JPS6237259A - 車両用アンチロツク制御装置の作動確認装置 - Google Patents

車両用アンチロツク制御装置の作動確認装置

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JPS6237259A
JPS6237259A JP17725285A JP17725285A JPS6237259A JP S6237259 A JPS6237259 A JP S6237259A JP 17725285 A JP17725285 A JP 17725285A JP 17725285 A JP17725285 A JP 17725285A JP S6237259 A JPS6237259 A JP S6237259A
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JP
Japan
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pressure
chamber
modulator
valve
hydraulic
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Application number
JP17725285A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Ikeda
勉 池田
Masaya Kato
加藤 正家
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A1発明の目的 +11  産業上の利用分野 本発明は、制動時に車輪よ・り駆動される油圧ポンプと
;この油圧ポンプの吐出圧を供給される制御油圧室を有
し、マスクシリンダと車輪ブレーキ間の制動油路に介装
されるモジュレータと;前記制御油圧室と油槽間の連通
路に介装される常閉型の排圧弁と;車輪にロック状態が
迫ったことを検知して前記排圧弁を開弁するセンサと;
からなり、前記モジュレータは、排圧弁の開弁による制
御油圧室の減圧時、車輪ブレーキの制動力を減少させる
べく制動油路を制御するように構成された車両用アンチ
ロック制御装置の作動確認装置、特にモジュレータが正
常に作動するか否かを確認するための装置に関する。
(2)従来の技術 上記のような車両用アンチロック制御装置は、例えば特
開昭56−120440号公報に記載されているように
、既に知られている。
(3)発明が解決しようとする問題点 従来のこの種アンチロック制御装置には、モジュレータ
が正常に作動するか否かを確認する装置が設けられてい
ない。
そこで、本発明は、制動中、モジュレータが正常に作動
するか否かを確認でき、もってモジュレータの作動不良
による制動力の低下を未然に防止し得る前記作動確認装
置を提供することを目的とする。
B0発明の構成 (1)問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明は、油圧ポンプの出
口室ないしモジュレータの制御油圧室の区間に圧力スイ
ツチの受圧室を連通し、この圧力スイツチを介して表示
ランプ等の表示器を電源に接続したことを特徴とする。
(2)作 用 車両の走行中、マスクシリンダを作動したとき、モジュ
レータの制御油圧室の油圧が正常に上昇すれば、その油
圧が圧力スイツチの受圧室に導入される。したがって、
圧力スイツチは常開型であれば接点を閉じて表示器を作
動し、また常閉型であれば接点を開いて表示器を不作動
にする。
車輪がロックしそうになったときには、モジュレータが
正常に作動ずれば、制御油圧室の油圧の減少と回復が繰
返され、これに応じて圧力スイッチが断続するので、表
示器は断続的に作動する。
(3)実施例 以下、図面により本発明の実施例について説明する。
先ず、第1図において、自動二輪車1は、前輪2rを制
動するための左右一対の前輪ブレーキ3f、3「と、後
輪2rを制動するための一つの後輪ブレーキ3rとを備
