンジン・ガスケット用の燃焼密封環3
8は、密度の異なる各材料区域44,46を持ち、均質
な複合粉末金属で形成される。内部材料区域44は高強
度材料から成り、材料区域46は軟質材料から成る。粉
末金属は主としてチタンから成り、この複合粉末金属の
微量元素は潤滑作用を生じ、燃焼密封環の外面の摩擦係
数を低減する。
持つ燃焼密封環を提供することにある。 【構成】 円形の横断面を持つ中央区分40と、この中
央区分から半径方向に延びる少なくとも1つのタブ区分
42とを備えたエンジン・ガスケット用の燃焼密封環3
8は、密度の異なる各材料区域44,46を持ち、均質
な複合粉末金属で形成される。内部材料区域44は高強
度材料から成り、材料区域46は軟質材料から成る。粉
末金属は主としてチタンから成り、この複合粉末金属の
微量元素は潤滑作用を生じ、燃焼密封環の外面の摩擦係
数を低減する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、層状複合粉末金属構成
を持つシリンダ・ヘッド・ガスケット用燃焼密封環に関
する。
を持つシリンダ・ヘッド・ガスケット用燃焼密封環に関
する。
【0002】
【発明の背景】シリンダ・ヘッド・ガスケットは、シリ
ンダ・ヘッド及びエンジン・ブロックのボルト締め連結
部から締付け荷重を受け、この締付け荷重によりガスケ
ットの各密封要素に対し密封作用を生ずる。
ンダ・ヘッド及びエンジン・ブロックのボルト締め連結
部から締付け荷重を受け、この締付け荷重によりガスケ
ットの各密封要素に対し密封作用を生ずる。
【0003】燃焼密封環は複数種類のものが知られてい
る。屈伸性(yieldable)の燃焼密封環として
知られる1形式のものは、大体において円形の横断面を
持つワイヤから実質的に成っている。このような環に加
わる締付け力は、接触点に集中し、燃焼密封環の周辺を
変形させ、燃焼ガスを有効に密封する。しかしこの種の
燃焼密封環は、この燃焼密封環の寿命中に高温の運転の
もとに生じやすい塑性変形に伴う熱破砕作用を受ける。
る。屈伸性(yieldable)の燃焼密封環として
知られる1形式のものは、大体において円形の横断面を
持つワイヤから実質的に成っている。このような環に加
わる締付け力は、接触点に集中し、燃焼密封環の周辺を
変形させ、燃焼ガスを有効に密封する。しかしこの種の
燃焼密封環は、この燃焼密封環の寿命中に高温の運転の
もとに生じやすい塑性変形に伴う熱破砕作用を受ける。
【0004】熱破砕の問題を防止するには、場合によつ
て「熱防止」(thermal stop)燃焼密封環
を使う。この「熱防止」燃焼密封環は、締付け荷重が作
用する表面積が増大するので熱破砕作用に一層よく耐え
る大体において長方形の横断面を持つ。しかしこの特定
の形式の燃焼密封環の1つの欠点は、その表面積が大き
く、点荷重を受けないのでこの燃焼密封環の変形能が極
めて低いことである。
て「熱防止」(thermal stop)燃焼密封環
を使う。この「熱防止」燃焼密封環は、締付け荷重が作
用する表面積が増大するので熱破砕作用に一層よく耐え
る大体において長方形の横断面を持つ。しかしこの特定
の形式の燃焼密封環の1つの欠点は、その表面積が大き
く、点荷重を受けないのでこの燃焼密封環の変形能が極
めて低いことである。
【0005】屈従性の燃焼密封環及び「熱防止」燃焼密
封環の欠点を解決するのに、大体において円形の横断面
を持つ中央区分と、大体において長方形の横断面を持
ち、中央区分から半径方向外方に延びる単一のタブ区分
とを持つ燃焼密封環が知られている。又中央区分には、
第1の金属を使用し、タブ区分には第2の金属を使用す
ることが知られている。
封環の欠点を解決するのに、大体において円形の横断面
を持つ中央区分と、大体において長方形の横断面を持
ち、中央区分から半径方向外方に延びる単一のタブ区分
とを持つ燃焼密封環が知られている。又中央区分には、
第1の金属を使用し、タブ区分には第2の金属を使用す
ることが知られている。
【0006】この種の燃焼密封環にはなお多くの欠点が
ある。2種の別個の金属を使うときは、製作が複雑にな
る。このような燃焼密封環は、所望の上下方向圧縮降伏
