JPH0759191B2 - ヒトプラスミン−α2−プラスミンインヒビタ−複合体の製造方法およびその分離方法 - Google Patents
ヒトプラスミン−α2−プラスミンインヒビタ−複合体の製造方法およびその分離方法Info
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- JPH0759191B2 JPH0759191B2 JP28434985A JP28434985A JPH0759191B2 JP H0759191 B2 JPH0759191 B2 JP H0759191B2 JP 28434985 A JP28434985 A JP 28434985A JP 28434985 A JP28434985 A JP 28434985A JP H0759191 B2 JPH0759191 B2 JP H0759191B2
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Description
【発明の詳細な説明】 a.産業上の利用分野 本発明はヒトプラスミン−α2−プラスミンインヒビタ
ー複合体の製造方法及び精製方法に関する。さらに詳し
くは、ヒト血漿あるいは血液にプラスミノーゲンアクチ
ベーターを添加することによりプラスミン−ヒトα2−
プラスミンインヒビター複合体を生成させること及びそ
の複合体を選択的に分離する方法に関する。
ー複合体の製造方法及び精製方法に関する。さらに詳し
くは、ヒト血漿あるいは血液にプラスミノーゲンアクチ
ベーターを添加することによりプラスミン−ヒトα2−
プラスミンインヒビター複合体を生成させること及びそ
の複合体を選択的に分離する方法に関する。
b.従来技術 ヒトのα2−プラスミンインヒビターは、青木と諸井に
よつて最初に単離・精製され、線維素溶解酵素のプラス
ミン(plasmin)のエステラーゼ活性を瞬間的に阻害す
る強力なプラスミンインヒビターであり、11.7%の糖を
含む分子量約67,000の1本鎖の糖蛋白質であることが知
られている〔Moroi&Aoki;The Journal of Biological
Chemistry,251,5956−5965(1976)参照〕。
よつて最初に単離・精製され、線維素溶解酵素のプラス
ミン(plasmin)のエステラーゼ活性を瞬間的に阻害す
る強力なプラスミンインヒビターであり、11.7%の糖を
含む分子量約67,000の1本鎖の糖蛋白質であることが知
られている〔Moroi&Aoki;The Journal of Biological
Chemistry,251,5956−5965(1976)参照〕。
一方ヒトのα2−プラスミンインヒビターには3種類の
活性部位があることが知られている。第1はプラスミン
の線維素溶解作用を阻止する部位(以下これを“リアク
テイブサイド”ということがある)〔B.Wiman&D.Colle
n;The Journal of Biological Chemistry,254,9291〜92
97(1979)参照〕であり、第2はカルボキシル基末端側
のプラスミン結合部位〔B.Wiman&D.Collen;European J
ournal of Biochemistry,84,573−578(1978)参照〕で
あり、第3はアミノ基末端のフイブリン結合部位である
〔Y.Sakata,et al.,Thrombosis Research,16 279〜282
(1979)参照〕。
活性部位があることが知られている。第1はプラスミン
の線維素溶解作用を阻止する部位(以下これを“リアク
テイブサイド”ということがある)〔B.Wiman&D.Colle
n;The Journal of Biological Chemistry,254,9291〜92
97(1979)参照〕であり、第2はカルボキシル基末端側
のプラスミン結合部位〔B.Wiman&D.Collen;European J
ournal of Biochemistry,84,573−578(1978)参照〕で
あり、第3はアミノ基末端のフイブリン結合部位である
〔Y.Sakata,et al.,Thrombosis Research,16 279〜282
(1979)参照〕。
ヒトα2−プラスミンインヒビターは、プラスミン活性
をほとんど瞬間的に阻害し、α2−プラスミンインヒビ
ターは、プラスミンと1:1の割合で結合し複合体を形成
する。
をほとんど瞬間的に阻害し、α2−プラスミンインヒビ
ターは、プラスミンと1:1の割合で結合し複合体を形成
する。
(B.Wiman&D.Collen;The Journal of Biological Chem
istry,254,9291〜9297(1979),D.Collen;Thrombosis a