え、両前輪ブレーキ3f。
3「はブレーキレバー4で操作される前部マスクシリン
ダ5fの出力油圧により作動され、後輪ブレーキ2rは
、ブレーキペダル6で操作される後部マスクシリンダ5
rの出力油圧により作動されるが、特に前輪ブレーキ3
’f、、Mの制動油圧はアンチロック制御装置7により
制御される。
したがって、前輪2fが本発明の車輪に対応し、前輪ブ
レーキ3fが本発明の車輪ブレーキに対応する。
第2図及び第3図において、前輪2fのハブ8は、フロ
ントフォーク9の下端に固着された車軸10上にベアリ
ング11.11を介して支承される。前輪2fの両側に
配設される一対の前輪ブレーキ3f、3fはいずれも、
ハブ8の端面に固着されたブレーキディスク12と、こ
のブレーキディスク12を跨いだ状態でフロントフォー
ク9にブラケット13を介して支持されるブレーキキャ
リパ14とよりなり、ブレーキキャリパ14は、その入
力ポート14aに前記マスクシリンダ5fの出力油圧を
供給されると作動して、ブレーキディスク12を挟圧し
前輪2fに制動力をかけることができる。
前部マスクシリンダ5fの出力ボート5faと各ブレー
キキャリパ14の入力ボート14aとの間を結ぶ油圧導
管15にアンチロック制御装置7が介装される。
アンチロック制御装置7は、制動時に前輪2fより駆動
される油圧ポンプ16と、この油圧ポンプ16の吐出圧
を導入される制御油圧室18を有して前記油圧導管15
の途中に介装されるモジュレータ17と、前記制御油圧
室18および油槽19間の連通路に介装される常閉型の
排圧弁20と、前輪2fにロック状態が迫ったことを検
知して前記排圧弁20を開弁させる慣性式のセンサ21
とを主たる構成要素しており、こ、れらはケーシング2
2中に構成される。
ケーシング22はカップ状の筺体22aと、この筐体2
2aの開放端に嵌合してビス23で固着される蓋体22
bとより構成され、筐体22aは前記ハブ8の一端面に
形成された凹部8aに納まるよう配設され、蓋体22b
は、その中心部に固設された筒軸24を介して車軸10
に支持されると共に、車軸10の周りに回動しないよう
に回り止め手段によりフロントフォーク9に連結される
その回止め手段は任意であるが、例えばフロントフォー
ク9に前記ブラケット13を固着するためのボルト25
(第2図参照)が適当である。
油圧ポンプ16は、車軸10と平行に配設されたカム軸
26と、このカム軸26に形成された偏心カム26aに
内端を対向させて配設されるブツシュロッド27と、こ
のブツシュロッド27の外端に当接するポンプピストン
28と、さらにこのポンプピストン28の外端に当接す
る作動ピストン29と、ブツシュロッド27を偏心カム
26aから離反させる方向に付勢する戻しばね30とよ
り構成される。
ブツシュロッド27及びポンプピストン28は、それぞ
れの外周に入口室31及び出口室32を画成すべ゛く、
蓋体22bに形成された第1シリンダ孔33に摺合され
る。また第1シリンダ孔33の外端部には、栓体34が
ポンプピストン28との間にポンプ室35を画成するよ
うに嵌着され、この栓体34に油圧室36を画成するよ
うに前記作動ピストン29が摺合される。
人口室31は導管37を介して油槽19と連通される共
に、吸入弁38を介してポンプ室35と連通され、ポン
プ室35は吐出弁機能を有する一方向シール部材39を
介して出口室32に連通される。また油圧室36は、前
部マスクシリンダ5fの出力ポンプ5faと常時連通す
るように、油圧導管15の上流管15aと接続される。
第4図に示すように、カム軸26は、蓋体22bにベア
リング40.40’を介して支承される共に、前記筒軸
24上にベアリング41.41を介して回転自在に支承
される駆動軸42より一対のギヤ43.44を介して駆
動され、また駆動軸42は後述の増速歯車装置45を介
して前輪2「より駆動されるようになっている。結局、
カム軸26は前輪2fより増速駆動される。
カム軸26には、前記ギヤ44と反対側の外端部にメー
タ駆動ギヤ49が固着され、このギヤ4は、自動二輪車
