JPH0853364A - 注射用血栓溶解剤 - Google Patents
注射用血栓溶解剤Info
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- JPH0853364A JPH0853364A JP6210518A JP21051894A JPH0853364A JP H0853364 A JPH0853364 A JP H0853364A JP 6210518 A JP6210518 A JP 6210518A JP 21051894 A JP21051894 A JP 21051894A JP H0853364 A JPH0853364 A JP H0853364A
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Abstract
る。 【構成】 有効成分として納豆菌の生産する線溶酵素を
含有してなる注射剤。 【効果】 本発明に用いる線溶酵素は血栓に対する親和
性が強いので、注射により血栓を強力かつ迅速に溶解す
るのみならず、フィブリノゲンを分解しにくく、毒性も
弱い。
Description
s Natto)の生産する線溶酵素を有効成分とする
注射用血栓溶解剤に関する。
塞症など血栓が原因となる疾病は社会的にも大きな問題
となっている。現在、実際に臨床で使用されている血栓
溶解剤としては、ストレプトキナーゼ(以下SKと略称
する)、ウロキナーゼ(以下UKと略称する)、ならび
に組織型プラスミノーゲン、アクティベーター(以下t
PAと略称する)が知られている。さらに最近、黄色ぶ
どう球菌より産出されるスタフィロキナーゼ(以下SA
Kと略称する)が血栓の構成成分である安定化フィブリ
ンに対して親和性が強く、フィブリン分解活性も強力で
ある〔Biochem.Biophys.Res.Co
mmun.162,830−837(1989),Th
romb.Haemost.66,468−473(1
991)〕ことから臨床に応用しようとされている。
チルス属菌の生産するスブチリシン族蛋白分解酵素を含
有する経口用血栓溶解剤が提案されているが、ヒト由来
でないため、静注すると抗原−抗体反応を起す危険性が
極めて大きいとして、専ら経口用として用いられている
(特開平1−180834号公報)。
その他の物性が明かにされたが、毒性は不明であり、血
栓溶解剤としては上記同様に経口用としてのみ利用され
ている(特開平3−168082号公報)。
ている血栓溶解剤(SK、UK、およびtPA)ならび
にSAKは、これらの酵素が直接血栓の構成成分である
安定化フィブリンを分解するのではなく、血液中または
血栓中のプラスミノーゲンを線溶酵素であるプラスミン
に変換させることで血栓を溶解するプラスミノーゲン・
アクティベーターである。そのため使用方法によって
は、血中のプラスミノーゲンが大幅に減少してしまい、
この様な状態が長時間続くと一度開通した血栓が再閉塞
する危険が生じる。また、SKおよびSAKは病原菌由
来の酵素であることから安全性に不安が残る。さらに、
UKおよびtPAは血中での半減期が数分以内と極めて
短い。加えて、これらの酵素ならびに、変換により生じ
たプラスミンは血中のインヒビターにより阻害され活性
を失うため大量を持続点滴することが必要であるが、大
量投与すれば、出血傾向を招く。
のような種々の問題点を有している。またスブチリシン
族蛋白分解酵素や納豆菌の生産する線溶酵素は経口投与
されているが、蛋白質は経口的にはそのまま吸収され難
いと考えられるので、これらの酵素を経口投与したとき
どのような機序で血中において線溶活性が発現に至るの
