WO2023073817A1 - 受電アンテナ - Google Patents

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Abstract

無線給電に用いられる受電アンテナであって、長方体状の第1の導電板と、前記第1の導電板に対向する第2の導電板と、前記第1の導電板の第1端部と、前記第1端部に対向する前記第2の導電板の第2端部とを接続するフィーダーと、前記第1端部の反対側の第1他端部と、前記第2端部の反対側の第2他端部とを接続する導電性部材と、を備える。

Description

受電アンテナ
 本開示は、ワイヤレス給電による電力を受電するための受電アンテナに関する。
 近年、ワイヤレスによる給電が行われており、各種の電子装置の充電や稼働を実現している。特許文献1及び特許文献2には、ワイヤレス給電を行うための受電アンテナの構成について開示されている。
特開2016-025502号公報 特開2020-184718号公報
 ところで、近年、様々なIoT機器が開発され利用されており、このようなIoT機器の多くは、各種のセンサ装置として用いられるものが含まれる。このようなセンサ装置にあっては、長く稼働することが望まれるものの電池による稼働には時間的制限がある。これらのセンサ装置にあっては実際の稼働に必要な電力はそれほど多くなく、ワイヤレス給電により給電される電力でも十分に稼働できる。とはいえ、送信された電力を効率よく受電できるに越したことはなく、効率よく受電できる受電アンテナの開発が望まれる。また、センサ等においては、遠く離れた位置からの送電でも受電できて稼働することが求められる。特許文献1に係る受電アンテナは、送電側が近しい位置に配置される必要があるという問題がある。また、受電アンテナは、様々な機器に搭載されて用いられることから、様々な形状に合わせる必要があるという問題もある。
 そこで、本開示は、ある程度離れた位置にある送電機から送信された電力を効率よく受電でき、そのサイズについてある程度の範囲を許容できる受電アンテナを提供することを目的とする。
 本発明の一態様に係る受電アンテナは、長方体状の第1の導電板と、第1の導電板に対向する第2の導電板と、第1の導電板の第1端部と、第1端部に対向する第2の導電板の第2端部とを接続するフィーダーと、第1端部の反対側の第1他端部と、第2端部の反対側の第2他端部とを接続する導電性部材と、を備える。
 上記受電アンテナにおいて、導電性部材は、第1の導電板の第1他端部と、第2の導電板の第2他端部と、を接続する板状の部材であることとしてもよい。
 上記受電アンテナにおいて、第1の導電板と、第2の導電板と、板状の導電性部材と、は一体成型されていることとしてもよい。
 上記受電アンテナにおいて、第1の導電板と、第2の導電板と、板状の導電性部材とは、1枚の導電板を折り曲げた状態で構成されていることとしてもよい。
 上記受電アンテナにおいて、1枚の導電板を、端部から所定距離内を切り欠いた状態で構成されていることとしてもよい。
 上記受電アンテナにおいて、第1の導電板は、長さ方向において中央部が段状に、第2の導電板に向けて突出しているとともに、第2の導電板は、長さ方向において中央部が段状に、第1の導電板に向けて突出していることとしてもよい。
 上記受電アンテナにおいて、板状の導電板は、端部から所定距離内を切り欠いた状態で構成されていることとしてもよい。
 上記受電アンテナにおいて、第1の導電板と第2の導電板には、スロットが設けられていることとしてもよい。
 上記受電アンテナにおいて、第1の導電板の中央近傍の幅方向の端部から、第2の導電板に向けて、第1の導電板の一部が突出した突出部を備えることとしてもよい。
 上記受電アンテナにおいて、突出部の先端と、第2の導電板との間にはギャップが設けられていることとしてもよい。
 本発明の一態様に係る無線給電に用いられる受電アンテナは、長方体状の第1の導電板と、第1の導電板に対向する第2の導電板と、第1の導電板の第1端部と、第1端部に対向する第2の導電板の第2端部とを接続するフィーダーと、第1端部の反対側の第1他端部と、第2端部の反対側の第2他端部とを接続する導電性部材と、を備えることで効率よく電力を受電し、受電アンテナが接続される装置等に供給することができる。
図1は、本発明に係るアンテナの構成例を示す図である。 図2は、図1に示すアンテナの通信周波数に応じた放射効率の推移を示すグラフである。 図3は、図1に示すアンテナの通信周波数に応じたSパラメータの推移を示すグラフである。 図4は、図1に示すアンテナの基板サイズを変更した場合の通信周波数に応じた放射効率の推移を示すグラフである。 図5は、図1に示すアンテナとは異なるサイズのアンテナの通信周波数に応じた放射効率の推移を示すグラフである。 図6は、図1に示すアンテナとは異なるサイズのアンテナの通信周波数に応じたSパラメータの推移を示すグラフである。 図7は、図1に示すアンテナとは異なるサイズのアンテナの通信周波数に応じた各Sパラメータの推移を示すグラフである。 図8は、図1に示すアンテナとは異なるサイズのアンテナの通信周波数に応じた垂直方向の各Sパラメータの推移を示すグラフである。 図9は、図1に示すアンテナとは異なるサイズのアンテナの通信周波数に応じた放射効率の推移を示すグラフである。 図10は、アンテナの平面方向のサイズと、放射効率の関係を示すグラフである。 図11は、図1とは異なる構成のアンテナの構成例を示す図である。 図12上図は、アンテナの高さを変更した場合の通信周波数に応じた放射効率の推移を示すグラフである。図12下図は、アンテナの幅を変更した場合の通信周波数に応じた放射効率の推移を示すグラフである。 図13は、アンテナの高さを変更した場合のアンテナパターン(指向性)を示す図である。 図14(a)~(f)は、各種のアンテナの構成例を示す図である。 図15は、図14(f)に示すアンテナと、その一部拡大図である。 図16は、図14に示す各アンテナの通信周波数に応じた放射効率の推移を示すグラフである。 図17は、図14に示す各アンテナのアンテナパターン(指向性)を示す図である。 図18は、図14(f)に示すアンテナが複合アンテナとして機能することを示す図である。 図19は、図14(f)に示すアンテナの突出部と第2導電板との間のギャップを変更した場合のアンテナの通信周波数に応じた放射効率を示すグラフである。 図20は、図14(f)に示すアンテナの突出部と第2導電板との間のギャップを変更した場合のアンテナのアンテナパターン(指向性)を示す図である。 図21は、アンテナを球状に構成した場合の構成例を示す図である。 図22は、図21に示すアンテナの通信周波数に応じた放射効率を示すグラフである。 図23は、図21に示すアンテナのアンテナパターン(指向性)を示す図である。 図24は、アンテナを柱状に構成した場合の構成例を示す図である。 図25は、図24に示すアンテナの通信周波数に応じた放射効率を示すグラフである。 図26は、図24に示すアンテナのアンテナパターン(指向性)を示す図である。 図27は、導電板の一方に受電回路を設けた場合のアンテナの構成例を示す図である。 図28は、図27に示すアンテナの通信周波数に応じた放射効率を示すグラフである。 図29は、図27に示すアンテナのアンテナパターン(指向性)を示す図である。 図30は、本実施形態に係るアンテナの一利用形態を示す図である。 図31は、図30に示すパッケージの展開斜視図である。
 以下、本実施形態に係るワイヤレス給電(無線給電)に係る受電アンテナについて、図面を参照しながら説明する。
 本実施形態に係るアンテナ1は、図1に示すように、長尺板状の第1導電板10aと、長尺板状の第2導電板10bとが互いに対向し、その一端部において、フィーダー11(整流器)を介して互いに接続されるとともに、導電性部材10c(ショートピン)により接続されてなる無線給電における受電側の装置に用いられるアンテナである。アンテナ1は、無線給電に係る920メガヘルツ帯にて利用されるアンテナであるが、使用する通信帯域は、920メガヘルツ帯に限定するものではなく、2.4ギガヘルツ、5.7ギガヘルツであってもよい。本明細書においては使用する通信帯域を920メガヘルツ帯として説明する。アンテナ1は、遠距離ワイヤレス給電を行うための受電アンテナであり、様々なIoT機器が動作するための電力を受電して、供給する。そのため、アンテナ1は、様々な機器に搭載あるいは接続される可能性があり、なるべく様々な形状や大きさに対応できることが望ましい。また、アンテナ1にあっては、アンテナはインダクティブであり、フィーダー11(整流器)をキャパシティブにすることで、損失を有するインピーダンスマッチング回路がなくともマッチングをとることができ、高効率な受電アンテナシステムとして機能する。
 第1導電板10a、10bは、共に、長さL1、幅W1の平板状の薄板である。
 また、導電性部材10cは、図1においては、棒状にした例を示しているが、第1導電板10a、10bを接続できれば棒状に限定するものではなく、板状であってもよい。
 フィーダー11は、所謂給電線であり、アンテナ1の一端において、第1導電板10aと第2導電板10bとを接続するように設けられる。即ち、フィーダー11は、第1導電板10aの端部に接続するとともに、第1導電板10aに対向する第2導電板10bの端部に接続する。図1において、導電性部材10cは、フィーダー11寄りの位置に設けている例を示しているが、この導電性部材10cは、フィーダー11が設けられている端部とは逆側の端部に設けられていることが好ましい。ここでいう逆側の端部とは、フィーダー11が接続している第1導電板10aと第2導電板10bの端部から見て、第1導電板10a、第2導電板10bの長手方向での反対側の端部のことをいう。以下、この理由について、図2、図3を用いて説明する。
 図2は、導電性部材10cの位置を様々な位置に配した場合のアンテナ1の放射効率を示しており、各周波数における放射効率を示している。図3は、アンテナ1の各周波数におけるSパラメータの変化を示している。アンテナ1は、ワイヤレス給電における受電アンテナとして用いられるアンテナであり、放射効率は、放射源から放射された電力をどれだけ効率よく電力として受電できるかを示す指標となる。
 図2、図3に示すデータは、アンテナ1において、W1=30mm、L1=60mm、H1=10mmとし、導電性部材10cの配置箇所を、アンテナ1の長さ方向の中心からの距離dを変化させていったときのデータである。また、距離dについては、フィーダー11に近づく方向を正方向として、d=-30、d=-23.3333、d=-16.6667、d=-10、d=-3.3333、d=3.3333、d=10、d=16.6667とした場合それぞれでシミュレーションを行った結果を示している。d=0は、アンテナ1の長尺方向における中心位置であり、d=-30は、フィーダー11が設けられている位置とは反対側の第1導電板10a(第2導電板10b)の端部の位置である。
 図2からは、アンテナ1の放射効率は、920メガヘルツ帯においては、導電性部材10cの位置には大きく依存しないことが理解できる。図2は、横軸に通信周波数、縦軸に、放射効率を示している。具体的には、920メガヘルツ帯において、d=-30とした場合の放射効率は、0.92492264であり、d=-23.3333とした場合の放射効率は、0.91848839であり、d=-16.6667とした場合の放射効率は、0.90653664であり、d=-10とした場合の放射効率は、0.89302688であり、d=-3.3333とした場合の放射効率は、0.88013362であり、d=3.3333とした場合の放射効率は、0.8730083であり、d=10とした場合の放射効率は、0.87878139であり、d=16.6667とした場合の放射効率は、0.9007059である。このように、いずれの場合も920メガヘルツ帯においては、0.85以上の放射効率は担保できることが理解できる。また、d=23.3333の場合を除いて、導電性部材10cをフィーダー11から遠ざけた方が、アンテナ1の放射効率が高いことが理解できる。これらの情報は、出願人らがシミュレーションにより得た値である。これらの値の中で、d=-30、即ち、導電性部材10cをフィーダー11の反対側に設けた場合の放射効率は、シミュレーションした配置の中では比較的高い放射効率を有することが理解できる。図2からすると、導電性部材10cは、フィーダー11が設けられている第1導電板10a及び第2導電板10bの端部とは、長尺方向において、反対側の端部で、第1導電板10aと第2導電板10bとを接続するように設けられることが好ましい。
 図3は、導電性部材10cの中央からの配置位置に応じた周波数帯域ごとの、アンテナ1のSパラメータ、より厳密にはS11パラメータの推移を示しているグラフである。図3bのグラフでは、横軸に通信周波数を示し、縦軸には、デシベル値を示している。S11は、アンテナ1に対する入力反射係数であり、反射は少ない方が、効率がよいといえることから、デシベル値としては低い方が好ましいと言える。したがって、図3において、給電に用いる920メガヘルツ帯においては、d=-30とすることが好ましいと言える。また、導電性部材10cをフィーダー11に近づけるとSパラメータが920メガヘルツ帯において落ち込むことから、導電性部材10cは、フィーダー11からなるべく遠ざける位置とすることが好ましいことが理解できる。
 なお、図3において、導電性部材10cの各配置位置に応じた920メガヘルツ帯のSパラメータの値は、d=-30、即ち、導電性部材10cをフィーダー11から最も遠ざけた位置に配置した場合のS11パラメータ(単にS11とのみ記載することもある)は、-0.11598898である。同様に、d=-23.3333の場合に、S11=-0.12124553、d=-16.6667の場合に、S11=-0.13121938、d=-10の場合に、S11=-0.14794466、d=-3.3333の場合に、S11=-0.17484571、d=3.3333の場合に、S11=-0.21969521、d=10の場合に、S11=-0.302915、d=16.6667の場合に、S11=-0.50750559であるとの情報を、出願人らは、シミュレーションにより取得した。この値からすると、d=16.6667とした方が、反射率からするとアンテナ1にとって好ましいことが理解できるものの、前述の通り、アンテナパターン(アンテナの指向性)において、導電性部材10cをフィーダー11から離れた位置に配置した方が無指向性に近づくため、受電アンテナとして、送電機に対してどの位置に置いたとしても受電できることが望ましいことを考慮すると、アンテナパターンは無指向性であるに越したことはなく、放射効率と相まって、d=-30、即ち、導電性部材10cが、フィーダー11が設けられている第1導電板10aと第2導電板10bの端部とは、長尺方向における反対側の端部において、第1導電板10aと第2導電板10bとを接続するように設けられることが好ましい。
 以上、図2、図3に示すパラメータ並びにアンテナパターン、アンテナ1の使用場面から考慮すると、導電性部材10cは、フィーダー11とは、第1導電板10aと第2導電板10bの長さ方向の反対側の端部で第1導電板10aと第2導電板10bとを接続するようにアンテナ1を構成することが好ましい。したがって、アンテナ1は、第1導電板10aと、第1導電板10aに対向する第2導電板10bが、所定の距離を離して、一方の端部でフィーダー11により接続し、他方の端部で導電性部材10cにより接続する構成とするのが好ましいと言える。
 図4は、アンテナ1において、W1とL1との組み合わせをそれぞれ、(W1,L1)=(30mm,60mm)、(W1,L1)=(60mm,120mm)、(W1,L1)=(120mm,240mm)とした場合の、アンテナ1のSパラメータの変化を示している。なお、図4の例は、電力の送電元から、アンテナ1までの距離を1mとして測定したものである。
 図4に示すように、給電に用いる周波数として、920メガヘルツ帯において、最も良好なSパラメータを示した(最も高い受信レベル(デシベル値)を示した)のは、(W1,L1)=(30mm,60mm)とした場合であり、次点が(W1,L1)=(120mm,240mm)とした場合であり、最も低かったのは、(W1,L1)=(60mm,120mm)とした場合であった。しかし、その数値は、実質的には大きな差異はなく、いずれの場合も実用に耐える値であるといえる。そのことから、実際の電力を要する何らかの装置において、アンテナ1が占める割合は、なるべく小さい方がよいこと、受信精度が最も高いことを考慮すると、図4に示す3種類の導電板(第1導電板10a,第2導電板10b)の中では、その大きさを、(W1,L1)=(30mm,60mm)とすることが好ましいといえる。
 図2、図3においては、導電性部材10cの配置位置を変更した場合、並びに、第1導電板10a、第2導電板10bのサイズを変更した場合の性能比較を行った。ここから、図5、図6を用いて、図2、図3の場合と比較して、第1導電板10a、第2導電板10bのサイズを異ならせた上で、導電性部材10cの配置位置を変更した場合のアンテナ性能について検討する。即ち、形状は、図1と同じで、W1=15mm、L1=40mm、H1=10mmとした場合のアンテナにおいて、導電性部材10cの接続位置を変更した場合のアンテナ性能について説明する。つまり、図5、図6における性能を示すアンテナは、図2、図3において特性を示したアンテナよりも、第1導電板10a、第2導電板10bの面積が小さいアンテナの特性について説明する。また、導電性部材10cの配置位置としては、第1導電板10a、第2導電板10bの中心位置からの距離をdとし、フィーダー11に近づく方向をプラスとして、d=-20、d=-13.3333、d=-6.6667、d=0、d=6.6667、d=13.3333とした場合の、性能について示すこととする。
 図5は、図1に示すアンテナとは異なるサイズのアンテナの通信周波数に応じた放射効率の推移を示すグラフである。図5に示すように、920メガヘルツ帯においては、d=-20とした場合に最も放射効率が高く、導電性部材10cの位置が、フィーダー11に近づくほど、落ちていることがわかる。より具体的には、d=-20とした場合の放射効率は、0.82041534であり、d=-13.3333とした場合の放射効率は、0.78161097であり、d=-6.6667とした場合の放射効率は、0.71846705であり、d=0とした場合の放射効率は、0.6318809であり、d=6.6667とした場合の放射効率は、0.52839634であり、d=13.3333とした場合の放射効率は、0.43914519である。これらの値からも、d=-20、即ち、導電性部材10cをフィーダー11の反対側に設けた場合の放射効率は、シミュレーションした配置の中では最も高い放射効率を有することが理解できる。その一方で、L1=40mm、W1=15mmとした場合、L1=60mm、W1=30mmとした場合に比して、放射効率の面では劣ることが理解できるものの、L1=40、W1=15mmとした場合でも、無線給電を実行するにあたって問題ない程度の放射効率を発揮することが理解できる。
 図6は、L1=40mm、W1=15mmとしたアンテナ1の通信周波数に応じたSパラメータの推移を示すグラフである。図7によれば、920メガヘルツ帯においては、Sパラメータに差異はほとんどないといえ、導電性部材10cの配置位置による変動はないことが理解できる。より具体的には、d=-20とした場合のSパラメータは、-0.023152867であり、d=-13.3333とした場合のSパラメータは、-0.025011792であり、d=-6.6667とした場合のSパラメータは、-0.025784824であり、d=0とした場合のSパラメータは、-0.020420918であり、d=6.6667とした場合のSパラメータは、-0.020870058であり、d=13.3333とした場合のSパラメータは、-0.021026152であり、これらの値からも差違がないことが理解できる。
 図6のグラフに示すSパラメータは、50Ωに対する反射損を示している。Sパラメータは、基本的に使用する周波数帯で、デシベル値において低い値を示す方が反射率が低いことを意味し、好ましいとされる。図6のグラフからすると、この場合のアンテナは、導電性部材10cがどの位置に配されていても、920メガヘルツ帯においては、50Ωに対する反射損に対してはあまり好ましくないことが理解できる。
 図7は、図1に示すアンテナのサイズをW1=15mm、L1=40mmとしたアンテナの通信周波数に応じた各Sパラメータの推移であって、送電側との間の距離を1mとした場合の推移を示すグラフである。また、図8は、同アンテナの通信周波数に応じた垂直方向の各Sパラメータの推移であって、送電側との間の距離を1mとした場合の推移を示すグラフである。
 図7において、920メガヘルツ帯における(S1,1、S1,2、S2,1、S2,2)はそれぞれ、(-46.70311、-21.271524、-21.164399、-42.548009)を示した。また、図8において、920メガヘルツ帯における(S1,1、S1,2、S2,1、S2,2)はそれぞれ、(-67.655771、-58.391212、-64.442047、-87.938023)を示した。いずれの場合であっても、アンテナ1は、920メガヘルツ帯において、マッチングされた条件下においてはアンテナ1のSパラメータ(S1,1)は大きなマイナスのデシベル値を示し、S21(伝送特性)は改善され、1mの距離において問題なく給電できることを示している。
 図9は、W1=20mm、L1=50mm、H1=10mmとした場合のアンテナ1の津伸周波数毎の放射効率を示すグラフである。また、導電性部材10cの配置位置としては、第1導電板10a、第2導電板10bの長手方向の中心位置からの距離をdとし、フィーダー11に近づく方向をプラスとして、d=-25、d=-19.4444、d=-13.8889、d=-8.3333、d=-2.7778、d=2.7778、d=8.3333、d=13.8889、d=19.4444とした場合の、性能について示すこととする。
 図9に示すように、W1=20mm、L1=50mmとした場合においても、d=-25、即ち、導電性部材10cを、フィーダー11が設けられている第1導電板10a、第2導電板10bの端部とは、長手方向において、反対側の端部に設けられている場合が、920メガヘルツ帯において、最も放射効率が高く、基本的には、導電性部材10cがフィーダー11に近づけば近づくほど放射効率が低下することが理解できる。より具体的には、d=-25とした場合の放射効率は、0.88334688であり、d=-19.4444とした場合の放射効率は、0.87004885であり、d=-13.8889とした場合の放射効率は、0.84695073であり、d=-8.3333とした場合の放射効率は、0.81796392であり、d=-2.7778とした場合の放射効率は、0.78302769であり、d=2.7778とした場合の放射効率は、0.74525835であり、d=8.3333とした場合の放射効率は、0.7139987であり、d=13.8889とした場合の放射効率は、0.70413104であり、d=19.4444とした場合の放射効率は、0.71853238である。即ち、W1=20mm、L1=50mmとした場合においても、導電性部材10cの配置位置を、フィーダー11から遠ざけるほど、アンテナ1としての放射効率は向上することが理解できる。また、W1=20mm、L1=50mmとした場合においても導電性部材10cをどこに配置したとしても、920メガヘルツ帯においては、0.7以上の放射効率を示すことから、無線給電において、十分な性能を発揮するといえる。
 図2~図9からすると、図10に示すように、W1=30mm、L1=60mmとしたアンテナと、W1=20mm、L1=50mmとしたアンテナと、W1=15mm、L1=40mmとしたアンテナと、では、前者の方が放射効率は高いと言える。その一方で、アンテナ面積を広くしていく過程において、W1=15mm、L1=40mmとした辺りから、アンテナの放射効率が横ばい傾向を示すようになっており、それらの間に大きな性能差はあまりないともいえる。事実、W1=15mm、L1=40mmとした場合でも無線給電における受電アンテナとして十分な性能を発揮する。その一方で、アンテナを搭載する対象を比較的小型なIoT機器であることを想定した場合には、アンテナとしてのサイズが小さい方がIoT機器としては望ましいと言えるため、アンテナ1のサイズを15×40mmと小さくした方が好ましいと言えるが、いずれのサイズであっても、本発明に係るアンテナ1は、無線給電における受電アンテナとして一定以上の性能を発揮するといえる。
 図11は、図1とは異なる構成のアンテナの構成例を示す図である。図11に示すアンテナ1Aは、アンテナ1における導電性部材10cを1枚の導電板として構成した例を示している。即ち、アンテナ1Aは、第1導電板10aと第2導電板10bとが、その一端において、フィーダー11により接続され、他端において、導電性の板である導電板10cにより接続している例を示している。第1導電板10aと第2導電板10bと導電板10cとは、それぞれ個別の板により形成されて、互いに通電可能に接続されるように構成してもよいし、一枚の導電板を折り曲げることで、第1導電板10a~10cを構成するようにしてもよい。
 図12上図は、アンテナの高さを変更した場合の通信周波数に応じた放射効率の推移を示すグラフである。図12下図は、アンテナの幅を変更した場合の通信周波数に応じた放射効率の推移を示すグラフである。
 図12上図は、第1導電板10a、10bの長さと幅を固定(例えば、L2=60mm、W2=30mm)し、H2を変動させていった場合のアンテナ1Aの放射効率の推移を示している。図12上図に示されるように、アンテナ1Aにおいて高さH2を長くしていくほど放射効率が高くなっていることが理解できる。ただ、図12上図に示されるように、高さH2が5mmを超えたあたりから、放射効率は横ばいになっていっており、10mm付近では大きな放射効率の向上は望めないことも理解できる。アンテナ1Aとしては、小型の装置にも搭載することを考慮すると、可能であればそのサイズは小さいことが望ましいと言える。そのため、サイズと放射効率との双方を考慮すると、高さH2は、5~10mm程度にするのがよいと言える。なお、この点は、図1のアンテナ1における高さH1についても同様のことが言える。
 図12下図は、第1導電板10a、10bの長さと高さを固定(例えば、L2=60mm、H2=8mm)し、W2を変動させていった場合のアンテナ1Aの放射効率の推移を示している。図12下図に示されるように、アンテナ1Aにおいて幅W2を長くしていくほど放射効率が高くなっていることが理解できる。ただ、幅についても高さと同様に、ある一定以上の長さから放射効率の向上率が低下することが図12下図から理解できる。具体的には、幅W2の長さが、10mmを超えた当たりから、放射効率は横ばいになっていっている。したがって、サイズと放射効率との双方を考慮すると、幅W2は、10~30mm程度にするのがよいと言えるが、アンテナ1Aを搭載したい装置のサイズによって制限されてよい。
 図13は、アンテナの高さを変更した場合のアンテナパターン(指向性)を示す図である。本実施形態においては、アンテナ1の中心を原点とし、第1導電板10a、第2導電板10bと平行で原点を通る面をXY平面とし、アンテナ1の短尺方向(図1のW1方向)をX軸とし、アンテナ1の長尺方向(図1のL1方向)をY軸とし、それらのX軸とY軸に対して垂直な軸をZ軸とし、Z軸のXY平面に対する角度をTheta(θ)、Z軸回りの方位角をPhi(Φ)としたときに、ThetaとPhiの角度で示される方向から見た場合のアンテナパターンを示すものとする。図13に示すアンテナパターンは、アンテナ1Aを正面から見た(フィーダー11を右に、導電性部材10cを左に、第1導電板10aを上、第2導電板10bを下とした場合の正面図)場合におけるアンテナ1を中心としたアンテナパターンを示している。つまり、Theta=90°、Phi=0°とした場合のアンテナパターンであり、YZ平面におけるアンテナパターンを示している。アンテナ1Aは、ワイヤレス給電における受電アンテナとして利用される関係上、また、アンテナ1Aを搭載するセンサ等の装置がどこに配置されるか推定できない以上、アンテナ1Aの指向性はなるべく均一になっていることが、望ましい。図13には、アンテナ1Aの第1導電板10a、10bの面積を固定し、高さH1を、2mm、4mm、6mm、8mm、10mmとした場合のアンテナパターン(指向性)を示している。
 図13に示されるように、高さH2が2mmの場合に、0度及び180度においてアンテナパターンに大きく凹みがあるといえる。そして、高さH2を高くしていくごとに、その凹みが少なくなり、H2=10mmの場合には、凹みは少なくアンテナパターンが円に近くなる(無指向性に近くなる)ことから、これらの高さの中では、H2=10mmとすることが、受電アンテナとして好ましいということが理解できる。H2は、高ければ高いほど良いというものではなく、また、アンテナ1Aを搭載する装置の積載量にも依存するとともに、H2を高くしていった際に、アンテナパターンが歪まない高さとすることが好ましい。
 以上の図2~図13に示す内容から、図1に示す長尺板状の第1導電板10aと第2導電板10bとが互いに対向してフィーダー11により一端部が接続され、更に、導電性部材10cとで接続されるアンテナ1において、第1導電板10aと第2導電板10bとの間の距離、即ち、アンテナ1の高さは、10mm程度とすることが好ましく、導電性部材10cは、フィーダー11からなるべく離れた位置、即ち、フィーダー11が配置されている端部とは反対側の他端部において第1導電板10aと第2導電板10bとを接続することが好ましいと言える。また、第1導電板10a、第2導電板10bのサイズとしても、上述した各種のサイズの中では、15mm×40mmを中心とする範囲とすることが好ましいといえるが、いずれのサイズのアンテナであっても、図1、図11に示す形状でアンテナ長が920メガヘルツの1/2に近ければ、十分に受電アンテナとして機能する。
 図14(a)~(f)は、本発明に係るアンテナの種々のバリエーションを示しており、各種のアンテナの構成例を示している。図14(a)~(f)においては符号としては示していないが、図11に示したようにベースとしましては、第1導電板10aと、第2導電板10bと、導電板10cがコの字型に配され、第1導電板10aと導電板10cとの端部がフィーダー11により接続される構成になっているという認識のもと、以降の説明を行う。
 図14(a)に示すアンテナ1aは、図11に示したアンテナ1Aと同一である。図14には、他の態様と比較するために示している。
 図14(b)に示すアンテナ1bは、アンテナ1aの変形例である。図14(b)に示すアンテナ1bは、アンテナ1aの第1導電板10aの中央部において第2導電板10bの方に突出する凸部が設けられるとともに、第2導電板10bの中央部において第1導電板10aの方に突出する凸部が設けられた形状をしている。即ち、アンテナ1bは、第1導電板10aと、第1導電板10aに対向する第2導電板10bと、導電板10cと、フィーダー11と、を備え、導電板10cは、第1導電板10aの一端と、第2導電板10bの第1導電板10aの一端に対向する一端とを接続し、フィーダー11は、第1導電板10aの他端と、第2導電板10bの第1導電板10aの他端に対向する他端とを接続して成る。
 図14(c)に示すアンテナ1cは、アンテナ1aの他の変形例である。図14(c)に示すように、アンテナ1aの第1導電板10a~10cの外縁部を残した形状をしている。換言すると、アンテナ1cは、第1導電板10a~10cを1枚の導電板で形成して、各辺の端部から所定距離だけ内側を切り欠いた状態の導電板を、図14(c)に示す状態になるように折り曲げて端部をフィーダー11で接続している構成を有する。コの字型の第1導電板10aと、第1導電板10aに対向するコの字型の第2導電板10bと、枠状の導電板10cと、フィーダー11と、を備え、導電板10cは、第1導電板10aの一端と、第2導電板10bの第1導電板10aの一端に対向する一端とを接続し、フィーダー11は、第1導電板10aの他端と、第2導電板10bの第1導電板10aの他端に対向する他端とを接続して成る。
 図14(d)に示すアンテナ1dは、アンテナ1aにおいて、導電板10cの内部を切り欠いて、枠状にしたアンテナである。即ち、アンテナ1dは、第1導電板10aと、第1導電板10aに対向する第2導電板10bと、枠状の導電板10cと、フィーダー11と、を備え、導電板10cは、第1導電板10aの一端と、第2導電板10bの第1導電板10aの一端に対向する一端とを接続し、フィーダー11は、第1導電板10aの他端と、第2導電板10bの第1導電板10aの他端に対向する他端とを接続して成る。
 図14(e)に示すアンテナ1eは、アンテナ1dに対して、更に、第1導電板10a及び第2導電板10bにスロットを設けた構成になっている。即ち、アンテナ1eは、長手方向に延伸するスロットが設けられた第1導電板10aと、長手方向に延伸するスロットが設けられた第2導電板10bと、が互いに対向し、一方の端部でフィーダー11により接続され、他方の端部で板状の導電性部材10cとにより接続されて成る。
 図14(f)に示すアンテナ1fは、アンテナ1eに対して、更に、第1導電板10aの長手方向中央付近で、W2方向の両端から、第2導電板10bに向けて突出部10dを有する構成を有する。即ち、アンテナ1fは、長手方向に延伸するスロットが設けられた第2導電板10bと、長手方向に延伸するスロットが設けられるとともに、長手方向中央付近の幅方向の端部において垂直に延伸する突出部10dを有する第1導電板10aとが互いに対向し、一方の端部でフィーダー11により接続され、他方の端部で板状の導電性部材10cとにより接続されて成る。
 図15は、図14(f)に示すアンテナ1fと、その一部拡大図である。図15の一部拡大図に示されるように、第1導電板10aの幅(W)方向の端部であって、長さ(L)方向の中央近傍から突出する突出部10dは、第2導電板10bに向けて第1導電板10aから延伸しているものの、第2導電板10bには接続しない。即ち、第2導電板10bと突出部10dとの間には所定のギャップが設けられている。このギャップの長さによってもアンテナ1fの性能が変動する。この点については、図19を用いて後述する。
 以下、図14に示した各アンテナについて、それらの性能比較を行うことでアンテナ1として望ましい形状について検討する。
 図16は、図14に示す各アンテナの通信周波数に応じた放射効率の推移を示すグラフである。図16に示すように、920メガヘルツ帯においては、アンテナ1f、アンテナ1a、アンテナ1d、アンテナ1b、アンテナ1e、アンテナ1cの順に、高い放射効率を示している。より具体的には、アンテナ1fの920メガヘルツ帯における放射効率は、0.99010068、アンテナ1aの920メガヘルツ帯における放射効率は、0.93002356、アンテナ1dの920メガヘルツ帯における放射効率は、0.90709889、アンテナ1bの920メガヘルツ帯における放射効率は、0.90532426、アンテナ1eの920メガヘルツ帯における放射効率は、0.90475959、アンテナ1cの920メガヘルツ帯における放射効率は、0.79928906であることがシミュレーションにより得られた。このことから、920メガヘルツ帯に最も適したアンテナは、放射効率からすると、アンテナ1fの形状であるということになるが、いずれの形状であっても、0.7以上の放射効率を有することから、受電アンテナとしての要件は満たすと言える。
 図17は、図14に示す各アンテナのアンテナパターン(指向性)を示す図である。
 図17の右側のアンテナパターンは、図14に示す各アンテナを、天面(第1導電板10a側)から見て、上端にフィーダー11が位置するようにして測定したアンテナパターンを示している。即ち、θ=90°としたときのXY平面上のアンテナパターンを示している。天面から見たアンテナパターンは、図14に示す各アンテナのいずれの場合もほぼ真円に近い円を描くことがシミュレーションによりわかった。したがって、天面から見たアンテナパターンについては、いずれのアンテナにも大きな差異はないと言える。
 一方で、図17の左側のアンテナパターンは、図14に示す各アンテナを、導電性部材10c側から見た場合のアンテナパターンを示している。即ち、Φ=90°としたときのXZ平面上のアンテナパターンを示している。図17に示すアンテナパターンでは、いずれのアンテナパターンも90度方向に長軸半径、0度、180度方向に短軸半径を有する楕円状になっている。そして、アンテナ1fのアンテナパターンの短軸半径が最も長く、アンテナ1fが描くアンテナパターンが最も円に近いことになる。アンテナパターンの短軸半径は、図示するように、アンテナ1fに次いで、アンテナ1e、アンテナ1c、アンテナ1a、アンテナ1bの順に短くなっている。図14に示すアンテナは上述の通りワイヤレス給電における受電アンテナとして用いられることを想定しており、一例として、IoT機器としての小型センサ等への搭載が想定されている。この場合、IoT機器は、どこに設置されるかわかっていない以上、アンテナパターンとしては、いずれの方向からの電波であっても受信して受電できるようになっていることが好ましいことから、アンテナ1a~アンテナ1fに示すアンテナの中では、アンテナパターンとしては、アンテナ1fが最も好ましいということになる。
 図16、図17からすると、図14に示すアンテナ群の中では、アンテナ1fの形状が、ワイヤレス給電に用いる受電アンテナとして最も適していると推察される。アンテナ1fが高い適性を示した理由について図18を用いて説明する。
 図18は、図14(f)に示すアンテナが複合アンテナとして機能することを示す図である。図16、17からすると、アンテナ1fが受電アンテナとして効率がよいと考えられるが、これは、アンテナ1fが、図18に示すように複合アンテナとして機能していると推察されるためである。
 図18に示すように、アンテナ1fは、二つのループアンテナ、二つのスロットアンテナ、三つのダイポールアンテナとして機能していると推定される。即ち、アンテナ1fは、導電性部材10cの枠の周囲から成るループアンテナ18g、第1導電板10a-導電性部材10c-第2導電板10b-フィーダー11の端部により形成されるループアンテナ18f、第1導電板10aに設けられているスロットにより形成されるスロットアンテナ18d、第2導電板10bに設けられているスロットにより形成されるスロットアンテナ18e、フィーダー11-第1導電板10aの中央まで-突出部10dからなるダイポールアンテナ18a、18c、第1導電板10a-フィーダー11からなるダイポールアンテナ18bの6種類のアンテナとして機能する部位を有する複合アンテナとして見做すことができ、その結果、優れたアンテナ性能を示すこととなった。
 図19は、図14(f)に示すアンテナの突出部10dと第2導電板10bとの間のギャップを変更した場合のアンテナの通信周波数に応じた放射効率を示すグラフである。図19に示すグラフは、横軸に周波数を、縦軸にデシベル値をとっており、デシベル値が低い方が、効率が低いことになる。
 図19には、突出部10dと第2導電板10bとの間の距離(ギャップ)が、0~2.48mmの範囲でギャップを変更した場合の放射効率を示している。図19に示すように、ギャップがない場合(0mmの場合)と、それ以外の場合とで、放射効率は異なり、ギャップがない構成の場合、ギャップがある構成に比して、放射効率が大きく劣ることが理解できる。より具体的には、ギャップが0mm以外の場合であれば、いずれのギャップであっても、放射効率は90%付近を示した。このことから、アンテナ1fにおいては、第1導電板10aからの突出部と、第2導電板10bとの間には、ギャップを設けた方がよいことになる。
 図20は、図14(f)に示すアンテナの突出部と第2導電板との間のギャップを変更した場合のアンテナのアンテナパターン(指向性)を示す図である。図20においては、ギャップを、0.02mm、0.13mm、0.2mm、0.6mmとした場合のアンテナパターンの例を示している。図20の左側は、アンテナ1fを天面側から見た場合であってアンテナ1fの長尺方向を図面左右方向とした場合のアンテナパターンであり、図20の右側は、アンテナ1fを端部、即ち、フィーダー11の方から見た場合のアンテナパターンを示している。即ち、図20の左側は、Φ=0°としたときのYZ平面上のアンテナパターンを示している。また、図20の右側は、Φ=90°としたときのXZ平面上のアンテナパターンを示している。
 図20に示すように、ギャップを0.13mmとした場合が最も円に近いアンテナパターンを形成することなり、次いで、ギャップを0.02mm、0.6mm、0.2mmの順に、アンテナパターンが小さく、楕円に近い形状となることがシミュレーションによりわかった。前述の通り、本実施形態に係るアンテナは、ワイヤレス給電における受電アンテナとして用いられ、どこに設置されるか製作段階ではわからないことから、アンテナパターンは、なるべく広範囲の無指向性のアンテナパターンを形成することが望ましい。
 そうすると、図20に示されるように、(i)アンテナパターンが最も真円に近いこと、(ii)放射効率が最もよかったギャップが2.48mmの場合に比して、ギャップをより狭くした場合でもの放射効率が大きく劣るものではないこと、(iii)放射効率が最もよかったギャップが0.6mmの場合のアンテナパターンが、ギャップがより狭い0.13mmや0.02mmの場合のアンテナパターンよりも大きく劣ること(アンテナパターンが楕円になっていること)、を考慮すると、以上、図19、図20から、アンテナ1fの場合、突出部と第2導電板10bとの間にはギャップを設けた方がよく、そのギャップの距離はアンテナ1fが形成するアンテナパターンが無指向性に近くなるように、なるべく短い方がよいといえる。
 図21は、アンテナを球状に構成した場合の構成例を示す図である。より、具体的には、図21に示すアンテナは、図14(f)に示すアンテナ1fを曲面状(図示では球状)に構成した場合の例を示している。図21に示すように、アンテナ1gは、スロットが設けられた第1導電板10aと、スロットが設けられた第2導電板10bとを、内部を切り欠いた枠状の導電性部材10cにより一方の端部を接続し、フィーダー11により他方の端部を接続してなる。第1導電板10a、第2導電板10b、導電性部材10cは、図示するように、全体で球状に湾曲させている。また、第1導電板10aの中程から、第2導電板10bに向けて突出する板状の突出部を設けており、この突出部は図示の通り、第2導電板10bには接触しない。
 図22は、図21に示すアンテナの通信周波数に応じた放射効率を示すグラフである。
 図22に示されるように、図21に示す形状のアンテナ1gは、920メガヘルツ帯において、0.95751033と、高い放射効率を示しており、受電アンテナとして十分な性能を示すことが理解できる。
 図23は、図21に示すアンテナのアンテナパターン(指向性)を示す図である。図23の左図は、アンテナ1gを天面方向、即ち、図21に示す矢印21Aの方から見た場合のアンテナパターンを示す図であり、図23の中央図は、アンテナ1gを側面方向、即ち、図21に示す矢印21Bの方から見た場合のアンテナパターンを示す図であり、図23の右図は、アンテナ1gを正面方向、即ち、図21に示す矢印21Cの方から見た場合のアンテナパターンを示す図である。換言すると、図23の左側は、Φ=0°としたときのXY平面上のアンテナパターンを示しており、図23の中央は、θ=90°としたときのXZ平面上のアンテナパターンを示しており、また、図23の右側は、Φ=90°としたときのYZ平面上のアンテナパターンを示している。
 図23に示されるように、アンテナ1gのアンテナパターンは、図23の左図及び右図では多少楕円状になっているもののほぼ真円に近い形状をしており、中央図は、ほぼ真円に等しい形状をしていることが理解でき、無指向性のアンテナとして、ほぼ理想的な形状のアンテナパターンを有していることが理解できる。
 従って、アンテナ1fを、図21に示すように湾曲させて構成したアンテナ1gも、受電アンテナとして使用できることがわかった。
 図24は、アンテナを柱状(環状)に構成した場合の構成例を示す図である。より、具体的には、図21に示すアンテナは、図14(f)に示すアンテナ1fを柱状に構成した場合の例を示している。図24に示すように、アンテナ1hは、アンテナ1fを長手方向に湾曲させて柱状に構成した例を示しており、スロットが設けられ、長尺方向に湾曲させた長尺板状の第1導電板10aと、スロットが設けられ長尺方向に湾曲させた長尺板状の第2導電板10bと、が、それぞれ一方の端部で内部を切り欠いた枠状で湾曲させた導電性部材10cにより接続され、他端でフィーダー11により接続された構成を成す。
 図25は、図24に示すアンテナ1hの通信周波数に応じた放射効率を示すグラフである。図25に示されるように、図24に示す形状のアンテナ1hは、920メガヘルツ帯において、0.95761551と高い放射効率を示しており、受電アンテナとして十分に高い性能を示すことが理解できる。
 図26は、図24に示すアンテナ1hのアンテナパターン(指向性)を示す図である。図26の左図は、アンテナ1hを矢印24Aの方から見た場合のアンテナパターンを示しており、図26の中央図は、アンテナ1hを矢印24Bの方から見た場合のアンテナパターンを示しており、図26の右図は、アンテナ1hを矢印24Cの方から見た場合のアンテナパターンを示している。換言すると、図26の左側は、Φ=90°としたときのYZ平面上のアンテナパターンを示しており、図26の中央は、Φ=0°としたときのXY平面上のアンテナパターンを示しており、また、図26の右側は、θ=0°としたときのXZ平面上のアンテナパターンを示している。図26に示されるように、矢印24A及び24Bの方から見た場合のアンテナパターンは楕円状になっているものの、歪みは大きくなく、また、矢印24Cの方から見た場合のアンテナパターンはほぼ円形と言えるので、アンテナ1hは、十分に無指向性の受電アンテナとしての使用に耐える受電アンテナであるといえる。
 図21~図26に示したように、アンテナ1fを球状あるいは柱状に構成した場合には、アンテナ1fを図14(f)に示すように箱状に構成した場合と比してもワイヤレス給電における受電アンテナとして一定の適性を有することが理解できる。このような形状のアンテナ1fとしては、一例として、人感センサに接続して、例えば柱状のペン立てに取り付けるようにして自然な形で、アンテナ1fを搭載したIoT機器を、人に意識させない態様で設置することができる。このIoT機器は、アンテナ1Fが受電した電力を用いて動作してセンシングを行って、センシングにより得られたデータを送信することとしてよい。
 図27は、導電板の一方に受電回路を設けた場合のアンテナの構成例を示す図である。
 図27に示すように構成することで、アンテナ1を構成しやすく、かつ、アンテナ1の剛性を、図1や図11等に示す場合よりも向上させることができる。図28、図29を用いて図27に示すアンテナの性能に説明する。
 図28は、図27に示すアンテナの通信周波数に応じた放射効率を示すグラフである。図28に示されるように、図28に示すアンテナの放射効率は、第1導電板10aと受電、蓄電回路、センサ、蓄電装置、マイクロコントローラを含むPCB(Printed Circuit Board)と併せた薄さに応じたアンテナの放射効率を示している。具体的には、第1導電板10aとPCBとを合わせた厚みを0.3mmとした場合、第1導電板10aとPCBとを合わせた厚みを1mmとした場合、そして、第1導電板10aとPCBとを接着して併せて厚みを0.3mmとした場合の3通りでシミュレーションを行ったところ、図28に示す放射効率を示すグラフが得られた。このグラフによれば、920メガヘルツ帯における各アンテナの放射効率は、第1導電板10aとPCBとを接着して併せて厚みを0.3mmとした場合のアンテナが0.79228273であり、第1導電板10aとPCBとを合わせた厚みを1mmとした場合のアンテナが0.62782387であり、第1導電板10aとPCBとを接着せずに厚みを0.3mmとした場合のアンテナが0.59796367であり、この順に高かったことが理解できる。
 図28に示す放射効率からすると、アンテナの第1導電板10aとPCBとは接着した方がよく、厚みは薄い方がよいと推察される。
 図29は、図27に示すアンテナのアンテナパターン(指向性)を示す図である。図29に示すアンテナパターンは、図27に示すアンテナを天面から見たときのアンテナパターンを示しており、図示するようにいずれの場合も楕円形状をしており、大きな差異はないと言える。
 したがって、図28、図29を総合すると、アンテナの第1導電板10aとPCBとは接着した方がよく、厚みは薄い方がよいと推察される。
 なお、図示はしていないが前述したように、本実施形態に係るアンテナ1(1A、1a~1h)はワイヤレス給電における受電アンテナとして構成されてよく、コンデンサ等を備えて送信機から送信された電力を受電して蓄積し、センサ等を動作させる電力として供給するIoT機器として構成されてよい。なお、アンテナ1で受電した電力は、直接センサ等に供給されてよく、センシングにより得られたセンシングデータは別途通信回路からアンテナ1により受電した電力を用いて、外部のサーバ装置等に送信されてよい。このとき、アンテナ1は、必要に応じて通信可能であれば、データを送受信する通信アンテナとして共用されてもよい。
 図30は、本実施形態に係るアンテナ1をケーシングして、IoT機器として形成した例を示す模式図である。図30(a)は、IoT機器の外観図であり、図30(b)は、IoT機器の内部透視図である。また、図31は、図30(a)に示したIoT機器の分解斜視図である。
 図30(a)に示すように、一例としてIoT機器は、箱状の筐体3000として提供されてよい。図30(b)に示すように、筐体3000内には、本実施形態に係るアンテナの一例としてアンテナ1fと、アンテナ1f上に設けられて、アンテナ1fに接続されたPCB3001を内蔵した例を示している。なお、筐体3000は、内部にアンテナ1とPCB3001とを内蔵した態様であれば、箱状に限定するものではなく、例えば、柱状であってもよいし、錐状であってもよいし、球状であってもよい。
 図31は、筐体3000を分解した分解斜視図である。図31に示すように、アンテナ1f上には、PCB3001が設けられて接続される。PCB3001には図示していないが、IoT機器として実行するセンシングに対応するセンサや、受電回路、蓄電回路、蓄電装置、マイクロコントローラ等のIoT機器として実現すべき機能を実現する各種回路が搭載される。そして、PCB3001を搭載したアンテナ1fを、上部筐体3100と、下部筐体3101とで、挟み込んで内蔵することで、IoT機器を形成する。このように、本実施形態に係るアンテナ1は、IoT機器の一部として提供されてもよい。IoT機器として提供する場合には、IoT機器のサイズに応じた最も適切なサイズかつ受電性能の高いアンテナ1を選定し、搭載することで、所望の機能を実現しつつ、送電機からの電力を受電できる限り、動作し続けることができるIoT機器を提供することができる。このIoT機器の場合には、IoT機器を動作させるために必要となる大型のバッテリーを搭載する必要がないため、そのサイズを相対的に小型にすることができるとともに大型のバッテリーを搭載することによって伴うコスト増を抑制することができる。なお、図31においては、アンテナ1fに合わせて、PCBにもスロットを入れた態様を示しているが、PCBにスロットは設けなくともよい。
 また、アンテナ1は、可変構造をとってもよい。例えば、導電性部材10cとフィーダー11とを伸縮性の部材(例えば、スライド機構等により伸縮可能な部材)により長さを変える構造によって、アンテナ長を変えられるように構成されてもよい。
<まとめ>
 本発明に係る受電アンテナは、一定以上の距離(例えば、1mであるが、1mに限定するものではなく、1m以上であってもよい)から離れた送電機から送電された電力を効率よく受電できる。また、本発明に係る受電アンテナは、一般的なワイヤレス給電によく用いられる平面ループアンテナよりも、平面面積を小さくすることができ、センサ装置を備えたIoT機器等に用いやすい受電アンテナとして提供することができる。また、本実施形態に係るアンテナは、様々なサイズに変更したとしても、一定以上の放射効率を得ることができるので、様々なサイズの機器に内蔵して用いる場合に、その機器に応じた寸法としつつも、一定以上の受電性能を有するアンテナとして提供することができる。また、本実施形態に係るアンテナは、全方位に渡って指向性がほぼ0dbiとなる放射パターンを有するアンテナであり、当該アンテナを搭載した機器は、電力を送電する送電機から所定の距離内で、間に無線送電を妨害する物体がなければ、どこに配置しても受電でき、作動することができる。
1、1A、1a-1h アンテナ
10a 第1導電板
10b 第2導電板
10c 導電性部材
10d 突出部
11 フィーダー

Claims (10)

  1.  長方体状の第1の導電板と、
     前記第1の導電板に対向する第2の導電板と、
     前記第1の導電板の第1端部と、前記第1端部に対向する前記第2の導電板の第2端部とを接続するフィーダーと、
     前記第1端部の反対側の第1他端部と、前記第2端部の反対側の第2他端部とを接続する導電性部材と、
     を備える無線給電に用いられる受電アンテナ。
  2.  前記導電性部材は、前記第1の導電板の第1他端部と、前記第2の導電板の第2他端部と、を接続する板状の部材である
     ことを特徴とする請求項1に記載の受電アンテナ。
  3.  前記第1の導電板と、前記第2の導電板と、板状の前記導電性部材と、は一体成型されている
     ことを特徴とする請求項2に記載の受電アンテナ。
  4.  前記第1の導電板と、前記第2の導電板と、板状の前記導電性部材とは、1枚の導電板を折り曲げた状態で構成されている
     ことを特徴とする請求項2に記載の受電アンテナ。
  5.  前記1枚の導電板を、端部から所定距離内を切り欠いた状態で構成されている
     ことを特徴とする請求項4に記載の受電アンテナ。
  6.  前記第1の導電板は、長さ方向において中央部が段状に、前記第2の導電板に向けて突出しているとともに、
     前記第2の導電板は、長さ方向において中央部が段状に、前記第1の導電板に向けて突出している
     ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の受電アンテナ。
  7.  板状の前記導電板は、端部から所定距離内を切り欠いた状態で構成されている
     ことを特徴とする請求項4に記載の受電アンテナ。
  8.  前記第1の導電板と前記第2の導電板には、スロットが設けられている
     ことを特徴とする請求項7に記載の受電アンテナ。
  9.  前記第1の導電板の中央近傍の幅方向の端部から、前記第2の導電板に向けて、前記第1の導電板の一部が突出した突出部を備える
     ことを特徴とする請求項8に記載の受電アンテナ。
  10.  前記突出部の先端と、前記第2の導電板との間にはギャップが設けられている
     ことを特徴とする請求項9に記載の受電アンテナ。
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