JPS6233794Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はトレンチヤ、詳しくはモータグレーダ
等の路面作業車に装着され掘削幅を調節可能にし
たトレンチヤに関する。

従来のトレンチヤは、例えば第１図に示すよう
に、モータグレーダ等の路面作業車１にトレンチ
ヤ２が装着され、第２図に示すように主枠３に支
持された二つの回転軸４，５上に互いに対向して
間隔を置いて配設された一対の駆動チエーンホイ
ール６および一対の従動チエーンホイール７と、
前記駆動チエーンホイールおよび従動チエーンホ
イールに巻掛けられた一対の無端チエーン８と、
前記一対の無端チエーンに跨がつてチエーンの移
動方向に整列して固定された多数個のバケツト９
とを有するものであり、道路等にみぞを掘削する
に当つてトレンチヤによる掘削幅は一定で、任意
に調節することが不可能であり、所望のみぞ幅に
するためにはバケツトを交換するかまたは少なく
とも二度の掘削をしなければならないという問題
があつた。

本考案は前述の問題を解消するためになされた
もので、主枠に支持された二つの回転軸上に互い
に対向して間隔を置いて配設された一対の駆動チ
エーンホイールおよび一対の従動チエーンホイー
ルと、前記駆動チエーンホイールおよび従動チエ
ーンホイールに巻掛けられた一対の無端チエーン
と、前記一対の無端チエーンのうちの一方および
他方の無端チエーンにそれぞれ互いに向き合つて
底面が重なり合うように固定された多数個のバケ
ツトと、前記一対の無端チエーンホイールおよび
従動チエーンホイールのうちの一方の駆動チエー
ンホイールおよび従動チエーンホイールをそれぞ
れ軸方向に移動可能に支持する支持枠と、一端が
前記主枠に固定され他端が前記支持枠に連結され
前記支持枠を軸方向に沿つて移動させる支持枠移
動装置とを有し、それによつて一対の無端チエー
ンの間隔を調節してバケツトによる掘削幅を所望
の大きさにすることができるようにしたものであ
る。

以下本考案によるトレンチヤの実施例について
図面を参照して説明する。

トレンチヤ２は、第１図に示すように主枠が路
面作業車１の後端部に装着され、昇降装置および
駆動装置（図示せず）によつて適当な深さにまで
下降させて掘削することができるようになつてい
る。トレンチヤの主枠１１には第３図に示すよう
に、二つの回転軸１２，１３が上下部に支持さ
れ、その回転軸上に互いに対向する一対の駆動チ
エーンホイール１４および一対の従動チエーンホ
イール１５が間隔を置いて配設され、その駆動お
よび従動チエーンホイールに一対の無端チエーン
１６が巻掛けられている。１７は多数個のバケツ
トであつて、前記一対の無端チエーン１６のうち
の一方および他方の無端チエーンにそれぞれ互い
に向き合つて底面が重なり合うように固定されて
いる。１８は支持枠であつて、一対の駆動チエー
ンホイール１４および従動チエーンホイール１５
のうち第３図における右側の駆動側および従動側
チエーンホイールをそれぞれ軸方向に移動可能に
支持するようになつている。

２０は支持枠移動装置であつて、つぎのように
構成されている。即ち主枠１１の上部に配置され
たねじ棒２１は一端部が主枠１１に固定され、他
端のねじ部が支持枠１８に螺合されており、ねじ
棒の支持枠と反対側の突出端部に第１のチエーン
ホイール２２が固定され、駆動装置（図示せず）
の作動によつて支持枠を軸方向に沿つて移動させ
るようになつている。また主枠１１の下部に配置
されたねじ棒２３には、第２のチエーンホイール
２４が固定され、前記第１のチエーンホイール２
２に隣接して配置された第３のチエーンホイール
２５からチエーン２６を介して支持枠１８を軸方
向に移動させるようになつている。ねじ棒２１，
２３のねじ部は同一ピツチのねじとすれば、ねじ
棒２１，２３の同一回転により上下の支持枠１８
は同一長さだけ左右に移動する。

第４図において、３０は支持枠移動装置の変更
例であつて、主枠１１の上下部において一端が主
枠１１に固定され、他端が支持枠１８に連結され
た油圧シリンダであり、支持枠を軸方向に移動さ
せるようになつている。

支持枠移動装置は、上下部の支持枠１８の移動
長さが同一であることが必要であるので、油圧シ
リンダに送入される油量を同量にした定寸移動装
置にしたり、主枠１１に支持枠１８の移動方向に
複数のリミツトスイツチを配設して圧油の送入を
制御するようにすることもできる。支持枠移動装
置を伸縮させると両チエーンホイールの間隔が増
減し、バケツトの最外側面間の掘削幅が調節可能
に設定される。

本考案によるトレンチヤは前述のように構成さ
れているので、みぞ掘削に当つて交互に左右にず
らして固定されたバケツトによる掘削幅をそのみ
ぞ幅に応じて調節することが可能となり、一回の
作業によつて所望のみぞ幅の掘削をすることがで
きるという利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図はモータグレーダにトレンチヤが装着さ
れた状態を示す側面図、第２図は従来のトレンチ
ヤを示す概要説明図、第３図は本考案によるトレ
ンチヤの実施例を示す概要説明図、第４図は本考
案によるトレンチヤの支持枠移動装置の変更例を
示す概要説明図である。 １……路面作業車、２……トレンチヤ、３……
…主枠、４……回転軸、５……回転軸、６……駆
動チエーンホイール、７……動チエーンホイー
ル、８……無端チエーン、９……バケツト、１１
……主枠、１２……回転軸、１３……回転軸、１
４……駆動チエーンホイール、１５……従動チエ
ーンホイール、１６……無端チエーン、１７……
…バケツト、１８……支持枠、２０……支持枠移
動装置、２１……ねじ棒、２３……ねじ棒、２６
……チエーン、３０……支持枠移動装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 路面作業車に装着して用いるトレンチヤにおい
   て、主枠に支持された二つの回転軸上に互いに対
   向して間隔を置いて配設された一対の駆動チエー
   ンホイールおよび一対の従動チエーンホイール
   と、前記駆動チエーンホイールおよび従動チエー
   ンホイールに巻掛けられた一対の無端チエーン
   と、前記一対の無端チエーンのうちの一方および
   他方の無端チエーンにそれぞれ互いに向き合つて
   底面が重なり合うように固定された多数個のバケ
   ツトと、前記一対の駆動チエーンホイールおよび
   従動チエーンホイールのうちの一方の駆動チエー
   ンホイールおよび従動チエーンホイールをそれぞ
   れ軸方向に移動可能に支持する支持枠と、一端が
   前記主枠に固定され他端が前記支持枠に連結され
   前記支持枠を軸方向に沿つて移動させる支持枠移
   動装置とを有することを特徴とするトレンチヤ。