JPS6234919Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （技術分野） 本考案は自動ラベル貼付装置等に利用される用
紙巻き取り装置に関する。

（考案の背景） シートに引き剥し可能に糊付けされているラベ
ルに電子計算機のプリンタで住所を印刷しておい
て、前記ラベルを封筒や葉書などに自動的に貼り
付ける自動ラベル貼付装置が開発され利用されて
いる。

このような自動ラベル貼付装置において住所等
が印刷されているラベルを支持しているシートを
作業ごとに装置に装填する必要がある。

この際装填の作業が容易であり、しかも確実に
行われないと、印刷されたラベルを無駄にしてし
まう。

（考案の目的） 本考案の目的は、用紙を巻き取り装置に容易に
かつ確実に装填できる用紙巻き取り装置を提供す
ることにある。

（考案の構成） 前記目的を達成するために、本考案による用紙
巻き取り装置は、中心に軸孔をもち外周の一部が
中心軸に平行な平面で欠落させられている巻き取
り枠本体と、前記欠落部の大きさよりも小さく前
記巻き取り枠本体の外周と共通する曲率の外周を
もつ押え爪組立と、前記押え爪組立を前記巻き取
り枠本体の欠落部を補うように互いの平面部を対
面させ、前記押え爪組立の一端側が前記巻き取り
枠本体の外周に接続する位置および挾み込み開口
部を形成する位置間を移動可能に支持する押え爪
組立受け腕と、前記巻き取り枠本体の中心の軸孔
と平面間に貫通させられている前記中心孔側が小
さい径の段付き孔に収容されているキーピンと、
第１の深さとそれよりも深い第２の深さのキー溝
が連続して設けられており前記巻き取り枠本体に
設けられているキーピンが前記キー溝の第２の深
さの位置にあるときは前記挾み込み開口部を形成
し、第２の深さの位置にあるときは前記キーピン
の頭部が押え爪組立を押上げて用紙を挾みこみ巻
き取り状態を形成させる用紙巻き取り軸組立から
構成されている。

（実施例の説明） 以下、図面等を参照して本考案をさらに詳しく
説明する。

第１図は本考案による用紙巻き取り装置が適用
される自動ラベル貼付装置の実施例を示す概略断
面図である。

自動ラベル貼付装置の封筒ホツパ台５の上には
被貼着物である封筒１が多数枚載置されている。
封筒１は送り出しローラ７により下側から一枚づ
つ封筒ホツパゲート６を介して送出される。送り
出された封筒１は入口ローラ対８Ａ，８Ｂ中間ロ
ーラ対９Ａ，９Ｂにより被貼着位置に搬送され
る。被貼着位置で後述するように上側から供給さ
れるラベル３が貼着され、引出しローラ対１０
Ａ，１０Ｂにより引き出され、スタツカ２５に投
入される。

ラベル２が連続して貼付されているシート３は
シートホツパ２０に搭載されている。

通常このラベルには電子計算機の端末装置であ
るプリンタ等により発送先の顧客の住所氏名等が
プリントされている。

このシート３の先端はのちに詳しく説明する用
紙巻き取り組立４０に装着され巻き取られる。シ
ート３は前記シートホツパ２０からシート案内３
０、シート中間案内３１を介して剥離爪ブロツク
２１の位置に案内される。

剥離爪ブロツク２１の背中の凹部２１ａ部（第
２図参照）に押え棒２２によりおされて一旦ラベ
ル側が凹になるように反らされて剥離爪ブロツク
２１の下端部で逆に小さい曲率で反らされる。こ
こでラベル３はシート１から剥離される。ラベル
３が剥離されたシート１は、引き込みローラ２３
Ａ，２３Ｂにより斜め上方向に引上られ、用紙巻
き取り組立４０の時計方向の回転により巻き取ら
れる。第２図にラベル３がシート２から剥離され
る状態を拡大して示してある。