のスピードメータ51の人力軸に連なる被動ギヤ50と
噛合される。
モジュレータ17は、減圧ピストン46と、この減圧ピ
ストン46の一端を受は止めてその後退限を規制する固
定ピストン47と、減圧ピストン46を固定ピストン4
7との当接方向に付勢する戻しばね48とより構成され
、両ピストン46゜47は蓋体22bに第1シリンダ孔
33と隣接して形成された第2シリンダ孔52に摺合さ
れる。
第2シリンダ孔52において、減圧ピストン46は、第
2シリンダ孔52の内端壁との間に制御油圧室18を画
成すると共に固定ピストン47との間に出力油圧室55
を画成し、また固定ピスト°ン47はその外周に入力油
圧室54を画成する。
この入力油圧室54は油路56を介して前記油圧ポンプ
16の油圧室36と連通され、出力油圧室55は、前輪
ブレーキ3f、3fの人力ボート14aと常時連通ずる
ように、前記油圧導管15の下流管15bと接続され、
制御油圧室18は油路57を介して前記油圧ポンプ16
の出口室57と連通される。
固定ピストン47は、入力油圧室54と常時連゛通ずる
弁室58と、この弁室58を出力油圧室55に連通させ
る弁孔59とを備えており、弁室58には弁孔59を開
閉し得る弁体60と、この弁体60を閉じ側に付勢する
弁ばね61とが収納される。そして上記弁体60を開弁
するための開弁棒62が減圧ピストン46の一端面に突
設され、この開弁棒62は、減圧ピストン46が後退限
に位置するとき弁体60を開弁状態に保つ。
第2シリンダ孔52の外方開口部は、蓋体22bに固着
される端板63で閉鎖されており、固定ピストン47は
、戻しばね48の弾発力または人、出力油圧室54.5
5に導入された油圧により、常に上記端板63との当接
位置に保持される。
上記油圧ポンプ16およびモジュレータ17は、ブレー
キキャリパ14と同様にフロントフォーク9の背面側に
配置される。
排圧弁20は、蓋体22bの段付シリンダ孔64に嵌着
された弁座部材65と、この弁座部材65に、それの弁
孔66を開閉すべく摺合される弁体67とより構成され
る。弁座部材65は段付シリンダ孔64の小径部に入口
室68を、また同大径部に出口室69を画成し、両室6
8.69は前記弁孔66を介して連通される。また入口
室68は・油路20を介して前記モジュレータ17の制
御油圧室18と連通され、出口室69は油路71を介し
て前記油圧ポンプ16の入口室31と連通される。結局
、出口室69は油槽19に連通していることになる。
センサ21は、前輪2fより入力される増速歯車装置4
5と、この増速装置45より回転されるフライホイール
72と、このフライホイール72のオーバーラン回転を
軸方向変位に変換するカム機構73と、フライホイール
72の軸方向変位に応動して前記排圧弁20を作動し得
る出力レバー機構74とよりなっており、増速歯車装置
45は筐体22aの奥壁外側に配設され、カム機構73
、フライホイール72及び出力レバー機構74は筺体2
2a内に配設される。
増速歯車装置45は筺体22aの奥壁外面に突設された
環状支持部75の内周面にスプライン嵌合されるリング
ギヤ76と、前記ハブ8に回転自在に軸支77されてリ
ングギヤ76と噛合する複、数個のプラネタリギヤ78
と、前記駆動軸42の一端部に形成されてプラネタリギ
ヤ78と噛合するサンギヤ79とより遊星歯車式に構成
される。
筐体22aの奥壁と、それを貫通する駆動軸42との間
にはシール部材89が介装され、また筐体22aの環状
支持部75のハブ8との間にもシール部材81が介装さ
れる。
駆動軸42が何等かの原因で過負荷を受けても、前輪2
fの回転を妨げないようにするために、増速歯車装置4
5の構成ギヤの少なくとも一つ、例えば、プラネタリギ
ヤ78は、規定値以上のトルクを受けると破断するフユ
ーズ機能を備えた合成樹脂製とされる。
ところで、前記スピードメータ51は、増速歯車装置4
5より駆動される駆動軸42に連動しているので、合成
樹脂製のギヤ78が万一破断した場合には、前輪2fの
