JPS6235441Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は操作部に対する照明用可撓管の接合部
の構造を改良した内視鏡に関する。

一般に、内視鏡は操作部に照明用可撓管を備
え、これによつて照明用光学繊維束、送気管およ
び送水管などの各要素を導びき、外部の光源装置
に接続できるようになつている。しかしながら、
上記照明用可撓管はその一端を操作部に固着して
あるため、使用時に操作部を回動させると、照明
用可撓管にねじれが生じたり、無理な屈曲が生じ
たりして、上記照明用光学繊維束などが折れなど
の損傷を受け、また操作者の動きが制限されて操
作に支障を来たすという不具合があつた。

本考案は上記事情に着目してなされたもので、
その目的とするところは、使用時において照明用
可撓管の無理なねじれや屈曲による照明用光学繊
維束の折れなどの損傷を防止し、かつ耐久性を向
上するとともに、操作部の動きが制限されること
なく、使い易さを向上させることができる内視鏡
を提供することにある。

以下、本考案の一実施例を図面にもとづいて説
明する。

第１図中１は内視鏡本体であり、この内視鏡本
体１は操作部２に挿入部３を連結してなり、さら
に上記操作部２には照明用可撓管４が連結されて
いる。この照明用可撓管４には第２図で示すよう
に内視鏡本体１内の各部に連結された各要素、す
なわち、照明用光学繊維束５、送気管６、送水管
７および吸引管８などの各要素が挿通されてい
る。また、照明用可撓管４の延出先端には光源装
置９のソケツト１０に接続するプラグ１１が取り
付けられている。そして、プラグ１１をソケツト
１０に接続することにより上記各要素を光源装置
９側に連結できるようになつている。

一方、上記照明用可撓管４の基端には折止め具
１２を介して球面軸１３が取付け固定されてお
り、さらに、これに対応して操作部２の壁部１４
には球面軸受１５が設けられていて、球面軸１３
と球面軸受１５はいわゆる球面対偶を行なうよう
になつている。また、球面軸受１５は壁部１４に
直接形成した第１の軸受部１６とその壁部１４に
対し着脱自在に取付け固定する第２の軸受部１７
とからなり、上記第２の軸受部１７は複数の止め
ねじ１８…によつて壁部１４に取付け固定されて
いる。すなわち、上記球面軸１３は第２の軸受部
１７を取り外せばその球面軸受１５から外すこと
ができる。

なお、球面軸１３の中央には照明用可撓管４に
通じる貫通孔１９が穿設されていて、上記照明用
光学繊維束５、送気管６、送水管７および吸引管
８をそれぞれ挿通させるようになつている。

また、球面軸受１５には球面軸１３の一定範囲
以上の回動を規制する手段が設けられている。す
なわち、球面軸受１５の内面に一定の広がりをも
つた溝２０を形成してなり、この溝２０内に、球
面軸１３の周面に突設したピン２１を嵌め込むよ
うになつている。

しかして、照明用可撓管４は球面軸１３と球面
軸受１５によつて操作部２に対し、一点を中心と
してあらゆる方向に回動することができる。しか
し、一定範囲以上に回動をすると、ピン２１が溝
２０の周端に当りそれ以上の回動が阻止される。
すなわち、一定の範囲内においてのみ一点を中心
としたあらゆる方向に回動できる。

以上説明したように本考案は内視鏡の操作部に
対する照明用可撓管の接合部が一定の範囲内であ
らゆる方向に回動するため、使用時に操作部を動
かしても、照明用可撓管内に挿通した光学繊維束
などの要素に無理なねじれや屈曲が生じない。し
たがつて、上記要素を破損したりすることなく、
その耐久性を向上できる。

また、照明用可撓管が無理なくあらゆる方向に
回動するため、操作部を円滑に動かすことがで
き、操作性の向上が図れる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
はその内視鏡の斜視図、第２図は内視鏡の操作部
に対する照明用可撓管の接合部の断面図、第３図
は第２図中−線に沿う断面図である。 １……内視鏡本体、２……操作部、４……照明
用可撓管、５……照明用光学繊維束、６……送気
管、７……送水管、８……吸引管、１３……球面
軸、１５……球面軸受、２０……溝、２１……ピ
ン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 操作部に、照明用光学繊維束などの要素を挿通
   案内する照明用可撓管を連結した内視鏡におい
   て、上記照明用可撓管の一端に設けた球面軸と、
   上記操作部に設けられ上記球面軸を受ける球面軸
   受と、この球面軸受側に設けられ上記球面軸の一
   定範囲以上の回動を規制する手段とを具備したこ
   とを特徴とする内視鏡。