JP2506521B2 - Lys−プラスミノ―ゲンを含有する医薬 - Google Patents
Lys−プラスミノ―ゲンを含有する医薬Info
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Description
【0001】本発明は、血漿由来のLys−プラスミノー
ゲンまたは組換え工学によって調製されたLys−プラス
ミノーゲンを基礎とする医薬製剤に関する。この本発明
製剤は、血栓症の予防および治療に使用することができ
る。
ゲンまたは組換え工学によって調製されたLys−プラス
ミノーゲンを基礎とする医薬製剤に関する。この本発明
製剤は、血栓症の予防および治療に使用することができ
る。
【0002】血栓症の治療処置すべての目的は、血栓を
溶解することによって血管を元の完全な状態に戻すこと
である。これは、血液内、特に血栓生成部位にプラスミ
ンを生成させること、したがってフィブリン溶解活性を
生成させることによって行うことができる。
溶解することによって血管を元の完全な状態に戻すこと
である。これは、血液内、特に血栓生成部位にプラスミ
ンを生成させること、したがってフィブリン溶解活性を
生成させることによって行うことができる。
【0003】従来の治療処置は、血中に存在するプラス
ミノーゲンをプラスミンに変換させる物質を血液循環系
に高用量で注入するものである[Lancet, 1985 I, 842頁
から847頁]。このような物質としては、ストレプトキナ
ーゼ、ウロキナーゼ、プラスミノーゲン−ストレプトキ
ナーゼ複合体、および組織型プラスミノーゲンアクチベ
ーターが使用されている。
ミノーゲンをプラスミンに変換させる物質を血液循環系
に高用量で注入するものである[Lancet, 1985 I, 842頁
から847頁]。このような物質としては、ストレプトキナ
ーゼ、ウロキナーゼ、プラスミノーゲン−ストレプトキ
ナーゼ複合体、および組織型プラスミノーゲンアクチベ
ーターが使用されている。
【0004】これらアクチベーター(活性化因子)は全身
に作用するので、すべてのアクチベーターは患者に重篤
な合併症を引き起こす場合があり、また血栓自身に吸着
されているプラスミノーゲンを完全には活性化しない、
という欠点を有している[例えば、Circulation,1985,72
巻,6号,1321頁から1326頁を参照のこと]。このことはフ
ィブリノーゲンおよび各種凝固因子の破壊を招き、最終
的には出血素質を生じさせる。
に作用するので、すべてのアクチベーターは患者に重篤
な合併症を引き起こす場合があり、また血栓自身に吸着
されているプラスミノーゲンを完全には活性化しない、
という欠点を有している[例えば、Circulation,1985,72
巻,6号,1321頁から1326頁を参照のこと]。このことはフ
ィブリノーゲンおよび各種凝固因子の破壊を招き、最終
的には出血素質を生じさせる。
【0005】「Lys−プラスミノーゲン」は、天然のプ
ラスミノーゲン(=Glu−プラスミノーゲン)のNH2−
末端からポリペプチドを開裂させることによって得られ
る天然プラスミノーゲンのタンパク質分解的な修飾型を
意味すべく、文献中に使用されている集合的な名称であ
る。Lys−プラスミノーゲンの現在知られている種にお
けるN−末端アミノ酸として、これまでにリシン、メチ
オニンおよびバリンが検出されている。文献によれば、
Glu−プラスミノーゲンおよびLys−プラスミノーゲン
の分子量はそれぞれ、90,000から94,000の
値、および約80,000の値であると報告されてい
る。
ラスミノーゲン(=Glu−プラスミノーゲン)のNH2−
末端からポリペプチドを開裂させることによって得られ
る天然プラスミノーゲンのタンパク質分解的な修飾型を
意味すべく、文献中に使用されている集合的な名称であ
る。Lys−プラスミノーゲンの現在知られている種にお
けるN−末端アミノ酸として、これまでにリシン、メチ
オニンおよびバリンが検出されている。文献によれば、
Glu−プラスミノーゲンおよびLys−プラスミノーゲン
の分子量はそれぞれ、90,000から94,000の
値、および約80,000の値であると報告されてい
る。
【0006】Lys−プラスミノーゲンはGlu−プラスミ
ノーゲンよりも血栓に対する結合親和性が高い。さら
に、プラスミンに活性化する速度が数倍迅速である。文
献には、Lys−プラスミノーゲンを単独で、またはアク
チベーターと一緒に注入することを特徴とする処置法も
記載されている[例えば、”Konservative Therapie art
erieller Durchblutungsstorungen”,G.Trubestein, ボ
ーン, 1986,343頁から351頁および430頁から432頁]。
ノーゲンよりも血栓に対する結合親和性が高い。さら
に、プラスミンに活性化する速度が数倍迅速である。文
献には、Lys−プラスミノーゲンを単独で、またはアク
チベーターと一緒に注入することを特徴とする処置法も
記載されている[例えば、”Konservative Therapie art
erieller Durchblutungsstorungen”,G.Trubestein, ボ
ーン, 1986,343頁から351頁および430頁から432頁]。
【0007】血栓症およびプラスミノーゲン欠損症候群
の処置および予防法として現在知られているすべての方
法は、その効能の点において満足すべきものではない。
血栓溶解の効果は、Lys−プラスミノーゲンを投与する
ことによって増大させることができた。
の処置および予防法として現在知られているすべての方
法は、その効能の点において満足すべきものではない。
血栓溶解の効果は、Lys−プラスミノーゲンを投与する
ことによって増大させることができた。
【0008】従って、本発明の目的は、高用量ででも投
与することができるLys−プラスミノーゲンを基礎とす
る医薬製剤であって、望ましくない副作用が最小限に抑
えられているか、または副作用を起こさないものを提供
することにある。その副作用としては、血管拡張、血圧
の下降、呼吸抵抗の上昇(気管支狭窄)、心拍数への影響
などの心血管症状、さらにトロンビンを生成させるカリ
