JPS6234408A - 無線機用アンテナ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 金属製の無線機筐体の面と平行に板状放射素子を配置し
た逆Ｆ型のアンテナに於いて、無線機筐体に一部を接続
した無給電ループを、板状放射素子に近接して設け、異
なる周波数で共振させることにより、小型且つ広帯域特
性のアンテナを構成したものである。

〔産業上の利用分野〕

本発明は、携帯無線電話機用等の小型化された無線機用
アンテナに関するものである。

〔従来の技術〕

無線機は、例えば、第４図に示す構成を有するものであ
り、送話器２６からの音声信号は、低周波処理部２７で
増幅され、送信部２８では送信周波数の例えば８００Ｍ
Ｈｚに変調されて電力増幅器２９に加えられる。この電
力増幅器２９で増幅された信号は、分波器２２を介して
アンテナ２１に加えられて送信される。又アンテナ２１
で受信した信号は、分波器２２を介して受信部２３に加
えられる。この受信部２３で復調された低周波信号は低
周波処理部２４に加えられ、増幅されて受話器２５に加
えられる。

このような無線機を携帯用として構成した場合は、その
アンテナ２１として、１／４波長のモノボールアンテナ
が多く用いられている。しがし、このモノポールアンテ
ナは、無線機筐体から突出する長さが長くなるので、操
作に邪魔となる欠点がある。

そこで、最近は、板状放射素子を用いた逆Ｆアンテナが
採用されている。この逆Ｆアンテナは、金属製の無線機
筐体を接地板とし、この無線機筐体に平行に板状放射素
子を配置し、その一端を無ｖＡ機筐体に接続固定し、板
状放射素子の先端部と接地部との間の所定位置に給電点
を設けたものである。

この逆Ｆアンテナは、水平、垂直画偏波成分の受信が可
能であるから、偏波面が回転するような市街地に於ける
無線通信用のアンテナとして好適である。

〔発明が解決しようとする問題点〕

携帯無線電話機に於いては、通常の電話機と同様に送受
信を同時に行う為に、２周波数を用いている。従って、
携帯無線電話機用のアンテナとしては、広帯域特性であ
ることが要望されている。

しかし、前述の逆Ｆアンテナは、単一の共振周波数で比
較的帯域が狭いものである。この逆Ｆアンテナに於いて
は、板状放射素子の一辺の中央部を接地した場合に比較
して、隅部を接地した方が帯域が広くなることが知られ
ている。しかし、このような手段を採用しても、僅かに
帯域が広くなるに過ぎないものである。

又接地板としての筐体と板状放射素子との間の間隔を大
きくすることにより、広帯域特性が得られるものである
が、実用上充分な広帯域特性とする為には、間隔を非常
に大きくしなければならなくなり、小型化できる逆Ｆア
ンテナの利点が失われることになる。

本発明は、前述の従来の欠点を改善したものであり、簡
単な構成により広帯域特性とすることを目的とするもの
である。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明の無線機用アンテナは、第１図を参照して説明す
ると、金属製の無線機筺体ｉの上面或いは側面に板状放
射素子２を配置して、その一端を無線機筺体１に接続固
定し、その無線機筐体１と板状放射素子２との間に同軸
ケーブル等を用いて給電する。それによって逆Ｆアンテ
ナが構成される。又板状放射素子２に近接して無給電ル
ープ３を設け、その無給電ループ３の一部を無線機筐体
１に接続する。

誘電体基板４は銅箔等により形成された無給電ループ３
を支持する為のものであり、機械的強度が大きい無給電
ループ３の場合は、誘電体基板４を省略することができ
る。又無線機筐体１と板状放射素子２との一部の間隔を
狭くするように突出部５を形成し、共振周波数を低下さ
せることができる。無線機筺体１内には、第４図に示す
無線機回路部が収納されるもので、無線機筺体１の側面
に、受話器６．送話器７及び図示を省略した各種の操作
釦等が設けられている。

〔作用〕

逆Ｆアンテナと無給電ループ３とを組合せた構成に相当
し、異なる周波数で共振させることにより、広箒域化す
ることができる。又無給電ループ３を付加した分の僅か
な高さの増加だけであるから、逆Ｆアンテナの小型の利
点を損なうことはない。