nd Haemostasis,43,77−89(1980)参照) 汎発性血管内凝固(DIC)やウロキナーゼによる血栓溶
解療法など、プラスミノーゲンの活性化のみられる状態
では、生成したプラスミンとα2−プラスミンインヒビ
ターは反応し、複合体を形成する。
istry,254,9291〜9297(1979),D.Collen;Thrombosis a
nd Haemostasis,43,77−89(1980)参照) 汎発性血管内凝固(DIC)やウロキナーゼによる血栓溶
解療法など、プラスミノーゲンの活性化のみられる状態
では、生成したプラスミンとα2−プラスミンインヒビ
ターは反応し、複合体を形成する。
最近、血漿中のプラスミン−α2−プラスミンインヒビ
ター複合体の定量は、血栓溶解療法のモニターやDICの
診断等に有効であると考えられている(例えばN.A.Boot
h&B.Bennett:British Journal of Haematology,50,537
〜541(1982)参照)。
ター複合体の定量は、血栓溶解療法のモニターやDICの
診断等に有効であると考えられている(例えばN.A.Boot
h&B.Bennett:British Journal of Haematology,50,537
〜541(1982)参照)。
従つて、血液中のプラスミン−α2−プラスミンインヒ
ビター複合体の量を正確且つ簡便に測定することができ
れば、種々の病気に対してその予防,診断に極めて役立
つことである。
ビター複合体の量を正確且つ簡便に測定することができ
れば、種々の病気に対してその予防,診断に極めて役立
つことである。
従来知られたプラスミン−α2−プラスミンインヒビタ
ー複合体の測定方法として、第1の方法は二次元交叉免
疫電気泳動を用いる方法であり、第2の方法は抗血清よ
り得た抗体を固定化し、酵素抗体法を応用したいわゆる
サンドイツチ法によるものである。
ー複合体の測定方法として、第1の方法は二次元交叉免
疫電気泳動を用いる方法であり、第2の方法は抗血清よ
り得た抗体を固定化し、酵素抗体法を応用したいわゆる
サンドイツチ法によるものである。
一方プラミン−α2−プラスミンインヒビター複合体の
精製標準物質が多量且つ容易に入手することができれ
ば、診断薬及びそのためのキツトの作成のために、極め
て有利である。
精製標準物質が多量且つ容易に入手することができれ
ば、診断薬及びそのためのキツトの作成のために、極め
て有利である。
従来知られているヒトプラスミン−α2−プラスミンイ
ンヒビター複合体の製造法及び分離法は、プラスミノー
ゲンを除去した血漿にプラスミンを添加してプラスミン
−α2−プラスミンインヒビター複合体を生成せしめこ
れをリジンセフアロースに吸着させ、50mMのε−アミノ
カプロン酸で溶出し、最後にゲル過法により精製標品
を得る方法である(B.Wiman&D.Collen;The Journal of
Biological Chemistry,254,9291〜9297(1979)参
照)。
ンヒビター複合体の製造法及び分離法は、プラスミノー
ゲンを除去した血漿にプラスミンを添加してプラスミン
−α2−プラスミンインヒビター複合体を生成せしめこ
れをリジンセフアロースに吸着させ、50mMのε−アミノ
カプロン酸で溶出し、最後にゲル過法により精製標品
を得る方法である(B.Wiman&D.Collen;The Journal of
Biological Chemistry,254,9291〜9297(1979)参
照)。
しかしながら、この方法においては、Glu−プラスミン
及びLysプラスミンもリジンセフアロースに吸着し、ま
たこれらが50mMのε−アミノカプロン酸によつてプラス
ミン−α2−プラスミンインヒビター複合体と共に溶出
し、これらタンパクの分離操作が困難であつた。
及びLysプラスミンもリジンセフアロースに吸着し、ま
たこれらが50mMのε−アミノカプロン酸によつてプラス
ミン−α2−プラスミンインヒビター複合体と共に溶出
し、これらタンパクの分離操作が困難であつた。
また上記方法においては、血漿に加えるプラスミンが保
存中に失活し安定性に欠けるという欠点があり、さらに
添加するプラスミンを適正量使用する点においても難点
があつた。さらに重要なことは、ヒトプラスミン−α2
−マクログロブリン複合体の形成が同時に起り、二種の
複合体の分離・精製が困難なことである。
存中に失活し安定性に欠けるという欠点があり、さらに
添加するプラスミンを適正量使用する点においても難点
があつた。さらに重要なことは、ヒトプラスミン−α2
−マクログロブリン複合体の形成が同時に起り、二種の
複合体の分離・精製が困難なことである。