クレイン系などの内皮、凝血系、血小板の活性化が挙げ
られる。他の副作用は、溶解治療期または治療後におけ
る血栓からの活性トロンビンの放出である。さらなる副
作用は、再閉塞の傾向が増大するなどの血管壁の平滑筋
細胞の成長刺激である。
与することができるLys−プラスミノーゲンを基礎とす
る医薬製剤であって、望ましくない副作用が最小限に抑
えられているか、または副作用を起こさないものを提供
することにある。その副作用としては、血管拡張、血圧
の下降、呼吸抵抗の上昇(気管支狭窄)、心拍数への影響
などの心血管症状、さらにトロンビンを生成させるカリ
クレイン系などの内皮、凝血系、血小板の活性化が挙げ
られる。他の副作用は、溶解治療期または治療後におけ
る血栓からの活性トロンビンの放出である。さらなる副
作用は、再閉塞の傾向が増大するなどの血管壁の平滑筋
細胞の成長刺激である。
【0009】本発明の製剤は、凍結乾燥品として存在で
き、そのまま使用し得る溶液剤(用時調製された溶液剤)
へと再構成することができる。血漿から調製されたLys
−プラスミノーゲンまたは組換え工学的に調製されたL
ys−プラスミノーゲンを基礎とする、凍結乾燥品の形態
にある本発明の医薬製剤は、セリン-プロテアーゼイン
ヒビターおよび所望によりインヒビターコファクター
(共同因子)を含有していることが特徴であり、Lys−プ
ラスミノーゲン1mg当たりのその好ましい量は0.5
−30nmol であり、より好ましくは5−25nmolであ
る。本発明は、Lys−プラスミノーゲンを一般にそれら
の量にあるインヒビターと共におよび、要すればインヒ
ビターコファクターと共に適用すれば、上記の副作用が
全く起こらない、との知見に基づくものである。
き、そのまま使用し得る溶液剤(用時調製された溶液剤)
へと再構成することができる。血漿から調製されたLys
−プラスミノーゲンまたは組換え工学的に調製されたL
ys−プラスミノーゲンを基礎とする、凍結乾燥品の形態
にある本発明の医薬製剤は、セリン-プロテアーゼイン
ヒビターおよび所望によりインヒビターコファクター
(共同因子)を含有していることが特徴であり、Lys−プ
ラスミノーゲン1mg当たりのその好ましい量は0.5
−30nmol であり、より好ましくは5−25nmolであ
る。本発明は、Lys−プラスミノーゲンを一般にそれら
の量にあるインヒビターと共におよび、要すればインヒ
ビターコファクターと共に適用すれば、上記の副作用が
全く起こらない、との知見に基づくものである。
【0010】好ましい本発明製剤は、アプロチニン、ア
ンチトロンビンIII、α1-アンチトリプシン、α2-マク
ログロブリン、またはC1-エステラーゼインヒビターを
セリン-プロテアーゼインヒビターとして含有している
ものである。別の好ましい製剤は、セリン-プロテアー
ゼインヒビターとしてアンチトロンビンIIIを、インヒ
ビターコファクター、好ましくはヘパリンと共に含有す
るものであることが判明した。
ンチトロンビンIII、α1-アンチトリプシン、α2-マク
ログロブリン、またはC1-エステラーゼインヒビターを
セリン-プロテアーゼインヒビターとして含有している
ものである。別の好ましい製剤は、セリン-プロテアー
ゼインヒビターとしてアンチトロンビンIIIを、インヒ
ビターコファクター、好ましくはヘパリンと共に含有す
るものであることが判明した。
【0011】本発明製剤のそのまま使用し得る溶液剤
は、該溶液剤1ml 当たりにLys−プラスミノーゲンを
濃度1−50mg、好ましくは2.5mg−25mgで含
有するものである。
は、該溶液剤1ml 当たりにLys−プラスミノーゲンを
濃度1−50mg、好ましくは2.5mg−25mgで含
有するものである。
【0012】本発明は、プラスミノーゲン欠損症および
血栓症の処置および予防に適した製剤、および血栓生成
抵抗性の人工臓器を製造するためにセリン-プロテアー
ゼインヒビターと共にLys−プラスミノーゲンを使用す
ることをも包含する。本発明の製剤中に存在するプラス
ミノーゲンは、以下に詳細に説明するように、血管およ
び人工物の表面に良好に吸着される。次に実施例を挙げ
て本発明をより詳細に説明する。
血栓症の処置および予防に適した製剤、および血栓生成
抵抗性の人工臓器を製造するためにセリン-プロテアー
ゼインヒビターと共にLys−プラスミノーゲンを使用す
ることをも包含する。本発明の製剤中に存在するプラス
ミノーゲンは、以下に詳細に説明するように、血管およ
び人工物の表面に良好に吸着される。次に実施例を挙げ
て本発明をより詳細に説明する。
【0013】1.Lys−プラスミノーゲン溶液剤の調製
法 調製例1 10KIU/ml のアプロチニン(1KIUは0.022
nmolに相当する)を前もって混合しておいたリン酸緩衝
液10L中に、0℃においてCohnIII沈殿物1kgを懸濁
させた。エタノール(10%、−2℃)で沈殿させた後、
遠心し、上清をセルロースを基礎とする深床フィルター
(deep-bed filter)[AMF Cuno ZetaPlus 50 S]
で濾過した。次いで、濾液をリン酸緩衝液5Lで希釈
し、リジン ポリアクリルアミドゲル[E.E.Rickleおよび
P.A.Cuendet,Biochem.Biophy.Acta 250,447-451(1971)]
500gをかきまわしながら入れた。0℃で1時間撹拌
した後、ブフナー漏斗で濾過してプラスミノーゲンを入
れたゲルを分離し、濾液中にタンパク質が認められなく
なるまで、リン酸緩衝液で洗浄した。6−アミノカプロ
ン酸のリン酸緩衝液溶液(0.1mol/L)と共に撹拌す
ることにより、プラスミノーゲンを溶出させ、硫酸アン
モニウム(溶出液1kgに対して261g)を添加して沈殿
させた。
法 調製例1 10KIU/ml のアプロチニン(1KIUは0.022
nmolに相当する)を前もって混合しておいたリン酸緩衝
液10L中に、0℃においてCohnIII沈殿物1kgを懸濁
させた。エタノール(10%、−2℃)で沈殿させた後、
遠心し、上清をセルロースを基礎とする深床フィルター
(deep-bed filter)[AMF Cuno ZetaPlus 50 S]
で濾過した。次いで、濾液をリン酸緩衝液5Lで希釈