以下主として第３図以降を参照して用紙巻き取
り組立の実施例を説明する。

第３図は、本考案による用紙の巻き取り装置の
巻き取り枠本体と爪組立等の実施例を示す正面図
である。

第４図は、本考案による用紙の巻き取り装置の
巻き取り枠本体、爪組立、キーピンおよび用紙巻
き取り軸の関係を示す断面図である。

第５図は、本考案による用紙の巻き取り装置の
巻き取り枠本体、爪組立、キーピンおよび用紙巻
き取り軸の関係を用紙を挾み込み位置で示した正
面図である。

用紙巻き取り組立４０は、巻き取り枠本体４
１、爪受け４２、爪４４、キーピン４８等からな
る爪組立、爪組立を巻き取り枠本体４１に連結す
る爪受け腕４３、巻き取り軸組立５０から構成さ
れている。

巻き取り枠本体４１は、中心に軸孔をもち外周
の一部が中心軸に平行な平面で欠落させられてい
る。外周の幅は巻き取るべきシート３（用紙）の
幅よりも小さく中心部を膨らませて太鼓状にして
ある。

前記巻き取り枠本体４１の中心の軸孔と平面間
には、第４図に示すように、中心軸孔側が小さい
径の段付きの貫通孔が設けられている。

その孔に同様に中心孔側が細い径であるキーピ
ン４８がゆるく挿入されている。

第６図は、本考案による用紙の巻き取り装置の
爪組立の実施例を示す図であつて、同図Ａは平面
図、同図Ｂは正面図、同図Ｃは底面図、同図Ｄは
正面断面図である。

爪組立の爪受け４２は、前記巻き取り枠本体４
１の欠落部を補うような形状であるが、欠落部の
体積よりは小さい。

外周の形状は、巻き取り枠本体４１の外周と同
じように中心部を盛り上がらせてあり、用紙をく
わえた状態で欠落部の大部分を補完できるように
してある。巻き取り枠本体４１の平面に対面させ
られる面は平面状であつて、図中右方向に凹部が
形成され金属性の爪４４を受け入れている平面間
に貫通するねじ孔が設けられ、その孔に、用紙を
加える圧力を調整するためのくわえ調整螺子４７
が設けられている。

爪受け軸４５を受け入れるための孔が爪受け４
４の両側面間を貫通して設けられている。

この爪組立は第３図および第５図に示されてい
るように巻き取り枠本体４１の欠落部に、爪受け
腕４３と爪受け軸４５により支持される。一対の
爪受け腕４３は、爪受け腕止めねじ４６により巻
き取り枠本体に固定され上側の孔で爪受け４２に
挿入された爪受け軸４５を支持している。

第７図は本考案による用紙の巻き取り装置の巻
き取り軸組立の実施例を示す図である。

巻き取り軸組立５０は、巻き取り駆動力が伝達
される用紙巻き取り軸５２、この用紙巻き取り軸
５２と一体に設けられている用紙巻き取り軸デイ
スク５１、駆動力伝達ピン５４から構成されてい
る。

用紙巻き取り軸５２には、キー溝５３が設けら
れている。このキー溝５３は軸の中央部は比較的
浅い第１の深さで右側に行くにしたがつて次第に
深くなるように形成されている。

この軸は前述した巻き取り枠組立を支持した状
態で、第１図に示した自動ラベル貼付装置に装着
され、図示されていないモータからの回転力が伝
達される。

次に前記構成の装置の動作を説明する。巻き取
り軸組立５０に巻き取り枠組立４０を第７図の右
方向キー溝５３の深い方から結合する。

キーピン４８の下端がキー溝５３の深い方に対
応しているときは、キーピン４８の頭部は巻き取
り枠本体の平面以下またはその近くにあり、爪組
立は第３図の位置を保つことができ、爪４４と巻
き取り枠本体間に充分な開口部を形成することが
できる。

第４図および第５図に示すようにキーピン４８
の下端がキー溝５３の浅い方に対応させられる
と、頭部は爪受け４２の平面または、くわえ調整
ねじ４７の下側を押して爪４４を巻き取り枠本体
の平面の端部に押しつけられる。

前記第３図の位置でシート３（用紙）の先端を
爪組立て巻き取り枠本体間に挿入して、巻き取り
枠組立をキー溝５３の浅い部分に対応させるとキ
ーピン４８は爪組立を第５図の状態にしてシート
を挾み付ける。

