JPH034414B2 - - Google Patents

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JPH034414B2
JPH034414B2 JP9927284A JP9927284A JPH034414B2 JP H034414 B2 JPH034414 B2 JP H034414B2 JP 9927284 A JP9927284 A JP 9927284A JP 9927284 A JP9927284 A JP 9927284A JP H034414 B2 JPH034414 B2 JP H034414B2
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JP
Japan
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hydraulic
wheel
chamber
drive shaft
pressure
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JP9927284A
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JPS60244660A (ja
Inventor
Tsutomu Hayashi
Takeshi Kawaguchi
Tetsuo Tsuchida
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP9927284A priority Critical patent/JPS60244660A/ja
Publication of JPS60244660A publication Critical patent/JPS60244660A/ja
Publication of JPH034414B2 publication Critical patent/JPH034414B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/32Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration
    • B60T8/72Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration responsive to a difference between a speed condition, e.g. deceleration, and a fixed reference
    • B60T8/74Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration responsive to a difference between a speed condition, e.g. deceleration, and a fixed reference sensing a rate of change of velocity

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 A 発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は、自動二輪車、自動車等の車両の制動
装置に適用されるアンチロツク制御装置、特に、
車輪に連動して回転する駆動軸に連結されるフラ
イホイールを有し、車輪ブレーキによる前記車輪
の制動時、該車輪がロツクしそうになることを前
記フライホイールのオーバーラン回転により感知
して出力信号を生じるセンサと;前記車輪に連動
して回転するカム軸を有する油圧ポンプと;該油
圧ポンプの出口室に連通する制御油圧室を有する
と共にマスタシリンダ及び車輪ブレーキ間の油圧
導管に介装され、該制御油圧室の圧力が所定値以
上であるときは該油圧導管を導通状態に保ち、該
制御油圧室の圧力が所定値以下になると該油圧導
管を遮断して前記車輪ブレーキの制動油圧を減圧
させ得るモジユレータと;前記制御油圧室と油槽
との連通路に介装され、前記センサからの出力信
号を受けると開弁する常閉型の排圧弁と;よりな