回転にも拘らずスピードメータ51は作動しなくなるか
ら、操縦者はこのことから上記故障を知ることができる
カム機構73は、第5図に明示するように、駆動軸42
に固設された駆動カム板82と、この駆動カム板82に
相対回転可能に対向して配設された被動カム板83と、
両カム板82.83の対向面のカム凹部82a、83a
に係合されるスラストボール84とより構成される。駆
動カム板82のカム凹部82aは、駆動軸42の回転方
向85に向かって底面が浅くなるように傾斜し、被動カ
ム板83のカム凹部83aは、上記回転方向85に向か
って底面が深くなるように傾斜している。
したがって、駆動カム板8が被動カム板83に対して駆
動側立場を取る通常の場合には、スラストボール84は
両カム凹部82a、82aの最も深い部分に係合してい
て、駆動カム板82が駆動軸42より受ける回転トルク
を被動カム板83に単に伝達し、両カム板82.83に
相対回転を生じさせないが、立場が逆になり被動カム板
8゛3が駆動カム板82に対してオーバーランをすると
、両、’llム板82.83に相対回転が生じ、スラス
トボール84は両カム凹部82a、83aの傾斜底面を
登るように転勤して両カム仮82.83にスラストを与
え、これによって被動カム板82に、駆動カム板82か
ら離反する方向の軸方向変位を起こさせることになる。
フライホイール72は、そのボス72aを前記駆動軸4
2上にブツシュ86を介して回転および摺動自在に支承
させており、被動カム板83は、上記ボス72aに回転
自在に支承されるとともに、摩擦クラッチ板87を介し
てフライホイール72の一側面に係合される。フライホ
イール72の他側面には、スラストベアリング88を介
して押圧板89が付設される。
出力レバー機構74は、車軸10と排圧弁20との中間
位置で蓋体22b内面に突設された支軸90と、この支
軸90の先端部の頚部90aで車軸10の軸方向に揺動
自在に支持されるレバー91とを有し、頚部90a及び
レバー91間には、レバー91の揺動方向に一定の遊び
92が設けられる。レバー?91は、支軸9oがら駆動
軸42を迂回して延びる長い第1腕91aとミ支軸90
から排圧弁20に向かって延びる短い第2腕91aとよ
り構成されており、第1腕91aの中間部には、前記押
圧板89の外側面に当接する当接部93が山形に隆起形
成されている。
第1腕91の先端部と蓋体22bとの間にはばね94が
縮設され、第2腕91bの先端部は排圧弁20の弁体6
7外端に当接する。
ばね94の弾発力はレバー91に作用して、第1腕91
aの当接部93を前記押圧板89に押圧すると共に、通
常は排圧弁20の弁体67を押圧して閉弁状態に保つ。
そして押圧板89がばね94より受ける押圧力は、フラ
イホイール72、摩擦クラッチ板87及び被動カム板8
3の三者に一定の摩擦係合力を付与し、また両カム板8
2,83に接近力を付与する。
而して、上記摩擦係合力は、被動カム板83及びフライ
ホイール72間に一定値以上の回転トルクが作用すると
、摩擦クラッチ板87に滑りが生じるように設定される
この出力レバー機構74には、その正常な作動をl+[
認するための確認装置95が接続される。この確認装置
95は、蓋体22bに固着されてばね94のコイル部に
突入するスイッチホルダ96と、ばね94のコイル部内
でスイッチホルダ96に保持されるリードスイッチ97
と、このリードスイッチ97に対応して前記第1腕91
aに付設された永久磁石98とより構成され、第1腕9
1aが蓋体22b側に所定角度揺動すると永久磁石98
がリードスイッチ97の閉成位置へ変位して、表示回路
99を作動するようになっている。
上記構成において、車両が走行すると、回転する前輪2
fから増速歯車装置45を介して駆動軸42が増速駆動
され、続いてカム機構73および摩擦クラッチ板87を
介してフライホイール72が駆動されるので、フライホ
イール72は前輪2fよりも高速で回転する。゛したが
って、フライホイール72は大きな回転慣性力を持つこ
とができ、これによりフライホイール72の軽量化が達
