JPS6236A - 特異的抗原に対する免疫耐性賦与組成物 - Google Patents

特異的抗原に対する免疫耐性賦与組成物

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JPS6236A
JPS6236A JP61089192A JP8919286A JPS6236A JP S6236 A JPS6236 A JP S6236A JP 61089192 A JP61089192 A JP 61089192A JP 8919286 A JP8919286 A JP 8919286A JP S6236 A JPS6236 A JP S6236A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、  Hの量 な普゛■ (産業上の利用分野) 本発明は、薬物に対する好ましくない免疫反応。
アレルギー反応、および器官同種移植片耐性誘導の制御
を含む、特異的免疫応答を調節する方法に関連する。特
に、ネズミの分化抗原L3T4に相当する被検体種のT
細胞分化抗原と反応する結合成分は、同時にあるいはL
3T4抗原保持T細胞の除去の期間内に投与された免疫
原に対する。−次的および二次的免疫応答両者を阻止す
るのに有用である。
(従来の技術) 免疫系の有効な機能は両刃の剣である。感染細菌、ウィ
ルス、または悪性の細胞のような敵対する外来生物の侵
入に対し防御するというその能力は脊椎動物の健康に必
要である;事実、その生存はこの防御のいかんに依って
いる。他方、この効果に対し、それが宿主が出くわす外
来物質に関する場合でさえ、何らかの副作用が存在する
。外来m織の侵入は必ずしも敵ではない。火傷患者に対
する皮膚移植の拒絶反応での問題には長い歴史がある;
臓器移植を含む処置のこの最近の発展は外来組織拒絶を
一般大衆の注目する問題とした。
さらに、アレルギ一応答は免疫系の作動に基づくことが
分かってきた。アレルギー源は見かけ上杭体形成に至る
応答の引き金となる。あるもの(1gB>はアレルギー
に関連する好ましくない症候を引出すマスト細胞に結合
能がある。これらの症状は単に不快であるだけかもしれ
ないし、あるいはある種の薬物1例えばペニシリン、に
対する患者のアレルギーのように厳しいものであるかも
知れない、免疫原になるのに充分大きなペプチド分子を
含む薬物の出現はこの問題の重要性を拡大した。
抗ウィルスや抗癌治療のような種々の処置に有用なペプ
チド薬は最近9組換えDNA技術により極めて容易に手
に入るようになった。
好ましくない免疫応答を阻止する試みは特に成功してい
ない、というのが常識である。例えば。
外来物質に対する免疫応答を最小にするように臓器移植
受容者と供給者を杏わせる努力が払われている。−卵性
双生児の場合のみうまく行くことは確かである。そのよ
うなアプローチの限界は、これ以上コメント出来ない程
、明らかである。一方。
抗有糸分裂剤、の投与のような、一般の免疫系を抑制す
る暴力的な努力は、感染に対する感受性をもたらすため
、患者の生命と引き換えに拒絶反応を防ぐものであろう
組織拒絶の防止にのみ適用できる他のアプローチは組織
適合性抗原に対する抗体で受容者を受動的に免疫するこ
とである(Davies、口、A、L、 et al、
+Trans 1ant Reviews(1979)
30:1B−39) o移植拒絶問題のみにまた適用可
能な他のアプローチは供給者のMILmの処理に用いら
れる。これらは、拒絶反応が移植に伴い運ばれる供給側
の白血球の表面の組織適合性抗原により生じる。そして
この白血球はそれ自体型まれる組織の本質的部分でない
、という仮定に基づいている。供給側移植組織のインビ
ボ培養が供給側白血球の除去に用いられてきたCと」肛
L(1977)81ニア4−79;5cience (
1980)209 :283ニー285 ; Tran
s  Proc(1982) 8 : 1094−10
98)。
供給側組織はまた適当な抗体と直接処理された(Fau
!L+man、 o、、 et al+ Trans 
1antation(1982)34 ! 302−3
05)、 1985年5月8日公開のEPOPubli
cationm0140109は供給側組織の前処理に
細胞毒性部分と抗体との結合により形成された免疫毒素
の利用を開示する。
可溶性抗原に対する免疫応答を防ぐ方法は露出できない
ため、大きな制限を受けてきた。ある薬物にアレルギー
性の患者は、使える場合は別のやり方で処置された;花
粉症患者は免疫原の花粉から離れていようとする。もし
回避が不可能ならば。
この症候を処置するために転地しなければならない。
望まれることは、免疫系の一般の能力を正常にしたまま
で、特定の抗原に関する特異的な免疫耐性である。従来
のアプローチにはそのような対象となるものの選択的免
疫抑制に成功したものはない。受容者自身に対する移植
拒絶の防止に用いられる処置は、一般に全体の系を抑え
る;供給側組織の処理は導入される外来物質の性質を変
えてしまう。薬物や環境の抗原に対するアレルギー反応
の場合、外来物質の変更は好ましくないか、または非実
用的である。本発明においては、受容者の免疫系を特定
の免疫原に関し選択的にそして特異的に、一般の免疫能
力を損なうことなく、抑制する。本発明はこの結果をヘ
ルパーT細胞の表面で分化抗原に対するその特異性によ
り達成され、かくしてこれらの細胞を、同時にあるいは
少なくともヘルパーT細胞の回復期間内に、導入された
特定の抗原に対する免疫応答の開始に関与することから
阻止する。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、被験体に対する投薬が望まれるか。
あるいは無害であるが投薬が避けられない、どちらかの