るアンチロツク制御装置に関する。
(2) 従来の技術 この種アンチロツク制御装置は、例えば特開昭
56−120440号公報、特開昭58−89447号公報に記
載されているように既に知られている。
(3) 発明が解決しようとする問題点 従来のこの種アンチロツク制御装置は、駆動軸
及びカム軸が一本の軸を形成するように一体に連
結されているので、軸方向幅が長く、このため車
輪内への配設が困難で制動装置の大型化を招く欠
点を有する。
本発明は、そのような欠点を解消した前記アン
チロツク制御装置を提供することを目的とする。
B 発明の構成 (1) 問題点を解決するための手段 本発明は、前記駆動軸及びカム軸を前記車輪の
ハブ内に平行に配設し、この駆動軸を前記ハブに
第1伝動装置を介して連結すると共に駆動軸及び
カム軸間を第2伝動装置を介して連結したことを
特徴とする。
(2) 作用 上記構成によれば、駆動軸及びカム軸の平行配
置によりアンチロツク制御装置の軸方向幅が短縮
される。また第1及び第2伝動装置の構成により
駆動軸及びカム軸の車輪に対する回転比を、フラ
イホイール及び油圧ポンプの駆動に適した値にそ
れぞれ自由に設定することができる。
(3) 実施例 以下、図面により本発明の実施例について説明
する。
先ず、本発明の第1実施例を示す第1図におい
て、自動二輪車1は、前輪2fを制御するための
左右一対の車輪ブレーキ3f,3fと、後輪2r
を制動するための一つの後輪ブレーキ3rとを備
え、両車輪ブレーキ3f,3fはブレーキレバー
4で操作される前部マスタシリンダ5fの出力油
圧により作動され、後輪ブレーキ2rは、ブレー
キペダル6で操作される後部マスタシリンダ5r
の出力油圧により作動されるが、特に前輪ブレー
キ3f,3fの制動油圧はアンチロツク制御装置
7により制御される。
したがつて、前輪2fが本発明の車輪に対応
し、前輪ブレーキ3fが本発明の車輪ブレーキに
対応する。
第2図及び第3図において、前輪2fのハブ8
は、フロントフオーク9の下端に固着された車軸
10上にベアリング11,11を介して支承され
る。前輪2fの両側に配設される一対の前輪ブレ
ーキ3f,3fはいずれも、ハブ8の端面に固着
されたブレーキデイスク12と、このブレーキデ
イスク12を跨いだ状態でフロントフオーク9に
ブラケツト13を介して支持されるブレーキキヤ
リパ14とよりなり、ブレーキキヤリパ14は、
その入力ポート14aに前記マスタシリンダ5f
の出力油圧を供給されると作動して、ブレーキデ
イスク12を狭圧し前輪2fに制動力をかけるこ
とができる。
前部マスタシリンダ5fの出力ポート5faと各
ブレーキキヤリパ14の入力ポート14aとの間
を結ぶ油圧導管15にアンチロツク制御装置7が
介装される。
アンチロツク制御装置7は、制動時に前輪2f
より駆動される油圧ポンプ16と、この油圧ポン
プ16の吐出圧を導入される制御油圧室18を有
して前記油圧導管15の途中に介装されるモジユ
レータ17と、前記制御油圧室18および油槽1
9間の連通路に介装される常閉型の排圧弁20
と、前輪2fにロツク状態が迫つたことを検知し
て前記排圧弁20を開弁させる慣性式のセンサ2
1とを主たる構成要素しており、これらはケーシ
ング22中に構成される。
ケーシング22はカツプ状の筐体22aと、こ
の筐体22aの開放端に嵌合してビス23で固着
される蓋体22bとより構成され、筐体22aは
前記ハブ8の一端面に形成された凹部8aに納ま
るよう配設され、蓋体22bは、その中心部に固
設された筒軸24を介して車軸10に支持される
と共に、車軸10の周りに回動しないように回り
止め手段によりフロントフオーク9に連結され
る。その回止め手段は任意であるが、例えばフロ
ントフオーク9に前記ブラケツト13を固着する
ためのボルト25(第2図参照)が適当である。
油圧ポンプ16は、車輪10と平行に配設され
たカム軸26と、このカム軸26に形成された偏
心カム26aに内端を対向させて配設されるプツ
シユロツド27と、このプツシユロツド27の外
端に当接するポンプピストン28と、さらにこの
ポンプピストン28の外端に当接する作動ピスト
ン29と、プツシユロツド27を偏心カム26a
から離反させる方向に付勢する戻しばね30とよ
り構成される。
プツシユロツド27及びポンプピストン28