し、リジン ポリアクリルアミドゲル[E.E.Rickleおよび
P.A.Cuendet,Biochem.Biophy.Acta 250,447-451(1971)]
500gをかきまわしながら入れた。0℃で1時間撹拌
した後、ブフナー漏斗で濾過してプラスミノーゲンを入
れたゲルを分離し、濾液中にタンパク質が認められなく
なるまで、リン酸緩衝液で洗浄した。6−アミノカプロ
ン酸のリン酸緩衝液溶液(0.1mol/L)と共に撹拌す
ることにより、プラスミノーゲンを溶出させ、硫酸アン
モニウム(溶出液1kgに対して261g)を添加して沈殿
させた。
【0014】遠心により沈殿物を回収し、それを等張性
リン酸/食塩水緩衝液に溶解し、5℃で36時間透析し
た。得られた調製物には1ml 当たりプラスミノーゲン
15mgが含有されていた。SDS-PAGEにより「L
ys−プラスミノーゲン」の量は98%と検出された。
リン酸/食塩水緩衝液に溶解し、5℃で36時間透析し
た。得られた調製物には1ml 当たりプラスミノーゲン
15mgが含有されていた。SDS-PAGEにより「L
ys−プラスミノーゲン」の量は98%と検出された。
【0015】調製例2 調製例1に記載の方法と同様の方法により、2KIU/
ml アプロチニンを添加した後、Cohn III沈殿物をリン
酸緩衝液で抽出し、エタノールで沈殿させ、遠心および
濾過を行った。リン酸緩衝液で希釈後、得られた溶液を
リジンポリアクリルアミドゲルを充填したカラムにポン
プ注入した。上記の溶液を用いて洗浄および溶出を、今
回はカラム内で行った。硫酸アンモニウムでの沈殿、沈
殿物の遠心および溶解の際は調製例1と同様に行い、透
析は7℃で40時間行った。得られた調製物は1ml 当
たりプラスミノーゲン15mgを含有し、SDS-PAG
Eによれば、「Lys−プラスミノーゲン」の量は93%
であった。
ml アプロチニンを添加した後、Cohn III沈殿物をリン
酸緩衝液で抽出し、エタノールで沈殿させ、遠心および
濾過を行った。リン酸緩衝液で希釈後、得られた溶液を
リジンポリアクリルアミドゲルを充填したカラムにポン
プ注入した。上記の溶液を用いて洗浄および溶出を、今
回はカラム内で行った。硫酸アンモニウムでの沈殿、沈
殿物の遠心および溶解の際は調製例1と同様に行い、透
析は7℃で40時間行った。得られた調製物は1ml 当
たりプラスミノーゲン15mgを含有し、SDS-PAG
Eによれば、「Lys−プラスミノーゲン」の量は93%
であった。
【0016】2.自然溶解の副作用に対するアプロチニ
ンの作用(インビボ) 500CU(33mg)の内容物を有するLys−プラスミ
ノーゲン調製物を上記のようにして調製し、塩化ナトリ
ウム9mgおよびアプロチニン5000(110nmol)単
位を混合した[1KIUは0.022nmolに相当する。
F.Markwardt, H.Landmann およびH.P.Klocking のFibri
nolytika und Antifibrinolytika, VEB ガスタブ フィ
ッシャー ベルラーク,ジェナ(1972),95頁-101頁](これ
らの量はそのまま使用し得る溶液剤1ml に基づいてい
ることを示している)。これはLys−プラスミノーゲン
1mg当たり3.3nmolインヒビターに相当している。
得られた混合物を室温で1時間放置した。上記のLys−
プラスミノーゲン調製物を体重1kg当たり2ml のボー
ラスとして麻酔したウサギに静脈内投与した。これによ
り体重1kg当たりLys−プラスミノーゲン1000単位
(66mg)およびアプロチニン10,000単位とな
る。調製物の投与前、および投与後30分、1時間、2
時間、3時間、4時間、5時間目に、血液の試料を採取
した。血中における血小板の数をコールター・カウンタ
ー[Coulter Electronics GmbH,クレフェルド]によって
測定した。比較のため、同量のLys−プラスミノーゲン
にアプロチニンを加えていないものを同時検定として注
射した。得られた結果を以下の表1に示す。
ンの作用(インビボ) 500CU(33mg)の内容物を有するLys−プラスミ
ノーゲン調製物を上記のようにして調製し、塩化ナトリ
ウム9mgおよびアプロチニン5000(110nmol)単
位を混合した[1KIUは0.022nmolに相当する。
F.Markwardt, H.Landmann およびH.P.Klocking のFibri
nolytika und Antifibrinolytika, VEB ガスタブ フィ
ッシャー ベルラーク,ジェナ(1972),95頁-101頁](これ
らの量はそのまま使用し得る溶液剤1ml に基づいてい
ることを示している)。これはLys−プラスミノーゲン
1mg当たり3.3nmolインヒビターに相当している。
得られた混合物を室温で1時間放置した。上記のLys−
プラスミノーゲン調製物を体重1kg当たり2ml のボー
ラスとして麻酔したウサギに静脈内投与した。これによ
り体重1kg当たりLys−プラスミノーゲン1000単位
(66mg)およびアプロチニン10,000単位とな
る。調製物の投与前、および投与後30分、1時間、2
時間、3時間、4時間、5時間目に、血液の試料を採取
した。血中における血小板の数をコールター・カウンタ
ー[Coulter Electronics GmbH,クレフェルド]によって
測定した。比較のため、同量のLys−プラスミノーゲン
にアプロチニンを加えていないものを同時検定として注
射した。得られた結果を以下の表1に示す。
【0017】
【表1】 血小板数 G/L アプロチニン不含の アプロチニンを含有する Lys−プラスミノーゲン Lys−プラスミノーゲン 適用前 366 395 適用後30分 238 422 適用後1時間 174 369 適用後2時間 285 367 適用後3時間 245 342 適用後4時間 304 360適用後5時間 325 376
【0018】この表1から、プラスミノーゲンの適用後
に自然に起こるフィブリン分解反応期に、血小板が52
%減少したことが分かる。血栓分解反応におけるこの望
ましくない副作用は、プラスミノーゲンとアプロチニン
との併用によって回避された。
に自然に起こるフィブリン分解反応期に、血小板が52