抗原に対するアレルギー反応のような望ましくない免疫
応答を抑制する方法を提供する。また2組織移植への抵
抗性を誘導する方法も提供する。
1つの重要な応用例として1組換え技術の開発は、しば
しば望ましくない免疫応答を引き出す。
例えばインターフェロン、やインターロイキンのような
潜在的に効力のある相当数の治療的タンパク質を利用可
能にした。もちろん、非常によ(用いられる薬剤に対す
るアレルギー反応は知られていないが、新規のポリペプ
チド性薬剤は、おそらくその大きさのためであろうが、
これに関してはより面倒である。本発明は、所望の薬剤
の好ましい治療効果を免疫反応なしで被験体に体験させ
ることを可能にする。
他の応用例は2周囲の食物あるいは素材に対するアレル
ギーの問題に対するものである。何百万という人々は9
例えばブタフサあるいは他の花粉といったある点では環
境の完全に無害な成分に反応して重症になる0本発明の
方法は、広くはびこっている不快となるこの免疫応答を
妨げたり、あるいは減じたりすることができる。
3番目の応用例は、移植操作における組織の拒絶の発生
率を減じることであるが、これら生命を救済する操作を
安全でかつ実用的なものにするのに重要である。これら
の操作は、今世紀にはまた。
不適合の問題を明瞭になくすことができるであろう。
4番目の応用例は、癌のようなある種の病気の治療に、
外来異種のモノクローナル抗体のような外来タンパク質
を用いることを可能にすることである。
本発明の方法は、免疫耐性が求められている抗原とT細
胞上の“L3T4−等価”分化抗原に特異的なある抗体
とを共に投与することにあり、それによってこれらヘル
パーT細胞が、特別に共に注入あるいは投与された抗原
に対して同時に備えている免疫応答に関与することを妨
げる。防御的抗体は直接的に投与されてもよいし、ある
いはこれらの抗体あるいはそれのL3T4等価結合部分
は細胞毒性成分に抱合させて免疫毒性抱合体としてもよ
い。
細胞毒性成分は、抗体あるいは断片だけとの反応によっ
てもまた妨げられるヘルパーT細胞の機能を破壊するの
を助成する可能性がある。防御組成物の必須成分はL3
T4等価物に特異的に結合する部分である。
2つの一般的な状況が興味ある。1つは9問題にしてい
る抗原に以前にさらされていない純潔な被験体に関する
。これは、移植受容者あるいは新しくあるいはたまに投
与される薬剤で処置される患者に関して普通の場合であ
る。他方は、同じ抗原に以前さらされている個人に関す
る。これは。
環境の成分に対するアレルギー反応に最も普通にある場
合である。 ′ 新しい薬剤あるいは移植のような以前に体験していない
物質゛に対する防御免疫抑制に関して、外来物質導入に
対する一次的免疫応答を抑制することは充分である。本
発明の方法では、この−次的応答は、外来物質を、結合
成分9例えば抗体あるいはネズミのL3T4表面糖タン
パク質に対応する被験体種内の分化抗原(すなわち“L
3T4等価物”)に特異的な免疫反応性を示す免疫毒物
、と同時にあるいはヘルパーT細胞回復期間内に、投与
することにより抑制される。従って、ある面では本発明
は、抗L3T4等価物結合成分と免疫原性物質を適当な
時期で共に投与することにより免疫原に対する免疫応答
を妨げたりあるいは改良したりする方法に関する。
以前に経験した免疫原に対する応答の軽減に関して、被
験体の由来従って被験体自身は異なるが。
技術は同じである。応答の性質も異なる。このような以
前の接触の最も頻繁な例は環境のアレルギー環、の場合
であるが9本発明のこの見地はそれ自体はアレルギー環
のようなものに限定されない。
同じアレルギー環に対する以前の接触は標準で。
本発明はこの応用において特に有用である。免疫原との
2次免疫反応に対するこの応答でさえ、“効能促進剤”
との接触と同時にあるいは直前に。
L3T4等価物に結合している成分を投与することによ
り和らげることができる。免疫原はまた。適当な時間に
慎重に投与することにより、即座の抑制に伴いさらなる
免疫性を供することができる。従って、他の見地で本発
明は、免疫原に以前に接触している被験体に、関連した
L3T4等価物の特異的結合成分を免疫原への接触と適
当に組合せで投与することにより、2次免疫応答、最も
一般的にはアレルギ一応答の改良に関する。
他の見地では本発明は2発明方法を行うのに適した組成
物を含むキットを企図する。
(問題点を解決するための手段) 本発明の組成物は、脊椎動物被検体において特異的抗原
に対する免疫耐性を与える方法を行うのに使用される組
成物であって、 L3T4等価物に特異的に結合する成
分を含み、該成分が薬学的に許容されるキャリアーとの
混合物である。
本発明の組成物は、前記脊椎動物が以前に前記抗原にさ
らされた。
本発明のキットは、特異的抗原に免疫耐性を与えるキッ
トであって、特異的抗原の適当量を薬学的に許容される
賦形剤に含む容器およびL3T4等価物結合成分を薬学
的に許容される賦形剤に含む容器を有する。
本発明の方法は、あるサブクラスのTリンパ球。
つまりヘルパー細胞の関与を無能にすることおよび免疫
原の゛存在下でこれら細胞を再生させることにより、特
異的な免疫応答を妨害することに依存する。これらT細
胞は、ネズミの系ではL3T4と表される2表面産生糖
タンパク質の分化抗原により認識される。
簡単に言うと、2つの主要なタイプのリンパ球が免疫応
答に関与していることが長年にわたって確立されてきた
。すなわち2種々のエフェクター機能へと分化するT細
胞と、抗原に特異的な抗体を分泌するために分化するB
細胞である。非常に一般的な点で、Bリンパ球分化細胞
(形質細胞)の第1の機能は抗体を分泌することである
。分化したT細胞は、キラー細胞、ヘルパー細胞、およ
びサプレッサー細胞のようなエフェクター機能を供する
。T細胞は、抗原特異的認識部位に加えて。
