JPS6233816A - フイブリル化繊維の製造方法 - Google Patents

フイブリル化繊維の製造方法

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JPS6233816A
JPS6233816A JP17187385A JP17187385A JPS6233816A JP S6233816 A JPS6233816 A JP S6233816A JP 17187385 A JP17187385 A JP 17187385A JP 17187385 A JP17187385 A JP 17187385A JP S6233816 A JPS6233816 A JP S6233816A
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polymer
solvent
spinning
pressure
autoclave
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JP17187385A
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Ikuo Ueno
郁雄 上野
Kozo Ito
伊藤 浩三
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、フラッシュ紡糸方法により高度にフィブリル
化されたアイソタクチックポリプロピレン繊維を製造す
る方法に関する。より詳しくは、溶媒に溶解した重合度
アイソタクチックポリプロピレンポリマーから、全体が
3次元の網状構造の、高度にフィブリル化された形態を
持つ、高強度のアイソタクチックポリプロピレン繊維を
製造する方法に関する。
〔従来の技術〕
高温高圧に保たれた重合体の稀薄溶液を減圧領域へ放出
することにより、全ての溶媒を蒸発させ、連続した3次
元網状構造からなるフィブリル化繊維を製造し得ること
がフラッシュ紡糸技術として知られている。該紡糸方法
は、溶媒中ポリマー溶液の圧力変化による相分離現象と
溶媒の瞬間蒸発とが、押出し物全体に多数の気泡を発泡
せしめ、気泡を閉塞している壁を破り、瞬時に押出し物
を冷却することにより、固体重合体を非常に細かい骨格
形で沈澱させる現象とを利用したものである。
前記「3次元網状構造物からなるフィブリル化繊維」は
、フラッシュ力により達成される高速紡糸によりポリマ
ーが長さ方向に延伸された薄いリボン形状を有しており
、巾、長さ及び厚み方向に結合されている不規則な断面
形状を持つ多数の小繊維より構成されている。
このようなフラッシュ紡糸技術によりアイソタクチック
ポリプロピレンのフィブリル化繊維を製造する場合、均
一相を形成する温度及び圧力の条件下のポリマー溶液か
ら生成される繊維の特性(フィブリル化の程度、強度等
)は、フラッシュ力がポリマーに対して行なった仕事量
でほぼ決定される。フラッシュ力を決める要因としては
、ポリマー溶液の温度、圧力、流動性等がある。
良好な形態及び強度を持つフィブリル化フィラメントを
形成し得る好ましいフラッシュ力を得る方法として、米
国特許3467744号、特開昭49−42917号に
、ポリマー溶液を溶媒の臨界温度以上の高温度で紡糸す
る方法、さらに該高温度紡糸においてより大きな流動性
を得るために押出し直前の分子量を温度・濃度に対応し
て調整する方法が開示されている。すなわち、これらの
方法では、溶液の温度を溶媒の臨界温度以上までも高め
ることによって得られる温度効果及び温度を高めること
による又はポリマーの分子量調整による流動性増大(溶
液粘度低下)効果の両方を利用して、良好な繊維特性が
得られるフラッシュ力を確保している。しかしながら、
溶媒中ポリマー溶液の温度を高温度に維持するこれらの
方法では、ポリマーの熱劣化や溶媒の熱分解によって生
成するラジカルにより、ポリマーの劣化が著るしく促進
される。
その結果、生成フィラメントにポリマーの分解程度に応
じた着色が生じ、特にMFR20以上を持つ生成フィラ
メントでは、はっきりと肉眼で確認できるほどの黄変が
観察される。
即ち、特開昭49−42917号では、高濃度溶液にて
フィラメントを紡糸しようとすれば、必然的に高VFR
のポリマーを用いざるを得ず、この為高強度のフィラメ