強さ及びフープ降伏強さ(hoop yield st
rength)の間の妥協を必要とする。フープ降伏強
さは、燃焼密封環の周辺に対し接線方向に測定される
が、エンジン運転中に生ずるシリンダ内部圧力に耐える
のに十分高くなければならない。燃焼密封環が適当なフ
ープ強さを持たなければ、この燃焼密封環は、膨脹して
燃焼ガスが漏れ出す。しかしこれと同時に、燃焼ガスの
漏れを完全に密封する変形可能な燃焼密封環を形成する
には、上下方向降伏強さの低いことが望ましい。さらに
従来は燃焼密封環のこわさは、燃焼密封環のたわみ性を
増すのに選定した軸線に沿い選択的に変えることができ
ない。さらに単一の半径方向に延びるタブ区分の使用に
よつてはガス噴出力に耐えるのに十分なフープ強さが得
られない。
ある。2種の別個の金属を使うときは、製作が複雑にな
る。このような燃焼密封環は、所望の上下方向圧縮降伏
強さ及びフープ降伏強さ(hoop yield st
rength)の間の妥協を必要とする。フープ降伏強
さは、燃焼密封環の周辺に対し接線方向に測定される
が、エンジン運転中に生ずるシリンダ内部圧力に耐える
のに十分高くなければならない。燃焼密封環が適当なフ
ープ強さを持たなければ、この燃焼密封環は、膨脹して
燃焼ガスが漏れ出す。しかしこれと同時に、燃焼ガスの
漏れを完全に密封する変形可能な燃焼密封環を形成する
には、上下方向降伏強さの低いことが望ましい。さらに
従来は燃焼密封環のこわさは、燃焼密封環のたわみ性を
増すのに選定した軸線に沿い選択的に変えることができ
ない。さらに単一の半径方向に延びるタブ区分の使用に
よつてはガス噴出力に耐えるのに十分なフープ強さが得
られない。
【0007】
【発明の概要】エンジン用の環状の燃焼密封環は、中実
の大体において円形の横断面を持つ中央区分と、この中
央区分から遠ざかる向きに半径方向に延びる少なくとも
1つのタブ区分とを備えている。この燃焼密封環は、焼
結後に密度の異なる区域を形成する均質の複合粉末金属
で形成する。好適とする1実施例では粉末金属は主とし
てチタンから成る。
の大体において円形の横断面を持つ中央区分と、この中
央区分から遠ざかる向きに半径方向に延びる少なくとも
1つのタブ区分とを備えている。この燃焼密封環は、焼
結後に密度の異なる区域を形成する均質の複合粉末金属
で形成する。好適とする1実施例では粉末金属は主とし
てチタンから成る。
【0008】密度の異なる各区域の寸法、組成及び配向
を変えることができる。従って前記した複合の粉末金属
燃焼密封環では、上下方向及びフープ方向(hoop
derection)の所望の降伏強さを持つ環を設計
し作ることができる。この燃焼密封環では特定の軸線に
沿うこわさは、密封負荷に従って選択的に変えられる。
中央区分の大体において円形の横断面によつて、初期組
み立て時に高い応力レベルが存在し、燃焼密封環の局部
的降伏状態を生ずることができる。この降伏状態により
環のなじみやすさが得られ環の周辺のまわりの良好な初
期密封が確実にできる。しかも固定のばね率の屈従性密
封環に比べて、さらに屈従するのを制限するには可変の
ばね率を使えばよい。
を変えることができる。従って前記した複合の粉末金属
燃焼密封環では、上下方向及びフープ方向(hoop
derection)の所望の降伏強さを持つ環を設計
し作ることができる。この燃焼密封環では特定の軸線に
沿うこわさは、密封負荷に従って選択的に変えられる。
中央区分の大体において円形の横断面によつて、初期組
み立て時に高い応力レベルが存在し、燃焼密封環の局部
的降伏状態を生ずることができる。この降伏状態により
環のなじみやすさが得られ環の周辺のまわりの良好な初
期密封が確実にできる。しかも固定のばね率の屈従性密
封環に比べて、さらに屈従するのを制限するには可変の
ばね率を使えばよい。
【0009】さらに主としてチタンで作ったが、複合粉
末金属の微量元素(trace element)によ
り潤滑性を生じ環の外面の摩擦係数を減らす。この潤滑
性は望ましくないこすれを防ぐのに極めて重要である。
フランジ付きの燃焼密封環を使うと、減摩作用により脚
