JPS6235510Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、マージヤン遊戯装置に関するもので
ある。

従来、雀荘等においてマージヤン卓を賃貸する
場合は管理人が遊戯者の開始時刻及び終了時刻を
ノート等に記入し使用時間及び累計時間を算出し
ていた。このため、マージヤン卓数が多く且つ使
用回数が増えると、時間の算出が甚だ煩雑となる
等の欠点があつた。

また従来から雀荘においては、マージヤン卓が
相当数設置され、これらはすべて、そのままの状
態で何時間でも使用できるものであり、遊戯者は
管理人に所定の使用料を支払い、その支払つた使
用料に見合つた時間だけマージヤン卓を借用して
マージヤンを楽しみ、管理人はこれに対して飲物
の接待をしたりし、物心両面のサービスを行うの
が慣行となつていた。

雀荘の経営者の立場からすると、上記のような
遊戯者に対するサービスが不可欠である従来の雀
荘では、一人で管理できるマージヤン卓の卓数は
おのずから制限され、およそ10卓位が限度であ
る。このため一人の経営者で非常に多くのマージ
ヤン卓を設置、管理したり、あるいは複数の雀荘
を経営するということはほとんど不可能に近いも
のであつた。

特に異なる場所に支店を出してチエーン店方式
にしようとすると、どうしても各支店に管理人を
配置して、その者に支店の経理、客に対するサー
ビスを任せることになるが、この場合、問題とな
るのは遊戯者が実際に支払つた使用料、即ち一日
の売上げが正しく経営者に報告され、正当な経理
がなされたか否かを経営者が確認し得ないという
ことである。即ち各支店の管理人に、もし不正の
意思がある場合には、実際の売上げよりも少ない
収入を経営者に報告することも可能であつた。

これは、従来のマージヤン卓はその実際の使用
状況を後に知り得る構造とはなつておらず、また
使用料の支払いとは無関係に使用できる構造とな
つていたためである。

即ち、一人の経営者で多くの支店を出し、しか
も各支店の管理を使用人に任せるという経営シス
テムにおいて、正当な収入を得て企業規模を拡大
し、大きな利益を得るということが困難であつ
た。

本考案は上記の実情に鑑みてなされたもので、
マージヤン卓の使用状況を記憶するとともに使用
状況をプリントアウトして、しつかりした経理が
できるマージヤン遊戯装置を提供することを目的
とするものである。

本考案のマージヤン遊戯装置は、複数の自動マ
ージヤン卓を設置するとともに、前記各自動マー
ジヤン卓と電気的に接続して前記各自動マージヤ
ン卓の使用状況を記憶することができる中央制御
装置を設置し、前記各自動マージヤン卓の使用状
況をプリントアウトすることを特徴とするもので
ある。

本考案のマージヤン遊戯装置は、上記のように
構成されているので、マージヤン卓の使用状況を
後に正確に知ることができる。このため、管理人
の不正を防止して確実な経理をすることができ、
雀荘の経営管理に大変役立つものである。

以下、図面を参照して本考案の好適な実施例に
ついて説明する。

第１図に示すように、中央制御装置１と各マー
ジヤン卓２は電気的に接続されており、各マージ
ヤン卓２の使用状況が中央制御装置１に記憶され
る。使用状況とはゲーム開始時刻、ゲーム終了時
刻、卓の使用時間、使用料金等のことをいう。な
お、これら記憶データは中央制御装置１の表示部
に表示されることはいうまでもない。No.１，No.
２，……はマージヤン卓２の卓番号を示す。マー
ジヤン卓２には電磁式あるいは電気機械式等の
種々の自動マージヤン卓を使用する。自動マージ
ヤン卓とは洗牌、井圏の形成などを自動で行うも
のである。

自動マージヤン卓２は、卓スイツチ（図示して
いないが、自動マージヤン卓２の操作しやすいと
ころに設けるものとする）をONすることにより
始動する。自動マージヤン卓２が動き出すと、中
央制御装置１に始動信号が送られる。中央制御装
置１は、始動信号を受けて、ゲーム開始時刻を記
憶する。その後、卓スイツチをONする毎に自動
マージヤン卓２は洗牌をくり返す。そしてその都
度、中央制御装置１に始動信号が送られ、そのと
きの時刻が記憶される。しかしゲーム開始時刻と
して記憶されるのは、一番始めの始動信号のとき
だけである。つまり、後述するゲーム終了スイツ
チのONされた後の最初の始動信号によりゲーム
開始時刻を記憶するのである。また、卓スイツチ
をONした回数も記憶される。