か不明である。したがって、経口以外に投与法が知られ
ていないが、患者の容態によっては経口投与が不適の場
合もある。
ため、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、本発明を確
立するに至った。
る線溶酵素を含有してなる注射用血栓溶解剤である。納
豆菌の生産する線溶酵素(以下、ナットウキナーゼと略
称する)の精製法、理化学的および酵素的性状ならびに
アミノ酸配列は、前記のように、中西らにより特開平3
−168082号公報に、ならびに本発明者らによりB
iochem.Biophys.Res.Commu
n.197,1340−1347(1993)および特
開平6−153977号公報に発表されている。その精
製は納豆または納豆菌の培養物の水性抽出液をたとえ
ば、疎水性クロマトグラフィ、イオンクロマトグラフ
ィ、ゲル濾過クロマトグラフィ等のクロマトグラフィに
付し、線溶活性を示す分画を採取することによって行わ
れる。
培地に由来するナットウキナーゼ以外の夾 物の影響を
防ぐためには、ゲル濾過クロマトグラフィで線溶活性を
有する単一ピークを得るまでナットウキナーゼを精製す
るのが望ましい。前記のようにナットウキナーゼは毒性
も明かでなく、経口的にしか投与されていなかったが、
本発明者らの研究により、毒性は極めて少く、静脈注射
により生体に害を及ぼさずに血栓溶解作用を示すことが
判った(実験例参照)。ナットウキナーゼは安定化フィ
ブリン(血栓)に対して親和性が強く、そのため血中に
注入されたナットウキナーゼは安定化フィブリンに直接
作用して分解することができる。したがって、その血栓
分解作用は急速かつ確実であり、フィブリノゲンに対す
る作用は弱いことから血中のフィブリノゲンが激減する
ことはない。
性溶液の形で調製されるが、生理食塩水などを用いて等
張溶液とするのが望ましく、所望により他の血栓溶解剤
を配合してもよい。また、本発明の目的を阻害しない限
り、ビタミン類、アミノ酸類などを配合してもよい。
ーゼとして成人1日あたり100〜200mgを1回も
しくは数回に分けて、静脈内、筋肉内または皮下に注射
して投与することができる。
ーゼは注射により血液中に入って血栓に直接作用してそ
れを分解する。
発明をさらに説明するが、本発明はこれらによって限定
されるものではない。 参考例1(抽出ナットウキナーゼ精製物の製造) 精製操作の全階程を4℃で行う。納豆20kgを2mM
CaCl2 含有の0.9%食塩溶液20L中で攪拌する
ことでナットウキナーゼを抽出する。抽出液を金網で濾
過し、濾液を遠心分離機(TOMY RS−20,TO
MY,東京)で7,000rpm40分間遠心して上澄
液を得、それに固体硫酸アンモニウムを加えて25%飽
和液とし、混合物を一夜放置した。これを7,000r
pm40分間遠心して上澄液を得、2mMCaCl2 と
25%飽和硫酸アンモニウムを含む10mMトリス−H
Cl(pH8.0)緩衝液で平衡化したブチル−トヨパ
ール(10×15cm)のカラムに添加したのち、同緩
衝液に溶解した25−0%飽和硫酸アンモニウムの直線
濃度勾配により溶出した。活性分画は固体硫酸アンモニ
ウムを加えて25%飽和硫酸アンモニウム溶液とした。
混合物を遠心して粒子を除き、上澄液に固体硫酸アンモ
ニウムを加えて60%飽和硫酸アンモニウム溶液とし、
一夜放置した。次いで遠心して得た沈澱を1mMCaC
l2 含有の1mMビス・トリス一酢酸(pH8.0)緩
衝液に溶解し、同じ緩衝液に対して一夜透析した。透析
内液を1mMビス・トリス一酢酸緩衝液(pH6.0)
で平衡化したCM−トヨパールのカラム(2.8×32
cm)に添加し、次いで同じ緩衝液に溶解した0−0.