ントを得ることができない。また、強度を増加させる為
に、低MFRのポリマーを用いると、紡糸粘度が極めて
高くなり、紡糸が難しい。これを避けるため、高温度に
保った紡糸機内でポリマーを滞留させる方法を採用する
と、紡糸温度が高い為着色が発生する。また、滞留時間
制御によるMFRの一定化も、紡糸機内のポリマーの流
れが完全なピストンフローでない為極めて難しい。
さらに、溶媒を臨界温度以上に加熱する前記公知のフラ
ッシュ紡糸法では、溶媒を断熱膨張にて気化させて、ポ
リマー溶液から析出したポリマーの温度を充分に下げる
ことができない。この理由は、ポリマー溶液の温度が高
い為、断熱膨張による気化だけでは、その熱量を完全に
取り除くことができないことによる。そして、この結果
として、結晶化の緩慢なポリプロピレンでは、網状繊維
の繊維間に疑似密着が発生し、不織布を製造する際の網
状繊維の開繊に重大な障害を生ずるという由々しい問題
を起こす。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従って、公知のポリプロピレンフラッシュ紡糸法では、
不織布化に適した網状繊維を事実上製造し得ないという
重大な問題点がある。
本発明者らは、かかる問題点に着目し、高強度で安定し
て紡糸ができ、且つ網状繊維を構成する小繊維間に密着
がなく、更に高度にフィブリル化し、その上好ましい色
調を持つようなアイソタクチックポリプロピレンフィブ
リル化フィラメントを得るべく鋭意研究した結果本発明
をなすに到った。
本発明は、即ち、フィラメント強度が大きく、不織布製
造等に充分応用できる程度に高度にフィブリル化した三
次元網状構造を持つアイソタクチックポリプロピレンフ
ィラメントを製造することのできる方法を提供すること
を目的とする。更にイブリル化したアイソタクチックポ
リプロピレンフィラメントを製造することのできる方法
を提供することを目的とする方法。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の目的は、自然発生圧力以上の圧力下に加熱した
、溶媒中アイソタクチックポリプロピレンの溶液を、低
温低圧域にフラッシュして、網状構造物繊維を形成させ
るポリプロピレンフィラメントの製造方法において、溶
媒中アイソタクチックポリプロピレン溶液を、溶媒の臨
界温度未満の紡糸温度にて、0.75m〜1.5 ms
のノズル径を有する最終ノズルを通過させて、フラッシ
ュ紡糸を行なわしめ、且つ押出し直前の溶液中のポリマ
ーのMFRが15以下であることを特徴とする、フィブ
リル化アイソタクチックポリプロピレン繊維の製造方法
によって達成される。
本発明において、温度が溶媒の臨界温度未満であり、押
出し直前のMFRが15以下である、大きな粘度を持つ
ポリマー溶液は、ノズル径0.75mm〜1.5鶴であ
る、比較的大きな最終紡糸ノズルを通る際に有効な剪断
を与えられ、低温低圧域で大きなフラッシュ力が発現さ
れ、高速紡糸により極めて高度に配向した高フィブリル
化フィラメントを形成せしめる。
本来、溶媒に溶解したポリマー溶液の流動性に影響をお
よぼすポリマー溶液の粘度は、ポリマー濃度、ポリマー
分子量、およびポリマーと溶媒との親和性に関係する。
ポリマーと溶媒とが決められた場合、ポリマー溶液の粘
度は、ポリマーの濃度および分子量と相関を持って増加
するため、ポリマー溶液の粘度は、ポリマーの濃度及び
分子量によって調整することができる。
一般的に、紡糸を行なうポリマー1度は経済的な理由か
ら高濃度であることが有利であり、フィラメントの強度
は分子量に比例して大きくなるが、同時にポリマー溶液
の粘性も増加し、ポリマー溶液の流動性が低下するため
、大きなフラッシュ力を得ることが困難となり、強度、
形態に優れた高品質のフィブリル化フィラメントを得る
紡糸速度を達成することが不可能となる。しかしながら
、本発明の方法を用いれば、高濃度、高分子量の粘度の
大きいポリマー溶液から容易に高品質のフィブリル化フ
ィラメントを製造できるという利点を有する。
即ち、ポリマー溶液の持つ温度、圧力エネルギーと無関
係に、特定の大きさを持つ最終紡糸ノズルを用いること
により、粘度の大きなポリマー溶液から大きなフラッシ
ュ力が得られ、極めて安定して高品質のアイソタクチッ
クポリプロピレンフィブリル化フィラメントを製造する