その特別な亜型に特徴的な分化抗原を含む。従って1本
発明の方法は、ヘルパーT細胞の亜型の特徴的な分化抗
原を阻止することにより免疫応答の過程に影響を及ぼし
、これにより、ヘルパーT細胞のエフェクター機能を阻
害する。
ヘルパー細胞は見かけ上B細胞と相互作用し。
B細胞の分化と増殖を“助ける2よう働く。さらにそれ
らは9例えばキラー細胞のようなエフェクターの役割へ
とT細胞が分化するのを“助ける”。
これらヘルパーT細胞上球(IITL)の大半は、ネズ
ミの系でL3T4として表される表面分化抗原を含む。
この分化抗原は見かけの分子i152.QQO(Dia
lynas。
D、P、、et al、  J、   Immunol
(1983)131:2445−2451)の糖タンパ
ク質であり、見かけ上ヒトのヘルパーT細胞上のLeu
3あるいはT4分化抗原に類似している。L3T4分化
抗原に特異的なモノクローナル抗体(Mabs)が調製
されている(Dialynas、 D、P、+et a
、l+(前出))。GKl、5と表されるモノクローナ
ル抗体を分泌するハイブリドーマは、クローン化T細胞
系を注入したラット由来の肺臓細胞とマウスの非分泌型
ミエローマ5p210との融合により得た。
分泌されたMabは、 L3T4に対して特異的なラッ
トのIgG 2b抗体である。
他に、免疫応答におけるGKl、5 Mabの注入効果
が研究されている。WSCI、 February 4
−6+1985に発表されている論文で−ofsy+ 
D、+等は、自己免疫疾患を発達させる傾向にふるマウ
スのある種に抗L3T4抗体を毎週注入すると、 L3
T4陽性細胞の循環レベルが90%−95%減少し、自
己免疫の発達を抑制すると報告した。彼らはさらに、マ
ウスはラットIgGに対する抗体がほとんどないか全く
ないことを見出した。Western AFCRFeb
ruary 4−6+1985に発表されている抜粋中
で−oodcock、J、、等は、外来種の皮膚移植3
日前にGKl、5由来1gG 2bモノクロ一ナル抗体
をマウスに静脈注射で注入すると。
拒絶する時間を遅らせるということを開示した。
注入されたマウスは28日後でもL3T4陽性細胞の減
少を示した。モノクローナル抗体の付加的な投与は、循
環しているL3T4−陽性細胞の減少を高めた。
この結果は、 IgG 2b抗体がin  vivoで
このマーカーを持つT細胞の部分集合を排除するのに成
功していることを示すCobbold、S、P、、等の
Nature(1984)312 :548−551の
結果と矛盾しない。
Western AFCRFebruary 4−6+
1985に発表されている抜粋中で−o f s y 
+ D 、r等は、可溶性抗原に対す。
る免疫応答におけるGKl、5分泌Mab注入の効果を
報告している。牛血清アルブミン(BS^)を注入され
たマウスでは昔通抗BSA IgMが生産され、すぐ直
後に抗BS^IgG抗体のレベルが迅速に増加する。
IgG応答は、免疫化48時間以内にGKl、5分泌M
abを一回注入することで阻止できたが、 BSへの投
与後48時間以上たってから注入を行えばIgG機能の
抑制は起こらなかった。−ofsyはまた。マウスにG
Kl、5 Mabを注入すると免疫応答を除かないが。
他のラットIgG2b Mabで処理すると高力価の抗
ラット抗体を確かに刺激することを見出した。
八−り教 ここで用いられているように、“同時に”を抗原とL3
T4等価物結合成分の注入に対して用いる場合、一方を
他方の約24〜48時間以内に注入あるいは投与するこ
とを意味する。いずれを最初に投与してもよい。しかし
ながら、受容体に結合する成分の投与は、抗体の注入あ
るいは投与の前48時間であるいは以内に実質的に同時
に行われることが好ましい。
“ヘルパーT細胞回復期間”は、結合成分の投与後、 
L3T4等価物保持ヘルパー細胞がおよそ正常レベルに
まで、好ましくは9本発明の範囲では。
正常レベルの50%にまで回復するのに必要な時間を意
味する。
“L3T4等価物に対する結合成分”は、ネズミHTL
細胞のL3T4表面分化抗原に相当する被験体種の分化
抗原に特異的な物質を意味する。いくつかの成分は、い
くつかの種でHTL細胞上の相応する分化抗原と交叉反
応する。これら分化抗原上の決定基に対して免疫反応性
を有する可能性がある。一般的に3本発明で有用な抗体
は強力な免疫抑制活性を有するため、それらは被験体種
に由来する必要はない。例えば、ラットIgG2bモノ
クローナル抗体GK1.5はネズミのL3T4に対して
反応性があり。
これらMabはネズミの試験系に用いるのに便利である
。というのは、それらがマウスではラットIgに対して
抗体を生じないからである。他の市販されているモノク
ローナル抗体9例えばLeu3 (ベクトン ディキン
ソンBecton Dichkinson)あるいはT
4 (オルソ0rtho)は、ヒトのLeu3あるいは
T4分化抗原に対して反応する。被験体のT細胞にある
相当する分化抗原と特異的に反応するモノクローナル抗
体を産生ずる様々な他のハイプリドーマ系列は本発明の
方法に適している。
モノクローナル抗体をL3T4等価物結合部分として使
うことはもちろん必要でない。モノクローナル抗体調製
物はより高度な親和力と同一性という利点を持つが、ポ
リクローナル調製物も使用し得る。また、標的特異性を
維持する免疫グロブリンの断片2例えばF (ab) 
を断片、も同様に使える。さらに、 L3T4等価物あ
るいはその断片に対する特異的な抗体は、細胞毒素と抱
合させ得る。完全なりシン、リシンA、ジフテリア毒素
、ボークウィード抗つィルス性タンパク質(PAP) 
、あるいは他の自然界にあるあるいは人工的な毒素、の
ような種々の細胞毒性成分を用いての免疫毒素の構築は
分野では今までよく理解されている。総説として。