%減少したことが分かる。血栓分解反応におけるこの望
ましくない副作用は、プラスミノーゲンとアプロチニン
との併用によって回避された。
【0019】3.自然溶解の副作用に対するアンチトロ
ンビンIII/ヘパリンの作用(インビボ) プラスミノーゲン33mg(500CU)を含有するLys
−プラスミノーゲン調製物を塩化ナトリウム9mgなら
びにアンチトロンビンIIIおよびヘパリン(1:6)の混
合物と混合することにより、さらに溶液1ml 当たり2
5U アンチトロンビンIII(115nmol)および150U
ヘパリンである溶液を得た。これはLys−プラスミノー
ゲン1mg当たり3.5nmolのアンチトロンビンIIIに相
当する。この活性物質およびインヒビターの混合物を2
ml/kg体重で麻酔したウサギに投与した。Lys−プラス
ミノーゲンおよびインヒビターの投与前後に予め決めて
おいた間隔で採血し、血中の血小板数をコールター・カ
ウンターによって測定した。同様に、プラスミノーゲン
のレベルを血漿からアミド分解的に測定した。この測定
は、Kabiから入手した発色性プラスミン物質S225
1を用いて行った。その方法自体知られているように、
過剰のアクチベーターによってLys−プラスミノーゲン
を開裂してLys−プラスミンとし、トリス緩衝媒質(pH
7.4)中の発色素p-ニトロアニリンの放出によってLy
s−プラスミンのアミド分解活性を測定した。得られた
値の回帰計算によって、注入したLys−プラスミノーゲ
ンの半減期を決定した。比較のため、インヒビターを加
えない同時検定を行った。得られた結果を以下の表2に
示す。
ンビンIII/ヘパリンの作用(インビボ) プラスミノーゲン33mg(500CU)を含有するLys
−プラスミノーゲン調製物を塩化ナトリウム9mgなら
びにアンチトロンビンIIIおよびヘパリン(1:6)の混
合物と混合することにより、さらに溶液1ml 当たり2
5U アンチトロンビンIII(115nmol)および150U
ヘパリンである溶液を得た。これはLys−プラスミノー
ゲン1mg当たり3.5nmolのアンチトロンビンIIIに相
当する。この活性物質およびインヒビターの混合物を2
ml/kg体重で麻酔したウサギに投与した。Lys−プラス
ミノーゲンおよびインヒビターの投与前後に予め決めて
おいた間隔で採血し、血中の血小板数をコールター・カ
ウンターによって測定した。同様に、プラスミノーゲン
のレベルを血漿からアミド分解的に測定した。この測定
は、Kabiから入手した発色性プラスミン物質S225
1を用いて行った。その方法自体知られているように、
過剰のアクチベーターによってLys−プラスミノーゲン
を開裂してLys−プラスミンとし、トリス緩衝媒質(pH
7.4)中の発色素p-ニトロアニリンの放出によってLy
s−プラスミンのアミド分解活性を測定した。得られた
値の回帰計算によって、注入したLys−プラスミノーゲ
ンの半減期を決定した。比較のため、インヒビターを加
えない同時検定を行った。得られた結果を以下の表2に
示す。
【0020】
【表2】 インヒビター不含の ATIII/ヘパリンを含有する Lys−プラスミノーゲン Lys−プラスミノーゲン 血小板(G/1) フ゜ラスミノーケ゛ン(CU/ml) 血小板(G/1) フ゜ラスミノーケ゛ン(CU/ml) 適用前 366 0.02 233 0.06 適用後30分 238 18 220 6.4 適用後1時間 174 11.5 242 6.4 適用後2時間 285 11 209 4.8 適用後3時間 245 7 238 5.2 適用後4時間 304 − 211 3.8適用後5時間 325 5 202 3.6 半減期 129分 296分
【0021】上記の表2から、Lys−プラスミノーゲン
およびアンチトロンビンIII/ヘパリンで処置したウサ
ギは、血栓溶解の副作用としての血小板の自然減少が回
避され、他方ではプラスミノーゲン−インヒビター混合
物中におけるLys−プラスミノーゲンの半減期が延長さ
れたことが分かる。
およびアンチトロンビンIII/ヘパリンで処置したウサ
ギは、血栓溶解の副作用としての血小板の自然減少が回
避され、他方ではプラスミノーゲン−インヒビター混合
物中におけるLys−プラスミノーゲンの半減期が延長さ
れたことが分かる。
【0022】4.自然溶解の副作用に対するC1-インヒ
ビターの作用(インビボ) 1ml 当たりLys−プラスミノーゲン500CU(=33
mg)およびNaCl 9mgを含有するLys−プラスミノー
ゲン調製物をC1-インヒビター125U(=212nmol)
と混合した。これは、Lys−プラスミノーゲン1mg当
たり6.4nmolのC1-インヒビターに相当する(1Uは
1.7nmolに相当する。P.C.Harpel のProc.Int. Works
hop on Protein Separation and Plasma Fractionatio
n, H.E.Sandberg編(1977),289-302頁)。この溶液の2ml
を麻酔したウサギに静脈内注射した。血液を適用前後
で採取した。インヒビターを添加していないLys−プラ
スミノーゲン調製物を比較のために作成した。血栓弾性
描写法(トロンボエラストログラフィー)[製造元:Helli
ge]によって全血の凝固能を測定した。CaCl2をクエン
酸塩安定化全血に投与した後に血餅が生成されるまでの
反応時間をインビトロで測定した。得られた結果を以下
の表3に示す。
ビターの作用(インビボ) 1ml 当たりLys−プラスミノーゲン500CU(=33
mg)およびNaCl 9mgを含有するLys−プラスミノー
ゲン調製物をC1-インヒビター125U(=212nmol)
と混合した。これは、Lys−プラスミノーゲン1mg当
たり6.4nmolのC1-インヒビターに相当する(1Uは
1.7nmolに相当する。P.C.Harpel のProc.Int. Works
hop on Protein Separation and Plasma Fractionatio
n, H.E.Sandberg編(1977),289-302頁)。この溶液の2ml
を麻酔したウサギに静脈内注射した。血液を適用前後
で採取した。インヒビターを添加していないLys−プラ