ことが可能なフラッシュ紡糸法が発見されたのである。
本発明においては、溶液を溶媒の臨界温度未満の紡糸温
度にてフラッシュ紡糸するのであるが、所期の目的を達
成するには、ポリマーの押出し直前のMFRが15以下
、好ましくは0.5〜10の範囲内にあるのが良く、ま
た最終紡糸ノズル径は0.75sn〜1.5鶴の範囲に
あるのが良い。
押出し直前のポリマーのMFRが15より大きい場合に
は、フラッシュ力による高速紡糸により高強度を持つフ
ィラメントを安定して得ることができない。特に、初期
MFRの小さなポリマーが分解によりMFR15を越え
た場合に、フィラメントは好ましくない着色を生じる。
押出し直前のポリマーのMFRには制限はないが、ポリ
プロピレンの場合溶媒への加熱溶解中に起こる熱劣化を
完全に押えることは困難であり、押出し直前のMFRを
0.5以下に保つことは実際上不可能であった。
最終ノズル径が0.75Mより小さい場合は、低MFR
のポリマーより成る高粘性溶液に有効なフラッシュ力を
与えることができず、高速紡糸を達成することができな
い。また、最終ノズル径が1、511より大きい場合は
、ノズルでの剪断により溶液に充分な配向効果を与える
ことができないため、フィラメントの強度を充分に発現
させることが不可能である。
この高品質フィブリル化フィラメントの繊維特性や形態
は極めて均一であり、フィラメントを構成しているすべ
ての小繊維は実質的に巾、長さ、厚みの方向において結
合しており、一方向においてのみ過度な長さでフィブリ
ル化されたり、寸断された小繊維、及び小繊維間での疑
似融着等の存在は認められなかった。
このフィラメントのフィブリル化程度の大きさはガス吸
着法による比表面積の測定で確認することができ、本発
明の方法で得られたフィラメントは10rrf/gと大
きな比表面積を有していた。また、X線回折によって測
定した、紡糸したままのフィラメントの繊維軸方向の結
晶配向(110面)は、配向角度25°以下であり、溶
融紡糸による延伸ヤーンに類似した結晶配向を有してい
た。しかして、この比表面積の測定は、アムコ社製(ソ
ープトマチフク1800)を用いて行なった。また、結
晶配向角度は、理学電気社製X線回折装置(RAD −
γ八)を用いて測定を行なった。
本発明で言う押出し直前のポリマーのMFRは、フラッ
シュ紡糸後の生成フィラメントを^STM法第1233
T号の条件L(温度230℃、荷重2.16 kg )
に従い、東洋精機製メルトインデクサ−で測定した溶融
指数である。
本発明で用いるアイソタクチックポリプロピレンとは、
必ずしも、100%プロピレン単位からなる必要はなく
、少量の(約15%以下)エチレン、ノーブテン、イソ
ブチレン、酢酸ビニル又はメタクリル酸メチル等の単位
を含有していてもよく、乾燥粉末又はペレットの形で供
給される。
本発明の製造方法に有用な溶剤は、昇温下でポリマーの
融点よりも低い沸点を有し、ポリマーの均一な溶液を形
成し、実質的にポリマーに対し非反応性である化合物で
ある。これらの溶剤は、室温で液体あるいはガス状であ
ってもよい。これらの条件に適した溶剤の例としては、
トリクロルフルオルメタン、1,1.2− )ジクロロ
−1,2,2−トリフルオロメタン、塩化メチレン等の
低沸点のハロゲン化炭化水素、ペンタン、ヘキサン、シ
クロヘキサン、ベンゼン、トルエン等の炭化水素、及び
前記溶剤の混合物等があげられるが、取り扱い上の安全
性の面より不燃性のハロゲン化炭化水素がより好ましい
本発明の方法は、バッチ式又は連続式のいずれにおいて
も実施することができる。
以下、本発明のフィブリル化フィラメントの製造方法を
実施するための装置の実施例を示す添付図面を参照して
、本発明を更に説明する。
ここで、第1図は、本発明において繊維の製造用として
使用することのできる例示的装置の模式図である。バッ
チ式では、一般に、撹拌機装置のあるオートクレーブを
用いる。オートクレーブ1は、ポリマー溶液混合攪拌用
の攪拌機2、オートクレーブ内温度検出用測温抵抗体、
3,4ならびにオートクレーブ内圧力検出用ダイヤフラ
ム式圧力計5を備えている。一般的操作においては、オ
ートクレーブ1中にポリマーを添加し、締め付はボルト
12によりオートクレーブ1の一部分をなすM2Sと胴
部14を接続する。次にオートクレーブ内をバルブ6を
通して真空にし、空気を完全に除去した後、パルプ7よ