成される。
また、これと同時にカム軸26およびスピードメータ5
1も駆動軸42より駆動される。
いま、前輪2fを制動すべ(前部マスクシリンダ5fを
作動すれば、その出力油圧は、油圧導管15の上流管1
5a、油圧ポンプ16の油圧室36、モジュレータ17
の入力油圧室54、弁室58、弁孔59、出力油圧室5
5及び油圧導管15の下流管15bを順次経て前輪ブレ
ーキ3f、3fに伝達し、これらを作動させて前輪2f
に制動力を加えることができる。
一方、油圧ポンプ16においては、油圧室36に前部マ
スクシリンダ5fの出力油圧が導入されたため、その油
圧の作動ピストン29に対する押圧作用と偏心カム26
aのプッシュ口・ノド27に対するリフト作用とにより
ポンプピストン28に往復動作が与えられる。そして、
ポンプピストン28がブソシュロンド27側へ移動する
吸入行程では、吸入弁38が開いて、油槽19の油が導
管37から入口室1を経てポンプ室35へと吸入され、
ポンプピストン28が作動ピストン29側へ移動する吐
出行程では、一方向シール部材39が開弁動作して、ポ
ンプ室35の油が出口室32へ、さらに油路57を介し
てモジュレータ17の制御油圧室18へ圧送される。そ
して、出口室32及び制御油圧室18の圧力が所定値ま
で上昇すると、ポンプピストン28は出口室32の圧力
により栓体34との当接位置に保持される。
ところで、モジュレータ17の制御油圧室18は、当初
、排圧弁20の閉弁により油槽19との連通を遮断され
ているので、油圧ポンプ16から該室18に供給された
油圧が減圧ピストン46に直接作用してこれを後退位置
に押し付け、開弁棒62により弁体60を開弁状態に保
ち、前部マスクシリンダ5fの出力油圧の通過を許容し
ている。
したがって、制動初期には、前輪ブレーキ3f。
3「に加わる制動力は前部マスクシリンダ5fの出力油
圧に比例する。
この制動に伴い、前輪2fに角減速度が発生すると、こ
れを感知したフライホイール72は、その慣性力により
駆動軸42に対してオーバーラン回転をしようとする。
そしてこのときのフライホイール72の回転モーメント
が両カム板82.83に相対回動を生じさせ、スラスト
ボール84の転動により発生するスラストをもってフラ
イホイ−ルア2に軸方向変位を与え、押圧板89にレバ
ー91を押動させようとする。
ここで、押圧板89より押されたときのレバー91の挙
動について考えてみると、当初は、支軸90とレバー9
1間には遊び92が存在するため、レバー91は、ばね
94、押圧板89及び排圧弁20の弁体67の3点で支
えられていて、押圧板89より押されると弁体67を支
点として揺動する。このような揺動が所定角度まで進む
と、支軸90とレバー91間の遊び92が無くなり、第
2腕91b側の支点は弁体67から、当接部93に近い
支軸90へ移るので、今度はレバー91は支軸90を支
点として揺動することになる。
こうして、押圧板89によりレバー91を揺動させる際
のレバー比は2段階に変化するので、ばね94の反発力
がたとえ一定であっても、レバー91は、最初は押圧板
89の比較的小さい押圧力で揺動し、その揺動支点が移
動してからは上記押圧力が所定値まで増大しない限り揺
動しない。したがって、制動時、前輪2fに発生する角
減速度が比較的小さい段階で、レバー91は押圧板89
の押圧力により揺動して永久磁石98をリードスイッチ
37の閉成位置に近接させることになるので、表示回路
99は作動し、センサ21が正常に動作することを操縦
者に認識させることができる。
さて、制動力の過、大または路面の摩擦係数の低下によ
り、前輪2fがロックしそうになると、これに伴う前輪
2fの角減速度の急増により押圧板89の押圧力が所定
値を超え、レバー91は支軸90を支点としてばね94
をさらに圧縮するように揺動するので、レバー91の第
2腕91bは弁体67から離反するように揺動し、その
結果排圧弁20は開弁状態となる。
排圧弁20が開弁すると、制御油室18の油圧は、油路
70.入口室68.弁孔66、出口室69、油路71.