Thorpe+ P、E、、et al、 Immun
ol Revs(19B2)62 : 119−158
;Jantzen、 et al、  (同上) pp
185−216 ; 01snes。
S、、 et al、 Pharm Ther (19
B2)15 : 335−381を見よ。
従って、まとめると“L3T4等価物に結合する成分”
という語は2問題の種でL3T4等価物に結合する特異
的な能力が維持されている限り、モノクローナル抗体、
ポリクローナル抗体、その断片、あるいは細胞毒素に結
合するこれらのいずれをも意味する。
“特異的抗原”は1問題の免疫原物質を意味する。従っ
て特異的抗原は5球状タンパク質、免疫グロブリンのよ
うな糖タンパク賞、花粉タンパク質のような粒子上にあ
る物質、インターフェロン。
インターロイキン2あるいは腫瘍壊死因子のような治療
用のポリペプチド、ロイチニングホルモン(Ieuti
nizing hormone)その類似物質あるいは
その拮抗物のようなホルモン代替物、などを含む。
受容体遮断のために用いられるタンパク質性治療剤の合
成ペプチド類似物は、可溶性抗原の他の重要なりラスで
ある。さらに他の重要なサブクラスは、アロ抗原のもの
、すなわち主要組織適合複合体の産物であるものである
0組織移植あるいは皮膚移植における外来組織の拒絶の
おそらく原因となっているのはアロ抗原である。
本発明の重要な面は、被験体が以前抗原性物質にさらさ
れたことがあるかどうかにかかわりなく効果的であると
いうことである。なぜなら1本発明は一次接触および二
次接触の際に特異的抗原に対して免疫耐性を供するから
である。抗原に対する一次的応答は、一般的に、抗原に
特異的な多数のIgM抗体を形成することを含む。抗原
に対する“効能促進薬”接触(あるいは9本当は、初期
投与に関する遅延応答)は二次的応答、つまり抗原に特
異的なIgG、Ig^、および1g8分布が比較的劇的
に増加するという結果となる。言い換えると、二次的応
答は特異的なIgG、 Ig^、およびIgEレベルが
増加することにより特徴づけられる。IgM分布はやや
速く減少し、抗原が付加的に投与されたときだけ再び補
充される* rgc、IgLおよびIgEレベルはより
長期にわたり維持される。同じ抗原に以前に接触してい
ることにより、それに続く接触の際の促進された二次的
応答という結果となる。
(以下余白) 旦−二ョ没豹1し賢夫 本発明の本質的な特徴は、被験体の“L3T4”分化抗
原もしくは、より正確には、被験体種の相当する表面糖
タンパク質を妨げるために、特異的抗原の投与と同時に
、もしくは抗原の投与に先立って、正確な特異性を有す
る結合成分を投与することである。ここで、抗原は回復
期間中に投与される。結合成分の実際の効果は、 L3
T4等価物保持細胞を殺すこと、またはある非細胞毒性
現象においてこれらの細胞のエフェクター機能を妨げる
ことであり、いずれの場合においても9種に特有な期間
マウスでは約2週間から1ケ月にわたり正常なヘルパー
T細胞成分を再生させることであろう。
本発明方法の実施の機構に関してはいかなる特定の理論
によっても限定するつもりはないが、出願者は、ある特
別な抗原の存在下におけるヘルパーT細胞の再生により
2それが自己として認識されると考えている。
L3T4等価物結合成分を細胞毒性物質との免疫的抱合
体として調製することは、その有効性を増加させるであ
ろう。従って、細胞毒素は、目標のTヘルパー細胞へ特
異的に向けられるであろう。
L3T4     ” L3T4等価物に結合する成分の投与量は、その形。
それが免疫毒素に変換されているか否か、投与の様式、
および被験体の状態に依存するであろう。
明らかに、最も好ましい投与の様式は、注射できれば静
脈注射によるものである。典型的には、このように特異
的に免疫的抑制を受ける被験体に。
−回の静脈注射または腹膜注射で、生理食塩水のような
適当な賦形剤に溶かした約200■から5g好ましくは
1から2gのL3T4等価物結合成分を注射する。
所望の結合成分の抗体部分は、従来の手順により得られ
る。 L3T4等価物血清は、免疫化した被験体より得
られる。Leu3またはT4等価のヒト分化抗原につい
ては、ヒト・ヘルパーT細胞を注射して免疫化した宿主
から血清を採取することにより。
マウス、ウマ、ヤギ、ウサギ、ヒツジまたはラットなど
の被験動物から抗血清を調製する。L3T4等漬物結合
成分は選択的な特異的免疫抑制を与えるので、非ヒト抗
血清の使用は差し支えない。他の哺乳動物被験体に対す
る所望の抗体は、これら哺乳動物由来のヘルパーT細胞
並集団を注射することにより、同様に得られる。
モノクローナル抗L3T4等価物抗体も、 Kohle
r+G、、 et at、、 Nature (198
5) 256 : 495−497により最初に記述さ
れた体細胞ハイブリダイゼーション操作により作成し得
る。この操作で用いられる株化細胞系、試薬および条件
はよく知られている。
簡単に言えば、この操作には、上記のように宿主を免疫
化し、抗体産生細胞を採取し、ポリエチレングリコール
のような融合促進剤を用いてこれらの細胞を適当な株化
細胞系と融合し2選択培地中で細胞を増殖させてハイブ
リダイズしなかった相手細胞を除き、免疫原に対する抗
体を産生ずるハイブリドーマを同定し、これらのハイプ
リドーマを培養し、得られた培養液からMabを採取す
ることが含まれる。与えられた特異的免疫抑制のため。
融合に用いた株化の相手はまた。 Mabに対し被験体
と和合可能な性質を与える必要はない。上記のように、
抗L3T4等価物モノクローナル抗体は、ヒトおよび多
くの他の種に対するものが市販されている。
ポリクローナル抗体またはモノクローナル抗体の抗原結
合断片(F(ab)、 F(ab’)、 F(ab’)
z、 F(v)は、適当なプロテアーゼ、例えばF (
