JPS6235058Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、フロントサングラスを眼鏡に対して
着脱自在に装着するための取付け具に関する。

フロントサングラスは、眼鏡の前面に取付けら
れるが、従来、その取付けは、金属線の弾性変形
により、眼鏡のレンズ面を単に挟持する手段で行
つている。この手段では、着脱操作時にも、金属
線の弾力が作用しているため、着脱操作は、簡単
にできない。

ここに本考案の目的は、フロントサングラスの
着脱時に、挟持力を解除し、フロントサングラス
の着脱を容易に行えるようにする点にある。

上記目的のもとに、本考案は、サングラスレン
ズの押し上げにより、回動自在の押えロツドをス
プリングの弾力に抗して回動させ、これにより押
えロツドと固定的な挟持片とによる眼鏡レンズの
挟持を解除するようにしている。

以下、本考案の一実施例を図面にもとづいて具
体的に説明する。

本考案のフロントサングラス用取付け具１は、
第１図ないし第３図に示すように、フレーム２の
下端に左右の挟持片３を一体的に形成するととも
に、上記フレーム２の後端位置に上記挟持片３と
対向し中央部で応動片４を有するコ字状の押えロ
ツド５をその軸部５ａにより回動自在に設け、こ
の押えロツド５をコイル状のスプリング６により
上記挟持片３に当接する方向に付勢し、さらに上
記フレーム２の前端位置にサングラスレンズ７を
支持するコ字状のアーム８をその軸部８ａにより
回動自在に取付け、このアーム８の中央位置に、
上記サングラスレンズ７の押し上げ回動時に上記
応動片４に当接して、上記押えロツド５を上記挟
持片３から上記スプリング６の付勢力に抗して引
き離す方向に回動させる押圧子９を設けて構成し
てある。

上記フレーム２は、金属板により構成してあ
り、その一部で左右にのびる受け片１０を形成し
ている。また、押えロツド５およびアーム８は、
ともに断面円形の金属線で、軸部５ａ，８ａによ
りフレーム２の軸受部１１，１２に回動自在に支
持されている。そして上記応動片４は、押えロツ
ド５の軸部５ａにろう付けなどの手段で固着され
ており、フレーム２の切欠１５の位置に臨んでい
る。このフレーム２の上面には、カバー１３が取
付けてある。なお、サングラスレンズ７は、アー
ム８の左右の端部にリベツト１４により固定して
ある。

つぎに上記フロントサングラス用取付け具１の
機能を第４図を参照しながら説明する。サングラ
スレンズ７つまりアーム８の下端が挟持片３に接
近しているとき、押えロツド５は、第４図Ａに示
すように、スプリング６の図面上時計方向の付勢
力を受けて、挟持片３に圧接している。この状態
で挟持片３および押えロツド５は、眼鏡レンズ１
６を前後面から挟み込むため、サングラスレンズ
７は、眼鏡フレーム１７に取付けられている。こ
のとき、受け片１０が眼鏡フレーム１７の上面に
当接しているため、サングラスレンズ７の上縁
は、眼鏡レンズ１６のそれとほぼ一徴している。

この取付け状態で、サングラスレンズ７の使用
を中断するときには、軸部８ａを中心として、ア
ーム８を90度ほど図面上時計方向に回動させれば
よい。このようにすると、サングラスレンズ７
は、アーム８の軸部８ａを中心として回動するた
め、押圧子９は、第４図Ｂのように、応動片４に
対して面で当接する。このとき、回動操作力が急
に大きくなるため、不使用時の回動角は、容易に
知れる。この状態で、アーム８の軸部８ａは、軸
受部１２に対して摩擦的に保持されるから、サン
グラスレンズ７およびアーム８は、ほぼ水平な角
度で安定に停止する。このようにしてサングラス
レンズ７は、眼鏡レンズ１６の前面を開放する。

つぎにサングラスレンズ７の取り外し時には、
サングラスレンズ７およびアーム８を押し上げな
がら軸部８ａを中心としてさらに90度回動させ
る。このようにすると、押圧子９は、第４図Ｃに
示すように、スプリング６の付勢力に抗して、応
動片４を押し下げるため、押えロツド５は、その
軸部５ａを中心として、図面上反時計方向に回動
し、挟持片３から離れる。この時点で、挟持片３
および押えロツド５がもはや眼鏡レンズ１６を挟
み込まないため、取付け具１は、サングラスレン
ズ７とともに、眼鏡レンズ１６から引き上げるこ
とにより、簡単に外せる状態となる。

もちろん取外し後の再取付けの場合には、取外
し状態のままで、つまり挟持片３と押えロツド５
を開いたままの状態で、それらを眼鏡レンズ１６
の上方から前後面に差し込んでから、サングラス
レンズ７をアーム８とともに図面上時計方向に回
動させればよい。このようにすると、押えロツド
５は、スプリング６の付勢力を受け、挟持片３と
ともに、眼鏡レンズ１６を挟み込む。

なお、応動片４は、押えロツド５と一体的に構
成してもよく、また押圧子９は、アーム８と別体
に構成してもよい。そして上記の実施例は、一例
であるから、各部品の形状や構造などは、図示の
ものに、当然限定されない。

本考案によれば、アームおよびサングラスレン
ズの押し上げ回動時に、押えロツドが挟持片から
離れる方向に回動するので、押えロツドと挟持片
とによる眼鏡レンズの挟み込みが解除できるか
ら、フロントサングラスの着脱が挟持片から解放
された状態で、簡単に行える。

【図面の簡単な説明】

第１図は眼鏡にフロントサングラスを取付けた
状態の正面図、第２図は同じ状態での側面図、第
３図はカバーの取外し状態でのフロントサングラ
ス用取付け具の拡大平面図、第４図Ａ，Ｂ，Ｃは
機能説明図である。 １……フロントサングラス用取付け具、２……
フレーム、３……挟持片、４……応動片、５……
押えロツド、６……スプリング、７……サングラ
スレンズ、８……アーム、９……押圧子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フレームの下端に挟持片を形成するとともに、
   上記フレームの後端位置に上記挟持片と対向し応
   動片を有する押えロツドを回動自在に設け、この
   押えロツドをスプリングにより上記挟持片に当接
   する方向に付勢し、さらに上記フレームの前端位
   置にサングラスレンズ支持用のアームを回動自在
   に取付け、このアームに上記サングラスレンズの
   押し上げ回動時に上記応動片に当接して上記押え
   ロツドを上記挟持片から上記スプリングの付勢力
   に抗して引き離す方向に回動させる押圧子を設け
   てなることを特徴とするフロントサングラス用取
   付け具。