c.発明の構成 そこで本発明者らは、ヒトプラスミン−α2−プラスミ
ンインヒビター複合体の製造及びその分離・精製につい
て研究を進めたところ、ヒト血漿にヒトプラスミノーゲ
ンアクチベーターを添加することにより、多量のプラス
ミン−α2−プラスミンインヒビター複合体が形成され
ること、リジンセフアロースに吸着させたヒトプラスミ
ン−α2−プラスミンインヒビター複合体をε−アミノ
カプロン酸の濃度を直線的に上げるとGlu−プラスミノ
ーゲン及びLys−プラスミノーゲンと分離,溶出するこ
とを見出した。
ンインヒビター複合体の製造及びその分離・精製につい
て研究を進めたところ、ヒト血漿にヒトプラスミノーゲ
ンアクチベーターを添加することにより、多量のプラス
ミン−α2−プラスミンインヒビター複合体が形成され
ること、リジンセフアロースに吸着させたヒトプラスミ
ン−α2−プラスミンインヒビター複合体をε−アミノ
カプロン酸の濃度を直線的に上げるとGlu−プラスミノ
ーゲン及びLys−プラスミノーゲンと分離,溶出するこ
とを見出した。
さらに上記のリジンセフアロースを用いて分離,溶出し
たヒトプラスミン−α2−プラスミンインヒビター複合
体画分中に微量存在するヒトプラスミン−α2−マクロ
グロブリン複合体及びプラスミノーゲンは、ヒドロキシ
アパタイトカラムとゲルロ過を用いた高速液体クロマト
グラフイーにより分離できること、かくしてヒトプラス
ミン−α2−プラスミンインヒビター複合体を高度に精
製しうることも併せて見出した。
たヒトプラスミン−α2−プラスミンインヒビター複合
体画分中に微量存在するヒトプラスミン−α2−マクロ
グロブリン複合体及びプラスミノーゲンは、ヒドロキシ
アパタイトカラムとゲルロ過を用いた高速液体クロマト
グラフイーにより分離できること、かくしてヒトプラス
ミン−α2−プラスミンインヒビター複合体を高度に精
製しうることも併せて見出した。
さらにヒトプラスミン−α2−プラスミンインヒビター
複合体を形成させる前に予め、ヒト−α2−マクログロ
ブリンの不活性化剤を添加しておくと、ヒトプラスミン
−α2−マクログロブリン複合体の形成が著しく抑制さ
れることができると共にヒトプラスミン−α2−プラス
ミンインヒビター複合体の収量を増大させることがでる
ことが見出された。
複合体を形成させる前に予め、ヒト−α2−マクログロ
ブリンの不活性化剤を添加しておくと、ヒトプラスミン
−α2−マクログロブリン複合体の形成が著しく抑制さ
れることができると共にヒトプラスミン−α2−プラス
ミンインヒビター複合体の収量を増大させることがでる
ことが見出された。
本発明は、かゝる知見に基いて到達されたものであり、
第1の発明はヒト血液または血漿にプラスミノーゲンア
クチベーターを添加することを特徴とするヒトプラスミ
ン−α2−プラスミンインヒビター複合体の製造方法で
あり、第2の発明はヒト血液または血漿にヒトα2−マ
クログロブリンの不活性化剤を添加し、次いでプラスミ
ノーゲンアクチベーターを添加することを特徴とするヒ
トプラスミン−α2−プラスミンインヒビター複合体の
製造方法であり、第3の発明はヒト血液または血漿にプ
ラスミノーゲンアクチベーターを添加し、しかる後得ら
れた反応混合物をヒドロキシアパタイトカラムと接触せ
しめ、次いでゲルロ過することを特徴とするヒト血液ま
たは血漿からその中に含まれるヒトα2−プラスミンイ
ンヒビターをヒトプラスミン−α2−プラスミンインヒ
ビター複合体として分離する方法であり、第4の発明は
ヒト血液または血漿にヒトα2−マクログロブリンの不
活性化剤を添加し、次いでプラスミノーゲンアクチベー
ターを添加し、しかる後得られた反応混合物をヒドロキ
シアパタイトカラムと接触せしめ、次いでゲルロ過する
ことを特徴とするヒト血液または血漿からその中に含ま
れるヒトプラスミン−α2−プラスミンインヒビター複
合体として分離する方法である。
第1の発明はヒト血液または血漿にプラスミノーゲンア
クチベーターを添加することを特徴とするヒトプラスミ
ン−α2−プラスミンインヒビター複合体の製造方法で
あり、第2の発明はヒト血液または血漿にヒトα2−マ
クログロブリンの不活性化剤を添加し、次いでプラスミ
ノーゲンアクチベーターを添加することを特徴とするヒ
トプラスミン−α2−プラスミンインヒビター複合体の
製造方法であり、第3の発明はヒト血液または血漿にプ
ラスミノーゲンアクチベーターを添加し、しかる後得ら
れた反応混合物をヒドロキシアパタイトカラムと接触せ
しめ、次いでゲルロ過することを特徴とするヒト血液ま
たは血漿からその中に含まれるヒトα2−プラスミンイ
ンヒビターをヒトプラスミン−α2−プラスミンインヒ
ビター複合体として分離する方法であり、第4の発明は