ab)の場合はパパイン* F(ab’)zの場合はペ
プシン、で完全な免疫グロブリンを分解することにより
作成する。
用いられる抗体のクラス(およびサブクラス)は重要で
はない。ポリクローナル抗血清はおそらくIgクラスの
混合物である。生成したMabは単一のサブクラスのも
のである。
もしL3T4等価物結合成分が免疫毒素として投与され
る場合は、標準的な抱合技術を用いて抗体成分を細胞毒
素に抱合させる。Thorpe、 P、 E、+ et
at (前出) ; 01snes+ S、、 et 
al+ (前出)。典型的なカップリング剤には1例え
ば還元可能なジスルフィド結合を作る3、3゛ −ジメ
チル−ジチオ(ビス)プロピオン酸およびN−サクシニ
ミジル−3−(2−ビリジルージチオ)プロピオン酸(
SPDP)  ;および例えばチオエステルを作る6−
マレイミシルカプロン酸の例えばN−ヒドロキシサクシ
ニジルエステルが含まれる。グルタルアルデヒドまたは
カルボジイミドのような他のカップリング剤は、他の化
学現象を生み出す。
細胞毒素成分は9例えば細菌または植物の毒素。
もしくは、その酵素学的活性断片または類似した活性タ
ンパク質を含むそれらの一部である。このような毒素の
例として、ジフテリア毒素、シュードモナス、分泌毒素
、リシン、アブリン、モモルディン、ゲロニン、などが
ある。毒素およびタンパク質は、細菌または植物から抽
出するか、または(もし比較的短ければ)既知のペプチ
ド合成技術を用いて、または遺伝子配列が入手可能なら
ば組み換え技術により1合成する。
豊且煎五凰 所望の特異的免疫抑制を与えるための同時注射に用いら
れる物質の景および性質は、抗原の型に依存する。
アレルギー環に関しては、薬のような可溶性抗原が環境
的または意識的のいずれで投与されたかに関わらず、抗
原成分は10μgから1■の量を適当な賦形剤に溶かし
て静脈注射することにより簡単に投与することができる
。あるいはまた、環境的アレルギー環に関しては、接触
は“自然の”接触に類似しており、エアロゾルまたは経
口組成物を使用し、計算した接触の度合に近い量が適当
である0例えば、被験体を自然に生成する花粉に対する
免疫応答から保護するために“花畑”の方法が用いられ
るかも知れない。これは9例えばアカシアの花が咲く季
節の初めに、保護結合成分の投与と同時に、またはその
ような投与後の回復期間内に、被験体を不快な花の近く
に置くことである。
これらの自然接触と、特異的アレルギー環の単離および
結合成分の投与時または投与直後の注射という高度に人
為的な方法との間の漸次移行も用いられる。抗原を投与
するための適当な薬剤組成の・処方箋は、当業者にはよ
く知られている。
もしアレルギー環が治療用剤である場合、投与されるよ
うに意図されたものに近い抗原の量、および投与におけ
る類似の経路、が用いられる。一般的に言って、抗原は
すでに適当に処方された薬剤組成として入手可能であり
2期待される接触量と期待される投与経路は既知である
ので、一般にこの保護が有する問題はより簡単なもので
ある。
移植組織、特に同種移植片についての場合における拒絶
の抑制に関しては、多様な投与の様式が可能である。同
種移植片とは、意図された宿主と同じ種の個体由来であ
るが宿主と遺伝学的に異なる個体由来である組織もしく
は器官を特定する多様な細胞もしくは連合した細胞であ
る。これらの細胞の多様性それ自身には、心臓、腎臓、
肝臓。
肺、などのような血管系器官が含まれる。内分泌腺(脳
下垂体、甲状腺、副腎、副甲状腺、および膵W&)また
は皮膚移植片は、移植片の拒絶を引き起こす原因となる
主要組織適合性抗原を含まないであろう。これらの抗原
は、移植細胞中に不純物として含まれる白血球のような
供与細胞により運搬される。
2つの一般的な方法が用いられる:移植材それ自身を抗
原源として用いることができる。あるいは、特定の組織
適合性抗原を分離して得、それのみもしくは移植片供与
体の組織適合性抗原を有する細胞、すなわち末梢血液リ
ンパ球、として投与してもよい。このような供与白血球
表面にあって運搬され2組織拒絶の原因となる主要な抗
原は。
ネズミIaの等価抗原であり、ヒトではHL^−DR(
MHCクラス■抗原)と名付けられている。ヒトHLA
−DR抗原はサブクラス化されており、もし供与体の型
が決められていれば、適当な抗原1例えば供与体組織に
伴う末梢血液リンパ球は手近に得ることができ、移植前
にL3T4等価物結合成分の投与と一緒に、もしくは投
与の回復期間内に注射する。たぶん、より大ざっばであ
るが、効率的な投与の様式は、移植片と一緒、またはそ
の直前におけるL3T4等価物結合成分の同時注射、も
しくは、保護結合成分と共に、適度に細かく分割し処方
した組織の一部の移植前同時注射である。
甚 前節から分かるように、各々の特異的抗原はその性質に
適した別の投与経路を供する。すべてのものは、精製抗
原取得および静脈投与の利用の可能性を供する。ある場
合には、適当な薬剤組成の特異的抗原と結合成分との混
合物を含む組成物を注射することが可能である。
要約すると、一般的に抗体に関しては、静脈投与が最も
便利であるが、他の様式の投与も同様に有用である。消
化管外投与以外の経路には、皮下。
腹膜中、または筋肉中注射が含まれる。注射可能なもの
は、液体状の溶液もしくは懸濁液、注射前に液中で溶液
または懸濁液にすることができる固体、もしくは乳状液
、として調製が可能である。
適当な賦形剤は1例えば、水1食塩水、デキストロース
、グリセロール、エタノール、などである。
さらに、必要に応じて、投与される薬剤組成物は。
湿潤剤もしくは乳化剤、 pH緩衝剤などの無毒な補助
物質を少量含んでもよい。本発明の方法で投与される特
異的抗原のような、免疫系を刺激するための物質に関し
