JPS6236188A - 安定なカリジノゲナ−ゼ溶液の製造法 - Google Patents

安定なカリジノゲナ−ゼ溶液の製造法

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JPS6236188A
JPS6236188A JP17606585A JP17606585A JPS6236188A JP S6236188 A JPS6236188 A JP S6236188A JP 17606585 A JP17606585 A JP 17606585A JP 17606585 A JP17606585 A JP 17606585A JP S6236188 A JPS6236188 A JP S6236188A
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JP
Japan
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kallidinogenase
solution
protease
stable
cellulose
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Pending
Application number
JP17606585A
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English (en)
Inventor
Toshiro Hori
俊郎 堀
Takashi Kato
隆 加藤
Noriyuki Sakata
阪田 宣之
Katsuya Nishimoto
西元 勝也
Yusuke Asano
悠輔 浅野
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SUGIURA SHINYAKU KAIHATSU KENKYUSHO KK
Original Assignee
SUGIURA SHINYAKU KAIHATSU KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、安定なカリジノゲナーゼ溶液の製造法に関す
るものである。
カリジノゲナーゼは人を含む哺乳動物の膵臓、尿、血液
等に分布している酵素であり、現在、豚の膵臓から製せ
られたものが各種循環器障害の治療薬として用いられて
いる。これを患者に用いる方法としては、経口投与、ま
たは筋肉的注射が行なわれている。
従来の技術 カリジノゲナーゼは豚の膵臓を原料として用い、アクリ
ノール沈殿法(特公昭35−3045)、弱塩基性陰イ
オン交換セルロース吸着法(特公昭37−11697)
等の方法で精製されている、しかしながらこれら従来の
方法では共存する異種蛋白質を完全に除去することが難
しく、高純度のカリジノゲナーゼを得ることが困難であ
る。
膵臓に含まれる異種蛋白質のうちカリジノゲナーゼの効
果、安定性に最も影習を与えるものとしてプロテアーゼ
が知られている。このプロテアーゼのうち塩基性のトリ
プシン、キモトリプシン等は、通常の精製方法、例えば
上記の塩基性陰イオン交換セルロース吸着法によっても
除去しうるが、得られたカリジノゲナーゼ溶液にはまだ
カリジノゲナーゼの等電点に近い酸性域に等電点を有す
るプロテアーゼが共存するため、この溶液を用いて製造
された注射液、錠剤、カプセル剤等のカリジノゲナーゼ
製剤は製剤時あるいは保存中に活性低下が起こりやすく
、これの改善法が種々提案されてきた。
例えばプロテアーゼの除去方法としては、近年、不溶性
プロテアーゼ阻害剤を用いてプロテアーゼを吸着除去す
るアフィニテイ吸着法(特開昭5l−54915)が、
また、粗カリジノゲナーゼ溶液からカリジノゲナーゼの
みを吸着分離する方法として不溶性コンカナバリンAを
用いた吸着法(特公昭58−20592)や、不溶性抗
カリジノゲナーゼ抗体法(特開昭56−5095)等が
開発されている。しかしながら上述のこれらの方法はプ
ロテアーゼやカリジノゲナーゼに特異的親和性を有する
リガンドが高価であり、また大量に得る事が困難である
為工業的な規模での使用が困難な状況にある。
発明が解決しようとする問題点 本発明者等はかかる現状に鑑み、カリジノゲナーゼ溶液
の安定性に影響を及ぼすプロテアーゼの内、等電点が酸
性域にあるプロテアーゼ群に着目しこれの除去法を鋭意
研究した結果、弱酸性陽イオン交換セルロースがpH4
,0〜5.0の範囲においてプロテアーゼを特異的に吸
若し、しかもカリジノゲナーゼはほとんど損失なく回収
されると共に得られたカリジノゲナーゼの溶液は非常に