ヒト血液または血漿にヒトα2−マクログロブリンの不
活性化剤を添加し、次いでプラスミノーゲンアクチベー
ターを添加し、しかる後得られた反応混合物をヒドロキ
シアパタイトカラムと接触せしめ、次いでゲルロ過する
ことを特徴とするヒト血液または血漿からその中に含ま
れるヒトプラスミン−α2−プラスミンインヒビター複
合体として分離する方法である。
以下本発明方法について更は詳細に説明する。ヒトプラ
スミン−α2−プラスミンインヒビター複合体の形成: ヒト血漿(pooled plasma)中の凝集物をロ紙で除き、
セフアロース4Bカラムに通した後、予め適当な緩衝液
(0.15M NaClを含む50mM Tris−HCl pH7.4)で平衡化し
ておいたリジンセフアロースカラムに続けて流し、プラ
スミノーゲン除去血漿を得る。この血漿中のα2−プラ
スミンインヒビターのモル数の約1/2のプラスミノーゲ
ンを新たに添加する。室温で攪拌しながら、血漿1ml当
たり912Uのウロキナーゼを30分おきに数回に分けて血漿
に滴下し加え、最後に最終濃度が1mM DFP,10U/mlアプロ
チニン,5mMベンザミジンになるように、プロテアーゼイ
ンヒピターを加え、反応を停止する。
スミン−α2−プラスミンインヒビター複合体の形成: ヒト血漿(pooled plasma)中の凝集物をロ紙で除き、
セフアロース4Bカラムに通した後、予め適当な緩衝液
(0.15M NaClを含む50mM Tris−HCl pH7.4)で平衡化し
ておいたリジンセフアロースカラムに続けて流し、プラ
スミノーゲン除去血漿を得る。この血漿中のα2−プラ
スミンインヒビターのモル数の約1/2のプラスミノーゲ
ンを新たに添加する。室温で攪拌しながら、血漿1ml当
たり912Uのウロキナーゼを30分おきに数回に分けて血漿
に滴下し加え、最後に最終濃度が1mM DFP,10U/mlアプロ
チニン,5mMベンザミジンになるように、プロテアーゼイ
ンヒピターを加え、反応を停止する。
以上の操作によつて、ウロキナーゼでプラスミノーゲン
はプラスミンに変換し、このプラスミンは瞬時的にα2
−プラスミンインヒビターと複合体を形成する。
はプラスミンに変換し、このプラスミンは瞬時的にα2
−プラスミンインヒビターと複合体を形成する。
上記操作において、プラスミノーゲンアクチベーターと
してウロキナーゼを使用しているが、それ以外他のアク
チベーター、例えば組織プラスミノーゲンアクチベータ
ー(tissue plasminogen activator),血管組織由来プ
ラスミノーゲンアクチベーター(vascular plasminogen
activator)も同様に使用することができる。
してウロキナーゼを使用しているが、それ以外他のアク
チベーター、例えば組織プラスミノーゲンアクチベータ
ー(tissue plasminogen activator),血管組織由来プ
ラスミノーゲンアクチベーター(vascular plasminogen
activator)も同様に使用することができる。
ヒトプラスミン−α2−プラスミンインヒビター複合体
の分離; 前記方法により得られたプラスミン・α2−プラスミン
インヒビター複合体を含む血漿をリジンセフアロースに
通し、リジン結合部位を有するタンパクであるプラスミ
ン,プラスミノーゲン,ヒトプラスミン−α2−プラス
ミンインヒビター複合体及びヒトプラスミン−α2−マ
クログロブリン複合体をリジンセフアロースに吸着せし
める。他方複合体を形成していないヒトα2−プラスミ
ンインヒビターは吸着せず、前記のタンパクとは分離す
ることができる。このリジンセフアロースを適当な洗浄
液(例えば1M NaCl,10U/mlアプロチニンを含む,50mM Tr
is−HCl pH7.2)で充分に洗浄する。次にε−アミノカ
プロン酸の0mMから25mMの直線濃度勾配をかけて、リジ
ンセフアロースカラムからヒトプラスミン・α2−プラ
スミンインヒビター複合体を溶出する。この操作によ
り、血漿中に存在するプラスミン及びプラスミノーゲン
とプラスミン・α2−プラスミンインヒビター複合体と
を分離することが可能である。かくして分離,分散した
ヒトプラスミン−α2−プラスミンインヒビター複合体
画分を濃縮し、適当な緩衝液(例えば10mMリン酸緩衝液
pH6.8)に対して透析後、高速液体クロマトグラフイー
を用いて、微量に含まれるプラスミノーゲンを分離,除
去する。カラムはヒドロキシアパタイトカラムを用いリ
ン酸10mMから200mMの直線濃度勾配で、複合体画分とプ
ラスミノーゲンを分離した。続いて、この複合体画分を
ゲルロ過し、ヒトプラスミン−α2−プラスミンインヒ
ビター複合体とヒトプラスミン−α2−マクログロブリ
ン複合体を分離する。