スミノーゲン調製物を比較のために作成した。血栓弾性
描写法(トロンボエラストログラフィー)[製造元:Helli
ge]によって全血の凝固能を測定した。CaCl2をクエン
酸塩安定化全血に投与した後に血餅が生成されるまでの
反応時間をインビトロで測定した。得られた結果を以下
の表3に示す。
【0023】
【表3】 凝固時間(分) インヒビター不含の インヒビターを含有する Lys−プラスミノーゲン Lys−プラスミノーゲン 適用前 18 15 適用後1時間 21 16 適用後2時間 12 適用後3時間 血餅生成せず 13 適用後4時間 >60分 12適用後5時間 10
【0024】フィブリン溶解系の活性化は、生体に対し
て高度な負荷を与える。極端な場合、血液が凝固できな
くなり、重篤な出血性の合併症を引き起こしかねない。
このことは、Lys−プラスミノーゲンをインヒビター無
しで投与した場合に認められた。しかし、Lys−プラス
ミノーゲンをC1-インヒビターと共に注射した場合は、
出血合併症などの症状は認められない。
て高度な負荷を与える。極端な場合、血液が凝固できな
くなり、重篤な出血性の合併症を引き起こしかねない。
このことは、Lys−プラスミノーゲンをインヒビター無
しで投与した場合に認められた。しかし、Lys−プラス
ミノーゲンをC1-インヒビターと共に注射した場合は、
出血合併症などの症状は認められない。
【0025】5a.モルモットの呼吸圧への影響 Lys−プラスミノーゲン66mg(1000U)/kgを麻
酔したモルモットに静脈内投与し、1時間後に体重1kg
当たり200,000単位のウロキナーゼ(UK)を適用
することにより血栓溶解療法を開始すると、UK投与に
よる呼吸圧の自然増加が認められた。しかし、Lys−プ
ラスミノーゲンをα2-マクログロブリンと前もって混合
し、それを体重1kg当たりα2-マクログロブリン230
mg(=317nmol)およびLys−プラスミノーゲン10
00単位(66mg)の割合で適用した場合[これは、Lys
−プラスミノーゲン1mg当たり4.8nmolのα2-マク
ログロブリンに相当する]、ならびに200,000単
位 UK/kgによって同様に処理した後60分の潜伏時
間の後にこの血栓溶解療法を開始した場合には、UKの
適用後に呼吸圧の増加は全く起こらなかった。
酔したモルモットに静脈内投与し、1時間後に体重1kg
当たり200,000単位のウロキナーゼ(UK)を適用
することにより血栓溶解療法を開始すると、UK投与に
よる呼吸圧の自然増加が認められた。しかし、Lys−プ
ラスミノーゲンをα2-マクログロブリンと前もって混合
し、それを体重1kg当たりα2-マクログロブリン230
mg(=317nmol)およびLys−プラスミノーゲン10
00単位(66mg)の割合で適用した場合[これは、Lys
−プラスミノーゲン1mg当たり4.8nmolのα2-マク
ログロブリンに相当する]、ならびに200,000単
位 UK/kgによって同様に処理した後60分の潜伏時
間の後にこの血栓溶解療法を開始した場合には、UKの
適用後に呼吸圧の増加は全く起こらなかった。
【0026】
【表4】 呼吸圧(初期値の%) UK適用前 UK適用後 変動係数 Lys−プラスミノーゲン 100% 140%(rel.) 10%Lys−プラスミノーゲン+α2-M 100% 93%(rel.) 20%
【0027】5b.モルモットの血圧への影響 同様に、望ましくない副作用として血圧の自発的低下を
観察した。血圧は、上記のウロキナーゼおよびLys−プ
ラスミノーゲンを用いたモルモットモデルに血栓溶解療
法を施す際にモニターした。1000単位のLys−プラ
スミノーゲン(66mg)/kgの適用では、血圧の有意な
変化は記録されなかった。200,000UK/kgを適
用した後では、自発的低下が起こり、それは検定の終わ
りまで続いた(約20分)。回復期は認められなかった。
しかし、Lys−プラスミノーゲンをC1-インヒビターと
前もって混合し、Lys−プラスミノーゲン1000単位
(66mg)およびC1-インヒビター1000単位(170
0nmol)の混合物を体重1kg当たりに適用し(これは、L
ys−プラスミノーゲン1mg当たりC1-インヒビター2
5nmolに相当する)、次いでUKを投与すると、血圧が
若干低下したが、5分後には初期値に戻り、従って正常
化した。
観察した。血圧は、上記のウロキナーゼおよびLys−プ
ラスミノーゲンを用いたモルモットモデルに血栓溶解療
法を施す際にモニターした。1000単位のLys−プラ
スミノーゲン(66mg)/kgの適用では、血圧の有意な
変化は記録されなかった。200,000UK/kgを適
用した後では、自発的低下が起こり、それは検定の終わ
りまで続いた(約20分)。回復期は認められなかった。
しかし、Lys−プラスミノーゲンをC1-インヒビターと
前もって混合し、Lys−プラスミノーゲン1000単位
(66mg)およびC1-インヒビター1000単位(170
0nmol)の混合物を体重1kg当たりに適用し(これは、L
ys−プラスミノーゲン1mg当たりC1-インヒビター2
5nmolに相当する)、次いでUKを投与すると、血圧が
若干低下したが、5分後には初期値に戻り、従って正常
化した。
【0028】5c.モルモットの呼吸圧への影響 上記と同じ動物モデルにおいて、Lys−プラスミノーゲ
ン[α2-マクログロブリン]C1-インヒビターの組合わ
せ物を試験した。α2-マクログロブリン230mgをC1
-インヒビター1000単位およびLys−プラスミノー
ゲン1000単位(66mg)と前もって混合し、得られ
た混合物を1kg当たりモルモットに注射した。200,
000単位/kgでUKを投与した後でも呼吸圧の上昇は
起こらなかった。
ン[α2-マクログロブリン]C1-インヒビターの組合わ
せ物を試験した。α2-マクログロブリン230mgをC1
-インヒビター1000単位およびLys−プラスミノー
ゲン1000単位(66mg)と前もって混合し、得られ
た混合物を1kg当たりモルモットに注射した。200,
000単位/kgでUKを投与した後でも呼吸圧の上昇は
起こらなかった。
【0029】6.Lys−プラスミノーゲンの吸着 a)血管への吸着 プラスミノーゲン1mg当たり0.6nmolのインヒビタ
