JPS6234405A - 無線機用アンテナ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 金属製の無線機筐体の上面或いは側面に平行に板状放射
素子を配置した逆Ｆ型のアンテナの開口部近傍に、共振
周波数を調整する突出部を設け、等価的に静電容量を付
加して、共振周波数を低下させることができるから、ア
ンテナの小型化を図ることができる。

〔産業上の利用分野〕

本発明は、携帯無線電話機用等の小型化された無線機用
アンテナに関するものである。

〔従来の技術〕

無線機は、例えば、第６図に示す構成を有するものであ
り、送話器１６からの音声信号は、低周波処理部で増幅
され、送信部１８では送信周波数の例えば、８００ＭＨ
ｚに変調されて電力増幅器１９に加えられる。この電力
増幅器１９で増幅された信号は、分波器１２を介してア
ンテナ１１に加えられて送信される。又アンテナ１１で
受信した信号は、分波器１２を介して受信部１３に加え
られる。この受信部１３で復調されて低周波信号となり
、低周波処理部１４に加えられ、増幅されて受話器１５
に加えられる。

このような無線機を携帯用として構成した場合は、その
アンテナ１１として、１／４波長のホイップアンテナが
多（用いられている。しかし、このホイップアンテナは
、無線機筐体から突出するから、操作に邪魔となる欠点
がある。

そこで、最近は、板状放射素子を用いた逆Ｆアンテナが
採用されている。この逆Ｆアンテナは、金属製の無線機
筐体を接地板とし、この無線機筐体に平行に板状放射素
子を配置し、その一端を無線機筐体に接続固定し、板状
放射素子の先端部と接地部との間の所定位置に給電点を
設けたものである。この板状放射素子の隅部を接地部と
した場合、板状放射素子の周辺の長さを約１／２波長と
するものであり、又板状放射素子の一辺を接地部とした
場合、その接地部から開口端までの長さを約１／４波長
とするものである。

この逆Ｆアンテナは、水平、垂直画偏波成分の受信が可
能であるから、偏波面が回転するような市街地に於ける
無線通信に於いて好適なアンテナである。

〔発明が解決しようとする問題点〕 前述の逆Ｆアンテナは、板状放射素子のインダクタンス
成分と、接地板としての無線機筐体と板状放射素子との
間の静電容量成分とによる共振系を構成しており、給電
点より見たアンテナのインピーダンスは、この共振周波
数によって決まるものである。又携帯用の無線機に於い
ては、出来るだけ小型であることが要望され、逆Ｆアン
テナはその高さを低くできる利点があるから、携帯用の
無線機のアンテナとして好適である。しかし、逆Ｆアン
テナの寸法を小さくすると、共振周波数が高くなるので
、使用周波数に対応した寸法以下に小型化することは出
来なかった。

本発明は、簡単な構成で共振周波数を低下させて、アン
テナの小型化を図ることを目的とするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明の無線機用アンテナは、第１図を参照して説明す
ると、金属製の無線機筺体ｌの上面又は側面に平行に板
状放射素子２を配置して、その一端を無線機筺体１に接
続固定し、同軸ケーブル４等によって、無線機筺体ｌと
板状放射素子２との間に給電し、この無線機筺体１と板
状放射素子２との開口部近傍に突出部３を設けたもので
ある。

又給電は、同軸ケーブル４の内部導体４ａを板状放射素
子２に接続し、外部導体４ｂを無線機筺体１に接続して
行うことができる。

〔作用〕

無線機筐体１と板状放射素子２との間のスロット幅を突
出部３によって狭くすることにより、静電容量成分が大
きくなるから、共振周波数を低下させることができる。

従って、所望の使用周波数に対して、逆Ｆアンテナを小
型化できる。

〔実施例〕

以下図面を参照して本発明の実施例について詳細に説明
する。

第１図は本発明の一実施例の一部欠截側面図であり、金
属製の無線機筐体１の上面に平行に板状放射素子２を配
置して、その一端を無線機筺体ｌに接続固定し、同軸ケ
ーブル４を給電線とした場合には、その内部導体４ａを
板状放射素子２に接続し、外部導体４ｂを無線機筐体１
に接続する。