の分離; 前記方法により得られたプラスミン・α2−プラスミン
インヒビター複合体を含む血漿をリジンセフアロースに
通し、リジン結合部位を有するタンパクであるプラスミ
ン,プラスミノーゲン,ヒトプラスミン−α2−プラス
ミンインヒビター複合体及びヒトプラスミン−α2−マ
クログロブリン複合体をリジンセフアロースに吸着せし
める。他方複合体を形成していないヒトα2−プラスミ
ンインヒビターは吸着せず、前記のタンパクとは分離す
ることができる。このリジンセフアロースを適当な洗浄
液(例えば1M NaCl,10U/mlアプロチニンを含む,50mM Tr
is−HCl pH7.2)で充分に洗浄する。次にε−アミノカ
プロン酸の0mMから25mMの直線濃度勾配をかけて、リジ
ンセフアロースカラムからヒトプラスミン・α2−プラ
スミンインヒビター複合体を溶出する。この操作によ
り、血漿中に存在するプラスミン及びプラスミノーゲン
とプラスミン・α2−プラスミンインヒビター複合体と
を分離することが可能である。かくして分離,分散した
ヒトプラスミン−α2−プラスミンインヒビター複合体
画分を濃縮し、適当な緩衝液(例えば10mMリン酸緩衝液
pH6.8)に対して透析後、高速液体クロマトグラフイー
を用いて、微量に含まれるプラスミノーゲンを分離,除
去する。カラムはヒドロキシアパタイトカラムを用いリ
ン酸10mMから200mMの直線濃度勾配で、複合体画分とプ
ラスミノーゲンを分離した。続いて、この複合体画分を
ゲルロ過し、ヒトプラスミン−α2−プラスミンインヒ
ビター複合体とヒトプラスミン−α2−マクログロブリ
ン複合体を分離する。
上記リジンセフアロースを使用する代りに各種タンパク
のリジン結合部位に親和性を有する不溶性担体であれ
ば、他のものであつても使用でき、ε−アミノカプロン
酸の濃度勾配は0mMから100mMの範囲、好ましくは0mMか
ら25mMが適当である。またヒドロキシアパタイトカラム
からの溶出におけるリン酸の濃度勾配は0mMから500mMの
範囲、好ましくは10mMから200mMが適当である。
のリジン結合部位に親和性を有する不溶性担体であれ
ば、他のものであつても使用でき、ε−アミノカプロン
酸の濃度勾配は0mMから100mMの範囲、好ましくは0mMか
ら25mMが適当である。またヒドロキシアパタイトカラム
からの溶出におけるリン酸の濃度勾配は0mMから500mMの
範囲、好ましくは10mMから200mMが適当である。
前記した本発明方法において、ヒトプラスミン−α2−
プラスミンアクチベータ複合体を形成させる前にヒト血
漿を塩酸モノメチルアミンなどのヒトα2−マクログロ
ブリンの不活性化剤を添加しておくとヒトプラスミン−
α2−プラスミンインヒビター複合体の純度及び収量を
向上させることができる。
プラスミンアクチベータ複合体を形成させる前にヒト血
漿を塩酸モノメチルアミンなどのヒトα2−マクログロ
ブリンの不活性化剤を添加しておくとヒトプラスミン−
α2−プラスミンインヒビター複合体の純度及び収量を
向上させることができる。
前記説明した方法は、ヒト血漿を原料とする場合につい
て述べたが、ヒト血液に対しても同様に本発明方法を適
用できる。
て述べたが、ヒト血液に対しても同様に本発明方法を適
用できる。
以上本発明によれば、ヒト血液又はヒト血漿からヒトプ
ラスミン−α2−プラスミンインヒビター複合体を製造
することができ、しかも選択的に容易に精製された該複
合体を分離することができる。
ラスミン−α2−プラスミンインヒビター複合体を製造
することができ、しかも選択的に容易に精製された該複
合体を分離することができる。
以下実施例を掲げて本発明方法を詳述する。
実施例1 リジンセフアロースに通したヒト血漿250mlに、新たに
9.30mgのプラスミノーゲン精製標品を加え、室温で攪拌
しながらウロキナーゼを徐々に滴下し、加え、ヒトプラ
スミン−α2−プラスミンインヒビター複合体を生成さ
せた。228,000Unitのウロキナーゼを添加したところで
最後に最終濃度が1mMDFP,10Unit/mlアプロチニン,5mMベ
ンザミジンになるように加え、反応を停止した。次にカ
ラム体積が50mlのリジンセフアロースに、ウロキナーゼ
添加により得られたヒトプラスミン−α2−プラスミン
インヒビター複合体を含む血漿265mlを流し、1M NaCl,1
0Unit/mlアプロチニンを含む50mM Tris−HCl pH7.4で充
分洗浄後、0mMから25mM濃度のε−アミノカプロン酸の
直線濃度勾配でヒトプラスミン−α2−プラスミンイン
ヒビター複合体の溶出を行なつた。この操作により、プ
ラスミン,Glu−プラスミノーゲン及びLys−プラスミノ
ーゲンと複合体を分離溶出し得られた複合体画分をヒド