てはフロイントの完全アジュバントのようなアジュバン
トが一般に用いられる。
非経口投与に対する追加的な方法は、一定量の投与を保
つような、ゆっくり放出する系、もしくは維持された放
出の系を移植することを用いる。
全身的投与は座薬によって行われる。このような方式に
ついては、伝統的な包装および担体1例えばポリアルカ
レン・グリコールまたはトリグリセリド、が含まれる。
このような座薬は、 L3T4等価物結合成分もしくは
抗原を0.5%から10%、好ましくは1%から2%、
の範囲で含む混合物から作られる。
エアロゾル投与に関しては、抗原は細かく分割された形
で表面活性剤と推進剤と共に供給するのが好ましい。活
性成分の典型的なパーセンテージは0.01から20重
量%であり、好ましくは0.4%から1.0重量%であ
る。もちろん表面活性剤は無毒でなければならず、好ま
しくは推進剤に可溶性であるべきである。このような薬
剤の典型は、カプロン酸またはオクタン酸のような脂肪
酸のエステルモジくは不完全エステル、マンニトールや
ソルビトールのようなポリオール、またはそれらの無水
物もしくはエステル、およびそれらのポリオキシエチレ
ン誘導体とポリオキシプロピレン誘導体。
である。好ましい表面活性剤には、ソルビタンのオレー
ト、例えば”Ar1acel C″、  ” 5pan
 80’、および“5pan 85”の登録商標に販売
されているもの。
が含まれる。表面活性剤は1重量組成で0.1%から2
0%、好ましくは0.25%から5%を占める。組成の
バランスは通常の推進である。例えば、ブタンやプロパ
ンのような低分子アルカン、および好ましくは+  ”
 Freon”の登録商標で販売されているような、フ
ッ化アルカンまたはフッ化塩化アルカンである。エアロ
ゾルを作る場合、適当なバルブの付いた容器に細かく分
割した活性成分と表面活性剤とを含む適当な推進剤を詰
める。成分はバルブを開いて放出するまでに加圧下で保
存する。
経口投与する場合、もしくは投与用に再構成する場合に
は、抗原もしくはL3T43重物結合成分の固体組成物
を用いてもよい。従来の無毒の固体担体には2例えば、
薬品等級のマンニトール、ラクトース、デンプン、もし
くはステアリン酸マグネシウムが含まれる。それに対応
する液体の薬品的に投与可能な組成物は、上記の担体中
に、上記の抗原もしくは結合成分と任意の薬品的アジュ
バントを溶解、拡散などさせることにより調製すること
ができる。
上記の投与形態を調製する実際の方法は当業者には既知
であるか、または容易に解るであろう。
例えば、 Ren+in ton’s Pharmac
eutical 5cience。
Mack  Publishing  Company
、  Easton、  PA、  15thEdit
ion、 1975を見よ。投与する組成物と方式には
、少なくとも、所望の特異的な免疫抑制を得るに効果的
な量の、多量の結合成分あるいは抗原が含まれる。
キット− 治療投与用として、特異的抗原と保11L3T4等価物
結合成分は、キットに包装しであるのが便利である。従
って2例えば、アレルギーの治療用キットには、最も好
ましくは、フロイントの完全アジュバントのようなアジ
ュバント調製液を含む適当な賦形剤に、ブタフサのタン
パク質、牛乳のタンパク質、あるいは他のアレルギー性
物質、のようなアレルギー原を単位投与レベル含む容器
が備わっているだろう。もう1つの容器は9例えば、 
LaI3に特異的な適当なモノクローナル抗体、あるい
は抗体から得た免疫毒素を、生理的食塩水あるいは他の
薬学上の賦形剤に懸濁したような投与形態か、または再
構成される固体形態か、を供給するであろう。ある抗原
/結合成分の組み合わせでは。
これらの成分を混合物として供給してもよい。このよう
なキットの付加成分は、滅菌使い捨て注射器であっても
よい。すべての材料は、その使用指示にそって、当該分
野で知られているように投与用の便利な容器に包装され
てよい。
(実施例) 以下の実施例は実例を示すものであって2本発明を限定
するものではない。
マツコラクジラのミエオグロビンをBa1b/Cマウス
における抗原として用い、そして、この抗原に関して特
異的な免疫抑制を生じるGKl、5分泌Mabの能力を
、4つの方法を用いて確認した。その4つの方法は、抗
原と防御的抗体の注射時機においてのみ異なるものであ
る。各方法において、3匹の生後6〜8週間のマウスか
ら成る1つの実験グループと、3匹の同様のマウスから
成る2つの対照グループを用いた。1つの対照グループ
には。
GKl、5分泌Mabの代わりに+  a  Thy 
Mabを同時期に同量注射して対応する投与を行なった
。もう1つの対照グループには、対応する量の緩衝液を
注射した。すべての方法におけるすべてのグループに、
0日目にフロイントの完全アジュバントに溶かした10
0μgのミエオグロビンを投与し、その後。
14日おきにアジュバントに溶かした50μgのミエオ
グロビンの注射を続けた。各免疫化後、血清を7日目と
100日目採取し、以下の実施例3に示すように、 E
LISAにより抗ミエオグロビン全免疫グロブリン(I
gMとIgGの両方を含む)の存在を検定した。その特
定の方法は以下の通りである。
iLL:  (抗体と抗原を腹腔内注射した。)抗体ニ
ー1日と0日目に200μg、1日と2日目に100μ
g。
抗原:0日目に100μg、それ以後14日おきに50
μg。
方法」ノ (抗体と抗原を静脈内注射した。)抗体:o
、5+ 1.1.5.および2日目に100μg。
抗原二〇日月に100μg、それ以後14日おきに50
μg。
′J3i’  (抗原と抗体を静脈内注射した。)抗体
:0,1.および2日目に100μg。
抗原:0.1.および2日目に100μg、それ以後1
4日おきに50μg# 方法」−(抗原と抗体を静脈内注射した。)抗体:0.