の厚さを減らし、フランジにき裂を生ずるようになる。
フランジを使わないと、機械的部品と燃焼密封環との間
の摩耗作用により燃焼ガスの漏れ径路が生ずる。
末金属の微量元素(trace element)によ
り潤滑性を生じ環の外面の摩擦係数を減らす。この潤滑
性は望ましくないこすれを防ぐのに極めて重要である。
フランジ付きの燃焼密封環を使うと、減摩作用により脚
の厚さを減らし、フランジにき裂を生ずるようになる。
フランジを使わないと、機械的部品と燃焼密封環との間
の摩耗作用により燃焼ガスの漏れ径路が生ずる。
【0010】第1の実施例は、中央区分の内部心内の高
強度材料区域と、内部心及びタブ区分のまわりの外部層
内の軟質材料(soft material)区域とを
備えている。第2の実施例は、複数の高強度材料と複数
の軟質材料区域とを交互に含む多層積層体を備えてい
る。異なる強さ又はこわさを必要とする場合には、これ
等の区域の配向、数又は厚さを変えてもよい。少なくと
も1つの高強度材料区域は、中央区分及びタブ区分から
成る各環状区分を貫いて半径方向に延びるのがよい。第
3の実施例は2つのタブ区分を備え燃焼ガス噴出圧力に
対し付加的なフープ強さを生ずる。
強度材料区域と、内部心及びタブ区分のまわりの外部層
内の軟質材料(soft material)区域とを
備えている。第2の実施例は、複数の高強度材料と複数
の軟質材料区域とを交互に含む多層積層体を備えてい
る。異なる強さ又はこわさを必要とする場合には、これ
等の区域の配向、数又は厚さを変えてもよい。少なくと
も1つの高強度材料区域は、中央区分及びタブ区分から
成る各環状区分を貫いて半径方向に延びるのがよい。第
3の実施例は2つのタブ区分を備え燃焼ガス噴出圧力に
対し付加的なフープ強さを生ずる。
【0011】以下本発明の特徴及び態様について添付図
面により詳細に説明する。
面により詳細に説明する。
【0012】
【実施例】図1に例示したシリンダ・ヘッド・ガスケッ
ト20は、ガスケット本体22、シリンダ穴24及び流
体流れ穴26を備えている。ガスケット本体22を燃焼
ガスから保護しシリンダ内径(図示してない)のまわり
を密封するように、シリンダ・ヘッド・ガスケット20
は、脚30,32を環状のU字形のフランジ28と、フ
ランジ28内に配置した燃焼密封環38とを備えてい
る。
ト20は、ガスケット本体22、シリンダ穴24及び流
体流れ穴26を備えている。ガスケット本体22を燃焼
ガスから保護しシリンダ内径(図示してない)のまわり
を密封するように、シリンダ・ヘッド・ガスケット20
は、脚30,32を環状のU字形のフランジ28と、フ
ランジ28内に配置した燃焼密封環38とを備えてい
る。
【0013】図2に示すように燃焼密封環38は、大体
において円形の横断面を持つ環状の中央区分40と、中
央区分40から半径方向外方に延びる環状のタブ区分4
2とを備えている。各環状の区分40,42は半径方向
面内に延びている。中央区分40は、一次燃焼密封部材
を形成するが、タブ区分42は二次燃焼密封部材と燃焼
ガス吹出し圧力に対する付加的フープ応力支持体とを形
成する。燃焼密封環38は、複合の粉末金属で形成され
るのがよく、別個の高強度材料の内部心44を備えてい
る。軟質材料区域46は、外層48として中央区分40
の周辺と、タブ区分42の全体のまわりに延びている。
内部心44は、約0%の多孔率を持ち、軟質材料区域4
6は3ないし60%なるべくは15ないし30%の多孔
率を持つ。燃焼密封環38は、燃焼ガスに対し不透過性
である。
において円形の横断面を持つ環状の中央区分40と、中
央区分40から半径方向外方に延びる環状のタブ区分4
2とを備えている。各環状の区分40,42は半径方向
面内に延びている。中央区分40は、一次燃焼密封部材
を形成するが、タブ区分42は二次燃焼密封部材と燃焼
ガス吹出し圧力に対する付加的フープ応力支持体とを形
成する。燃焼密封環38は、複合の粉末金属で形成され
るのがよく、別個の高強度材料の内部心44を備えてい
る。軟質材料区域46は、外層48として中央区分40
の周辺と、タブ区分42の全体のまわりに延びている。