油圧ポンプ16の入口室31及び導管37を経て油槽1
9に排出されるので、減圧ピストン46は、出力油圧室
55の油圧により戻しばね48の力に抗して制御油圧室
18側へ移動し、これにより開弁棒62を退かせて弁体
°60を閉弁させ・人、出力油室54,55間の連通を
遮断すると共に、出力油圧室55の容積を増大させる。
その結果、前輪ブレーキ3f、3fに作用する制動油圧
が低下して前輪2fの制動力が減少し、前輪2rのロッ
ク現象は回避される。すると、前輪2fの回転の加速に
伴い押圧板89のレバー91への押圧力が解除されるた
め、レバー91は、ばね94の反発力で、当初の位置に
復帰揺動し、排圧弁20を閉弁状態にする。排圧弁20
が閉弁されると、油圧ポンプ16から吐出される圧油が
制御油圧室1日に直ちに封じ込められ、減圧ピストン4
6は出力油圧室55側へ後退して該室55を昇圧させ、
制動力を回復させる。このような作動が高速で繰返され
ることにより、前輪2fは効率良く制動される。
第2図及び第6図において、モジュレータ17には、そ
の正常な作動を確認するための作動確認装置100が接
続される。この作動確認装置100は、油圧ポンプ16
の出口室32ないしモジュレータ17の制御油圧室18
の区間に油路99を介して常開型圧力スイッチ101の
受圧室101 。
aを連通し、この圧力スイッチ101と、前部マスクシ
リンダ5fの作動時に閉じるようにしたブレーキスイッ
チ102とを、電源103から表示ランプ104への通
電回路105に直列に挿入して構成される。また上記通
電回路105には、圧力スイッチ101に並列して遅延
装置106が接続される。
而して、モジュレータ17が正常であるか否かを確認す
るには、車両の走行中、前輪2fをロックさせない程度
に前部マスクシリンダ5fを軽く作動させてみる。する
と、先ずブレーキスイッチ102が閉じられ、そして前
部マスクシリンダ5fの作動に伴い油圧ポンプ16が作
動して、出口室32ないし制御油圧室18の区間の油圧
が正常に上昇すれば、その油圧を受圧室101aに受け
て常開型の圧力スイツチ101は閉じられ、通電回路1
05は閉路として表示ランプ104が点灯し、その状態
を見て操縦者は制御油圧室18が正常に昇圧することを
確認することができる。
次に実際の制動中、前輪2fがロックしそうになって、
モジュレータ17が前述のように正常に作動すれば、排
出弁20の開閉動作の繰返しにより出口室32ないし制
御油圧室180区間の油圧が減少したり回復したりする
ので、圧力スイッチ101が断続して表示ランプ104
を点滅させ・これによってモジュレータ17の正常な作
動を確認することができる。その際、表示ランプの点滅
周期は遅延装置106により調整されるので、その点滅
の視認性は良好である。
この場合、何等かの異状により制御油圧室18の油圧が
規定値以下に下がったままになれば、圧力スイッチ10
1は切れ、表示ランプ104は消灯する。
尚、この構成においては、ブレーキスイッチ102を省
略することができる。
第7図は作動確認装置100の変形例を示すもので、モ
ジュレータ17の異常時、つまり前部マスクシリンダ5
[の作動によるも制御油圧室18の油圧が上昇しないと
きには、表示ランプ104を点灯するようにしたもので
ある。即ち、その作動確認装置100は、出口室32な
いし制御油圧室18の区間に受圧室111aを連通する
圧力スイッチ111を常閉型とし、この圧力スイッチ1
11、ブレーキスイッチ102及び遅延装置116を、
電1xoaから表示ランプ104への通電回路105に
直列に挿入して構成される。
而して、車両の走行中、前輪2fをロックさせない程度
に前部マスクシリンダ5fを軽く作IJJさせると、ブ
レーキスイッチ102は閉じられるが、油圧ポンプ16
の作動により制御油圧室18の油圧が正常に上昇すれば
、常閉型の圧力スイッチ111が開かれるので、通電回