1.および2日目に100μg。
抗原:o、i+および2日目に100μg、それ以後1
4日おきに50μg。
第1図は、各々4つの方法においてマウスから典型的な
採血で得られた結果を示す。結果は、血清希釈の関数と
してELISA単位(下記実施例3を見よ)で示す。示
したデータは、0日以後の6回の14日間の後、9日経
ったものであるが、初期の採血で得られた結果を代表す
るものである。白丸はα−thyを注射した対照におけ
る。ミエオグロビンに特異的な全免疫グロブリンのレベ
ルを示す。
黒丸は2つの血清希釈での実験グループの対応する結果
を示す。
4つの方法すべてから同様の結果を得た。対照は、血清
希釈と相関して高レベルの特異的な抗ミエオグロビン免
疫グロブリンを示している。抗ミエオグロビン抗血清は
、 GKl、5分泌Mabを注射したグループにはない
各々3匹のマウスから成る実験グループと対照グループ
は、実施例1で用いたものと同様である。
すべてのグル−プに0日目に100μgのミエオグロビ
ンを投与し、それ以後14日おきに100μgのミエオ
グロビンを続いて注射した。144日目、 GKl、5
分泌Mabあるいは対照を100μg投与し、血清を様
々な間隔で採取し、ミエオグロビンに対して特異的なI
gGをELISAによって検定した。結果は第2図に示
す。ここではII!LISA単位を時間に対してプロッ
トしである。
点線と実線で結んだ白丸はそれぞれ緩衝液とα−’rh
yを注射した対照の血清中の抗ミエオグロビンIgGの
レベルを示す。黒丸はGKl、5分泌Mabを注射した
マウスの血清中のIgGレベルを示す。対照マウスのI
gGレベルは、その動物が続いて抗原を投与されるに従
って、単調に上がる。しかしながら、144日目GKl
、5を投与されたマウスは続く抗原注射に対するIgG
 2次的応答を示さない。
全抗ミエオグロビンIg:マイクロタイタープレート 
(Dynatech Laboratories+ A
lexandria、 UA)を、 PBS ニ溶かし
た1100p/ mll (’) ? ン’:l ’y
 ’)シラのミエオグロビンで被覆して、室温で1時間
あるいは4℃で一晩おいて、 PBSで洗った。残存し
ている非特異的な結合部位を3%BSA PBSで飽和
させ、そのプレートを洗った。50μlの血清希釈液を
加えて、そのプレートを室温で2時間インキュベートし
1次いでT%veen 20を含む洗浄緩衝液で洗った
結合したIgは、100〜200μlの希釈した。パー
オキシダーゼが結合したヤギの抗マウスIg (GAM
Ig)を用いて、室温で2時間インキュベートし。
その後洗浄緩衝液で3回洗って、検出した。検出液OP
D/H□02を各ウェルに加え、5分インキュベートし
て各ウェルのOD4wzをグイナテックELISAリー
ダーで測定した。OD単位は標準手順によりμgタンパ
ク質と相関した。
IgG  :手順は、ラベルしたヤギの抗マウスIgG
をヤギの全抗マウスIgの代わりに用いたこと以外は、
上記と同じである。
Ba1b/Cマウスに3日続けて、フロイントの完全ア
ジュバントに溶かしたGKl、5分泌Mabを200μ
g腹腔内注射した。3匹のマウスのリンパ節細胞を取っ
ておいて、細胞表面の表現型を2球型子細胞マーカーと
してt、yttを用いて、2色のFAC5分析によって
検定した。L3T4とLyt2に対し染まるリンパ節細
胞がマウスにおける全T細胞の分布を構成し。
そしてそれぞれの量を第3図に総Tリンパ球におけるパ
ーセンテージとして表した。第3図に示されるように、
抗体の投与と同時に、 L3T4の分布がt、yt2の
ために劇的に落ち、3T日間にわたってほとんど直線的
に回復し、その時点で前の値の約50%に達する。
より強い免疫原であるキーホール・リンピットへマシア
ニン(KLH)と比較して、マツコラクジラのミエオグ
ロビンについて、特異的な免疫抑制を生じるGKl、5
分泌Mabの能力を、実施例1の手順と方法によって調
べた。但し、これらタンパク質に対するIgGを定期的
に測定した。その結果を第AふtvB 4〔す。抗L3T4を注射したマウスは、定期的な抗原
の投与にもかかわらず、56日間の試験期間中、より弱
い抗原であるマツコラクジラのミエオグロビンに対して
低い抗体力価を維持できた。より強い抗原KLHに対し
ては、免疫応答性は実施例4で決定したように、ヘルパ
ーリンパ球のための回復期間の後回復した。
Ba1b/Cマウスを55■/kgストレプトシトシン
の静脈内注射によって糖尿病にした。処置後−週間以内
で、グルコースレベルが上昇したことにより。
マウスが実際に糖尿病であることがわかった。それぞれ
5匹のマウスから成る比較グループを用いて、同腹マウ
スの膵臓組織からランゲルハンス島とり出すことによっ
て調製したランゲルハンス島の同質の移植組織は、I!