2MNaClの直線濃度勾配液で溶出した。線溶活性含
有分画はプールし、60%飽和となる様に硫酸アンモニ
ウムを添加することで活性含有分画を沈澱させた。沈澱
を0.1M炭酸水素アンモニウム(pH8.0)に溶解
し、同じ緩衝液で平衡化したセファデックスG−50
(2.8×90cm)のカラムを用いてゲル濾過クロマ
トグラフィに付した。線溶活性を含有する単一の対称的
な蛋白質のピークが溶出され、これを水で一夜透析し、
凍結乾燥した。
Lab.)、0.2%酵母エキス0.1%KH2 PO
4 ,0.3%K2 HPO4 ,0.05%MgSO4 ・5
H2 O,0.02%CaCl2 ・2H2 O pH7.0
の組成に修濃度2%のマルトースを加えた培地100m
lを500ml容三角フラスコに入れ、納豆菌であるバ
チルス・ズブチリスB−407株(微工研条寄4043
号)を接種して、0℃で18時間種母培養した。該種母
培養液50ml(2%)を0.1%カラリンを含む同じ
組成の培地2.5リットルの入った5リットル容発酵槽
に加え、回転数800rpm、30℃で毎分2.5リッ
トルの空気を送りながら、70時間通気攪拌培養した。
その培養上清に終濃度1.5Mとなるように硫安を加
え、あらかじめ1.5M硫安、10mMリン酸ナトリウ
ムpH7.2で平衡化しておいたブチル−セファロース
4ファーストフロー(ファルマシア)に吸着させた。同
緩衝液で洗浄した後、0.5M硫安、10mMリン酸ナ
トリウム、pH7.2でナットウキナーゼを段階溶出さ
せ、合成基質Suc−Ala−Ala−Pio−Phe
−pNaに対する水解活性の分画を採取した。セファデ
ックスG25(ファルマシア)により、10mMリン酸
ナトリウム、pH7.2に緩衝液を交換したのち、S−
セファロースファーストフロー(ファルマシア)に吸着
させ、同緩衝液で洗浄後、0.1M塩化ナトリウム、1
0mMリン酸ナトリウム、pH7.2で段階溶出させ、
同様に活性分画を採取した。最後に、0.12M塩化ナ
トリウム、10mMリン酸ナトリウム、pH7.5で平
衡化したセファクリルS−200HR(ファルマシア)
にてゲル濾過を行ない単一のピークを示す活性分画とし
て精製ナットウキナーゼを得た。
および参考例2において得られた発酵ナットウキナーゼ
精製物のフィブリン分解活性を、Astrupらの方法
〔Archs Biochem.Biophys.4
0,346−351(1952)〕により作製したフィ
ブリン平板(プラスミノーゲンを含まない)によりプラ
スミンのそれと比較した。表1がその結果である。
5.0±2.0mm2 、5pmolで135.2±2.
6mm2 、醗酵ナットウキナーゼは3pmolで11
0.0±3.0mm2 、5pmolで140.5±2.
5mm2 のフィブリン溶解窓を示したのに対して、プラ
スミンは30pmolで127.1±1.9mm2 、5
0pmolで143.0±5.9mm2 であった。この
結果より、抽出および醗酵ナットウキナーゼのフィブリ
ン分解活性はプラスミンのそれと比較して、約9〜10
倍程度強いことがわかった。
μg=0.72nmol)を用いて任意の量(3,5,
7,10mg)の安定化フィブリンを0.15M塩化ナ
トリウムを含む50mMトリス塩酸緩衝液(pH7.
4)1ml中、懸濁状態で消化し、遠心した後、上清を
非還元状態でSDS−PAGEに供した後、0.5%ク
マジ−ブリリアントブルーを用いて、ナットウキナーゼ
消化により生成してきた安定化フィブリンの分解産物
(175kDaおよび110kDa)を染色した。反応
速度定数は、上記の方法で検出した分解産物(175k
Daおよび110kDa)の量をウシ血清アルブミンを
標準タンパクとして、デンシトメーター(Pharma
cia LKB 2222 UltroScan X
L)により測定することで求めた反応初速度を用いて、
Lineweaver−Burk plotにより求め
た。対照として、プラスミン(67μg=0.72nm
ol)を用いて同様に反応速度定数を測定した。表2が
その結果である。
2.03×10-5(M)であるのに対して、プラスミン
では見かけのKm値は25.0×10-5(M)であっ
た。さらにkcat/Kmはナットウキナーゼが3.1
7×102 (sec-1M-1)であるのに対して、プラス
ミンは0.54×102 (sec-1M-1)であった。以
上の結果より、ナットウキナーゼの安定化フィブリンに
対する親和性がプラスミンと比較して約12倍高いこ
と、さらに、安定化フィブリン分解速度は約6倍速いこ
とがわかった。
ウキナーゼ)および参考例2により精製したナットウキ