ー(アプロチニン、C1-エステラーゼインヒビター)を含
有するLys−プラスミノーゲン溶液におけるその吸着挙
動を、ウサギ動脈を用いて試験した。インヒビターを加
えていない天然のGlu−プラスミノーゲンを比較用に準
備した。
ー(アプロチニン、C1-エステラーゼインヒビター)を含
有するLys−プラスミノーゲン溶液におけるその吸着挙
動を、ウサギ動脈を用いて試験した。インヒビターを加
えていない天然のGlu−プラスミノーゲンを比較用に準
備した。
【0030】殺したウサギから動脈を取り出し、裏返し
にしてガラスロッドのピースにはめた。(Lys−および
Glu−)プラスミノーゲン溶液をタイロード溶液(tyrode
solution)中で調製し、濃度0.015mg/ml のプラ
スミノーゲン溶液0.5ml と共に約1cm2の表面積を有
する動脈を37℃で10分、30分および60分インキ
ュベートした。その接触時間の経過後、動脈片をプラス
ミノーゲン溶液から回収し、タイロード溶液で洗浄し
た。プラスミノーゲンが吸着した動脈を、タイロード溶
液500μl、25,000IU/ml ウロキナーゼ(Me
dac)50μl、発色基質S 2251(Kabi)50μl を
含有する容器に入れた。37℃で10分間インキュベー
トした。動脈に吸着したプラスミノーゲンをUKによっ
てLys−プラスミンに変換した。その反応を酢酸400
μl によって停止させた後、Lys−プラスミンが発色基
質p−ニトロアニリンを分解する分解速度を画像的に測
定した。
にしてガラスロッドのピースにはめた。(Lys−および
Glu−)プラスミノーゲン溶液をタイロード溶液(tyrode
solution)中で調製し、濃度0.015mg/ml のプラ
スミノーゲン溶液0.5ml と共に約1cm2の表面積を有
する動脈を37℃で10分、30分および60分インキ
ュベートした。その接触時間の経過後、動脈片をプラス
ミノーゲン溶液から回収し、タイロード溶液で洗浄し
た。プラスミノーゲンが吸着した動脈を、タイロード溶
液500μl、25,000IU/ml ウロキナーゼ(Me
dac)50μl、発色基質S 2251(Kabi)50μl を
含有する容器に入れた。37℃で10分間インキュベー
トした。動脈に吸着したプラスミノーゲンをUKによっ
てLys−プラスミンに変換した。その反応を酢酸400
μl によって停止させた後、Lys−プラスミンが発色基
質p−ニトロアニリンを分解する分解速度を画像的に測
定した。
【0031】
【表5】 プラスミノーゲン−動脈 Lys−プラスミノーゲン Glu−プラスミノーゲン の接触時間 (インヒビター含有) (天然) 10分 0.56nmol/分・cm2 0.03nmol/分・cm2 30分 1.2 nmol/分・cm2 0.2 nmol/分・cm2 60分 2.1 nmol/分・cm2 0.16nmol/分・c
m2
m2
【0032】Lys−プラスミノーゲン調製物はより高
い程度で血管に吸着され、アクチベーターによってプラ
スミンに変換され得る。従って、この調製物に含有され
ているインヒビターは吸着、活性化のいずれも妨害する
ことはない。
い程度で血管に吸着され、アクチベーターによってプラ
スミンに変換され得る。従って、この調製物に含有され
ているインヒビターは吸着、活性化のいずれも妨害する
ことはない。
【0033】b)人工表面に対する吸着 プラスミノーゲン1mg当たり0.6nmolのインヒビタ
ーを含有するLys−プラスミノーゲンの吸着挙動を人工
物表面において試験した。インヒビターを加えない天然
から入手され得るGlu−プラスミノーゲンを比較用に準
備した。Lys−プラスミノーゲンおよびGlu−プラスミ
ノーゲンを、生理食塩水1ml当たり4mgプラスミノー
ゲンの濃度となるよう生理食塩水溶液に調製した。試料
250μl をピペットでウエルに移した。充満させたウ
エルにプラスチック製くしを懸濁し(BASFのPolyst
yrol 158K)、それにプラスミノーゲンの吸着が起こ
るか否かを試験した。室温における接触時間、60分、
120分後において、プラスチック製の小板を取り出
し、洗浄し、トリス緩衝液(pH7.2)100μl、2
5,000 IU/ml のウロキナーゼ(Medac)50μ
l、および発色基質S 2251(Kabi)50μl を含有
する反応混合物中に入れた。室温で10分経過後、酢酸
50μl を加えて反応を停止させた。吸着したプラスミ
ノーゲンをUKによって、発色基質を開裂するプラスミ
ンに変換した。発色基質の反応により、人工物表面への
吸着が起こっていることが確認できる。
ーを含有するLys−プラスミノーゲンの吸着挙動を人工
物表面において試験した。インヒビターを加えない天然
から入手され得るGlu−プラスミノーゲンを比較用に準
備した。Lys−プラスミノーゲンおよびGlu−プラスミ
ノーゲンを、生理食塩水1ml当たり4mgプラスミノー
ゲンの濃度となるよう生理食塩水溶液に調製した。試料
250μl をピペットでウエルに移した。充満させたウ
エルにプラスチック製くしを懸濁し(BASFのPolyst
yrol 158K)、それにプラスミノーゲンの吸着が起こ
るか否かを試験した。室温における接触時間、60分、
120分後において、プラスチック製の小板を取り出
し、洗浄し、トリス緩衝液(pH7.2)100μl、2
5,000 IU/ml のウロキナーゼ(Medac)50μ
l、および発色基質S 2251(Kabi)50μl を含有
する反応混合物中に入れた。室温で10分経過後、酢酸
50μl を加えて反応を停止させた。吸着したプラスミ
ノーゲンをUKによって、発色基質を開裂するプラスミ
ンに変換した。発色基質の反応により、人工物表面への
吸着が起こっていることが確認できる。
【0034】
【表5】 Lys−プラスミノーゲン Glu−プラスミノーゲン 接触時間 (インヒヒ゛ター含有)[nmol/分・cm2] (天然)nmol/分・cm2 60分 0.23 0.09 120分 1.2 0.19
【0035】ここでも、インヒビターを含有するLys−
プラスミノーゲンはインヒビターを含まないGlu−プラ
スミノーゲンよりも明瞭にかつ迅速に吸着されることが
明らかになった。また、本調製物に含有されるインヒビ