尿病を回復さすことができ、その結果、マウスの生存期
間は1800〜2000島の投与から100日を越える
ことが示された。(ランゲルハンス島はLermarc
k、八、、et al、 J Ce1l Riot(1
976)71 : 606により開示された技術を手直
しした方法で単離する。)異質種の同様なランゲルハン
ス島標品を調製し、そして糖尿病被験体に同レベルに投
与した時、一様に拒絶され10日以内の生存期間であっ
た。
5匹のマウスから成る3組の付加グループには。
ランゲルハンス島投与後−1,0,+1および+2日ロ
ー、 GKl、5により分泌されたMabを投与した。
ここでは初めの3日間に100μg、最後に50μgで
計350μgを投与した。このように処理し1次いで6
00〜800島を移植したグループは、同質の処理をし
たグループに匹敵する生存期間を示し。
850〜1200島を投与したものも同様であった。予
備のデータは、 1500以上のランゲルハンス島を投
与した場合もまた同じ生存期間であろうことを示してい
る。
正常および処理されたマウスのリンパ節細胞懸濁液を2
%pcsと0.1%NaN5を含むPOS中に調製し、
フィコール−ハイバークでの勾配遠心により赤血球を除
いた。5X10’の細胞を、あらかじめ力価を調べた結
合抗体25μβ中で30分間水中に置き、そして2回洗
った。2色検定のために、緑色蛍光は直接FITC−結
合試薬(抗L3T4および抗Lyt2)から得た。2度
目のインキュベーションで。
アビジンでラベルしたテキサス レッドを加え。
ビオチンラベルした初期段階の抗体(抗Lytl)に結
合させる。バックグラウンド蛍光レベルに対する対照と
して、染色していないか、または同型の無関係な抗体と
インキュベートした対照細胞調製物を検定した。流束微
蛍光分析は、対数増幅器を装備した修正FAC5nシス
テム(Becton−Dickinson。
Mountain View、 CA )で行なった。
データ分析はHayaka、に:、et al、 J 
Exp Med (1988) 157 :202に述
べられであるように行なった。死細胞は、散乱礼法(s
catter gating method)と更に最
終濃度1μg/mlでのヨウ化プロピジウム染色により
2分析から除いた。データは緑と赤の蛍光強度の増加を
1ogIoの目盛りで表し9等高線プロットで示した。
(発明の概要) ヘルパーT細胞上のL3T4分化抗原を妨害することに
より、免疫系を選択的に抑制し、そして特異的抗原に対
して免疫耐性を与える方法を述べる。
被験体のL3T4等価物に対し特異的な結合成分と。
特異的抗原との同時投与は、該被験体が以前に該抗原に
さらされたか否かに拘らず、該被験体の抗原に対する免
疫的応答能を軽減させる。
4、図 のΔ単なi′日 第1図は、 GKl、5モノクロ一ナル抗体(Mab)
を同時注射した場合とそうでない場合の、マウスで得ら
れた全特異的な抗ミエオグロビンの免疫グロブリンレベ
ルを示す。
第2図は、 GKl、5 Mabを注射した場合とそう
でない場合の、マウスの血流中の抗ミエオグロビンIg
Gのレベルを示す。
第3図は、 GKl、5分泌Mabを投与した場合の。
応答の抑制の比較を示す。
政府は本発明の権利を、 Department of
 )Iealthand Human 5ervice
sによって与えられたNIHGrant隘Al−187
16に従い、所有する。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、脊椎動物被検体において特異的抗原に対する免疫耐
    性を与える方法を行うのに使用される組成物であって、
    L3T4等価物に特異的に結合する成分を含み、該成分
    が薬学的に許容されるキャリアーとの混合物である組成
    物。 2、前記方法が、前記被検体に前記薬学的組成物を投与
    すること、そして更に前記被検体に該組成物投与と同時
    に、またはヘルパーT細胞回復期内に、該特異抗原を投
    与すること、を含む特許請求の範囲第1項に記載の組成
    物。 3、前記脊椎動物がヒトであり、そして前記L3T4等
    価物結合成分がLeu3とT4から選択された特許請求
    の範囲第1項に記載の組成物。 4、前記L3T4等価物結合成分が免疫毒素またはモノ
    クローナル抗体の形である特許請求の範囲第1項または
    第2項に記載の組成物。 5、前記抗原が移植組織またはアレルギー源である特許
    請求の範囲第1項または第2項に記載の組成物。 6、前記脊椎動物が以前に前記抗原にさらされた特許請
    求の範囲第1項または第2項に記載の組成物。 7、特異的抗原に免疫耐性を与えるキットであって、特
    異的抗原の適当量を薬学的に許容される賦形剤に含む容
    器およびL3T4等価物結合成分を薬学的に許容される
    賦形剤に含む容器を有するキット。 8、特異的抗原に対する免疫耐性を与える薬学的組成物
    であって、有効量の特異的抗原と有効量のL3T4等価
    物結合成分を含み、該抗原と該成分が1つまたはそれ以
    上の薬学的に許容される賦形剤との混合物である組成物
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