ロキシアパタイトカラムを用いた高速液体クロマトグラ
フイーを行なつた。
9.30mgのプラスミノーゲン精製標品を加え、室温で攪拌
しながらウロキナーゼを徐々に滴下し、加え、ヒトプラ
スミン−α2−プラスミンインヒビター複合体を生成さ
せた。228,000Unitのウロキナーゼを添加したところで
最後に最終濃度が1mMDFP,10Unit/mlアプロチニン,5mMベ
ンザミジンになるように加え、反応を停止した。次にカ
ラム体積が50mlのリジンセフアロースに、ウロキナーゼ
添加により得られたヒトプラスミン−α2−プラスミン
インヒビター複合体を含む血漿265mlを流し、1M NaCl,1
0Unit/mlアプロチニンを含む50mM Tris−HCl pH7.4で充
分洗浄後、0mMから25mM濃度のε−アミノカプロン酸の
直線濃度勾配でヒトプラスミン−α2−プラスミンイン
ヒビター複合体の溶出を行なつた。この操作により、プ
ラスミン,Glu−プラスミノーゲン及びLys−プラスミノ
ーゲンと複合体を分離溶出し得られた複合体画分をヒド
ロキシアパタイトカラムを用いた高速液体クロマトグラ
フイーを行なつた。
ヒドロキシアパタイトカラムに吸着したタンパクの溶出
は、10mMリン酸緩衝液pH6.8から0.1M NaClを含む200mM
リン酸緩衝液pH6.8までの直線濃度勾配を用いた。溶出
した複合体画分を透析,濃縮後、ゲルろ過(G4000SWカ
ラム;高速液体クロマトグラフイー,東洋曹達(株)
製)を行ない、ヒトプラスミン−α2マクログロブリン
複合体を分離し、ヒトプラスミン−α2−プラスミンイ
ンヒビター複合体精製品を得た。純度の確認は、7.5%
ゲル濃度のSDSポリアクリルアミド電気泳動を用いて行
つた。ヒドロキシアパタイトカラムを用いた高速液体ク
ロマトグラフイー(HPLC)及びゲルろ過により、ヒトプ
ラスミンインヒビター複合体を精製し得た。
は、10mMリン酸緩衝液pH6.8から0.1M NaClを含む200mM
リン酸緩衝液pH6.8までの直線濃度勾配を用いた。溶出
した複合体画分を透析,濃縮後、ゲルろ過(G4000SWカ
ラム;高速液体クロマトグラフイー,東洋曹達(株)
製)を行ない、ヒトプラスミン−α2マクログロブリン
複合体を分離し、ヒトプラスミン−α2−プラスミンイ
ンヒビター複合体精製品を得た。純度の確認は、7.5%
ゲル濃度のSDSポリアクリルアミド電気泳動を用いて行
つた。ヒドロキシアパタイトカラムを用いた高速液体ク
ロマトグラフイー(HPLC)及びゲルろ過により、ヒトプ
ラスミンインヒビター複合体を精製し得た。
リジンセフアロース,ヒドロキシアパタイトカラム,ゲ
ルろ過を用いて最終的に1.82mgのヒトプラスミン−α2
−プラスミンインヒビター複合体を得た。
ルろ過を用いて最終的に1.82mgのヒトプラスミン−α2
−プラスミンインヒビター複合体を得た。
上記実施例1におけるリジンセフアロースからのヒトプ
ラスミン−α2−プラスミンインヒビター複合体の溶出
において、各分画における吸光度(280nm)とε−アミ
ノカプロン酸(ε−ACA)の濃度との関係を添付図1に
示した。この溶出において、カラムから溶出した分画サ
イズはそれぞれ2.0mlであり、カラムにおけるバツフア
の流速は25.7ml/hrであつた。図1において分画Aはヒ
トプラスミン−α2−マクログロブリン複合体及びヒト
プラスミン−α2−プラスミンインヒビター複合体を含
む分画であり、分画Bはヒトプラスミン−α2−プラス
ミンインヒビター複合体及びGlu−プラスミノーゲンを
含む分画であり、分画CはLys−プラスミノーゲンを含
む分画である。
ラスミン−α2−プラスミンインヒビター複合体の溶出
において、各分画における吸光度(280nm)とε−アミ
ノカプロン酸(ε−ACA)の濃度との関係を添付図1に
示した。この溶出において、カラムから溶出した分画サ
イズはそれぞれ2.0mlであり、カラムにおけるバツフア
の流速は25.7ml/hrであつた。図1において分画Aはヒ
トプラスミン−α2−マクログロブリン複合体及びヒト
プラスミン−α2−プラスミンインヒビター複合体を含
む分画であり、分画Bはヒトプラスミン−α2−プラス
ミンインヒビター複合体及びGlu−プラスミノーゲンを
含む分画であり、分画CはLys−プラスミノーゲンを含
む分画である。
また上記実施例1において、ヒトプラスミン−α2−プ
ラスミンインヒビター複合体の精製を確認のためのSDS
−ポリアクリルアミド電気泳動の結果を図2に示した。
ラスミンインヒビター複合体の精製を確認のためのSDS
−ポリアクリルアミド電気泳動の結果を図2に示した。
図2において、試料番号1は、分画A(リジンセフアロ
ース溶出物)であり、試料番号2は前記分画Aをヒドロ