ターはLys−プラスミノーゲンの活性化に影響を与えて
いない。
プラスミノーゲンはインヒビターを含まないGlu−プラ
スミノーゲンよりも明瞭にかつ迅速に吸着されることが
明らかになった。また、本調製物に含有されるインヒビ
ターはLys−プラスミノーゲンの活性化に影響を与えて
いない。
【0036】7.本発明の医薬製剤の製造法 調製例1および調製例2によって得られた透析物を出発
物質として本発明にかかる2つの医薬製剤を製造するた
めの方法を以下に説明する。これら2つの製剤は、イン
ヒビターの含量が異なっている。
物質として本発明にかかる2つの医薬製剤を製造するた
めの方法を以下に説明する。これら2つの製剤は、イン
ヒビターの含量が異なっている。
【0037】a)1ml 当たりにLys−プラスミノーゲ
ン15mgを含有するLys−プラスミノーゲン調製物1
の透析物32ml をC1-エステラーゼインヒビター調製
物6.4ml (10ml 当たりC1-エステラーゼインヒビ
ターSTIM3 ヒト血液誘導物500単位)と混合し
た。次いで、アプロチニン20mgを加え、Lys−プラ
スミノーゲン15mgを含有するLys−プラスミノーゲ
ン溶液1ml 当たりC1-エステラーゼインヒビター10
単位(=17nmol)およびアプロチニン4469 KIU
(=98nmol)の濃度とした。これにより、Lys−プラス
ミノーゲン1mg当たりでは7.7nmolのインヒビター
量と計算される。溶液を4℃で少なくとも15分間放置
し、1L当たり20mmolのリシンと混合し、pH7に調
節して凍結乾燥し、ウイルス失活のために熱処理し、溶
解して滅菌濾過し、充填して最終容器中に凍結乾燥させ
る。
ン15mgを含有するLys−プラスミノーゲン調製物1
の透析物32ml をC1-エステラーゼインヒビター調製
物6.4ml (10ml 当たりC1-エステラーゼインヒビ
ターSTIM3 ヒト血液誘導物500単位)と混合し
た。次いで、アプロチニン20mgを加え、Lys−プラ
スミノーゲン15mgを含有するLys−プラスミノーゲ
ン溶液1ml 当たりC1-エステラーゼインヒビター10
単位(=17nmol)およびアプロチニン4469 KIU
(=98nmol)の濃度とした。これにより、Lys−プラス
ミノーゲン1mg当たりでは7.7nmolのインヒビター
量と計算される。溶液を4℃で少なくとも15分間放置
し、1L当たり20mmolのリシンと混合し、pH7に調
節して凍結乾燥し、ウイルス失活のために熱処理し、溶
解して滅菌濾過し、充填して最終容器中に凍結乾燥させ
る。
【0038】b)1ml 当たりLys−プラスミノーゲン
15mgを含有するLys−プラスミノーゲン調製物2の
透析物32ml をC1-エステラーゼインヒビター調製物
(上記参照)1280ml およびアプロチニン1.79mg
と混合し、上記のように操作を行った。得られた調製物
は、Lys−プラスミノーゲン1mg当たりにインヒビタ
ー0.81nmolを含有している。
15mgを含有するLys−プラスミノーゲン調製物2の
透析物32ml をC1-エステラーゼインヒビター調製物
(上記参照)1280ml およびアプロチニン1.79mg
と混合し、上記のように操作を行った。得られた調製物
は、Lys−プラスミノーゲン1mg当たりにインヒビタ
ー0.81nmolを含有している。
【0039】8.適用方法 量的および質的な両欠損性を特徴とする先天的なプラス
ミノーゲン欠損によって引き起こされる症状を有するヒ
トは、血栓症にかかる危険性が高い。血栓素因は、外
傷、外科処置、妊娠、感染、炎症工程などの外的環境に
よって誘発されることがしばしばである。これらプラス
ミノーゲン欠損症の患者を処置および予防するには、L
ys−プラスミノーゲンを1日2から4回、10から10
0U/kgの用量で注入すればよい。解離性静脈内凝血
症、末梢動脈血栓症、冠血管内血栓症、発作、心筋梗塞
などの多くの後天的な疾患を予防し、治療するには、L
ys−プラスミノーゲンを単独で、またはアクチベーター
と併用してそれを使用することもできる。現在、心筋梗
塞の治療としては、ウロキナーゼ、ストレプトキナー
ゼ、または組織プラスミノーゲンアクチベーターによっ
て全身的または局所的(冠血管内)に血栓溶解する方法が
確立されている。
ミノーゲン欠損によって引き起こされる症状を有するヒ
トは、血栓症にかかる危険性が高い。血栓素因は、外
傷、外科処置、妊娠、感染、炎症工程などの外的環境に
よって誘発されることがしばしばである。これらプラス
ミノーゲン欠損症の患者を処置および予防するには、L
ys−プラスミノーゲンを1日2から4回、10から10
0U/kgの用量で注入すればよい。解離性静脈内凝血
症、末梢動脈血栓症、冠血管内血栓症、発作、心筋梗塞
などの多くの後天的な疾患を予防し、治療するには、L
ys−プラスミノーゲンを単独で、またはアクチベーター
と併用してそれを使用することもできる。現在、心筋梗
塞の治療としては、ウロキナーゼ、ストレプトキナー
ゼ、または組織プラスミノーゲンアクチベーターによっ
て全身的または局所的(冠血管内)に血栓溶解する方法が
確立されている。
【0040】しかし、この溶解法の成功率は血栓の年令
に依存しており、多くの場合は、入院時期が遅いため冠
動脈の血栓は溶解-抵抗性を保持していることが多い。
本発明の製剤を全身的または局所的(体腔にさえ)に適用
することによって、Lys−プラスミノーゲンを血栓に集
中させることができ、従って以後のアクチベーター-プ
ロアクチベーター適用の溶解率を高めることができる。
に依存しており、多くの場合は、入院時期が遅いため冠
動脈の血栓は溶解-抵抗性を保持していることが多い。
本発明の製剤を全身的または局所的(体腔にさえ)に適用
することによって、Lys−プラスミノーゲンを血栓に集
中させることができ、従って以後のアクチベーター-プ
ロアクチベーター適用の溶解率を高めることができる。
【0041】本発明の製剤は、臨床症状の開始即座に、
または診断の確認前に心筋梗塞が疑われる場合、および
血栓の発達が形成されている場合、静脈内、皮下、また
は腹腔内に適用することができる。このように、フィブ
リノーゲン分解的に有効なアクチベーターによって、有