この状態で巻き取り軸組立５０に回転力（第５
図において時計方向）を与えることにより用紙を
巻き取ることができる。

（考案の効果） 以上説明したように本考案による用紙の巻き取
り装置は、巻き取り枠組立と巻き取り軸組立の位
置関係により、用紙の挾み付けを行うことができ
るように構成されているから用紙の装填動作が容
易になる。

完全な挾み付けが可能となり、途中で外れたり
ずれたりすることはなく確実な巻き取りが可能と
なる。

以上詳しく説明した実施例につき本考案の範囲
内で種々の変形を施すことができる。

本考案による用紙の巻き取り装置を、ラベル自
動貼付装置に適用する例を挙げて詳細に説明した
が、他の装置にも勿論応用可能である。

前記実施例では爪組立に常に爪が開く方向の弱
い力をばね等により付与しておけば用紙を挿入す
るときに便利であり、そのような変形も可能であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による用紙の巻き取り装置が適
用される自動ラベル貼付装置の実施例を示す概略
断面図である。第２図はラベルがシートから剥離
される状態を拡大して示した断面図である。第３
図は、本考案による用紙の巻き取り装置の巻き取
り枠本体と爪組立等の実施例を示す正面図であ
る。第４図は、本考案による用紙の巻き取り装置
の巻き取り枠本体、爪組立、キーピンおよび用紙
巻き取り軸の関係を示す断面図である。第５図
は、本考案による用紙の巻き取り装置の巻き取り
枠本体、爪組立、キーピンおよび用紙巻き取り軸
の関係を用紙に挾み込み位置で示した正面図であ
る。第６図は、本考案による用紙の巻き取り装置
の爪組立の実施例を示す図であつて、同図Ａは平
面図、同図Ｂは正面図、同図Ｃは底面図、同図Ｄ
は正面断面図である。第７図は本考案による用紙
の巻き取り装置の巻き取り軸組立の実施例を示す
図である。 １……封筒、２……シート、３……ラベル、５
……封筒ホツパ台、６……封筒ホツパゲート、７
……送り出しローラ、８Ａ，８Ｂ……入口ローラ
対、９Ａ，９Ｂ……中間ローラ対、１０Ａ，１０
Ｂ……引出しローラ対、２０……シートホツパ、
２１……剥し爪ブロツク、２２……押え棒、２３
……引き込みローラ、５……スタツカ、２６……
分離補助ブロツク、３０……シート案内、３１…
…シート中間案内、４０……用紙巻き取り組立、
４１……巻き取り枠本体、４２……爪受け、４３
……爪受け腕、４４……爪、４５……爪受け軸、
４６……爪受け腕止めねじ、４７……くわえ調節
ねじ、４８……キーピン、５０……用紙巻き取り
軸組立、５１……用紙巻き取り軸デイスク、５２
……用紙巻き取り軸、５３……用紙巻き取り軸の
キー溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 用紙の先端をくわえて巻き取る用紙巻き取り装
   置であつて、中心に軸孔をもち外周の一部が中心
   軸に平行な平面で欠落させられている巻き取り枠
   本体と、前記欠落部の大きさよりも小さく前記巻
   き取り枠本体の外周と共通する曲率の外周をもつ
   押え爪組立と、前記押え爪組立を前記巻き取り枠
   本体の欠落部を補うように互いの平面部を対面さ
   せ、前記押え爪組立の一端側が前記巻き取り枠本
   体の外周に接続する位置および挾み込み開口部を
   形成する位置間を移動可能に支持する押え爪組立
   受け腕と、前記巻き取り枠本体の中心の軸孔と平
   面間に貫通させられている前記中心孔側が小さい
   径の段付き孔に収容されているキーピンと、第１
   の深さとそれよりも深い第２の深さのキー溝が連
   続して設けられており前記巻き取り枠本体に設け
   られているキーピンが前記キー溝の第２の深さの
   位置にあるときは前記挾み込み開口部を形成し、
   第２の深さの位置にあるときは前記キーピンの頭
   部が押え爪組立を押上て用紙を挾みこみ巻き取り
   状態を形成させる用紙巻き取り軸組立から構成し
   た用紙巻き取り装置。