は、それぞれの外周に入口室31及び出口室32
を画成すべく、蓋体22bに形成された第1シリ
ンダ孔33に摺合される。また第1シリンダ孔3
3の外端部には、栓体34がポンプシリンダ28
との間にポンプ室35を画成するように嵌着さ
れ、この栓体34に油圧室36を画成するように
前記作動ピストン29が摺合される。
入口室31は導管37を介して油槽19と連通
されると共に、吸入弁38を介してポンプ室35
と連通され、ポンプ室35は吐出弁機能を有する
一方向シール部材39を介して出口室32に連通
される。また油圧室36は、前記マスタシリンダ
5fの出力ポンプ5faと常時連通するように、油
圧導管15の上流管15aと接続される。
第4図に示すように、カム軸26は、蓋体22
bにベアリング40,40′を介して支承される
共に、前記筒軸24上にベアリング41,41を
介して回転自在に支承される駆動軸42より一対
のギヤ43,44を介して駆動され、また駆動軸
42は後述の増速歯車装置45を介して前輪2f
より駆動されるようになつている。
カム軸26には、前記ギヤ44と反対側の外端
部にメータ駆動ギヤ49が固着され、このギヤ4
は、自動二輪車のスピードメータ51の入力軸に
連なる被動ギヤ50と噛合される。
モジユレータ17は、減圧ピストン46と、こ
の減圧ピストン16の一端を受け止めてその後退
を規制する固定ピストン47と、減圧ピストン4
6を固定ピストン47との当接方向に付勢する戻
しばね48とより構成され、両ピストン46,4
7は蓋体22bに第1シリンダ孔33と隣接して
形成された第2シリンダ孔52に摺合される。
第2シリンダ孔52において、減圧ピストン4
6は、第2シリンダ孔52の内端壁との間に制御
油圧室18を画成すると共に固定ピストン47と
の間に出力油圧室55を画成し、また固定ピスト
ン47はその外周に入力油圧室54を画成する。
この入力油圧室54は油路56を介して前記油圧
ポンプ16の油圧室36と連通され、出力油圧室
55は、前輪ブレーキ3f,3fの入力ポート1
4aと常時連通するように、前記油圧導管15の
下流管15bと接続され、制御油圧室18は油路
57を介して前記油圧ポンプ16の出口室57と
連通される。
固定ピストン47は、入力油圧室54と常時連
通する弁室58と、この弁室58を出力油圧室5
5に連通させる弁孔59とを備えており、弁室5
8には弁孔59を開閉し得る弁体60と、この弁
体60を閉じ側に付勢する弁ばね61とが収納さ
れる。そして上記弁体60を開弁するための開弁
棒62が減圧ピストン46の一端面に突設され、
この間弁棒62は、減圧ピストン46が後退限に
位置するとき弁体60を開弁状態に保つ。
第2シリンダ孔52の外方開口部は、蓋体22
bに固着される端板63で閉鎖されており、固定
ピストン47は、戻しばね48の弾発力または
入、出力油圧室54,55に導入された油圧によ
り、常に上記端板63との当接位置に保持され
る。
上記油圧ポンプ16およびモジユレータ17
は、ブレーキキヤリパ14と同様にフロントフオ
ーク9の背面側に配置される。
排圧弁20は、蓋体22bの段付シリンダ孔6
4に拒着された弁座部材65と、この弁座部材6
5に、それの弁孔66を開閉すべく摺合される弁
体67とより構成される。弁座部材65は段付シ
リンダ孔64の小径部に入口室68を、また同大
径部に出口室69を画成し、両室68,69は前
記弁孔66を介して連通される。また入口室68
は油路20を介して前記モジユレータ17の制御
油圧室18と連通され、出口室69は油路71を
介して前記油圧ポンプ16の入口室31と連通さ
れる。結局、出口室69は油槽19に連通してい
ることになる。
センサ21は、前輪2fより入力される増速歯
車装置45と、この増速装置45より回転される
フライホイール72と、このフライホイール72
のオーバーラン回転を軸方向変位に変換するカム
機構73と、フライホイール72の軸方向変位に
応動して前記排圧弁20を作動し得る出力レバー
機構74とよりなつており、増速歯車装置45は
筐体22aの奥壁外側に配設され、カム機構7
3、フライホイール72及び出力レバー機構74
は筐体22a内に配設される。
増速歯車装置45は筐体22aの奥壁外面に突
設された環状支持部75の内周面にスプライン嵌
合されるリングギヤ76と、前記ハブ8に回転自