内部心44は、約0%の多孔率を持ち、軟質材料区域4
6は3ないし60%なるべくは15ないし30%の多孔
率を持つ。燃焼密封環38は、燃焼ガスに対し不透過性
である。
【0014】密度の変る区域を持つ本発明による燃焼密
封環は、上下方向及びフープ方向において同時に燃焼密
封環の強度を変えられることを含む多くの利点がある。
上下方向軸線に沿う材料降伏強さは10ないし120k
psiなるべくは25ないし43kpsiの範囲であ
る。この範囲により、燃焼密封環38の周辺のまわりに
良好な一次燃焼密封部材を形成する変形可能な中央区分
40が得られる。好適とする値は約25kpsiであ
る。しかしこれと同時に一般に、フープ軸線(hoop
axis)に沿い100ないし200kpsiなるべ
くは100ないし160kpsiのフープ降伏強さを持
つことが望ましい。燃焼密封環が、エンジン運転中に生
ずる高いシリンダ内部圧力に確実に耐えることができる
ようにするのに、好適な値は約160kpsiである。
封環は、上下方向及びフープ方向において同時に燃焼密
封環の強度を変えられることを含む多くの利点がある。
上下方向軸線に沿う材料降伏強さは10ないし120k
psiなるべくは25ないし43kpsiの範囲であ
る。この範囲により、燃焼密封環38の周辺のまわりに
良好な一次燃焼密封部材を形成する変形可能な中央区分
40が得られる。好適とする値は約25kpsiであ
る。しかしこれと同時に一般に、フープ軸線(hoop
axis)に沿い100ないし200kpsiなるべ
くは100ないし160kpsiのフープ降伏強さを持
つことが望ましい。燃焼密封環が、エンジン運転中に生
ずる高いシリンダ内部圧力に確実に耐えることができる
ようにするのに、好適な値は約160kpsiである。
【0015】異なる密度を持つ区域の別の利点は、燃焼
密封環内に可変のばね率を生ずることであり、これは選
定した軸線に沿うこわさが、燃焼密封環の負荷によつて
変ることを意味する。たとえば上下方向の負荷が増すに
伴い、燃焼密封環38はこわさを増し、熱破砕作用に耐
えると共に、なお屈従性密封環の場合と同様に望ましい
燃焼密封作用を生ずる。付加的なこわさは、塑性変形の
おそれを減らし、燃焼密封環が弾性率に従ってその形状
を回復することができる。
密封環内に可変のばね率を生ずることであり、これは選
定した軸線に沿うこわさが、燃焼密封環の負荷によつて
変ることを意味する。たとえば上下方向の負荷が増すに
伴い、燃焼密封環38はこわさを増し、熱破砕作用に耐
えると共に、なお屈従性密封環の場合と同様に望ましい
燃焼密封作用を生ずる。付加的なこわさは、塑性変形の
おそれを減らし、燃焼密封環が弾性率に従ってその形状
を回復することができる。
【0016】第2の実施例によれば図3に例示した燃焼
密封環60は、中央区分62及びタブ区分64を備えて
いる。この燃焼密封環は、複数の高強度材料区域66
と、複数の軟質材料区域68とを交互に含む多層積層物
から成っている。各材料区域66,68は、燃焼密封環
60の内周末端70から外周末端72まで半径方向外方
に延び、少なくとも1つの高強度材料区域66は各環状
区分を貫いて半径方向に延びている。又軟質材料区域6
8は、中央区分62の上下方向の各末端に位置し、初期
負荷条件のもとになじみやすさ(conformabi
lity)を増すようにするのがよい。環60は、7層
の積層体を例示してあるが、一般に3層又は5層の積層
体でよい。
密封環60は、中央区分62及びタブ区分64を備えて
いる。この燃焼密封環は、複数の高強度材料区域66
と、複数の軟質材料区域68とを交互に含む多層積層物
から成っている。各材料区域66,68は、燃焼密封環
60の内周末端70から外周末端72まで半径方向外方
に延び、少なくとも1つの高強度材料区域66は各環状
区分を貫いて半径方向に延びている。又軟質材料区域6
8は、中央区分62の上下方向の各末端に位置し、初期
負荷条件のもとになじみやすさ(conformabi
lity)を増すようにするのがよい。環60は、7層
の積層体を例示してあるが、一般に3層又は5層の積層
体でよい。
【0017】第3の実施例によれば図4に例示した燃焼
