JPS6235266Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は浴室や屋外の水のかかりやすい所など
に設けられる防水コンセントに関するものであ
る。

第１図は従来の防水コンセントの構造を示すも
のであり、まず同図ａに示すように防水庇部１の
下面側にコンセントブロツク２を設けた場合に
は、矢印Ａ，Ｂに示すように防水コンセントの上
方および前方から水がかかつた場合には良好な防
水効果を得ることができるが、特に屋外に設置さ
れた防水コンセントにおいては風雨が強いときに
矢印Ｃに示すように防水コンセントの下方から雨
滴が吹き上げられることがあり、この場合には防
水効果が悪くなるという問題があつた。また同図
ｂに示すように防水カバー３を使用した防水コン
セントにあつては、電源プラグ４を差し込んだ状
態においては防水カバー３を閉じることができず
良好な防水効果を得ることができないという問題
があつた。もちろん横方向に栓刃を突出した横口
プラグを使用すれば防水カバー３を閉じた状態で
使用することもできるが、かかる横口プラグは一
般に余り使用されていないので汎用性に乏しく、
またたとえ横口プラグを使用したとしてもコード
の引出口から水滴が浸入することがあるので、防
水効果が完全ではないという問題があつた。

本考案は従来例のこのような問題点を解決する
ために為されたものであり、防水カバーを閉じた
状態で使用することができ、しかも外部へのコー
ド引出口からの水の浸入を防止できるようにした
防水コンセントを提供することを目的とするもの
である。

以下本考案の構成を図示実施例について説明す
る。第２図ａ〜ｄは本考案の防水コンセントの構
造を示すものであり、同図に示すようにボデイ５
の上半部には下面側に栓刃差込口３４，３５，３
６を有するコンセントブロツク２が固定ねじ６に
よつて締付固定されており、このコンセントブロ
ツク２の下方には防水ゴムキヤツプ７を有する電
源プラグ４を収納するための収納スペース８が設
けられている。ボデイ５の前面側には防水カバー
３が被着されている。この防水カバー３の上端部
は芯棒９を介してボデイ５に枢支されており、防
水カバー３の下端部を上方へ開くことができるよ
うになつている。前記枢支部には第２図ａに示す
ようにコイルスプリング１０が装着されており、
防水カバー３を上方に開く方向に付勢するように
なついる。しかして防水カバー３には第２図ｄに
示すようにロツク棒１１が嵌挿されており、この
ロツク棒１１の頭部に設けられた凹溝１２に硬貨
１３を嵌合してロツク棒１１を回転させることに
より、ロツク棒１１の下端部に係合爪１４を介し
て装着されたロツク片１５をボデイ５に係合させ
たりあるいはその係合を解除させたりできるよう
になつているものである。１６はアース端子であ
り、ボデイ５の下半部に設けられた電源プラグ４
の側のアースリード線を接続できるようになつて
いる。ボデイ５の下端部からはコード固定板１７
が突設されており、このコード固定板１７にはコ
ード押え金具１８とこのコード押え金具１８によ
る締め付け圧力を調整する調整ねじ１９とが設け
られている。しかして防水カバー３の下端面に設
けた切欠部２０の開口縁部２１およびボデイ５の
下端部から突設された突出板２２にはそれぞれ合
成ゴムや軟質塩化ビニルのような可撓性を有する
材料にて形成された防水板２３，２４が、その先
端部が互いに重なり合うように装着されている。
したがつてコンセントブロツク２に電源プラグ４
を装着して防水カバー３を閉じたときには、電源
プラグ４より引出された電源コード２５の外形に
沿つて防水板２３，２４が変形し、防水性を高く
保ち得るようになつている。さらに２６は家屋な
どの造営物に装着される取付枠であり、この取付
枠２６にはボデイ５がねじ２７を介して装着され
るものである。この場合、ボデイ５と家屋等の造
営物との間には防水パツキン２８が介装されて、
コンセントブロツク２等に水が浸入することを防
止できるようになつているものである。第３図ａ
〜ｃはコンセントブロツク２の具体的な構造を示
すものであり、同図に示すようにボデイ２９およ
びカバー３０よりなるケーシングの中には接地側
刃受ばね３１、電圧側刃受ばね３２および接地極
刃受ばね３３が栓刃差込口３４，３５，３６に対
応する位置に配置されており、各刃受ばね３１，
３２，３３はそれぞれ１枚の導電板を打ち抜いた
後、図示のような形状に折曲加工することにより
形成されるようになつている。これらの各刃受ば
ね３１，３２，３３はリード線３７，３８，３９
を介してそれぞれ接地側端子板４０、電圧側端子
板４１および接地極端子板４２に接続されてい
る。なお４３は鎖錠ばねであり、各端子板４０，
４１，４２を配線用の電線と接続するために使用
されるものである。

本考案は以上のように構成されており、家屋等
の造営物に鉛直に装着される略平板状のボデイの
前面側の上半部に、電源プラグの栓刃差込口を下
面側に有するコンセントブロツクを装着し、この
コンセントブロツクおよびコンセントブロツクに
差込接続される電源プラグを収納し得る形状の防
水カバーを設けて、この防水カバーの上端部をボ
デイの上端部に枢支して防水カバーの下端側をボ
デイに対して開閉自在としたものであるから、電
源プラグをコンセントブロツクに差込んだままの
状態においても防水カバーをボデイに対して閉じ
た状態にすることができ、したがつて良好な防水
性を得ることができるという利点があり、また防
水カバーの下端面にボデイの側に向かつて開口せ
る切欠部を形成し、この切欠部の開口周縁および
ボデイの下端縁から突設された突出板に上記電源
プラグに接続された電源コードの外形に沿つて変
形する可撓性を有する防水板を両防水板の先端部
が互いに重なり合うように装着したものであるか
ら、電源コードを切欠部を介して引出すことがで
き、これによつて防水カバーとボデイとの間に電
源コードが挾まつて隙間を生じることを防止する
ことができ、また上記電源コード引出用の切欠部
は可撓性を有する防水体によつて閉塞されるの
で、下方からの水滴を吹き上げに対しても高い防
水性を保つことができるという利点を有するもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ，ｂは従来例の側面図、第２図ａは本
考案の一実施例の正面図、同図ｂは同上の底面
図、同図ｃは同上の縦断面図、同図ｄは同上の横
断面図、第３図ａは同上に用いるコンセントブロ
ツクのカバーを外した状態における平面図、同図
ｂは同上のコンセントブロツクの正断面図、同図
ｃは同上の側断面図である。 ２はコンセントブロツク、３は防水カバー、４
は電源プラグ、５はボデイ、２０は切欠部、２
３，２４は防水板、２５は電源コード、３４，３
５，３６は栓刃差込口である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 家屋等の造営物に鉛直に装着される略平板状の
   ボデイの前面側の上半部に電源プラグの栓刃差込
   口を下面側に有するコンセントブロツクを装着
   し、このコンセントブロツクおよびコンセントブ
   ロツクに差込接続される電源プラグを収納し得る
   形状の防水カバーを設けて、この防水カバーの上
   端部をボデイの上端部に枢支して防水カバーの下
   端側をボデイに対して開閉自在とし、防水カバー
   の下端面にボデイの側に向かつて開口せる切欠部
   を形成し、この切欠部の開口周縁およびボデイの
   下端縁から突設された突出板に上記電源プラグに
   接続された電源コードの外形に沿つて変形する可
   撓性を有する防水板を両防水板の先端部が互いに
   重なり合うように装着して成る防水コンセント。