路105は開路状態を維持し、表示ランプ104は消灯
のままである。
次に実際の制動中、前輪2「がロックしそうになって、
モジュレータ17が正常に作動すれば、排出弁20の開
閉動作の繰返しにより出口室32ないし制御油圧室18
の区間の油圧が減少したり回復したりするので、この実
施例でも圧力スイッチ111が断続して表示ランプ10
4を点滅させる。
そして、その点滅周期は遅延装置116により調整され
る。
若し、制御油圧室18が昇圧しないときには・圧力スイ
ッチ111は閉し、表示ランプ104は点灯し続けるこ
とになる。
C1発明の効果 以上のように本発明によれば、油圧ポンプの出口室ない
しモジュレータの制御油圧室の区間に圧力スイッチの受
圧室を連通し、この圧力スイッチを介して表示ランプ等
の表示器を電源に接続したので、制動中、表示器の作動
若しくは不作動状態または断続作動状態により、モジュ
レータが正常に作動するか否かを&(IL’Uすること
ができ、モジュレータの作動不良による制動力の低下を
未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図はアンチロ
ック制御装置を備えた自vJ二輪車の概略平面図、第2
図はアンチロック制御装置の要部縦断側面図、第3図及
び第4図は第2図のm−m線及びIV−IV線断面図、
第5図は第4図のV−V線拡大断面図、第6図は油圧ポ
ンプの作動確認装置の電気回路図、第7図は同装置の変
形例を示す電気回路図である。 2f・・・車輪としての前輪、3f・・・車輪ブレーキ
としての前輪ブレーキ、5[・・、マスタシリンダ、7
・・・アンチロック制御装置、15・・・制動油路とし
ての油圧導管、16・・・油圧ポンプ、17・・・モジ
ュレータ、19・・・油槽、20・・・排圧弁、21・
・・センサ、100・・・作動確認装置、101,11
1・・・圧力スイッチ、103・・・電源、104・・
・表示ランプ、105・・・通電回路 第1 ズ 第6図 第7図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 制動時に車輪より駆動される油圧ポンプと;この油圧ポ
    ンプの吐出圧を供給される制御油圧室を有し、マスタシ
    リンダと車輪ブレーキ間の制動油路に介装されるモジュ
    レータと;前記制御油圧室と油槽間の連通路に介装され
    る常閉型の排圧弁と;車輪にロック状態が迫ったことを
    検知して前記排圧弁を開弁するセンサと;からなり、前
    記モジュレータは、排圧弁の開弁による制御油圧室の減
    圧時、車輪ブレーキの制動力を減少させるべく制動油路
    を制御するように構成された車両用アンチロック制御装
    置の作動確認装置であって、油圧ポンプの出口室ないし
    モジュレータの制御油圧室の区間に圧力スイッチの受圧
    室を連通し、この圧力スイッチを介して表示ランプ等の
    表示器を電源に接続してなる、車両用アンチロック制御
    装置の作動確認装置。
JP17725285A 1985-08-12 1985-08-12 車両用アンチロツク制御装置の作動確認装置 Pending JPS6237259A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5344625A (en) * 1976-09-30 1978-04-21 Wellcome Found Rota virus inner cafsid subbunit formulation
JPS5833561A (ja) * 1982-02-18 1983-02-26 Honda Motor Co Ltd 車両用アンチロツク制動装置

Patent Citations (2)

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