在に軸支77されてリングギヤ76と噛合する複
数個のプラネタリギヤ78と、前記駆動軸42の
一端部に形成されてプラネタリギヤ78と噛合す
るサンギヤ79とより遊星歯車式に構成される。
而して、増速歯車装置45は、駆動軸42をハ
ブ8に連結する本発明の第1伝動装置を構成し、
また前記ギヤ43,44は、駆動軸42及びカム
軸26間を連結する本発明の第2伝動装置を構成
する。
筐体22aの奥壁と、それを貫通する駆動軸4
2との間にはシール部材89が介装され、また筐
体22aの環状支持部75のハブ8との間にもシ
ール部材81が介装される。
駆動軸42が何等かの原因で過負荷を受けて
も、前輪2fの回転を妨げないようにするため
に、増速歯車装置45の構成ギヤの少なくとも一
つ、例えば、プラネタリギヤ78は、規定値以上
のトルクを受けると破断するフユーズ機能を備え
た合成樹脂製とされる。
ところで、前記スピードメータ51は、増速歯
車装置45より駆動される駆動軸42に連動して
いるので、合成樹脂製のギヤ78が万一破断した
場合には、前輪2fの回転にも拘らずスピードメ
ータ51は作動しなくなるから、操縦者はこのこ
とから上記故障を知ることができる。
カム機構73は、第5図に明示するように、駆
動軸42に固設された駆動カム板82と、この駆
動カム板82に相対回転可能に対向して配設され
た被動カム板83と、両カム板82,83の対向
面のカム凹部82a,83aに係合されるスラス
トボール84とより構成される。駆動カム板82
のカム凹部82aは、駆動軸42の回転方向85
に向かつて底面が浅くなるように傾斜し、被動カ
ム板83のカム凹部83aは、上記回転方向85
に向かつて底面が深くなるように傾斜している。
したがつて、駆動カム板8が被動カム板83に対
して駆動側立場を取る通常の場合には、スラスト
ボール84は両カム凹部82a,82aの最も深
い部分に係合していて、駆動カム板82が駆動軸
42より受ける回転トルクを被動カム板83に単
に伝達し、両カム板82,83に相対回転を生じ
させないが、立場が逆になり被動カム板83が駆
動カム板82に対してオーバーランをすると、両
カム板82,83に相対回転が生じ、スラストボ
ール84は両カム凹部82a,83aの傾斜底面
を登るように転動して両カム板82,83にスラ
ストを与え、これによつて被動カム板82に、駆
動カム板82から離反する方向の軸方向変位を起
こさせることになる。
スライボール84が急激にカム凹部82a,8
3aの転動限に達したときの衝撃を緩和するため
に、このカム機構73の少なくとも一つの構成要
素が合成樹脂製とされ、図示例では被動カム板8
3およびスラストボール84が合成樹脂製とされ
る。この結果、衝撃に起因するカム機構73の振
動が防止されるとともにその耐久性が向上する。
フライホイール72は、そのボス72aを前記
駆動軸42上にブツシユ86を介して回転および
摺動自在に支承させており、被動カム板83は、
上記ボス72aに回転自在に支承されるととも
に、摩擦クラツチ板87を介してフライホイール
72の一側面に係合される。フライホイール72
の他側面には、スラストベアリング88を介して
押圧板89が付設される。
出力レバー機構74は、車軸10と排圧弁20
との中間位置で蓋体22b内面に突設された支軸
90と、この支軸90の先端部の頚部90aで車
軸10の軸方向に揺動自在に支持されるレバー9
1とを有し、頚部90a及びレバー91間には、
レバー91の摺動方向に一定の遊び92が設けら
れる。レバー91は、支軸90から駆動軸42を
迂回して延びる長い第1腕91aと、支軸90か
ら排圧弁20に向かつて延びる短い第2腕91a
とより構成されており、第1腕91aの中間部に
は、前記押圧板89の外側面に当接する当接部9
3が山形に隆起形成されている。
第1腕91の先端部と蓋体22bとの間にはば
ね94が縮設され、第2腕91bの先端部は排圧
弁20の弁体67先端に当接する。
ばね94の弾発力はレバー91に作用して、第
1腕91aの当接部93を前記押圧板89に押圧
すると共に、通常は排圧弁20の弁体67を押圧
して閉弁状態に保つ。そして押圧板89がばね9
4より受ける押圧力は、フライホイール72、摩
擦クラツチ板87及び被動カム板83の三者に一
定の摩擦係合力を付与し、また両カム板82,8