中央制御装置１にゲーム開始スイツチを設け
て、ゲーム開始スイツチをONすることによりゲ
ーム開始時刻を記憶するようにしてもよい。

ゲームを終えるときは、遊戯者は管理人にゲー
ムの終了を知らせる。そうすると管理人は中央制
御装置１に設けられたゲーム終了スイツチをON
する。このゲーム終了スイツチ（図示せず）によ
つて中央制御装置１にはゲームの終了時刻が記憶
される。ゲーム開始時刻、ゲーム終了時刻に基づ
いて、マージヤン卓２の使用時間が中央制御装置
１で計算される。中央制御装置１にゲーム開始ス
イツチとゲーム終了スイツチの両方が設けられて
いる場合は、終了スイツチがONされると同時に
自動マージヤン卓２が使用不可能になるようにし
てもよい。例えば、自動マージヤン卓２の面が傾
斜したり、自動マージヤン卓２上に邪魔板が出現
したりして使用不可能にするとよい。自動マージ
ヤン卓２を使用不可能にするには、この他にも
種々の方法が考えられる。

こうして、本考案の中央制御装置１には、各自
動マージヤン卓２について、ゲーム開始時刻、ゲ
ーム終了時刻、マージヤン卓２の使用時間、局の
回数、卓スイツチをONした時刻等が記憶され
る。遊戯者の支払う料金も各マージヤン卓２ごと
に中央制御装置１で計算される。この他中央制御
装置１には時間単価も記憶される。時間単価とは
単位時間当りのマージヤン卓２の使用料金のこと
である。

尚、自動マージヤン卓２としてコイン投入口を
有する自動マージヤン卓を使用してもよい。

中央制御装置１には、使用状況のプリンター３
を有している。このマージヤン卓の使用状況プリ
ンター３は、各自動マージヤン卓の使用状況をプ
リントアウトする。

第２図は使用状況プリンター３によるプリント
様式の一例を示すもので、中央制御装置１の日付
スイツチと卓指定スイツチ（図示せず）により日
付け４と卓番号５を指定すると、図示例のように
使用状況がプリントされる。図示例では、１組目
の遊戯者のデータから順にプリントアウトするよ
うになつている。しかし、プリント様式は指定の
仕方によりどのようにでもできる。

６，７が前述したゲーム開始時刻及びゲーム終
了時刻である。８は、ゲーム開始時刻６とゲーム
終了時刻７から計算したマージヤン卓２の使用時
間である。

時間単価９は、マージヤン卓２の使用料金が単
位時間当りいくらであるかを示すもので、曜日や
時間帯によつて変えて設定することができるよう
になつている。

料金１０は、遊戯者が支払う料金を示す。

卓スイツチON１１は、遊戯者が卓スイツチを
操作した時刻と回数を示すもので、全部で何局の
ゲームが行われたかを知ることができる。

この他、雀荘の一日のデータあるいはマージヤ
ン卓２ごとの一日の全データをプリントアウトす
るようにすることができる。

第１図には、中央制御装置１に使用状況プリン
ター３が組込まれた実施例が示されているが、中
央制御装置１と本考案の使用状況プリンター３を
別々にしてもかまわない。

【図面の簡単な説明】

第１図は中央制御装置と自動マージヤン卓の配
線を示すブロツク図、第２図は使用状況プリンタ
ーによるプリント様式の一例を示す図である。 １……中央制御装置、２……自動マージヤン
卓、３……自動マージヤン卓の使用状況プリンタ
ー。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 洗牌、井圏形成を指令する卓スイツチを有す
   る複数の自動マージヤン卓と、該各自動マージ
   ヤン卓と電気的に接続した中央制御装置を設置
   し、該中央制御装置には、前記各自動マージヤ
   ン卓のゲーム終了を指示するゲーム終了スイツ
   チ、日付を指定する日付スイツチ、および前記
   複数の自動マージヤン卓のひとつを指定する卓
   指定スイツチを設けるとともに、前記卓スイツ
   チの操作時にゲーム開始時刻を記憶する手段、
   前記ゲーム終了スイツチの操作時にゲーム終了
   時刻を記憶する手段、および前記日付スイツチ
   及び卓指定スイツチの操作に対応して指定日付
   における指定卓別に前記記憶内容をプリントア
   ウトする手段を備えたことを特徴とするマージ
   ヤン遊戯装置。 ２ 中央制御装置が、各自動マージヤン卓のゲー
   ム開始時刻とゲーム終了時刻から使用時間を算
   出するとともに、予め設定された時間単価より
   使用料金を算出し記憶する手段を備えたもので
   ある実用新案登録請求の範囲第１項記載のマー
   ジヤン遊戯装置。 ３ 中央制御装置が、ゲーム中の各自動マージヤ
   ン卓側の卓スイツチ操作をゲームの回数および
   時刻として記憶する手段を備えたものである実
   用新案登録請求の範囲第１項記載のマージヤン
   遊戯装置。 ４ 中央制御装置が、各自動マージヤン卓のゲー
   ム開始時刻とゲーム終了時刻から使用時間を算
   出するとともに、予め設定された時間単価より
   使用料金を算出し記憶する手段、およびゲーム
   中の各自動マージヤン卓側の卓スイツチ操作を
   ゲームの回数と時刻として記憶する手段を備え
   たものである実用新案登録請求の範囲第１項記
   載のマージヤン遊戯装置。