キシアパタイトカラムと接触せしめ、次いでゲルロ過し
た後のものであり、試料番号3は、分画B(リジンセフ
アロース溶出物)であり、試料番号4は、前記分画Bを
ヒドロキシアパタイトカラムと接触せしめ、次いでゲル
ロ過した後のものであり、試料番号5はGlu−プラスミ
ノーゲンであり、試料番号6は分子量マーカーである。
なお試料番号1〜5は還元処理を行なわなかつたもので
あり、試料番号6は還元処理を行つたものである。
ース溶出物)であり、試料番号2は前記分画Aをヒドロ
キシアパタイトカラムと接触せしめ、次いでゲルロ過し
た後のものであり、試料番号3は、分画B(リジンセフ
アロース溶出物)であり、試料番号4は、前記分画Bを
ヒドロキシアパタイトカラムと接触せしめ、次いでゲル
ロ過した後のものであり、試料番号5はGlu−プラスミ
ノーゲンであり、試料番号6は分子量マーカーである。
なお試料番号1〜5は還元処理を行なわなかつたもので
あり、試料番号6は還元処理を行つたものである。
実施例2 ヒト正常血漿10mlとプラスミノーゲン除去血漿200mlを
混ぜ、2M Tris−HCl pH7.4を5ml,塩酸モノメチルアミン
を43.1g添加し、最終濃度3Mとした。4℃で攪拌しなが
らウロキナーゼ溶液を滴下し、プラスミノーゲンを徐々
に活性化した。プラスミノーゲン活性が出発の反応混液
中プラスミノーゲン活性の5%以下となつたところで、
最終濃度が1mM DFP,10U/mlアプロチニン,10mMベンザミ
ジンになるようにプロテアーゼインヒビターを添加して
反応を停止した。要したウロキナーゼ量は血漿1ml当り8
64Unit,時間は20時間であつた。
混ぜ、2M Tris−HCl pH7.4を5ml,塩酸モノメチルアミン
を43.1g添加し、最終濃度3Mとした。4℃で攪拌しなが
らウロキナーゼ溶液を滴下し、プラスミノーゲンを徐々
に活性化した。プラスミノーゲン活性が出発の反応混液
中プラスミノーゲン活性の5%以下となつたところで、
最終濃度が1mM DFP,10U/mlアプロチニン,10mMベンザミ
ジンになるようにプロテアーゼインヒビターを添加して
反応を停止した。要したウロキナーゼ量は血漿1ml当り8
64Unit,時間は20時間であつた。
このヒトプラスミン−α2−プラスミンインヒビター複
合体を含む血漿を20mMトリス緩衝液pH7.4(0.15M NaCl,
10U/mlアプロチニン,1mMベンザミジンを含む)40lに対
して充分に透析後、リジンセフアロースカラム(体積30
ml)に通し、リジン結合部位を有するタンパクを吸着さ
せた。このカラムを20mMトリス緩衝液pH7.4(0.15M NaC
l,10U/mlアプロチニン,1mMベンザミジンを含む)150ml,
20mMトリス緩衝液pH7.4(1M NaCl,10U/mlアプロチニン,
1mMベンザミジン,0.05%Tween20を含む)500ml,20mMト
リス緩衝液pH7.4(0.15M NaCl,10U/mlアプロチニンを含
む)250mlで洗浄した。次に、0mMから25mMのε−アミノ
カプロン酸の直線濃度勾配で、リジンセフアロースから
タンパクを溶出した。溶出画分を透析,濃縮後ヒドロキ
シアパタイトカラム(7.6mmφ×100mm;三井東圧(株)
製)の高速液体クロマトグラフイーを用いて、リン酸10
mMから200mMの直線濃度勾配で複合体を溶出した。続け
て、透析・濃縮後、ゲルろ過カラム(G−4000SWカラ
ム;東洋曹達(株)製)の高速液体クロマトグラフイー
でヒトプラスミン−α2−マクログロブリン複合体を分
離し、精製ヒトプラスミン−α2−プラスミンインヒビ
ター複合体240μgを得た。
合体を含む血漿を20mMトリス緩衝液pH7.4(0.15M NaCl,
10U/mlアプロチニン,1mMベンザミジンを含む)40lに対
して充分に透析後、リジンセフアロースカラム(体積30
ml)に通し、リジン結合部位を有するタンパクを吸着さ
せた。このカラムを20mMトリス緩衝液pH7.4(0.15M NaC
l,10U/mlアプロチニン,1mMベンザミジンを含む)150ml,
20mMトリス緩衝液pH7.4(1M NaCl,10U/mlアプロチニン,
1mMベンザミジン,0.05%Tween20を含む)500ml,20mMト
リス緩衝液pH7.4(0.15M NaCl,10U/mlアプロチニンを含
む)250mlで洗浄した。次に、0mMから25mMのε−アミノ
カプロン酸の直線濃度勾配で、リジンセフアロースから
タンパクを溶出した。溶出画分を透析,濃縮後ヒドロキ
シアパタイトカラム(7.6mmφ×100mm;三井東圧(株)
製)の高速液体クロマトグラフイーを用いて、リン酸10
mMから200mMの直線濃度勾配で複合体を溶出した。続け