3に接近力を付与する。
而して、上記摩擦係合力は、被動カム板83及
びフライホイール72間に一定値以上の回転トル
クが作用すると、摩擦クラツチ板87に滑りが生
じるように設定される。
この出力レバー機構74には、その正常な作動
を確認するための確認装置95が接続される。こ
の確認装置95は、蓋体22bに固着されてばね
94のコイル部に突入するスイツチホルダ96
と、ばね94のコイル部内でスイツチホルダ96
に保持されるリードスイツチ97と、このリード
スイツチ97に対応して前記第1腕91aに付設
された永久磁石98とより構成され、第1腕91
aが蓋体22b側に所定角度揺動すると永久磁石
98がリードスイツチ97の閉成位置へ変位する
ようになつている。
リードスイツチ97には表示回路99が接続さ
れる。表示回路99は、第6図に示すように構成
される。主スイツチ100を閉じると、電源10
1から電流が主スイツチ100、抵抗102,1
03を経てトランジスタ104のベースに流れる
ので、トランジスタ104は導通状態となり、そ
の結果、表示ランプ105は主スイツチ100を
介して通電され点灯状態となる。この状態で前記
永久磁石98の接近によりリードスイツチ97が
一旦閉じると、このリードスイチ97を通してサ
イリスタ106のゲートに電流が流されるので、
サイリスタ106は導通状態となり、抵抗102
を通過した電流がサイリスタ106側に流れるこ
とによりトランジスタ104は遮断状態となり、
表示ランプ105は消灯する。したがつて、この
消灯によつてレバー91がばね94の弾発力に抗
して蓋体22b側へ揺動したことを確認すること
ができる。その後、レバー91の復帰動作により
リードスイツチ97が開放しても、表示ランプ1
05の消灯状態は、主スイツチ100を開いて再
び閉じるまで、サイリスタ106により保持され
る。
主スイツチ100としては、自動二輪車のイグ
ニシヨンスイツチまたは制動スイツチを用いるこ
とができる。
また、第7図に示すように、前記主スイツチ1
00に代えて誘導コイル107を用いることもで
きる。即ち、誘導コイル107の1次側をリード
スイツチ97に接続し、その2次側をサイリスタ
106のゲートに接続する。その他の構成は第6
図のものと同様であり、対応する部分には図中に
同一符号を付す。このものでは、リードスイツチ
97が開閉されると、誘導コイル107の2次側
に正負のパルスが交互に生じ、これによりサイリ
スタ106が導通と遮断の状態を繰返し、表示ラ
ンプ105が点滅する。したがつて、この点滅に
よつて前記レバー91の作動を確認することがで
きる。
次にこの実施例の作用を説明する。
車両の走行中は、回転する前輪2fから増速歯
車装置45を介して駆動軸42が増速駆動され、
続いてカム機構73および摩擦クラツチ板87を
介してフライホイール72が駆動されるので、フ
ライホイール72は前輪2fよりも高速で回転す
る。したがつて、フライホイール72は大きな回
転慣性力を持つことができる。
また、これと同時にカム軸26およびスピード
メータ51も駆動軸42より駆動される。
いま、前輪2fを制動すべく前部マスタシリン
ダ5fを作動すれば、その出力油圧は、油圧導管
15の上流管15a、油圧ポンプ16の油圧室3
6、モジユレータ17の入力油圧室54、弁室5
8、弁孔59、出力油圧室55及び油圧導管15
の下流管15bを順次経て前輪ブレーキ3f,3
fに伝達し、これらを作動させて前輪2fに制動
力を加えることができる。
一方、油圧ポンプ16においては、油圧室36
に前部マスタシリンダ5fの出力油圧が導入され
たため、この油圧の作動ピストン29に対する押
圧作用と偏心カム26aのプツシユロツド27に
対するリフト作用とによりポンプピストン28に
往復動作が与えられる。そして、ポンプピストン
28がプツシユロツド27側へ移動する吸入行程
では、吸入弁38が開いて、油槽19の油が導管
37から入口室1を経てポンプ室35へと吸入さ
れ、ポンプピストン28が作動ピストン29側へ
移動する吐出行程では、一方向シール部材39が
開弁動作して、ポンプ室35の油が出口室32
へ、さらに油路57を介してモジユレータ17の
制御油圧室18へ圧送される。そして、出口室3
2及び制御油圧室18の圧力所定値まで上昇する
と、ポンプピストン28は出口室32の圧力によ