又無線機筺体１と板状放射素子２とからなるスロットの
開口部近傍に突出部３を設けて、そのスロー／　ト幅を
狭くする。それによって、無線機筺体１と板状放射素子
２との間の静電容量成分が大きくなり、共振周波数が低
下する。

この突出部３は予め無線機筺体１に形成しておくことも
可能であるが、その高さを調整可能に無線機筐体１に取
りつけることもできる。又板状放射素子２の隅部を無線
機筺体１に接続固定した構成の逆Ｆアンテナに対しても
勿論適用できるものである。

第２図は本発明の他の実施例の側面図であり、第１図と
同一符号は同一部分を示し、突出部３゛を板状放射素子
２側に設けた場合について示すものである。即ち、突出
部３，３°は、無線機筺体１側でも板状放射素子２側で
も良く、又両方に設けることも可能であって、何れの場
合も、共振周波数を低下することができる。

第３図は本発明の他の実施例の概略斜視図であり、金属
製の無線機筺体ｌの側面に板状放射素子２を配置し、こ
の板状放射素子２の隅部と無線機筺体ｌとを接地棒５に
よって接続固定し、同軸ケ−プルの内部導体４ａを板状
放射素子２に接続して給電するものである。そして、開
口部側の無線機筐体１に突出部３″′を設けて、スロッ
ト幅を狭くしたものである。この実施例に於いても、第
２図に示すように、板状放射素子２側に突出部を形成す
ることもできる。

第４図はアンテナ部分の斜視図であり、例えば、スロッ
ト長βを６０ｍｍ、スロットＩｉＷを２７ｍｍ、スロッ
ト間隔ｄを５ｍｍ、板状放射素子の高さｈを１９ｍｍ、
突出部の幅Ｓを８ｍｍとし、突出部の高さｔを０〜５ｍ
ｍに変化させたところ、第５図に示す共振周波数（ＭＨ
ｚ）及び比帯域〔％〕特性曲線図が得られた。即ち、突
出部の高さｔを順次高くするに従って共振周波数は低下
することが判る。例えば、突出部を形成しない時（ｔ＝
０）の共振周波数が１２００ＭＨｚである場合に、突出
部の高さｔを３ｍｍとすると、共振周波数は約９６０Ｍ
Ｈｚに低下することになり、比帯域は約１１％となる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明は、逆Ｆ型の無線機用アン
テナに於いて、無線機筺体１と板状放射素子２とからな
るスロットの開口部近傍に、スロット幅を狭くする突出
部３．３’、３”を設けたものであり、それによって、
アンテナとしての共振周波数を低くすることができる。

従って、アンテナを小型化することができる利点がある
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の一部欠截側面図、第２図は
本発明の他の実施例の側面図、第３図は本発明の他の実
施例の概略斜視図、第４図はアンテナ部分の斜視図、第
５図は共振周波数及び比帯域特性曲線図、第６図は無線
機のブロック図である。 １は無線機筐体、２は板状放射素子、３，３゛、３″は
突出部、４は同軸ケーブル、４ａは内部導体、４ｂは外
部導体、５は接地棒である。 第１図 本発明の他の実施例の側面図 第２図 本発明の他の実施例−の概略斜視図 第３図 第４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 金属製の無線機筐体（１）の面に平行に板状放射素子（
   ２）を配置し、該板状放射素子（２）の一端を前記無線
   機筐体（１）に接続固定し、該無線機筐体（１）と前記
   板状放射素子（２）との間に給電する逆Ｆ型の無線機用
   アンテナに於いて、前記無線機筐体（１）と前記板状放
   射素子（２）とからなるスロットの開口部近傍のスロッ
   ト幅を狭くして共振周波数を低下させる突出部（３）を
   設けた ことを特徴とする無線機用アンテナ。