ナーゼ(醗酵ナットウキナーゼ)(3.3mg/kg=
0.12μmol/kg)を酢酸(47%)の刺激によ
り右総頸動脈に閉塞血栓を作製した血栓症モデルラット
5匹に、大腿静脈より定速で20分かけて注入し、血栓
形成部位(右総頸動脈)の血流の回復を連続的に測定し
た。血流は電磁血流計(Model 1401,スカラ
ー社製)のプローブ(直径0.7mm)を右頸動脈(血
栓形成部位よりも上部)に装着して測定した。なお、血
栓により血流が停止したときを閉塞血栓形成期とし、閉
塞血栓形成後、5分間血流が停止した状態であることを
確認した後、ナットウキナーゼを注入した。対照とし
て、生理食塩水、および線溶酵素であるプラスミン(1
1mg/kg=0.12μmol/kg)を用いた。測
定終了後、直ちに血栓形成部位の組織切片を作製し血栓
の状態を観察した。この結果、抽出および醗酵ナットウ
キナーゼ投与群は共に、投与開始後60分で血流が約6
0%まで回復したのに対して、プラスミン投与群は投与
開始後60分で20%しか回復しなかった。また生理食
塩水投与群では、全く回復は認められなかった(図
1)。さらに、各投与群の血栓形成部位の組織切片を作
製し、検鏡した結果、抽出および醗酵ナットウキナーゼ
投与群は血栓を顕著に溶解していたのに対して、プラス
ミン投与群では若干の溶解が認められただけであった。
また生理食塩水投与群では血栓の溶解は認められなかっ
た(図2)。これらの結果より、ナットウキナーゼは生
体内で強力な血栓溶解作用を示すことがわかった。
および参考例2で得られた発酵ナットウキナーゼ精製物
をそれぞれ320mg宛腸溶カプセルに充填し、雄性の
ピーグル犬(体重8kg)に対し7経口投与した(各3
例宛実施)。投与後、一般症状、体重および摂餌量を定
期的に2週間観察した。その結果、全ての所見に何ら異
状は認められなかった。
高い強力な注射用血栓溶解剤が提供される。
製時を0分として、投与開始からの経過時間を表示し、
縦軸には酢酸刺激による血栓形成前の血流(100%)
に対する各時間の血流を相対的に表し、値は平均値±標
準誤差(例数は5例)で表示している。
血栓の断面を示す顕微鏡写真(×125)で、各写真中
央の白班は血栓の溶解を示している。
s Subtilis Natto)の生産する線溶酵
素を有効成分とする注射用血栓溶解剤に関する。
チルス属菌の生産するスブチリシン族蛋白分解酵素を含
有する経口用血栓溶解剤が提案されているが、ヒト由来
でないため、静注すると抗原−抗体反応を起す可能性が
あるとして、専ら経口用として用いられている(特開平
1−180834号公報)。
のような種々の問題点を有している。またスブチリシン
族蛋白分解酵素や納豆菌の生産する線溶酵素は経口投与
されているが、蛋白質は経口的にはそのまま吸収され難
いと考えられるので、これらの酵素を経口投与したとき
どのような機序で血中において線溶活性が発現に至るの
か不明である。さらに、経口以外に投与法が知られてい
ないが、患者の容態によっては経口投与が不適の場合も
ある。
る線溶酵素を含有してなる注射用血栓溶解剤である。納
豆菌の生産する線溶酵素(以下、ナットウキナーゼと略
称する)の精製法、理化学的および酵素的性状ならびに
アミノ酸配列は、前記のように、中西らにより特開平3
−168082号公報に、ならびに本発明者らによりB
iochem.Biophys.Res・Commu
n.197,1340−1347(1993)および特
開平6−153977号公報に発表されている。その精
製は納豆または納豆菌の培養物の水性抽出液をたとえ
ば、疎水性クロマトグラフィ、イオン交換クロマトグラ
フィ、ゲル濾過クロマトグラフィ等のクロマトグラフィ
に付し、線溶活性を示す分画を採取することによって行
われる。
培地に由来するナットウキナーゼ以外の夾雑物の影響を
防ぐためには、ゲル濾過クロマトグラフィで線溶活性を
有する単一ピークを得るまでナットウキナーゼを精製す
るのが望ましい。前記のようにナットウキナーゼは毒性
も明らかでなく、経口的にしか投与されていなかった
が、本発明者らの研究により、毒性は極めて少く、静脈
注射により生体に害を及ぼさずに血栓溶解作用を示すこ
とが判った(実験例参照)。ナットウキナーゼは安定化
フィブリン(血栓)に対して親和性が強く、そのため血
中に注入されたナットウキナーゼは安定化フィブリンに
直接作用して分解することができる。したがって、その
血栓分解作用は急速かつ確実であり、またフィブリノゲ
ンに対する作用は弱いので血中のフィブリノゲンが激減
することはない。
Lab.)、0.2%酵母エキス0.1%KH2PO