り栓体34との当接位置に保持される。
ところで、モジユレータ17の制御油圧室18
は、当初、排圧弁20の閉弁により油槽19との
連通を遮断されているので、油圧ポンプ16から
該室18に供給された油圧が減圧ピストン46に
直接作用してこれを後退位置に押し付け、開弁棒
62により弁体60を開弁状態に保ち、前部マス
タシリンダ5fの出力油圧の通過を許容してい
る。
したがつて、制動初期には、前輪ブレーキ3
f,3fに加わる制動力は前部マスタシリンダ5
fの出力油圧に比例する。
この制動に伴い、前輪2fに角減速度が発生す
ると、これを感知したフライホイール72は、そ
の慣性力により駆動軸42に対してオーバーラン
回転をしようとする。そしてこのときのフライホ
イール72の回転モーメントが両カム板82,8
3に相対回動を生じさせ、スラストボール84の
転動により発生するスラストをもつてフライホイ
ール72に軸方向変位を与え、押圧板89にレバ
ー91を押動させようとする。
ここで、押圧板89より押されたときのレバー
91の挙動について考えてみると、当初は、支軸
90とレバー91間には遊び92が存在するた
め、レバー91は、ばね94、押圧板89及び排
圧弁20の弁体67の3点で支えられていて、押
圧板89より押されると弁体67を支点として揺
動する。このような揺動が所定角度まで進むと、
支軸90とレバー91間の遊び92が無くなり、
第2腕91a側の支点は弁体67から、当接部9
3に近い支軸90へ移るので、今度はレバー91
は支軸90を支点として揺動することになる。
こうして、押圧板89によりレバー91を揺動
させる際のレバー比は2段階に変化するので、ば
ね94の反発力がたとえ一定であつても、レバー
91は、最初は押圧板89の比較的小さい押圧力
で揺動し、その揺動支点が移動してからは上記押
圧力が所定値まで増大しない限り揺動しない。し
たがつて、制動時、前輪2fに発生する角減速度
が比較的小さい段階で、レバー91は押圧板89
の押圧力により揺動して永久磁石98をリードス
イツチ37の閉成位置に近接させることになるの
で、前述のように表示回路99は作動し、センサ
21が正常に動作することを操縦者に認識させる
ことができる。
さて、制動力の過大または路面の摩擦係数の低
下により、前輪2fがロツクしそうになると、こ
れに伴う前輪2fの角減速度の急増により押圧板
89の押圧力が所定値を超え、レバー91は支軸
90を支点としてばね94をさらに圧縮するよう
に揺動するので、レバー91の第2腕91bは弁
体67から離反するように揺動し、その結果排圧
弁20は開弁状態となる。
排圧弁20が開弁すると、制御油室18の油圧
は、油路70、入口室68、弁孔66、出口室6
9、油路71、油圧ポンプ16の入口室31及び
導管37を経て油槽19に排出されるので、減圧
ピストン46は、出力油圧室55の油圧により戻
しばね48の力に抗して制御油圧室18側へ移動
し、これにより開弁棒62を退かせて弁体60を
閉弁させ、入、出力油室54,55間の連通を遮
断すると共に、出力油圧室55の容積を増大させ
る。その結果、車輪ブレーキ3f,3fに作用す
る制動油圧が低下して前輪2fの制動力が減少
し、前輪2fのロツク現象は回避される。する
と、前輪2fの回転の加速に伴い押圧板89のレ
バー91への押圧力が解除されるため、レバー9
1は、ばね94の反発力で、当初の位置に復帰揺
動し、排圧弁20を閉弁状態にする。排圧弁20
が閉弁されると、油圧ポンプ16から吐出される
圧油が制御油圧室18に直ちに封じ込められ、減
圧ピストン46は出力油圧室55側へ後退して該
室55を昇圧させ、制動力を回復させる。このよ
うな作動が高速で繰返されることにより、前輪2
fは効率良く制動される。
このようなアンチロツク制御装置7において、
駆動軸42及びカム軸26は分割されてハブ8内
に平行に配設されるので、アンチロツク制御装置
7の軸方向幅が短縮され、該装置7のハブ8内へ
の配設が容易となり、制動装置のコンパクトが達
成される。そして、アンチロツク制御装置7の特
に増速歯車装置45及びフライホイール72は、
これを収容するハブ8により外乱から保護され
る。
第8図は本発明の第2実施例を示すもので、そ
れは増速歯車装置45において、ハブ8より凹凸
係合手段10を介して駆動される入力部材11に