り溶媒を導入し、密閉する。
オートクレーブ内のポリマーと溶媒は、攪拌機2により
攪拌されながら、オートクレーブ全面に備えられている
鋳込みヒーターにより加熱されることによって、ポリマ
ーを溶媒に溶解させることができる。このポリマーの溶
媒への溶解過程において最も重要なことは、与えられた
ポリマー、溶媒の組み合わせにおいて、ポリマー溶液を
透明で均一な相に維持することのできる温度と圧力条件
の相互関係を保持することである。
この相互関係は、一定温度条件下では、透明な均一相系
と、ポリマー濃厚溶液とポリマー稀薄溶液とから成る不
均一な2液相系とを分ける、2液相境界圧力以上の圧力
を保つことである。このポリマー溶液の2液相境界圧力
すなわち相分離点は、高圧透視ガラスを通し、一定温度
下での圧力変化による曇り点発生圧力を、レーザー光量
の変化等を用いて観察することにより見つけることがで
きる。
本発明の方法では、ポリマー及び溶媒の熱劣化を防ぐた
め、溶媒の臨界温度末端の紡糸温度が必要である。好ま
しい溶液の温度は、ポリマーが溶媒に溶解する温度以上
で、かつ断熱的に起こるフラッシュ押出しにおいてすべ
ての溶媒を気化させるために必要な蒸発熱量を供給する
に必要な熱量を持つ温度である。押出し温度が溶媒の臨
界温度以上の場合には、ポリマーの熱劣化や溶媒の熱分
解によって生成するラジカルによってポリマーの劣化が
著るしく促進され、フィラメントの強度低下や着色を生
じる。また、溶媒の必要蒸発熱より大きな熱量を有する
ため、断熱膨張による気化だけでは熱量を完全に取り除
くことができず、フィラメントの冷却不足により網状構
造物を構成する小繊維間の疑似密着を発生する。
オートクレーブ内の溶液の圧力は、前記した透明な均一
溶液を維持する2液相境界圧力より高い圧力であれば、
任意に選択できる。必要な圧力は、機械的ポンプや不活
性ガスの加圧等により得ることができるが、溶液でオー
トクレーブ内を完全に満たし、溶液の熱膨張を利用して
所望の圧力を得る方法が好ましい。溶液の圧力は、ダイ
ヤフラム式圧力計5によって測定される。
本発明において用いられるポリマー溶液の濃度は、4〜
20重量%であり、好ましくは8〜15重量%が用いら
れる。
次に、均一相から成るポリマー溶液は、放出バルブ8を
開くことにより、オートクレーブ内の圧力によって、減
圧用オリフィス9、減圧室10を通り、次いで紡糸ノズ
ル11を通り、大気圧下に急速に゛放出され、フラッシ
ュ紡糸が行なわれる。
オートクレーブのようなバッチ運転においては、溶液を
放出中オートクレーブ内圧を一定に保ち、紡糸ノズルを
通る溶液流量速度を一定にするため、窒素のような不活
性ガスを用いてバルブ7より加圧することが望ましい。
放出バルブ8より押出されたポリマー溶液は、減圧用オ
リフィス9を通る際圧力低下を引き起こさせ、ダイヤフ
ラム式圧力計15で測定される減圧室10内の圧力をオ
ートクレーブ内圧力に比べ低下させることが、高品質の
フィラメントを得るために必要である。
本発明においては、この減圧室内の圧力は、溶本発明の
方法では、溶媒の臨界温度未満の温度のポリマー溶液を
、ノズル径0.75鶴〜1.5 tmの最終紡糸ノズル
を通すことにより、高温紡糸での温度効果によるフラッ
シュ力増大と同等又はそれ以上のフラッシュ力が得られ
るため、フラッシュ直前のポリマーのVFRが15以下
にある高粘度の溶液粘性を持つ高重合度ポリマー溶液を
高速紡糸せしめることが可能となり、高重合ポリマーの
特性を有効に発現させた、極めて高強度の糸物性を持つ
、形態良好なフィラメントを安定して得ることができる
。この様な高品質フィラメントを生成するフィラメント
速度は、7500m/分以上、好ましくは9000m/
分以上の速度である。
ポリマー溶液の最終ノズル通過時の剪断速度は、溶液が
ノズルから均一に吐出される吐出量と、0.75xm〜
1.5 isの範囲から選ばれる紡口径とがら決められ
る。紡糸ノズル形状は、フラッシュ直前に溶液に有効な
剪断を与え、繊維配向を向上せしめるものが好ましい。
紡糸ノズルの最終出口断面形状は、通常円形のものが使
用されるが、円形形状と同じ剪断速度を与えるものであ
れば、非円形断面形状であってもよい。
本発明の方法で得られたアイソタクチックポリプロピレ
ンのフィブリル化フィラメントは、不織布の製造、油吸
収物質、絶縁物質の用途ならびに他の多くの用途に適し
ている。
〔実施例〕
以下に、実施例をあげて本発明を具体的に説明するとと
もに、本発明の方法によって得られたポリプロピレンフ
ィブリル化フィラメントの性能ヲ示す。
去星炭上 第1図に例示した形式の内容積0.5Zステンレススチ
ール製オートクレーブに、M F R0,7のアイソタ
クチックポリプロピレンを添加し、中の空気を完全に脱
気後トリクロルフルオロメタン溶媒を導入し、密閉する
。因みに、トリクロルフルオロメタンの臨界温度は19
8℃である。アイツタクチ7クボリブロビレン及びトリ
クロルフルオロメタン溶媒の添加総量は、表1に示した
すべての濃度において570gで、一定とした。
次いで、混合物を攪拌し、オートクレーブ外側全面に備
えつけられた鋳込みヒーターにより加熱した。混合物の
温度は約30分内に160℃が達成されるように昇温を
行なった。この昇温過程において、ポリマーは、溶媒に
完全に溶解された。ポリマー溶液がオートクレーブ中を
完全に満たす温度は、約130℃であり、オートクレー
ブ内圧が溶媒の自然発生圧力から離れ急激に上昇するこ
とより確認される。ポリマー溶液をさらに加熱し、所望
の紡糸温度を得た。オートクレーブ内圧力は、各温度で
の2液相境界圧力より大きい圧力を保持した。
表1に示した押出し直前のポリマーのMFRは、実験上
の経験に基づく加熱時間変化によるポリマーの分解程度
のコントロールによって得た。
紡糸温度、圧力にコントロールされたポリマー溶液は、
押出し直前にオートクレーブ内圧より約2〜3kg/c
flIG高い窒素圧で加圧された後、放出バルブを開放
することにより直径0.9 重層、長さ5鶴の減圧用オ
リフィスを通り、直径8關、長さ60mmの減圧室内で
2液相境界圧力より低い圧力まで減圧された後、入口径
が減圧室出口径と同一であり、導入角度60°の先細り
形状からなる導入部を持つ、ノズル径1.On、長さ2
. Oxmの紡糸ノズルを通過させて、大気圧下にフラ
ッシュ紡糸した。
このようにして製造されたポリプロピレンフィブリル化
フィラメントの糸物性を表1に示す。
以下余白 表1より、本発明の方法を用いて紡糸を行なうことによ
り、高速度紡糸が達成され、高強度、高フィブリル化の
、均一な形態を持つフィラメントが安定して得られるこ
とが証明された。
実験番号1〜4より、本発明によれば、フラッシュ力を
低下させる溶媒の臨界温度より低い温度範囲において、
フラッシュ力が低下すること無く、広範囲の温度条件が
選択できることが判る。
北較皿土 減圧用オリフィスを直径0.5 鶴、長さ5fiのオリ
フィスに替え、紡糸ノズルを直径0.5 m、長さ0、
5 msの紡糸ノズルに替える以外は、実施例1と同様
の条件で実施したポリプロピレンフィブリル化フィラメ
ントの糸物性を表2に示す。
表2より明らかな如く、本発明で特定している紡糸ノズ
ル径、押出し直前のポリマーのMFRを満足していない
条件下では、フィラメント強度、形態、色調をすべて満
足した優れたフィラメントは得られなかった。
辺較皿主 実施例1中の実験番号4の紡糸条件において溶液温度を
長時間紡糸温度に維持し、押出し直前のポリマーのMF
Rを17とした後、紡糸を実施した。得られたフィラメ
ントは、強度2.2g/dを有し、フィブリル化は良好
であるが、薄黄色に着色したものであった。
この結果より明らかな如く、本発明で特定している紡糸
ノズル、紡糸温度を満足した紡糸条件であっても、押出
し直前のポリマーのMFRが15を越える場合は、強度
は低下する傾向にあり、フィラメントは熱劣化による着
色を生じることが確認される。
ス財l」影 オリフィス直径0.75n、長さ51−の減圧用オリフ
ィス、ノズル径0.75mm、長さ1.5mmの紡糸ノ
ズルを用いる以外は、実施例1と同様にして紡糸を実施
した。
ポリマー濃度は10重量%、押出し温度は193℃、オ
ートクレーブ圧力140’kg / cniG 、減圧
室圧力55kg/c4G、押出し直前のMFRは3.5
であった。
紡糸によって得られたフィラメントは、極めて高度にフ
ィブリル化した、白色の、均一な形態から成り、3.3
 g / dの良好な強度を示した。
尖施阻主 ポリマーとしてMFRo、10の粉末アイソタクチック
ポリプロピレンを用い、オリフィス直径1.4鰭、長さ
5鰭の減圧用オリフィス、ノズル径1.5鶴、長さ1.
5龍の紡糸ノズルを用いる以外は、実施例1と同様にし
て実施した。
ポリマー濃度は12重量%、押出し温度は190℃、オ
ートクレーブ圧力130kg/c++!G 、減圧室圧
力60 kg/ cnlG 、押出し直前のポリマーM
FRは1.0であった。
得られたフィラメントは極めて高度にフィブリル化した
、白色の、均一な形態から成り、強度3.2g/dの良
好な物性を示した。
尖議桝土 溶剤として1,1.2− )リクロルー1.2.2− 
)リフルオロエタン(臨界温度214.1℃)を用いる
以外は、実施例1と同様にして実施した。
ポリマー濃度は13重量%、押出し温度は160℃、オ
ートクレーブ圧力120kg/cdG 、減圧室圧力5
0 kg/−G 、押出し直前のM F R8,6であ
った。
得られたフィラメントは極めて高度にフィブリル化した
、白色の、均一な形態から成り、強度2、8 g / 
dの良好なフィラメントであった。
1λ炎上 実施例1の実験番号1で得たアイソタクチックポリプロ
ピレンフィラメント(比表面積20イ/g、X線回折測
定配向角度24°)を3QcmX3Q+a++、厚み5
flのテフロン板に1回毎のフィラメントが前のフィラ
メント端に接触するよう巻きつける。
この操作をテフロン板の直角をなす2辺それぞれの方向
から2回行ないテフロン板上にポリプロピレンフィラメ
ントの直交ウェブを形成する。この直交ウェブをテフロ
ン板と共に70kg/cfl!Gの圧力で冷間プレスを
行なった後テフロン板から分離した。このシート2枚を
、4つの層を形成する各々のフィラメントの方向が互い
に異なった方向となるように、重ね合わせ、さらに同じ
圧力で冷間プレスを行なった。
このようにして得たシートを、全面熱圧着ロール(温度
130℃)にて熱プレスを行ない、不織布とした。この
不織布は、すべての方向で等しい以下の物性を持ってい
た。
目イ寸け     34g/n? 引張り強力   10 kg/3cm エレメンドルフ引裂き強力 0.3 kgこれにより、
本発明で得られたフィラメントが、不織布として使用さ
れた場合、充分な物性を与えることが判った。
〔発明の効果〕
本発明によるアイソタクチックポリプロピレンフィブリ
ル化フィラメントの製造方法は、前述のように構成され
ているので、本発明の製造方法を用いれば、高強度で、
安定したフィラメント強度を有し、不織布製造等に充分
応用できる程に高度にフィブリル化した三次元網状構造
を持つフィラメントを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のフィブリル化フィラメントの製造方法
を実施する装置の一実施例の略図である。 1・・・オートクレーブ、  2・・・攪拌機、3・・
・温度検出用測温抵抗体(1)、4・・・温度検出用測
温抵抗体(2)、5・・・ダイヤフラム式圧力計検出部
、6・・・空気脱気バルブ、 7・・・溶媒導入及び加圧窒素導入バルブ、8・・・ポ
リマー溶液放出バルブ、 9・・・減圧用オリフィス、 10・・・減圧室、 11・・・紡糸ノズル、12・・
・締め付はボルト、 13・・・オートクレーブ蓋部、 14・・・オートクレーブ本体部、 15・・・ダイヤフラム式圧力計検出部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、自然発生圧力以上の圧力下に加熱した、溶媒中アイ
    ソタクチックポリプロピレンの溶液を、低温低圧域にフ
    ラッシュして、網状構造物繊維を形成させるポリプロピ
    レンフィラメントの製造方法において、溶媒中アイソタ
    クチックポリプロピレン溶液を、溶媒の臨界温度未満の
    紡糸温度にて、0.75mm〜1.5mmのノズル径を
    有する最終ノズルを通過させて、フラッシュ紡糸を行な
    わしめ、且つ押出し直前の溶液中のポリマーのMFRが
    15以下であることを特徴とする、フィブリル化アイソ
    タクチックポリプロピレン繊維の製造方法。 2、アイソタクチックポリプロピレンの溶媒がトリクロ
    フルオルメタンである特許請求の範囲第1項記載のフィ
    ブリル化アイソタクチックポリプロピレン繊維の製造方
    法。
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