安定である事実を発見し本発明を完成するに至った。
問題点を解決するための手段 すなわち本発明は、粗製カリジノゲナーゼ含有溶液を、
pH4,0〜5.0で弱酸性陽イオン交換セルロースに
接触させることにより酸性域に等電点を有するプロテア
ーゼを除去することを特徴とする安定なカリジノゲナー
ゼ溶液の製造法である。
以下本発明につき詳細に説明する 本発明に使用する粗製カリジノゲナーゼ含有溶液とは、
健康な豚の膵臓を直接あるいはアセトン脱脂粉末とした
後に水抽出した溶液を公知の方法例えば、アクリノール
沈殿法(特公昭35−3045)、塩基性陰イオン交換
樹脂吸着法(特公昭37−11697)等で粗精製して
得られるものの内、酸性域に等電点を有するプロテアー
ゼは残存するがトリプシン、キモトリプシン等の塩基性
蛋白質は実質的に残存しないカリジノゲナーゼ含有溶液
を指し、その製法については特に限定するものではない
。また酸性域に等電点を有するプロ白でカゼイン等の蛋
白分解活性を有するものをいう。弱酸性陽イオン交換セ
ルロースとは弱酸性陽イオン交換基を有するセルロース
またはセルロース誘導体であって例えばカルボキシ・メ
チル(CM−)セルロファインCM、カルボキシ瞭メチ
ル(CM−)セルロファインCH(チッソ株式会社)な
どが使用できる。粗製カリジノゲナーゼ含有溶液を弱酸
性陽イオン交換セ、ルロースに接触させる際のpHは、
4.0〜5.0の範囲であれば良い。この際のpHが4
.0より低いと、カリジノゲナーゼの吸着が起こり回収
率が低下する。またpH5,0より高い場合には目的と
するプロテアーゼの吸着除去ができず不都合である。
作用 粗カリジノゲナーゼ溶液の25°での安定性に及ぼすプ
ロテアーゼの影響と本発明によるカリジノゲナーゼ溶液
の安定性について以下の試験例にて実証する。
なおりリジノゲナーゼのN−ベンゾイル・アルギニン・
エチルエステル(BAEE)分解活性、およびプロテア
ーゼのカゼイン分解活性の測定および蛋白質の高速液体
クロマトグラフィー(HPLC)は以下の方法によった
■BAEE分解活性 トラウツホルド(1,Trautschold)等の方
法[ホッペザイラーズ・ツアイトシュリフト・フユア・
フイジオロジツシェ・ヘミ−(Hoppe−3eyle
rs  z、Physiul、Chem、)325巻、
48頁(1961年)]に準じて行なった。
■カゼイン分解活性 クニツツ(Kunitz)の方法[ザ・ジャーナル・才
ブ・ゼネラル・ブイジオロジ−(J、Gen、PhyS
iol)30巻、291頁(1947)]に準じてカゼ
イン分解活性をプロテアーゼ活性とした。
■HPLCの条件 装置 二東洋曹達工業(株)製HPLC装置カラム: 
TSKg e IDEAE−5FW内径7.5X751
1[[1 移動相:A液−B液 60分直線グラジェントA液 0
.02Mリン酸カリウム緩衝液(6,8) +0.1M
塩塩化ナトリウム液液0.02Mリン酸カリウム緩衝液
(6,8) +0.5M塩化ナトリウム流速 : 0 
、8 ml/min 温度 :25′″ 測定波長:UV280nm 試験例1 健康な豚の膵臓の水抽出液から、(1)DEAE−セル
ロース吸着法(特公昭37−11697の実施例1によ
る公知の方法)により粗カリジノゲナーゼ溶液を得た。
(2)(1)で得た粗カリジノゲナーゼ溶液を実施例1
と同様の方法(本発明の方法)によって精製し、得られ
たカリジノゲナーゼ溶液についてBAEE分解活性およ
びカゼイン分解活性を測定した。
結果を表1に示した。
本発明の方法によって得られたカリジノゲナーゼ溶液は
、カゼイン分解活性が認められず、また蛋白質量あたり
のBAEE分解活性も著しく高いことが認められた。
試験例2 試験例1の(1)、(2)の方法で得られたカリジノゲ
ナーゼ溶液についてHPLCを行い、それぞれの両分に
分画し、BAEE分解活性およびカゼイン分解活性をそ
れぞれ測定した。
結果を第1図および第2図に示した。
本発明の方法によって得られたカリジノゲナーゼ溶液中
にはカゼイン分解活性を有するプロテアーゼの存在が認
められなかった。これに対し、DEAE−セルロース吸
着法によって得られたカリジノゲナーゼ溶液中にはカゼ
イン分解活性を有するプロテアーゼの存在が認められた
試験例3 試験例1の(1)、(2)の方法で得られたカリジノゲ
ナーゼ溶液の安定性を試験するため、除菌フィルターを
通した溶液を無菌下25°、2日間保存して、BAEE
分解活性およびカリジノゲナーゼのHPLCパターンの
変化を調べた。
BAEE分解活性の結果を表2に、HPLCの結果を第
3図、第4図に示した。
本発明のカリジノゲナーゼ溶液は、25°、2日間保存
してもBAEE分解活性の低下が認められず、カリジノ
