JPS6234525Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はひげくずの吸引機能を備えた電気かみ
そりに関する。

この種の電気かみそりとして従来外刃内面に摺
接して回転する内刃の駆動用モータにより翼車を
回転させ、該翼車により発生する送風の下流側す
なわち送風が本体ケースから吐出する部分にフイ
ルターを設け、送風によるひげくずを吸引してフ
イルターに捕集するようにしたものが知られてい
る。ところで、このような電気かみそりにおいて
は、フイルターに捕集されたひげくずを除くた
め、あらかじめ本体ケースの一部を取外せる構造
とする必要があるとともに翼車や通風路内にひげ
くずが付着するため、その清掃作業がきわめて煩
雑になるものであつた。

本考案はかかる従来の欠点を除去したもので、
フイルターで捕集したひげくずを簡単に処理でき
るようにした電気かみそりを提供することを目的
としたものである。

以下、図示実施例により本考案を説明する。

１は後部ケース２と前ケース３とからなる本体
ケース、４はモータ、５は蓄電池、６は電源降圧
用トランスでこれらはいずれも後部ケース２に収
納されている。７は後部ケース２の下部に出没自
在に設けた電源プラグ、８は本体ケース１の前面
上部に設けた外刃体で、８Ａは前ケース３の上部
に着脱自在にねじ込まれた外刃台、８Ｂはこの外
刃台の前面に取付けられた曲面状の外刃である。
そして、この外刃体８と前ケース３とで形成され
た空間は、後部ケース２と前ケース３とで形成さ
れた通風路１１を経て本体ケース１の下部に開放
されている。１２はモータ４の回転軸１３に装着
したシロツコフアン等の翼車で、外刃体８から通
風路１１へと強制送風する機能を有する。１４は
回転軸１３の洗端にその軸方向に移動できるよう
嵌合された連結軸で、根本部分に径大部を形成す
るとともにこの径大部の周面に放射状にリブ１５
を一体に形成している。１６はこの連結軸と翼車
１２との間に介装させた圧縮ばねで、連結軸をそ
の瓜が翼車の瓜と係合する位置まで押上げてい
る。１７は前ケース３の外刃体８の装着面に少な
くともモータ４の回転方向に回らないよう嵌合保
持されたひげくずの捕集フイルターで、略すり鉢
状に形成したプラスチツクネツトからなり、中心
部に連結軸１４を貫通させる透孔１８を形成する
とともに補強枠の裏面に１個あるいは複数個の突
起１９を一体に形成している。２０は捕集フイル
ター１７の透孔１８に嵌合した環状パツキンで、
連結軸１４と密に接している。２１は内刃体で、
連結軸１４の先端に装着された内刃台２１Ａ、こ
の内刃台に取付けられ刃先が外刃８Ｂ内面に摺接
する内刃２１Ｂとからなつている。そして、この
内刃台２１Ａの周面にはその先端が外刃台８Ａの
内周面に近接するようなプロペラ状の翼２２が一
体に形成され、この回転時には外刃体８から風を
吸引する作用を有する。２３は翼車空を形成する
環状仕切板でこれはゴム材から作られている。な
お、２４は外刃体８の保護キヤツプ、２５は電源
スイツチである。

以上の構成において、電源スイツチ２５をON
してモータ４を回転させると、内刃台２１Ａと翼
車１２とが同時に回転するから、外刃８Ｂと内刃
２１Ｂとで切削されたひげくずは、内刃台２１Ａ
に設けた翼２２と翼車１２の吸引力により吸込ま
れてフイルター１７に捕集される。そして、送風
は通風路１１を経て本体ケース１の外へ排出され
る。このとき、内刃台２１Ａの翼２２はプロペラ
状をなししかも外刃台８Ａの内周面に近接してい
るので、本体ケース１を逆さにしたり、倒したり
しても、ひげくずが翼２２に阻止されて直ちには
外に洩れることはなく、又連結軸１４がフイルタ
ー１７を貫通する部分もパツキン２０によつてひ
げくずが洩れることはない。このようにして集め
られたひげくずを棄てる場合は、外刃体８と内刃
体２１を外すと、これまで外刃体８と内刃体２１
とでモータ側に押されていた連結軸１４が圧縮ば
ね１６の附勢により押上げられた状態となる。そ
のため、かかる状態でモータ４を回転させると、
連結軸１４のリブ１５がフイルター１７の突起１
９に衝突してこれに振動を与えるから、本体ケー
ス１を第３図に示すようにフイルター１７の開放
側が下に向くようにすれば、フイルター１７に付
着したひげくずも残らず棄てることができる。

従つて、本考案は、フイルターに付着したひげ
くずを除去するために、従来技術における圧電振
動板のような特別な振動源を設ける必要がなく、
外刃および内刃を回転するモータを利用して上記
ひげくずを残らず棄ることができる。

本考案は以上のように、モータによつて回転さ
れる内刃と翼車との間にフイルターを配置させる
とともにモータの回転軸にフイルターに振動を付
与する振動付与体を設け、この振動付与体はフイ
ルターの裏側に対向位置させるとともに本体ケー
スから外刃と内刃を外した状態でフイルターに衝
合するようにしたものであるから、外刃と内刃を
外すだけでひげくずを棄てることができ、しかも
フイルターに付着したひげくずもこの状態でモー
タを回転させれば振動付与体の衝突による振動に
よつて簡単に除去することができるから、その処
理が頗る容易になる実用的効果を有するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示した電気かみそ
りの要部断面図、第２図は分解斜視図、第３図は
ひげくずを棄てる態様を示した要部断面図であ
る。 １……本体ケース、４……モータ、８……外刃
体、１２……翼車、１４……連結軸、１５……リ
ブ、１７……フイルター、１９……突起、２１…
…内刃体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 本体ケース１に着脱自在に装着された外刃８
   と、この外刃の内面に摺接して回転する内刃２１
   とでひげを切削し、切削されたひげくずをモータ
   により回転駆動される翼車１２により強制吸引し
   てフイルター１７に捕集するとともに、前記フイ
   ルター１７を内刃２１と翼車１２の間に配置さ
   せ、このフイルター１７に振動を付与する振動付
   与体を前記モータの回転軸１３に設けたものにお
   いて、 前記フイルター１７の裏面に突起１９を設け、 前記回転軸１３にその軸方向に移動できるよう
   に嵌合された連結軸１４とこの連結軸１４と一体
   的にかつ前記突記１９と対向する位置に設けられ
   たリブ１５とからなる前記振動付与体を設け、 この連結軸１４と前記翼車１２の間に介装され
   本体ケース１に外刃８と内刃２１を取り付けた時
   には前記連結軸１４と内刃２１が係合し、かつ、
   前記突起１９と回動するリブ１５が衝合しない位
   置まで前記連結軸１４を押し上げ、前記外刃８を
   本体ケース１より取り外した時には前記突起と回
   動するリブ１５が衝合する位置まで前記連結軸１
   ４を押し上げる弾性体１６を設けたことを特徴と
   する電気かみそり。