効な血栓溶解を行うための時間間隔が増大される。
または診断の確認前に心筋梗塞が疑われる場合、および
血栓の発達が形成されている場合、静脈内、皮下、また
は腹腔内に適用することができる。このように、フィブ
リノーゲン分解的に有効なアクチベーターによって、有
効な血栓溶解を行うための時間間隔が増大される。
【0042】血栓溶解に伴う多くの問題は、血管の開通
に成功した後における血管の再閉塞である。血栓溶解後
の局所または全身的適用は、損傷を受けた、または動脈
硬化状に変化した血管表面をLys−プラスミノーゲンに
よって膜-様コーティングするので、得られた血栓耐性
表面によって再閉塞が予防され得る。
に成功した後における血管の再閉塞である。血栓溶解後
の局所または全身的適用は、損傷を受けた、または動脈
硬化状に変化した血管表面をLys−プラスミノーゲンに
よって膜-様コーティングするので、得られた血栓耐性
表面によって再閉塞が予防され得る。
【0043】血管形成術後に認められる再発狭窄症は、
その前中後に本発明製剤を適用することによって予防さ
れる。通常の治療法に耐性である足の深部静脈血栓症
は、全身的溶解療法と同時に血栓から離れた遠位に適用
することによって処置を成功させることができる。血栓
耐性の血管プロテーゼ(血管人工装填具)を製造するに
は、その表面をLys−プラスミノーゲンで被覆すること
により行われ、同様に、Lys−プラスミノーゲンは人工
血栓耐性器官、例えば心臓弁、人工関節の製造にも適し
ている。Lys−プラスミノーゲンはプロ酵素および/ま
たは酵素と混合することができる。インビトロで調製し
たこれら本発明の調製物は、インビボ適用すると血栓溶
解活性を発現する。
その前中後に本発明製剤を適用することによって予防さ
れる。通常の治療法に耐性である足の深部静脈血栓症
は、全身的溶解療法と同時に血栓から離れた遠位に適用
することによって処置を成功させることができる。血栓
耐性の血管プロテーゼ(血管人工装填具)を製造するに
は、その表面をLys−プラスミノーゲンで被覆すること
により行われ、同様に、Lys−プラスミノーゲンは人工
血栓耐性器官、例えば心臓弁、人工関節の製造にも適し
ている。Lys−プラスミノーゲンはプロ酵素および/ま
たは酵素と混合することができる。インビトロで調製し
たこれら本発明の調製物は、インビボ適用すると血栓溶
解活性を発現する。
【0044】本発明の製剤によって投与されるLys−プ
ラスミノーゲンとその後のアクチベーター処置(例えば
ウロキナーゼ)によって、再閉塞症の危険性が軽減され
る。不完全な脂質代謝に悩まされている患者、特に高い
Lp(a)を有する患者では、血管壁の再吸収挙動の損傷に
よって引き起こされる重篤なアテローム性硬化症が特徴
的である。Lp(a)に類似したその構造上の類似性によ
り、このような患者においてLys−プラスミノーゲンと
置換すると、血管壁へのLp(a)の取り込みが予防され、
アテローム硬化反応が減衰され、それを可逆的なものに
変化させる。
ラスミノーゲンとその後のアクチベーター処置(例えば
ウロキナーゼ)によって、再閉塞症の危険性が軽減され
る。不完全な脂質代謝に悩まされている患者、特に高い
Lp(a)を有する患者では、血管壁の再吸収挙動の損傷に
よって引き起こされる重篤なアテローム性硬化症が特徴
的である。Lp(a)に類似したその構造上の類似性によ
り、このような患者においてLys−プラスミノーゲンと
置換すると、血管壁へのLp(a)の取り込みが予防され、
アテローム硬化反応が減衰され、それを可逆的なものに
変化させる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハンス・ペーター・シュヴァルツ オーストリア、アー−1180ヴィーン、シ ントレルガッセ32番 (56)参考文献 特開 昭54−95715(JP,A) 特開 昭57−16824(JP,A) 特開 昭57−193418(JP,A) 特開 昭52−151711(JP,A) 青木延雄他編「凝固・線溶・キニン」 (1980−7−10)中外医学社,P.295 −302 「南山堂 医学大辞典」(1990−2− 1)南山堂,P.1724「プラスミン」の 頃
Claims (11)
- 【請求項1】 Lys−プラスミノーゲン1mgに対して
0.5−30nmol のセリン-プロテアーゼインヒビタ
ー、及びインヒビターコファクターを含有している、凍
結乾燥医薬製剤。 - 【請求項2】 Lys−プラスミノーゲンが血漿から回収
されるものである請求項1に記載の医薬製剤。 - 【請求項3】 Lys−プラスミノーゲンが組換え工学的
に調製されたものである請求項1に記載の医薬製剤。 - 【請求項4】 Lys−プラスミノーゲン1mgに対して
5−25nmol のセリン-プロテアーゼインヒビターを含
有している請求項1に記載の医薬製剤。 - 【請求項5】 セリン-プロテアーゼインヒビターがヒ
ト、動物または組換え起源のアプロチニン、α2-マクロ
グロブリン、α1-アンチトリプシン、アンチトロンビン
III、またはC1-エステラーゼインヒビターである請求
項1に記載の医薬製剤。 - 【請求項6】 セリン-プロテアーゼインヒビターがア
ンチトロンビンIIIである請求項5に記載の医薬製剤。 - 【請求項7】 インヒビターコファクターとしてヘパリ
ンを含有している請求項1に記載の医薬製剤。 - 【請求項8】 そのまま使用し得る溶液剤に再構成し得
る医薬製剤であって、該溶液剤1ml 当たり1mg−50
mgの濃度に相当する量のLys−プラスミノーゲンを含
有している請求項1に記載の医薬製剤。 - 【請求項9】 そのまま使用し得る溶液剤1ml 当たり
2.5mg−25mgの濃度に相当する量のLys−プラス
ミノーゲンを含有している請求項8に記載の医薬製剤。 - 【請求項10】 血栓生成抵抗性の人工臓器製造用の請
求項1に記載の医薬製剤。 - 【請求項11】 Lys−プラスミノーゲン1mgに対し
て0.5−30nmolのセリン-プロテアーゼインヒビタ
ー、及びインヒビターコファクターを含有している、プ
ラスミノーゲン欠損症および血栓症の処置および予防用
の医薬製剤。
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