ゲナーゼのHPLCパターンにも変化が認められなかっ
た。(第4図)これに対し、DEAE−セルロース吸着
法のみによるカリジノゲナーゼ溶液は、25°、1日間
保存でBAEE分解活性の低下が認められると共にHP
LCパターンにおいても、カリジノゲナーゼのピークの
減少が認められた。(第3図) 試験例4 試験例1の(1)、(2)の方法で得られたカリジノゲ
ナーゼ溶液を水に対して透析後、凍結乾燥しその重量の
10倍量の乳糖を混合してカリジノゲナーゼ粉末を得た
。この粉末を40°、RH75%で2ケ月間保存して、
BAEE分解活性の推移を調べた。
BAEE分解活性の結果を表3に示した。
本発明のカリジノゲナーゼ粉末は、40°、RH75%
、2ケ月間保存してもBAEE分解活性の低下が認めら
れなかった。これに対し、DEAE−セルロース吸着法
のみにより得られたカリジノゲナーゼ粉末は、1ケ月間
で著しいBAEE分解活性の低下が認められた。
試験例1.2.3.4に示した如く、本発明の方法によ
って得られるカリジノゲナーゼ溶液ならびに粉末は、原
料中に含まれるプロテアーゼが完全に除去されており、
このため溶液での25°保存試験、粉末での40°、R
H75%保存試験においてBAEE分解活性の低下や、
カリジノゲナーゼのHPLCパターンに変化を生ぜず、
きわめて安定であることが実証きれた。
実施例 実施例1 豚の膵臓原末1kgからDEAE−セルロース処理(特
公昭37−11697の実施例1による公知の方法)す
ることによって粗製カリジノゲナーゼ含有溶液を500
m1を得た。次いでCM−セルロファイン(チッソ株式
会社製弱酸性陽イオン交換セルロース)100mlを0
.02M#酸緩衝液(pH4,5)で平衡化した後方ラ
ムに充填する。上記粗製カリジノゲナーゼ含有溶液をp
H4,5に調整した後カラムに通液し、プロテアーゼを
CM−セルロファインに吸着せしめ、カリジノゲナーゼ
溶液を得た。この溶液を水に対して透析後、凍結乾燥を
行ない精製カリジノゲナーゼ200mgを得た。精製カ
リジノゲナーゼのBAEE分解活性を測定したところ8
3EU/mgであった。また粗カリジノゲナーゼ溶液か
らのBAEE分解活性の活性回収率は95%であった。
発明の効果 以上詳述した如く、本発明によれば従来公知の方法より
も安価にかつ簡便に安定なカリジノゲナーゼ溶液を得る
ことができこれをそのままあるいは適当な賦形剤ととも
に乾燥、粉末化することで長期保存に耐えられるカリジ
ノゲナーゼ粉末が得られるため、錠剤をはじめカプセル
剤、注射液剤等あらゆる剤形の製剤に使用できるため産
業上の利用価値は非常に大きい。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本発明の方法により精製したカリジノゲナー
ゼ溶液のHPLCパターンを示すものである。 第2図は、DEAE−セルロース法により精製したカリ
ジノゲナーゼ溶液のHPLCパターンを示すものである
。 第3図は、本発明の方法により精製したカリジノゲナー
ゼ溶液の無菌下、25°保存、0日目、1日目、2日目
のHPLCパターンを示すものである。 第4図は、DEAE−セルロース法により精製したカリ
ジノゲナーゼ溶液の無菌下、25°保存、0日目、1日
目、2日目のHPLCのパターンを示すものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、粗製カリジノゲナーゼ含有溶液から酸性域に等電点
    を有するプロテアーゼを吸着除去することを特徴とする
    安定なカリジノゲナーゼ溶液の製造法。 2、酸性域に等電点を有するプロテアーゼの吸着除去が
    、pH4.0〜5.0に調整した粗製カリジノゲナーゼ
    含有溶液を弱酸性陽イオン交換セルロースに接触させる
    ことにより行なわれる特許請求の範囲第1項記載の安定
    なカリジノゲナーゼ溶液の製造法。
JP17606585A 1985-08-10 1985-08-10 安定なカリジノゲナ−ゼ溶液の製造法 Pending JPS6236188A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7813514B2 (en) 2005-05-09 2010-10-12 Sony Corporation Apparatus and method for checking loudspeaker

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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