リングギヤ76を形成し、固定のケーシング22
に固着されたキヤリヤ112にプラネタリギヤ7
8を軸支77した点を除けば前記実施例と略同様
構成であり、図中、前実施例と対応する部分には
同一の符号を付す。
第9図は本発明の第3実施例を示すもので、そ
れは第1図の実施例に加えて、第2の後輪ブレー
キ3f′を設け、該ブレーキ3f′と前部マスタシリ
ンダ5f間を接続する油圧導管113に比例減圧
弁114を介装したものである。比例減圧弁11
4は入力側の油圧を比例的に減圧して出力側に伝
達する公知のものである。この実施例によれば、
前部マスタシリンダ5fを作動させるだけで前、
後輪2f,2rに同時に制動力をかけることがで
き、その際、制動に伴う後輪荷重の減少による
も、比例減圧弁114の減圧機能により後輪2r
も効率良く制動される。
C 発明の効果 以上のように本発明によれば、フライホイール
の駆動軸及び油圧ポンプのカム軸を車輪のハブ内
に平行に配設し、この駆動軸を前記ハブに第1伝
動装置を介して連結すると共に両軸間を第2伝動
装置を介して連結したので、駆動軸及びカム軸の
平行配置によりアンチロツク制御装置の軸方向幅
を短縮させて該装置のハブ内への配設を可能に
し、これにより制動装置のコンパクト化を図るこ
とができる。また第1及び第2伝動装置の構成に
より駆動軸及びカム軸の車輪に対する回転比を、
フライホイール及び油圧ポンプの駆動に適した値
にそれぞれ自由に設定することができ、したがつ
て車種に応じた性能の設定が容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は本発明の第1実施例を示
すもので、第1図はアンチロツク制動装置を備え
た自動二輪車の概略平面図、第2図はアンチロツ
ク制動装置の要部縦断側面図、第3図及び第4図
は第2図の−線及び−線断面図、第5図
は第4図の−線拡大断面図、第6図は第2図
中の表示回路の配線図、第7図は表示回路の変形
例を示す配線図、第8図は本発明の第2実施例を
示す縦断面図、第9図は本発明の第3実施例を示
す自動二輪車の概略平面図である。 2f……車輪としての前輪、3f……車輪ブレ
ーキとしての前輪ブレーキ、5f……前部マスタ
シリンダ、5fa……出力ポート、7……アンチロ
ツク制御装置、8……ハブ、8a……凹部、9…
…フロントフオーク、10……車軸、12……ブ
レーキデイスク、14……ブレーキキヤリパ、1
4a……入力ポート、15……油圧導管、16…
…油圧ポンプ、17……モジユレータ、19……
油槽、20……排圧弁、21……センサ、22…
…ケーシング、43,44……第2伝動装置を構
成するギヤ、45……第1伝動装置を構成する増
速歯車装置、72……フライホイール、73……
カム機構、74……出力レバー機構。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 車輪に連動して回転する駆動軸に連結される
    フライホイールを有し、車輪ブレーキによる前記
    車輪の制動時、該車輪がロツクしそうになること
    を前記フライホイールのオーバーラン回転により
    感知して出力信号を生じるセンサと;前記車輪に
    連動して回転するカム軸を有する油圧ポンプと;
    該油圧ポンプの出口室に連通する制御油圧室を有
    すると共にマスタシリンダ及び車輪ブレーキ間の
    油圧導管に介装され、該制御油圧室の圧力が所定
    値以上であるときは該油圧導管を導通状態に保
    ち、該制御油圧室の圧力が所定値以下になると該
    油圧導管を遮断して前記車輪ブレーキの制動油圧
    を減圧させ得るモジユレータと;前記制御油圧室
    と油槽との連通路に介装され、前記センサからの
    出力信号を受けると開弁する常閉型の排圧弁と;
    よりなる車両のアンチロツク制御装置において、
    前記駆動軸及びカム軸を前記車輪のハブ内に平行
    に配設し、この駆動軸を前記ハブに第1伝動装置
    を介して連結すると共に駆動軸及びカム軸間を第
    2伝動装置を介して連結したことを特徴とする、
    車両のアンチロツク制御装置。
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