JPS6237315Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、面接触式で、出力が異なつた２つの
温度に対して２つの信号が得られる感温フエライ
ト式リードスイツチをもつた温度スイツチに関す
るものである。

特に、オートエアコンシステムのヒート時にウ
オームアツプ機能用として使用され、ヒータコア
に取付く様に装着する。ただし、被測定物に張り
つくように装着すれば、被測定物が何であつても
かまわない。

〔従来技術〕

従来リードスイツチタイプの温度スイツチは公
知であり、２つのリードスイツチを内蔵している
ものも公知であつたが、この種のリードスイツチ
タイプのものにおいて被測定物に張りつくように
装着されて、被測定物の外表面からの熱伝導（伝
達熱）を感じて作動するに適する構造のものがな
かつた。

〔本考案の目的〕

本考案は、上記の問題を解消し、伝達熱によつ
て、感度良く感応し、落下振動等の衝撃に対して
耐久性の良い感温フエライト式リードスイツチを
持つた温度スイツチにすることを目的とする。

〔本考案の構成〕

本考案は、熱伝導性ラバー製の固形状の穴６ａ
があけられたブロツク６を有し、該ブロツク６内
の前記穴６ａ内に位置決めされた複数の感温フエ
ライト式リードスイツチよりなる感温素子部３
ａ，３ｂを有し、前記ブロツク６外へ該ブロツク
の両側から突出した前記感温素子部のリード部９
を有する。

また、前記ブロツク６の一方の側のリード部９
の夫々にはターミナル４が夫々接続されている。

また、前記ブロツク６の一方の側に設けられ前
記ターミナル４の外周を覆つて絶縁する第１絶縁
部５と、前記ブロツク６の他方の側に設けられ前
記リード部９の外周を覆つて絶縁する第２絶縁部
７を有する。

更に、前記第１絶縁部５と第２絶縁部７と前記
ブロツク６とを包み込み表面に平坦部２ａを有す
るケース２を有し、前記ブロツク６の他方となる
反ターミナル側に突出したリード部９の各々と前
記ターミナル４の夫々に接続され前記ケース２外
部に伸びるリードワイヤ８を有するものである。

〔本考案の効果〕

それにより本考案は次の効果を有する。

１ 固形状のブロツクが感温素子部相互を位置決
めするので精度が良く又、感温素子部はブロツ
クによつて機械的に保護される。

２ ブロツクは熱伝導性ラバーよりなるので熱伝
導が良く、ケースの平坦部で感受した熱を感温
素子部に良好に熱伝導できる。

〔実施例〕

この実施例は２つの感温フエライト式リードス
イツチを有し、熱伝導性シリコンラバーより成る
ブロツク（固体）で感温フエライト式リードスイ
ツチを保持することを要点とする。特にオートエ
アコンシステムのヒート時にウオームアツプ機能
用として使用され、ヒータコアに張りつく様に装
着される（但し、被測定物に装着すれば、被測定
物が何であつてもかまわない）。

次に図面に従つて説明する。第３図に示すメガ
ネ状の穴６ａのあいたブロツク（熱伝導性シリコ
ンラバー製固体）が感温素子部３ａ，３ｂを包み
込んでいる。（第１図参照） 本センサの断面構造を第１図に従つて説明す
る。

感温素子部（感温フエライト式リードスイツ
チ）３ａ，３ｂは各々の温度設定で温度を検知す
る。この感温素子部３ａ，３ｂを熱伝導性シリコ
ンラバーを用いたブロツク６が素子３ａ，３ｂに
密着して包む。

ブロツク６は外被ケース２とも密着する。セン
サ信号は、リードワイヤ８によつて外部に取出さ
れ、リードワイヤ８と感温素子部３ａ，３ｂとの
連結はスプライスバンド１ａ，１ｂとターミナル
４によつてなされる。なお、第１図ではターミナ
ル全体を４の符号で示し、１つ１つを４ａ，４ｂ
で示した。

第１絶縁部となるキヤツプ５、第２絶縁部とな
るホルダ７は、スプライスバンド１ａ，１ｂとタ
ーミナル４ａ，４ｂ部を絶縁する。

ブロツク６、感温素子部３ａ，３ｂをケース２
に挿入する際、感温素子部３ａ，３ｂのガラスに
応力がかかるのを前記ホルダ７はリードスイツチ
のリード部９を保護することによつて防いでい
る。

このリード部９はブロツク６の外部へ、その両
側から突出している。

感温素子部３ａ，３ｂは２つの部品より成るの
で２つの異なつた温度に対して、２信号を出力で
きる。

ブロツク６は第３図に示す様な形状と材料がシ
リコンラバーということにより、感温素子部３
ａ，３ｂと密着し熱の伝導抵抗を小さくし、かつ
落下等の衝撃もブロツク６のゴムの弾性で吸収す
る。

感温素子部３ａ，３ｂは磁石を用いているの
で、各々相手の磁界の影響を受ける。感温素子相
互の位置が変わると、磁界の影響も変わり、温度
スイツチの特性が一定とならない。ブロツク６
は、２つの感温素子３ａ，３ｂの位置決めをし、
感温スイツチの特性を一定に保つ効果を有する。

なお、上記一実施例では、ターミナル４ａ，４
ｂ、スプライスバンド１ａ，１ｂの絶縁物として
キヤツプ５、ホルダ７を用いたが、熱収縮チユー
ブで各々を絶縁してもよい。又、上記一実施例で
は、感温素子部３ａ，３ｂ、ブロツク６の構成部
品をケース２のめで止めているが、接着剤でと
めてもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案スイツチの一実施例を示す一部
断面図、第２図は−断面図、第３図は上記一
実施例に使用したブロツクの斜視図である。 １……スプライスバンド、２……ケース、３
ａ，３ｂ……感温素子部、４……ターミナル、５
……第１絶縁部、６……ブロツク、７……第２絶
縁部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 熱伝導性ラバー製の固形状の穴６ａがあけられ
   たブロツク６、 該ブロツク６内の前記穴６ａ内に位置決めされ
   た少なくとも一対の感温フエライト式リードスイ
   ツチよりなる感温素子部３ａ，３ｂ、 前記ブロツク６外へ該ブロツクの両側から突出
   した前記感温素子部の複数のリード部９、 前記ブロツク６の一方の側の少なくとも一対の
   リード部９の夫々に接続された少なくとも一対の
   ターミナル４、 前記ブロツク６の一方の側に設けられ前記ター
   ミナル４の外周を覆つて絶縁する第１絶縁部５、 前記ブロツク６の他方の側に設けられ前記リー
   ド部９の外周を覆つて絶縁する第２絶縁部７、 前記第１絶縁部５と第２絶縁部７と前記ブロツ
   ク６とを包み込み表面に平坦部２ａを有するケー
   ス２、および 前記ブロツク６の他方となる反ターミナル側に
   突出した少なくとも一対のリード部９の各々と前
   記少なくとも一対のターミナル４の夫々に接続さ
   れ前記ケース２外部に伸びるリードワイヤ８を備
   えた温度スイツチ。