て、透析・濃縮後、ゲルろ過カラム(G−4000SWカラ
ム;東洋曹達(株)製)の高速液体クロマトグラフイー
でヒトプラスミン−α2−マクログロブリン複合体を分
離し、精製ヒトプラスミン−α2−プラスミンインヒビ
ター複合体240μgを得た。
第1図はヒトプラスミン−α2−プラスミンインヒビタ
ー複合体のリジンセフアロースからの溶出パターンを示
したものである。 第2図はヒドロキシアパタイト及びゲルロ過によつて分
離,精製されたヒトプラスミン−α2−プラスミンイン
ヒビター複合体の確認のためのSDSポリアクリルアミド
電気泳動の結果を示したものである。
ー複合体のリジンセフアロースからの溶出パターンを示
したものである。 第2図はヒドロキシアパタイト及びゲルロ過によつて分
離,精製されたヒトプラスミン−α2−プラスミンイン
ヒビター複合体の確認のためのSDSポリアクリルアミド
電気泳動の結果を示したものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂田 洋一 栃木県小山市花垣町1−13―39 (72)発明者 青木 延雄 東京都文京区本郷4−20―2―304
Claims (4)
- 【請求項1】ヒト血液または血漿にプラスミノーゲンア
クチベーターを添加することを特徴とするヒトプラスミ
ン−α2−プラスミンインヒビター複合体の製造方法。 - 【請求項2】ヒト血液または血漿にヒトα2−マクログ
ロブリンの不活性化剤を添加し、次いでプラスミノーゲ
ンアクチベーターを添加することを特徴とするヒトプラ
スミン−α2−プラスミンインヒビター複合体の製造方
法。 - 【請求項3】ヒト血液または血漿にプラスミノーゲンア
クチベーターを添加し、しかる後得られた反応混合物を
ヒドロキシアパタイトカラムと接触せしめ、次いでゲル
ロ過することを特徴とするヒト血液または血漿からその
中に含まれるヒトα2−プラスミンインヒビターをヒト
プラスミン−α2−プラスミンインヒビター複合体とし
て分離する方法。 - 【請求項4】ヒト血液または血漿にヒトα2−マクログ
ロブリンの不活性化剤を添加し、次いでプラスミノーゲ
ンアクチベーターを添加し、しかる後得られた反応混合
物をヒトロキシアパタイトカラムと接触せしめ、次いで
ゲルロ過することを特徴とするヒト血液または血漿から
その中に含まれるヒトα2−プラスミンインヒビターを
ヒトプラスミン−α2−プラスミンインヒビター複合体
として分離する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28434985A JPH0759191B2 (ja) | 1985-12-19 | 1985-12-19 | ヒトプラスミン−α2−プラスミンインヒビタ−複合体の製造方法およびその分離方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28434985A JPH0759191B2 (ja) | 1985-12-19 | 1985-12-19 | ヒトプラスミン−α2−プラスミンインヒビタ−複合体の製造方法およびその分離方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62163690A JPS62163690A (ja) | 1987-07-20 |
JPH0759191B2 true JPH0759191B2 (ja) | 1995-06-28 |
Family
ID=17677429
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28434985A Expired - Lifetime JPH0759191B2 (ja) | 1985-12-19 | 1985-12-19 | ヒトプラスミン−α2−プラスミンインヒビタ−複合体の製造方法およびその分離方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0759191B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN117568445B (zh) * | 2024-01-18 | 2024-04-09 | 西南交通大学 | 一种tat、pic复合质控品的制备方法及其应用 |
-
1985
- 1985-12-19 JP JP28434985A patent/JPH0759191B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62163690A (ja) | 1987-07-20 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |