JP2007282079A - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 広帯域にわたり良好に動作するアンテナ装置とする。
【解決手段】 アンテナ装置1は、平板状のアース板10上に設けられ、アース板10に一端が接続されているショート板11aと、ショート板11aの他端からほぼ直交してアース板10にほぼ平行に延伸する給電素子11bとからなる給電部11と、給電部11上に所定間隙を介してほぼ平行に配置された給電部11の全面を覆う平板状の放射素子13とを備えている。給電部11における給電素子11bの所定位置に同軸ケーブル12から給電されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、指向性を有する広帯域な利得特性を示す低姿勢なアンテナ装置に関するものである
従来、放射効率を向上させるための導波用電極を備える携帯無線機のアンテナが知られている。このアンテナの構成を示す一部断面図を図20に示す。図20に示す携帯無線機の一部断面図において、111は携帯無線機の筐体であり、たとえば合成樹脂で作られている。筐体111内には高周波回路が配設されたプリント基板102が収納されており、プリント基板102の一方の面には、箱形の誘電体基板103が被せられている。誘電体基板103の内面ほぼ全面に亘ってシールド板とされる接地電極105が設けられており、接地電極105はプリント基板102に配設された接地回路に電気的に接続されて、高周波回路の周囲を電気的に遮蔽している。誘電体基板103の外面にはマイクロストリップ線路からなる放射器106が設けられており、放射器106は誘電体基板103および接地電極105を貫通する導線107によってプリント基板102の面上にあるアンテナ接続端に接続されている。この構造によって誘電体基板103,接地電極105,放射器106がマイクロストリップアンテナを構成している。108は放射器106と対向させて筐体111の内面に設けた導波用電極である。この導波用電極108は、放射器106に対して導波器として機能し、マイクロストリップアンテナの放射効率を向上させる。
以上のように構成されたアンテナにおいて、導波用電極108はマイクロストリップアンテナの放射効率を向上させるばかりでなく、周波数帯域を拡張する効果も備えている。たとえば導波用電極108の大きさと放射器106の大きさを変える等の手段で、導波用電極108と放射器106の共振波長をわずかに変え、放射器106を使用周波数帯域の短波長域に共振させ、導波用電極108を使用周波数帯域の長波長域に共振させれば、使用周波数帯域の全域に亘って比較的均一な放射効率が得られる。すなわち導波用電極108がない場合にくらべて、使用周波数範囲を拡張できる。
実開平4−103006号公報
図20に示す従来のアンテナでは、マイクロストリップ線路からなる放射器と、この放射器の前面に設けられた導波器との作用により放射効率や使用周波数範囲を拡張することができる。しかしながら、従来のアンテナにおいては、導波用電極108と放射器106の共振波長をわずかに変えることしかできず、拡張される使用周波数範囲も限られた周波数範囲となり広帯域にわたり良好に動作するアンテナとすることができないという問題点があった。また、従来のアンテナは指向特性が固定されており指向特性を可変することができないという問題点もあった。
そこで、本発明は広帯域にわたり良好に動作するアンテナ装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のアンテナ装置は、アース板に一端が接続されているショート板と、ショート板の他端からアース板にほぼ平行に延伸する給電素子とからなる給電部と、給電部上に所定間隙を介してほぼ平行に配置された給電部の全面を覆う平板状の放射素子とを備え、使用周波数帯域の低域の周波数f1の波長をλ1、高域の周波数f2の波長をλ2とした際に、給電素子の長さがλ1/4をほぼ中心とする所定範囲の低域の周波数に応じて定められる長さとされ、給電素子において給電される位置がλ2/10をほぼ中心とする所定範囲の高域の周波数の波長に応じて定められる距離とされ、放射素子の長辺の長さがλ2/2をほぼ中心とする所定範囲の高域の周波数の波長に応じて定められる長さとされていると共に、アース板が放射素子以上の大きさとされていることを最も主要な特徴としている。
本発明のアンテナ装置は、アース板に一端が接続されているショート板と、ショート板の他端からアース板にほぼ平行に延伸する給電素子とからなる給電部と、給電部上に所定間隙を介してほぼ平行に配置された給電部の全面を覆う平板状の放射素子とを備え、使用周波数帯域の低域の周波数f1の波長をλ1、高域の周波数f2の波長をλ2とした際に、給電素子の長さがλ1/4をほぼ中心とする所定範囲の低域の周波数に応じて定められる長さとされ、給電素子において給電される位置がλ2/10をほぼ中心とする所定範囲の高域の周波数の波長に応じて定められる距離とされ、放射素子の長辺の長さがλ2/2をほぼ中心とする所定範囲の高域の周波数の波長に応じて定められる長さとされていると共に、アース板が放射素子以上の大きさとされていることから、広帯域にわたり良好に動作するアンテナ装置とすることができ地上デジタル放送用のアンテナとして好適なアンテナ装置とすることができる。