4,0.3%K2HPO4,0.05%MgSO4・5
H2O,0.02%CaCl2・2H2O pH7.0
の組成に終濃度2%のマルトースを加えた培地100m
lを500ml容三角フラスコに入れ、納豆菌であるバ
チルス・ズブチリスB−407株(微工研条寄4043
号)を接種して、0℃で18時間種母培養した。該種母
培養液50ml(2%)を0.1%カラリンを含む同じ
組成の培地2.5リットルの入った5リットル容発酵槽
に加え、回転数800rpm、30℃で毎分2.5リッ
トルの空気を送りながら、70時間通気攪拌培養した。
その培養上清に終濃度1.5Mとなるように硫安を加
え、あらかじめ1.5M硫安、10mMリン酸ナトリウ
ムpH7.2で平衡化しておいたブチル−セファロース
4ファーストフロー(ファルマシア)に吸着させた。同
緩衝液で洗浄した後、0.5M硫安、10mMリン酸ナ
トリウム、pH7.2でナットウキナーゼを段階溶出さ
せ、合成基質Suc−Ala−Ala−Pro−Phe
−pNAに対する水解活性の分画を採取した。セファデ
ックスG25(ファルマシア)により、10mMリン酸
ナトリウム、pH7.2に緩衝液を交換したのち、S−
セファロースファーストフロー(ファルマシア)に吸着
させ、同緩衝液で洗浄後、0.1M塩化ナトリウム、1
0mMリン酸ナトリウム、pH7.2で段階溶出させ、
同様に活性分画を採取した。最後に、0.12M塩化ナ
トリウム、10mMリン酸ナトリウム、pH7.5で平
衡化したセファクリルS−200HR(ファルマシア)
にてゲル濾過を行ない単一のピークを示す活性分画とし
て精製ナットウキナーゼを得た。
および参考例2において得られた醗酵ナットウキナーゼ
精製物のフィブリン分解活性を、Astrupらの方法
〔Archs Biochem.Biophys.4
0,346−351(1952)〕により作製したフィ
ブリン平板(プラスミノーゲンを含まない)によりプラ
スミンのそれと比較した。表1がその結果である。
および参考例2で得られた醗酵ナットウキナーゼ精製物
をそれぞれ320mg宛腸溶カプセルに充填し、雄性の
ピーグル犬(体重8kg)に対して経口投与した(各3
例宛実施)。投与後、一般症状、体重および摂餌量を定
期的に2週間観察した。その結果、全ての所見に何ら異
状は認められなかった。
Claims (3)
- 【請求項1】 有効成分として納豆菌の生産する線溶酵
素を含有する注射用血栓溶解剤。 - 【請求項2】 線溶酵素が納豆もしくは納豆菌培養物の
水性抽出物を精製して得られる線溶活性分画である請求
項1記載の注射用血栓溶剤。 - 【請求項3】 線溶活性分画がゲル濾過クロマトグラフ
ィで単一のピークを示す請求項1記載の注射用血栓溶解
剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6210518A JPH0853364A (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | 注射用血栓溶解剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6210518A JPH0853364A (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | 注射用血栓溶解剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0853364A true JPH0853364A (ja) | 1996-02-27 |
Family
ID=16590703
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6210518A Pending JPH0853364A (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | 注射用血栓溶解剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0853364A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1994
- 1994-08-10 JP JP6210518A patent/JPH0853364A/ja active Pending
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Legal Events
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