〔実施例〕

以下図面を参照して本発明の実施例について詳細に説明
する。

第１図は本発明の一実施例の概略斜視図であり、金属製
の無線機筐体１内には、第４図に示す無線機回路部が収
納され、無線機筐体１の側面には、受話器６．送話器７
及び各種の操作釦（図示せず）が設けられている。この
無線機筺体１の上面と平行に板状放射素子２を配置し、
一端を無線機筺体１に接続固定して接地端とし、図示を
省略した給電ケーブルにより、無線機筐体ｌと板状放射
素子２との間に給電する。又板状放射素子２の上部に約
１／２波長の長さの無給電ループ３を配置し、その一部
を無線機筺体１に接続する。この無給電ループ３は誘電
体基板４上に印刷配線技術等により形成することができ
るものであり、無線機筐体１と無給電ループ３とは半田
等により接続される。

又無線機筺体１と板状放射素子２との間の一部間隔を狭
くするように設けた突出部５は、等価静電容量を大きく
して共振周波数を低下させる為のものである。この突出
部５は板状放射素子２側に設けることもできる。

第２図はＶＳＷＲ特性曲線図であり、例えば、周波数ｆ
、を板状放射素子２による逆Ｆアンテナの共振周波数、
周波数「２を無給電ループ３による共振周波数とするこ
とにより、広帯域特性を得ることができる。

第３図は本発明の他の実施例の概略斜視図であり、金属
製の無線機筺体１１の側面の一部に凹部を形成して板状
放射素子１２を配置し、その板状放射素子１２に近接し
て無給電ループ１３を配置し、銅等からなる導体棒１６
によって無線機筺体１１に板状放射素子１２と無給電ル
ープ１３とを接続し、給電ケーブル１４によって板状放
射素子１２と無線機筺体１１との間に給電する。又無線
機筐体１１に突出部１５を設けて、板状放射素子１２と
の間の一部間隔を狭くして、共振周波数を低下させる。

この共振周波数の低下により、板状放射素子１２を小型
化することができる。

板状放射素子１２はその隅部を接地した場合を示し、又
無給電ループ１３は１／２波長の共振長とする為に折返
した形状とした場合を示す。この場合の無給電ループ１
３も前述の実施例と同様に誘電体基板上に形成すること
もできる。

８００ＭＨｚ帯に於いて、板状放射素子１２は３Ｑｘ３
５ｍｍ、無線機筐体１１との間の間隔は２．５ｍｍ、板
状放射素子１２と無給電ループ１３との間の間隔は８ｍ
ｍ、突出部１５の高さは２．３ｍ　ｍ　、その幅は５ｍ
ｍとし、又無給電ループ１３の外側は板状放射素子１２
とほぼ同じ大きさで、内側は１９Ｘ２５ｍｍの枠状とし
、無線電話方式に於ける送受２周波数のアンテナとして
好適な■ＳＷＲ特性が得られた。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明は、板状放射素子２．１２
を無線機筐体１．１１の上面或いは側面等の面に平行に
設けて、その一端を無線機筺体１．１１に接続し、板状
放射素子２．１２に近接して無給電ループ３．１３を配
置して、その一部を無線機筺体ｌ、１１に接続したもの
で、板状放射素子２．１２による共振周波数と、無給電
ループ３．１３による共振周波数とを異ならせることに
より、広帯域特性の小型アンテナを構成することができ
る。従って、送受２周波数を用いる無線電話方式等に於
ける無線機用のアンテナに適用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の概略斜視図、第２図はＶＳ
ＷＲ特性曲線図、第３図は本発明の他の実施例の概略斜
視図、第４図は無線機のブロック図である。 １．１１は金属製の無線機筐体、２，１２は板状放射素
子、３．１３は無給電ループ、４は誘電体基板、５，１
５は突出部、６は受話器、７は送話器、１４は給電ケー
ブル、１６は銅等の導体棒である−

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 金属製の無線機筐体（１）の面に平行に板状放射素子（
   ２）を配置して該板状放射素子（２）の一端を前記無線
   機筐体（１）に接続固定し、前記板状放射素子（２）に
   近接し且つ前記無線機筐体（１）に一部を接続した共振
   長の無給電ループ（３）を設けた ことを特徴とする無線機用アンテナ。