本発明の第1実施例のアンテナ装置の構成を図1および図2に示す。ただし、図1は本発明のアンテナ装置の構成を示す斜視図であり、図2は本発明の第1実施例のアンテナ装置の構成を示す側面図である。
これらの図に示す第1実施例のアンテナ装置1は、横に長い矩形の平板状とされた金属板からなるアース板10と、アース板10上に設けられている金属板をL字状に折曲することにより形成されている給電部11と、給電部11上に所定の間隙を介して配置されている横に長い矩形の平板状とされた金属板からなる放射素子13とから構成されている。L字状の給電部11は、一端がアース板10に電気的に接続されており、アース板10に対してほぼ垂直に立設されているショート板11aと、このショート板11aの他端からほぼ直交して折曲されており、アース板10にほぼ平行に延伸している細長い給電素子11bとから構成されている。給電素子11bの他端は開放されており、給電素子11bの所定位置に同軸ケーブル12により給電されている。この場合、同軸ケーブル12の外部導体はアース板10に電気的に接続され、同軸ケーブル12の中心導体が給電素子11bに電気的に接続される。
アース板10、給電部11および放射素子13は厚さ約0.5mmの銅板等の金属板を用いて形成されており、例えば、比誘電率がほぼ1である発泡スチロールによりアース板10、給電部11および放射素子13が図示するように固定されている。また、アース板10、給電部11および放射素子13を絶縁基板上に金属を蒸着あるいは金属箔を被着することにより形成するようにしても良い。さらに、アース板10、給電部11および放射素子13を樹脂などの絶縁性の支持台により固定したり、固定に際して挟持やねじで固着するようにしてもよい。放射素子13の一方の短辺はショート板11aの配置位置にほぼ合わせて配置しているが、ショート板11aからはみ出るように設置してもよい。ただし、ショート板11aからはみ出た放射素子13の長辺の寸法は設計寸法には入れない。また、給電素子11bの配置位置は放射素子13に覆われた位置に配置するが、放射素子13により覆われていれば配置面内において移動させても良い。さらに、給電素子11bへの給電のために同軸ケーブル12を使用したが、これ以外にアース板10をプリント基板で構成してプリント基板上に形成したマイクロストリップラインやコプレナーラインで給電を行うようにしてもよい。
本発明の第1実施例のアンテナ装置1の構成を示す斜視図とされた分解組立図を図3に示す。図3に示すように、矩形のアース板10上にショート板11aと給電素子11bとから構成されている給電部11が配置され、ショート板11aの一端がアース板10に電気的・機械的に接続される。給電素子11bの所定位置に同軸ケーブル12により給電する。そして、矩形の放射素子13を矢印で示すように給電部11上に所定の間隙を介して配置することにより、アンテナ装置1を組み立てることができる。
本発明の第1実施例にかかるアンテナ装置1は、低域の周波数f1から高域の周波数f2にわたる周波数帯域が使用周波数帯域とされ、周波数f1の波長をλ1、周波数f2の波長をλ2とした際に、給電素子の長さがλ1/4をほぼ中心とする所定範囲の低域の周波数に応じて定められる長さとされ、ショート板から給電素子において給電される所定位置までの距離がλ2/10をほぼ中心とする所定範囲の高域の周波数の波長に応じて定められる距離とされ、放射素子の長辺の長さがλ2/2をほぼ中心とする所定範囲の高域の周波数の波長に応じて定められる長さとされていると共に、アース板が放射素子以上の大きさとされていることを特徴としている。この構成により、本発明の第1実施例にかかるアンテナ装置1は、周波数f1ないし周波数f2の広帯域とされる使用周波数帯域にわたり良好な電気的特性を示すようになる。なお、本発明の第1実施例にかかるアンテナ装置1は、図1,図2に示す放射素子13に対して垂直とされるZ方向に水平偏波が放射されるようになる。
図3を参照して本発明の第1実施例にかかるアンテナ装置1の物理寸法の一例を以下に記述する。この場合、アンテナ装置1は地上デジタル放送用のアンテナとされ、使用周波数帯域を、実際にチャンネルが割り当てられている内の500MHz〜650MHzとする。このような広帯域にわたり良好な電気的特性を得るために、アース板10の長辺の長さL1は約290mm、短辺の長さW1は約100mmとされ、ショート板11aの高さh1と幅は約10mm、給電素子11bの長辺の長さL2は約140mmとされ、短辺の長さW2は約10mmとされる。また、同軸ケーブル12の中心導体が給電素子11bへ接続されるショート板11aからの距離aは約48mmとされ、放射素子13の長辺の長さL3は約230mm、短辺の長さW3は50mmとされる。さらに、給電素子11bと放射素子13との間隙h2は約10mmとされる。これにより、アンテナ装置1のアンテナ高は約20mmとなり、アンテナ高は使用周波数帯域における低域の周波数500MHzの約0.03波長に相当する低姿勢のアンテナ装置とすることができる。
上述した寸法とした場合のアンテナ装置1は放射素子13に対して垂直とされるZ方向に水平偏波が放射され、そのZ−Y平面の周波数に応じた放射パターンを図4ないし図7に示す。ただし、各放射パターンにおいては最大値を0dBに正規化して示している。
図4は、周波数が500MHzの場合のZ−Y平面の放射パターンであり、+Z軸方向に最大利得を持ち、半値角が約70度、F/B(前方/後方)比が約20dBの良好な放射パターンが得られている。図5は、周波数が560MHzの場合のZ−Y平面の放射パターンであり、+Z軸方向に最大利得を持ち、半値角が約70度、F/B比が約14dBの放射パターンが得られている。図6は、周波数が620MHzの場合のZ−Y平面の放射パターンであり、+Z軸方向に最大利得を持ち、半値角が約60度、F/B比が約10dBの放射パターンが得られている。図7は、周波数が650MHzの場合のZ−Y平面の放射パターンであり、+Z軸方向に最大利得を持ち、半値角が約60度、F/B比が約8dBの放射パターンが得られている。このように、使用周波数帯域にわたり少なくとも60度の大きい半値角を得ることができるようになる。
次に、上述した寸法とした場合のアンテナ装置1におけるZ軸方向の利得の周波数特性を図8に示す。
図8を参照すると、本発明にかかるアンテナ装置1は、500MHzから650MHzの比帯域が約26%もの広範囲な周波数帯域において約1.3dBないし約3.0dBの利得が得られている。また、本発明にかかるアンテナ装置1において、0dB以上の利得を得ることができる周波数帯域は約470MHzないし約680MHzとなり、その比帯域は約36.5%もの広範囲な周波数帯域が得られている。
次に、本発明にかかるアンテナ装置1の放射素子13の作用を説明するために、図1ないし図3に示すアンテナ装置1において、放射素子13を取り去った図11に示す構成のアンテナ装置におけるZ軸方向の利得の周波数特性を本発明にかかるアンテナ装置1と対比して図9に示す。なお、図11に示す構成のアンテナにおいて各部の寸法は上述したアンテナ装置1と同じ寸法とされている。
図9を参照すると本発明にかかるアンテナ装置1から放射素子13を取り去った、アース板10とショート板11aおよび給電素子11bのみからなるアンテナでの利得の周波数特性では、本発明にかかるアンテナ装置1と比較して約7dB以上利得が低くなっている。このことから、給電素子11bは放射素子としての機能はほとんど無く、主に放射素子13へ給電する役割を担っていることがわかる。
次に、低姿勢アンテナの代表例である従来の逆F型アンテナにおけるZ軸方向の利得の周波数特性を本発明にかかるアンテナ装置1と対比する。対比する逆F型アンテナの構成の一例を図12に示す。図12に示す逆F型アンテナ200は、矩形の平板状のアース板210と、一端がアース板210に接続されており、アース板210に対してほぼ垂直に立設されているショート板211aと、このショート板211aの他端からほぼ直交して折曲されており、アース板210にほぼ平行に延伸している矩形の平板状の放射素子213とから構成されている。放射素子213において、ショート板211aからの距離b1の位置に同軸ケーブル212により給電されている。この場合、同軸ケーブル212の外部導体はアース板210に電気的に接続され、同軸ケーブル212の中心導体が放射素子213に接続される。この逆F型アンテナ200において、アース板210および放射素子213の寸法は、本発明にかかるアンテナ装置1のアース板10および放射素子13と同じ寸法とされ、ショート板211aはショート板11aと幅は同じであるが、高さが約20mmとされている。これにより、逆F型アンテナ200における放射素子213のアース板210に対する高さと、本発明にかかるアンテナ装置1における放射素子13のアース板10に対する高さは同じ高さとなる。また、逆F型アンテナ200において距離b1は逆F型アンテナを高利得に最適化された距離とされ、約20mmとされている。
図12に示す逆F型アンテナ200におけるZ軸方向の利得の周波数特性を図10に「従来例1」として示している。図12に示す「従来例1」の周波数特性を参照すると、最大利得は約1.5dB得られているが、0dB以上の利得を持つ周波数帯域はわずか約4%の比帯域とされている。このように、逆F型アンテナを高利得に最適化した場合は、その利得の周波数帯域が狭くなり、その比帯域は数%しか得られないことがわかる。
また、図11に示す逆F型アンテナ200において利得が最も広帯域になるよう最適化した逆F型アンテナ201の構成を図13に示す。図13に示す逆F型アンテナ201では、同軸ケーブル212により給電される放射素子213におけるショート板211aからの距離b2が約60mmとされて利得が最も広帯域になるよう最適化されている構成を除いて、逆F型アンテナ200と同様の構成とされている。この図13に示す逆F型アンテナ201におけるZ軸方向の利得の周波数特性を図10に「従来例2」として示している。図12に示す「従来例2」の周波数特性を参照すると、最大利得は約−3.5dBしか得られておらず、利得の周波数特性はブロードとなっているが−5dB以上とされる比帯域でもわずか約8%しか得られていない。このように、従来の逆F型アンテナにおいては、利得が広帯域になるよう最適化した場合は利得が小さくなり、利得の周波数帯域も本発明にかかるアンテナ装置1の利得の周波数特性にははるかに及ばないことがわかる。
なお、本発明にかかるアンテナ装置1のアンテナ形状は図1ないし図3に示すように平板状の矩形に限定することはなく、球面状や曲線状に構成してもよいが、各素子の幅は長辺を越えない範囲で設定する。さらに、各素子は、使用周波数の波長に比してはるかに小さい寸法の四角形や円形などの形状とされた穴を開けて軽量化を図ってもよいし、側面の辺を切り欠いて周囲長を変化させるようにしてもよい。また、同軸ケーブル12の中心導体と、給電素子11bの給電点の間に、コイルLやコンデンサCなどを利用した整合回路を挿入するようにしてもよい。
次に、本発明にかかるアンテナ装置1において放射素子13の長辺の長さL3をパラメータとした際のZ軸方向の利得の周波数特性を図14に示す。ところで、図8に示すように本発明にかかるアンテナ装置1において最大利得である約3dBは使用周波数帯域の低域とされる周波数500MHzにおいて得られている。そして、ブースタを挿入するアンテナ装置の場合は、アンテナ装置の最大利得は使用周波数帯域内で−2dB程度が得られていればよく、アンテナ利得が足らない場合はブースタにより補えばよい。従って、使用周波数帯域内での利得は、最大利得と最小利得の差が5dB以内であれば充分である。そこで、図14に示す利得の周波数特性では縦軸が利得差とされている。
図14に示すZ軸方向の利得の周波数特性においては、低域の周波数500MHz(f1)から高域の周波数650MHz(f2)にわたる周波数帯域を使用周波数帯域として、周波数f1の波長をλ1、周波数f2の波長をλ2とした際に、放射素子13の長辺の長さL3を約0.43λ2、約0.46λ2、約0.48λ2、約0.50λ2、約0.52λ2、約0.54λ2とした場合が示されている。なお、図8に示すZ軸方向の利得の周波数特性は長さL3が約0.50λ2とされた場合である。図14を参照すると、Z軸方向の利得の周波数特性において利得差が5dBを確保できるのは、放射素子13の長辺の長さL3が約0.43λ2〜約0.54λ2の範囲とされた場合であることがわかる。この場合、アース板10は放射素子13以上の大きさであればよいことから、アース板10は高域の周波数の波長λ2の約0.43λ2以上の大きさであればよいこととなる。
次に、本発明にかかるアンテナ装置1において給電素子11bの長辺の長さL2をパラメータとした際のZ軸方向の利得の周波数特性を図15に示す。上述した理由から、図15に示す利得の周波数特性では縦軸が利得差とされている。
図15に示すZ軸方向の利得の周波数特性においては、前記周波数f1の波長をλ1、前記周波数f2の波長をλ2とした際に、給電素子11bの長辺の長さL2を約0.18λ1、約0.20λ1、約0.23λ1、約0.26λ1、約0.28λ1、約0.30λ1とした場合が示されている。なお、図8に示すZ軸方向の利得の周波数特性は長さL2が約0.23λ1とされた場合である。図15を参照すると、Z軸方向の利得の周波数特性において利得差が5dBを確保できるのは、給電素子11bの長辺の長さL2が約0.13λ1〜約0.26λ1の範囲とされた場合であることがわかる。
次に、本発明にかかるアンテナ装置1においてショート板11aから給電素子11bにおいて給電される位置までの距離aをパラメータとした際のZ軸方向の利得の周波数特性を図16に示す。上述した理由から、図16に示す利得の周波数特性では縦軸が利得差とされている。
図16に示すZ軸方向の利得の周波数特性においては、前記周波数f1の波長をλ1、前記周波数f2の波長をλ2とした際に、ショート板11aから給電素子11bにおいて給電される位置までの距離aを約0.04λ2、約0.06λ2、約0.08λ2、約0.10λ2、約0.13λ2、約0.15λ2、約0.17λ2とした場合が示されている。なお、図8に示すZ軸方向の利得の周波数特性は距離aが約0.10λ2とされた場合である。図16を参照すると、Z軸方向の利得の周波数特性において利得差が5dBを確保できるのは、ショート板11aから給電素子11bにおいて給電される位置までの距離aが約0.04λ2〜約0.17λ2の範囲とされた場合であることがわかる。
以上説明したように、本発明にかかる第1実施例のアンテナ装置1においては、給電素子11bの長さL2を約0.18λ1〜約0.30λ1の範囲とし、ショート板11aから給電素子11bにおいて給電される位置までの距離aを約0.04λ2〜約0.17λ2の範囲とし、放射素子13の長辺の長さL3を約0.43λ2〜約0.54λ2の範囲とすればよい。また、アース板10は放射素子13以上の大きさであればよいので、アース板10の長辺の長さL1を給電素子11bの長さL2以上とすればよい。上記使用周波数帯域では、アース板10から放射素子13までのアンテナ高(h1+h2)は約20mmであり、低域の周波数500MHz(f1)の波長λ1に対してわずか0.03λ1の非常に低姿勢で、広帯域にわたり利得が良好になるアンテナ装置1を実現することができる。
次に、本発明の第2実施例のアンテナ装置2の構成を示す斜視図を図17に示す。
図17に示す第2実施例のアンテナ装置2は、ガラスエポキシ基板等の絶縁性の基板24を備え、基板24の一面にアンテナ装置2が設けられている。すなわち、横に長い矩形の平板状とされた金属板からなるアース板20が基板24にほぼ垂直に立設され、このアース板20上に金属板をL字状に折曲することにより形成されている給電部21が設けられている。さらに、給電部21に所定の間隙を介しほぼ平行に横に長い矩形の平板状とされた金属板からなる放射素子23が、基板24にほぼ垂直に立設されている。L字状の給電部21は、一端がアース板20に電気的に接続されており、アース板20に対してほぼ垂直に立設されているショート板21aと、このショート板21aの他端からほぼ直交して折曲されており、アース板20にほぼ平行に延伸している細長い給電素子21bとから構成されている。給電素子21bの他端は開放されており、給電素子21bの所定位置に基板24の一面に形成されている給電線路22により給電されている。この場合、基板24の裏面において給電線路22に対向してアース導体が形成されており、給電線路22はマイクロストリップ線路とされている。
アース板20、給電部21および放射素子23は厚さ約0.5mmの銅板等の金属板を用いて形成されており、例えば、比誘電率がほぼ1である発泡スチロールによりアース板20、給電部21および放射素子23が図示するように基板24に固定されている。また、アース板20、給電部21および放射素子23を絶縁基板上に金属を蒸着あるいは金属箔を被着することにより形成するようにしても良い。さらに、アース板20、給電部21および放射素子23を基板24に樹脂などの絶縁性の支持台により固定したり、固定に際して挟持やねじで固着するようにしてもよい。
このように、第2実施例のアンテナ装置2は、基板24上にほぼ垂直にアンテナ装置2が配置されるよう構成されていることを除いて、実施例1のアンテナ装置1と同様の構成とされており、本発明の第2実施例にかかるアンテナ装置2は、図17に示す基板24に対して水平とされるX方向に水平偏波が放射されるようになる。また、第2実施例のアンテナ装置2において、放射素子23の長辺を大地に対して垂直に設置すると共に、その短辺を大地に対して水平に設置することで垂直偏波をX方向に放射することも可能である。
第2実施例のアンテナ装置2の寸法は第1実施例のアンテナ装置1と同様とされており、低域の周波数f1から高域の周波数f2にわたる周波数帯域を使用周波数帯域とした際に、周波数f1の波長をλ1、周波数f2の波長をλ2とすると、給電素子21bの長さが約0.18λ1〜約0.30λ1とされ、ショート板21aから給電素子21bにおいて給電される位置までの距離が約0.04λ2ないし約0.17λ2とされ、放射素子23の長辺の長さが約0.43λ2〜約0.54λ2とされている。このように、第2実施例のアンテナ装置2も、給電素子の長さがλ1/4をほぼ中心とする所定範囲の低域の周波数に応じて定められる長さとされ、ショート板から給電素子において給電される所定位置までの距離がλ2/10をほぼ中心とする所定範囲の高域の周波数の波長に応じて定められる距離とされ、放射素子の長辺の長さがλ2/2をほぼ中心とする所定範囲の高域の周波数の波長に応じて定められる長さとされていると共に、アース板が放射素子以上の大きさとされていることを特徴としている。この構成により、本発明の第2実施例にかかるアンテナ装置2は、上記した第1実施例のアンテナ装置1と同様の放射パターンおよび利得の周波数特性を示し、周波数f1ないし周波数f2の広帯域とされる使用周波数帯域にわたり良好な電気的特性を示すようになる。
次に、第2実施例のアンテナ装置2を利用した指向特性を切り替えることができる本発明の第3実施例のアンテナ装置3の構成を示す平面図を図18に示す。
第3実施例のアンテナ装置3は、互いに直交するように配置された第1アンテナ3−1ないし第4アンテナ3−4の4つのアンテナを備えている。第1アンテナ3−1ないし第4アンテナ3−4の構成は、第2実施例のアンテナ装置2と同様の構成とされている。アンテナ装置3は、矩形のガラスエポキシ基板等の基板34をそなえ、この基板34の一面にほぼ直交して立設された矩形の筒状のアース板30が設けられている。この立設された矩形の筒状のアース板30の4面とされた各壁面をアース基板とする第1アンテナ3−1ないし第4アンテナ3−4が設けられている。
すなわち、アース板30の第1の壁面の外側に金属板をL字状に折曲することにより形成されている給電部31−1が設けられている。さらに、給電部31−1に所定の間隙を介しほぼ平行に横に長い矩形の平板状とされた金属板からなる放射素子33−1が、基板34にほぼ垂直に立設されている。L字状の給電部31−1は、一端がアース板30の第1の壁面の外面に電気的に接続されており、第1の壁面の外面に対してほぼ垂直に立設されているショート板31a−1と、このショート板31a−1の他端からほぼ直交して折曲されており、アース板30の第1の壁面の外面とほぼ平行に延伸している細長い給電素子31b−1とから構成されている。給電素子31b−1の他端は開放されており、給電素子31b−1の所定位置に基板34の一面に形成されている給電線路32−1により給電されている。この場合、基板34の裏面において矩形の筒状のアース板30の占有面積とほぼ同じ面積とされた破線で示す矩形のアース導体36が形成されており、給電線路32−1はマイクロストリップ線路とされている。このように、アース板30の第1の壁面の外側に第1アンテナ装置3−1が設けられている。
また、アース板30の第2の壁面の外側には、第2アンテナ装置3−2が設けられている。第2アンテナ装置3−2は、第1アンテナ装置3−1と同様の構成とされており、アース板30の第2の壁面と、ショート板31a−2と給電素子31b−2とからなるL字状の給電部31−2と、放射素子33−2とから構成されている。給電素子31b−2の所定位置には基板34の一面に形成されているマイクロストリップ線路とされている給電線路32−2により給電されている。さらに、アース板30の第3の壁面の外側には、第3アンテナ装置3−3が設けられている。第3アンテナ装置3−3は、第1アンテナ装置3−1と同様の構成とされており、アース板30の第3の壁面と、ショート板31a−3と給電素子31b−3とからなるL字状の給電部31−3と、放射素子33−3とから構成されている。給電素子31b−3の所定位置には基板34の一面に形成されているマイクロストリップ線路とされている給電線路32−3により給電されている。さらにまた、アース板30の第4の壁面の外側には、第4アンテナ装置3−4が設けられている。第4アンテナ装置3−4は、第1アンテナ装置3−1と同様の構成とされており、アース板30の第4の壁面と、ショート板31a−4と給電素子31b−4とからなるL字状の給電部31−4と、放射素子33−4とから構成されている。給電素子31b−4の所定位置には基板34の一面に形成されているマイクロストリップ線路とされている給電線路32−4により給電されている。
第3実施例のアンテナ装置3における第1アンテナ3−1ないし第4アンテナ3−4の寸法は第2実施例のアンテナ装置2と同様とされており、低域の周波数f1から高域の周波数f2にわたる周波数帯域を使用周波数帯域とした際に、周波数f1の波長をλ1、周波数f2の波長をλ2とすると、給電素子31b−1〜31b−4の長さが約0.18λ1〜約0.30λ1とされ、ショート板31a−1〜31a−4から給電素子31b−1〜31b−4において給電される位置までの距離が約0.04λ2ないし約0.17λ2とされ、放射素子33−1〜33−4の長辺の長さが約0.43λ2〜約0.54λ2とされている。このように、第3実施例のアンテナ装置3における第1アンテナ3−1ないし第4アンテナ3−4も、給電素子の長さがλ1/4をほぼ中心とする所定範囲の低域の周波数に応じて定められる長さとされ、ショート板から給電素子において給電される所定位置までの距離がλ2/10をほぼ中心とする所定範囲の高域の周波数の波長に応じて定められる距離とされ、放射素子の長辺の長さがλ2/2をほぼ中心とする所定範囲の高域の周波数の波長に応じて定められる長さとされていると共に、アース板が放射素子以上の大きさとされていることを特徴としている。この構成により、本発明の第3実施例にかかるアンテナ装置3における第1アンテナ3−1ないし第4アンテナ3−4は、上記した第1実施例のアンテナ装置1と同様の放射パターンおよび利得の周波数特性を示し、周波数f1ないし周波数f2の広帯域とされる使用周波数帯域にわたり良好な電気的特性を示すようになる。
アンテナ装置3において、第1アンテナ3−1ないし第4アンテナ3−4からそれぞれ導出されている給電線路32−1ないし給電線路32−4は、制御部35に導入されている。制御部35は、給電するアンテナを第1アンテナ3−1ないし第4アンテナ3−4の内から選択することにより、アンテナ装置3の指向特性を切り替えるようにしている。アンテナ装置3における第1アンテナ3−1ないし第4アンテナ3−4からは、基板34に対して水平とされる方向に水平偏波が放射される。例えば、制御部35において第1アンテナ3−1が選択されて給電されると、アンテナ装置3の指向特性は図18の紙面において上方向となる。また、制御部35において第2アンテナ3−2が選択されて給電されると、アンテナ装置3の指向特性は図18の紙面において右方向となる。さらに、制御部35において第3アンテナ3−3が選択されて給電されると、アンテナ装置3の指向特性は図18の紙面において下方向となる。また、制御部35において第4アンテナ3−4が選択されて給電されると、アンテナ装置3の指向特性は図18の紙面において左方向となる。
このように、本発明の第3実施例のアンテナ装置3においては、使用周波数帯域において半値角として少なくとも60度を得ることができることから、水平面内のいずれの方向にも指向特性を向けるよう切り替えることができるようになる。制御部35の構成の一例を図19に示す。制御部35は、給電源37に接続された可動接点aと第1アンテナ3−1ないし第4アンテナ3−4がそれぞれ接続されている固定接点b,c,d,eとを有するスイッチから構成されている。ここで、可動接点aを固定接点bに切り替えると、給電源37から第1アンテナ3−1に給電されるようになる。同様にして可動接点aを固定接点c,d,eに切り替えることにより、第3実施例のアンテナ装置3は電波が到来する方向に合わせて制御部35により第1アンテナ3−1ないし第4アンテナ3−4のいずれかを選択することで、最適な指向性をもつアンテナ装置3として動作するようになる。この場合、コイルLやコンデンサCなどの整合回路でインピーダンス調整を行ったり、位相器や合成器を用いて細かな指向性制御を行ってもよい。
なお、アンテナ装置3において、給電線路32−1ないし給電線路32−4をコプレナーラインとしても良い。また、図18に示す第3実施例のアンテナ装置3ではアース板30の断面形状は矩形とされているが、多角形として、多角形の各壁部の外側にそれぞれ単位とされる複数のアンテナを設けるようにして、制御部35によりいずれかのアンテナを選択するようにしてもよい。
以上説明した本発明にかかるアンテナ装置の実施例においては、地上デジタル放送用のアンテナ装置として説明したがこれに限るものではなく、使用周波数帯域が広帯域とされるアンテナ装置に適用することができる。
本発明の第1実施例のアンテナ装置の構成を示す斜視図である。 本発明の第1実施例のアンテナ装置の構成を示す側面図である。 本発明の第1実施例のアンテナ装置の構成を示す分解組立図である。 本発明の第1実施例のアンテナ装置における周波数が500MHzの場合のZ−Y平面の放射パターンを示す図である。 本発明の第1実施例のアンテナ装置における周波数が560MHzの場合のZ−Y平面の放射パターンを示す図である。 本発明の第1実施例のアンテナ装置における周波数が620MHzの場合のZ−Y平面の放射パターンを示す図である。 本発明の第1実施例のアンテナ装置における周波数が650MHzの場合のZ−Y平面の放射パターンを示す図である。 本発明の第1実施例のアンテナ装置におけるZ軸方向の利得の周波数特性を示す図である。 本発明の第1実施例のアンテナ装置において放射素子の作用を説明するためのZ軸方向の利得の周波数特性を示す図である。 本発明の第1実施例のアンテナ装置と従来の逆F型アンテナとを対比してZ軸方向の利得の周波数特性を示す図である。 本発明の第1実施例のアンテナ装置において放射素子の作用を説明するために放射素子を取り去ったアンテナの構成を示す図である。 従来の逆F型アンテナの高利得に最適化された構成を示す図である。 従来の逆F型アンテナの広帯域に最適化された構成を示す図である。 本発明の第1実施例のアンテナ装置において放射素子の長辺の長さをパラメータとした際のZ軸方向の利得の周波数特性を示す図である。 本発明の第1実施例のアンテナ装置において給電素子の長辺の長さをパラメータとした際のZ軸方向の利得の周波数特性を示す図である。 本発明の第1実施例のアンテナ装置においてショート板から給電素子において給電される位置までの距離をパラメータとした際のZ軸方向の利得の周波数特性を示す図である。 本発明の第2実施例のアンテナ装置の構成を示す斜視図である。 本発明の第3実施例のアンテナ装置の構成を示す平面図である。 本発明の第3実施例のアンテナ装置における制御部の構成を示す図である。 従来のアンテナの構成を示す図である。
符号の説明
1 アンテナ装置、2 アンテナ装置、3 アンテナ装置、10 アース板、11 給電部、11a ショート板、11b 給電素子、12 同軸ケーブル、13 放射素子、20 アース板、21 給電部、21a ショート板、21b 給電素子、22 給電線路、23 放射素子、24 基板、30 アース板、31−1〜31−4 給電部、31a−1〜31a−4 ショート板、31b−1〜31b−4 給電素子、32−1〜32−4 給電線路、33−1〜33−4 放射素子、34 基板、35 制御部、36 アース導体、37 給電源、102 プリント基板、103 誘電体基板、105 接地電極、106 放射器、107 導線、108 導波用電極、111 筐体、200 逆F型アンテナ、201 逆F型アンテナ、210 アース板、211a ショート板、212 同軸ケーブル、213 放射素子

Claims (5)

  1. アース板と、
    該アース板上に配置され、該アース板に一端が接続されているショート板と、該ショート板の他端からほぼ直交して前記アース板にほぼ平行に延伸する給電素子とからなる給電部と、
    該給電部における前記給電素子の所定位置に給電する給電手段と、
    前記給電部上に所定間隙を介してほぼ平行に配置された前記給電部の全面を覆う放射素子とを備え、
    低域の周波数f1から高域の周波数f2にわたる周波数帯域が使用周波数帯域とされ、周波数f1の波長をλ1、周波数f2の波長をλ2とした際に、前記給電素子の長さがλ1/4をほぼ中心とする所定範囲の低域の周波数に応じて定められる長さとされ、前記ショート板から前記給電素子において給電される前記所定位置までの距離がλ2/10をほぼ中心とする所定範囲の前記高域の周波数の波長に応じて定められる距離とされ、前記放射素子の長辺の長さがλ2/2をほぼ中心とする所定範囲の前記高域の周波数の波長に応じて定められる長さとされていると共に、前記アース板が前記放射素子以上の大きさとされていることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 平板状の絶縁基板の一面にほぼ直交して立設されたアース板と、
    該アース板に一端が接続されているショート板と、該ショート板の他端からほぼ直交して延伸され、前記アース板にほぼ平行に配置されている給電素子とからなる給電部と、
    前記絶縁基板上に形成されており、前記給電部における前記給電素子の所定位置に給電する給電線路と、
    前記給電素子の全面を覆うように、前記給電素子に所定間隙を介してほぼ平行に配置され、前記絶縁基板上にほぼ直交して立設されている放射素子とを備え、
    低域の周波数f1から高域の周波数f2にわたる周波数帯域が使用周波数帯域とされ、周波数f1の波長をλ1、周波数f2の波長をλ2とした際に、前記給電素子の長さがλ1/4をほぼ中心とする所定範囲の低域の周波数に応じて定められる長さとされ、前記ショート板から前記給電素子において給電される前記所定位置までの距離がλ2/10をほぼ中心とする所定範囲の前記高域の周波数の波長に応じて定められる距離とされ、前記放射素子の長辺の長さがλ2/2をほぼ中心とする所定範囲の前記高域の周波数の波長に応じて定められる長さとされていると共に、前記アース板が前記放射素子以上の大きさとされていることを特徴とするアンテナ装置。
  3. 平板状の絶縁基板の一面にほぼ直交して立設された多角形の筒状のアース板と、
    該アース板における多角形の各外面に一端が接続されているショート板と、該ショート板の他端からほぼ直交して延伸され、前記アース板にほぼ平行に配置されている給電素子とからなり、前記アース板における多角形の各外面毎に設けられている複数の給電部と、
    前記各給電素子の所定位置に給電するよう前記絶縁基板上に形成されており、前記アース板における多角形の各外面に対応して設けられている複数の給電線路と、
    前記各給電素子の全面をそれぞれ覆うように、前記各給電素子上に所定間隙を介してほぼ平行に配置され、前記アース板における多角形の各外面毎に前記絶縁基板上にほぼ直交して立設されている複数の放射素子と、
    前記絶縁基板上に設けられ、前記複数の給電線路に選択的に給電する制御部と、
    を備えることを特徴とするアンテナ装置。
  4. 低域の周波数f1から高域の周波数f2にわたる周波数帯域が使用周波数帯域とされ、周波数f1の波長をλ1、周波数f2の波長をλ2とした際に、前記給電素子の長さがλ1/4をほぼ中心とする所定範囲の低域の周波数に応じて定められる長さとされ、前記ショート板から前記給電素子において給電される前記所定位置までの距離がλ2/10をほぼ中心とする所定範囲の前記高域の周波数の波長に応じて定められる距離とされ、前記放射素子の長辺の長さがλ2/2をほぼ中心とする所定範囲の前記高域の周波数の波長に応じて定められる長さとされていると共に、前記アース板が前記放射素子以上の大きさとされていることを特徴とする請求項3に記載のアンテナ装置。
  5. 前記絶縁基板の他面に、少なくとも前記給電線路に対面するアース導体が形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載のアンテナ装置。
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