密封環80は、中央区分82及び2つのタブ区分84,
86を備えている。タブ区分84は、中央区分82から
半径方向外方に延びているが、タブ区分86は中央区分
82から半径方向内方に延びている。タブ区分86は、
タブ区分84を補助しシリンダガス吹出し圧力に対する
燃焼密封環80のフープ強さを増す。別の利点は、2つ
のタブ区分の存在により部品形成(part form
ation)中に中央区分82内の残留応力を減らし、
製造時の破損のおそれを減らす。燃焼密封環80は、高
強度材料区域88と、外部に面する2つの軟質材料区域
90と、内部軟質材料区域92とを持つものを例示して
ある。中央区分82の上下方向末端の軟質材料区域90
の増大した横断面積により密封環の変形能をなお一層高
くできる。燃焼密封環60の場合と同様に少なくとも1
つの高強度材料区域が各区分を貫いて延びている。
密封環80は、中央区分82及び2つのタブ区分84,
86を備えている。タブ区分84は、中央区分82から
半径方向外方に延びているが、タブ区分86は中央区分
82から半径方向内方に延びている。タブ区分86は、
タブ区分84を補助しシリンダガス吹出し圧力に対する
燃焼密封環80のフープ強さを増す。別の利点は、2つ
のタブ区分の存在により部品形成(part form
ation)中に中央区分82内の残留応力を減らし、
製造時の破損のおそれを減らす。燃焼密封環80は、高
強度材料区域88と、外部に面する2つの軟質材料区域
90と、内部軟質材料区域92とを持つものを例示して
ある。中央区分82の上下方向末端の軟質材料区域90
の増大した横断面積により密封環の変形能をなお一層高
くできる。燃焼密封環60の場合と同様に少なくとも1
つの高強度材料区域が各区分を貫いて延びている。
【0018】好適とする各実施例による燃焼密封環3
8,60,80においては、粉末金属は、主としてチタ
ンであるが、又2ないし6%のアルミニウム、1ないし
6%のバナジウム、0.5ないし4%の鉄及び1ないし
6%のモリブデンを含んでもよい。アルミニウム及びバ
ナジウムは、チタンの構造強度を高める。鉄及びモリブ
デンの配合により高温における粉末金属の強度を増し、
これと同時に密封環の外面における摩擦係数を低減す
る。鉄及びモリブデンの大部分は、粉末金属の残分と反
応するが、若干は残留物として堆積し潤滑材を生成す
る。この潤滑材によつてこの複合金属に得られる低い摩
擦係数は純粋チタンの摩耗性を除くのに有利である。又
鉄の使用が多すぎると、得られる材料がかなりもろくな
り、得られる燃焼密封環の変形能が低下する。
8,60,80においては、粉末金属は、主としてチタ
ンであるが、又2ないし6%のアルミニウム、1ないし
6%のバナジウム、0.5ないし4%の鉄及び1ないし
6%のモリブデンを含んでもよい。アルミニウム及びバ
ナジウムは、チタンの構造強度を高める。鉄及びモリブ
デンの配合により高温における粉末金属の強度を増し、
これと同時に密封環の外面における摩擦係数を低減す
る。鉄及びモリブデンの大部分は、粉末金属の残分と反
応するが、若干は残留物として堆積し潤滑材を生成す
る。この潤滑材によつてこの複合金属に得られる低い摩
擦係数は純粋チタンの摩耗性を除くのに有利である。又
鉄の使用が多すぎると、得られる材料がかなりもろくな
り、得られる燃焼密封環の変形能が低下する。
【0019】本発明による製法の1例では、この場合公
知の焼結法を使って加熱する黒鉛製固定具内に複合粉末
金属を入れる。使用する固定具の形式と加熱法とは、当
業者によく知られているようにして制御し、均質な粉末
金属を所望の材料区域に分離することができる。典型的
には均質な複合金属は固定具内に入れ前もつて選定した
温度及び時間で加熱する。
知の焼結法を使って加熱する黒鉛製固定具内に複合粉末
金属を入れる。使用する固定具の形式と加熱法とは、当
業者によく知られているようにして制御し、均質な粉末
金属を所望の材料区域に分離することができる。典型的
には均質な複合金属は固定具内に入れ前もつて選定した
温度及び時間で加熱する。
【0020】前記した各区域は均質な材料で形成するの
がよいが、硬質区域及び軟質区域を得るのに異なる材料
を積層してもよい。
がよいが、硬質区域及び軟質区域を得るのに異なる材料
を積層してもよい。
【0021】以上本発明の好適な実施例について述べた
が、本発明はなおその精神を逸脱しないで種々の変化変
型を行うことができるのはもちろんである。
が、本発明はなおその精神を逸脱しないで種々の変化変
型を行うことができるのはもちろんである。
【図1】本発明燃焼密封環を含むガスケットの一部の斜
視図である。
視図である。
【図2】本発明燃焼密封環の第1の実施例の横断面図で
ある。
ある。
【図3】本発明燃焼密封環の第2の実施例の横断面図で
ある。
ある。
【図4】本発明燃焼密封環の第3の実施例の横断面図で
ある。
ある。
38,60,80 燃焼密封環 40,62,82 中央区分 42,64,84,86 タブ区分
Claims (17)
- 【請求項1】 大体において円形の横断面を持つ中央区
分と、この中央区分から遠ざかる向きに半径方向に延び
る少なくとも1つのタブ区分とを備えた複数の環状区分
を包含し、密度の異なる各材料区域を持つ複合の粉末金
属で形成されたエンジン用燃焼密封環。 - 【請求項2】 前記粉末金属が、主としてチタンから成
る請求項1のエンジン用燃焼密封環。 - 【請求項3】 また前記粉末金属が前もつて選定した量
のアルミニウム、バナジウム、鉄及びモリブデンを含む
請求項2のエンジン用燃焼密封環。 - 【請求項4】 2つの前記タブ区分を備え、第1のタブ
区分は前記中央区分から半径方向外方に延びるが、第2
のタブ区分は前記中央区分から半径方向に延びるように
した請求項1のエンジン用燃焼密封環。 - 【請求項5】 前記第1のタブ区分は、第1の半径方向
長さを持ち、前記第2のタブ区分は、前記第1の半径方
向長さより短い第2の半径方向長さを持つようにした請
求項4のエンジン用燃焼密封環。 - 【請求項6】 前記密度の異なる区域に、約0%の多孔
率を持つ高強度材料区域と、3ないし60%の多孔率を
持つ軟質材料区域とを設けた請求項1のエンジン用燃焼
密封環。 - 【請求項7】 前記エンジン用燃焼密封環の周辺に接す
るフープ軸線に沿い100ないし200kpsiの降伏
点と半径方向軸線及び前記フープ軸線に直交する軸線に
沿い10ないし120kpsiの圧縮降伏点とを持つよ
うにした請求項6のエンジン用燃焼密封環。 - 【請求項8】 前記高強度材料区域に、前記中央区分の
内部心を設け、前記軟質材料区域に、前記中央区分の外
層と前記タブ区分とを設けた請求項6のエンジン用燃焼
密封環。 - 【請求項9】 前記高強度材料区域が複数の前記軟質材
料区域と交互に半径方向に延びる多層積層物を備えた請
求項6のエンジン用燃焼密封環。 - 【請求項10】 前記積層物の層が、前記エンジン用燃
焼密封環の内周末端から外周末端まで半径方向外方に延
びるようにした請求項9のエンジン用燃焼密封環。 - 【請求項11】 前記高強度材料区域が前記各環状区分
を貫いて半径方向に延びるようにした請求項9のエンジ
ン用燃焼密封環。 - 【請求項12】 大体において円形の横断面を持つ環状
区分を包含し、比較的高強度の材料と比較的低強度の材
料とから成り前記横断面を貫いて半径方向に延びる交互
の層を備えて成るエンジン用燃焼密封環。 - 【請求項13】 前記層のうちの最も外側の層を、前記
比較的軟質の材料により構成した請求項12のエンジン
用燃焼密封環。 - 【請求項14】 前記層を、均質の粉末金属で形成した
請求項12のエンジン用燃焼密封環。 - 【請求項15】 チタンから成る粉末金属合金と、仕上
がりの前記エンジン用燃焼密封環に潤滑材を供給する付
加的材料とで形成され、大体において円形の横断面を持
つ環状区分を包含すエンジン用燃焼密封環。 - 【請求項16】 前記粉末金属にさらに、鉄及びモリブ
デンを含めて前記潤滑材を形成するようにした請求項1
5のエンジン用燃焼密封環。 - 【請求項17】 前記粉末金属に4%の鉄と、1ないし
6%のモリブデンとを含むようにした請求項16のエン
ジン用燃焼密封環。
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