JPS6233136B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はラベル付き剥離台紙の巻装体から引き
出した剥離台紙を剥離板を経由して巻取りボビン
に張掛したラベル発行機に関するものである。

従来の技術 従来、この種のラベル発行機では、ラベル付き
剥離台紙を装填する場合には、ラベル発行機の側
板を外して、同ラベル発行機の横から上記台紙の
端を引き出してプリンタ内に挿入した後、剥離台
上で折り曲げ、巻取りボビンに取付けている。

発明が解決しようとする問題点 このような従来の構成では、ラベル付き剥離台
紙の装填作業は比較的手間のかかるものである。
また発行機の横には側板を外すための空間をあけ
ておかなくてはならず、設置面積を比較的大きく
とるものであつて、狭い場所にこの発行機を設置
した場合には、ラベル付き剥離台紙の装填のたび
に同ラベル発行機を動かして、発行機の横に空間
をあける必要があり、作業性の悪いものである。

本発明は側板を外して装填するのではなくて、
前面パネルの側から簡単にラベル付き剥離台紙の
装填作業を行うことのできるラベル発行機を提供
することを目的とする。

問題点を解決するための手段 本発明のラベル発行機は、ラベル発行機本体の
前面パネルを下端部に設けた支軸回りで前後方向
回動自在に構成し、該前面パネルの背面に一対の
ブラケツトを突設し、該両ブラケツトに剥離台紙
巻取りボビンの両端の軸が回転自在に嵌入する凹
部を形成し、上記前面パネルをラベル発行可能状
態にロツクするロツク手段を設け、該ロツク手段
のロツク状態を解除する解除手段を設け、ラベル
発行可能状態の前面パネルの上記凹部に対向し
て、この凹部内から巻取りボビンの両軸が外れる
のを阻止する軸押え手段を設け、剥離板と巻取り
ボビンとの間に剥離台紙巻取りローラを設け、上
端がそれぞれ水平なガイドシヤフトに回動自在に
支持された一対のアームを設け、この一対のアー
ムの下端に両端の軸が支持され剥離台紙を介して
前記剥離台紙巻取りローラに当接する押えローラ
を設け、前記ガイドシヤフトの後方に配設され、
ガイドシヤフトとの間に差し込まれた剥離台紙の
端を折り曲げて前方側へ導く剥離台紙挿入用案内
板を設け、駆動モータに連結された回転軸をラベ
ル発行可能状態の前面パネルに支持されている巻
取りボビンと同芯状にし、巻取りボビンの上記回
転軸に対向する側の軸または回転軸に板体を固着
すると共に該板体の両端を折り曲げ、該板体に対
向する上記回転軸もしくは巻取りボビンの軸に、
上記板体の折り曲げ部に係合して回転軸の回転力
を巻取りボビンに伝達するピンを固着して、巻取
りボビンを回転させるように構成したことを特徴
とする。

作 用 この構成によると、前面パネルを手前に開い
て、この前面パネルの背面に形成されたブラケツ
トに剥離台紙を巻き取つた状態で支持されている
巻取りボビンを外して、剥離台紙を取り外した巻
取りボビンを前記ブラケツトに支持させ、ラベル
付き剥離台紙の巻装体から引き出して剥離板を経
由した剥離台紙の先端をガイドシヤフトと剥離台
紙挿入用案内板の間に挿入して、さらに剥離台紙
巻取りローラと押えローラの間に狭んで、巻取り
ボビンに巻付け、後は前面パネルを閉じるだけ
で、巻取りボビンはブラケツトから外れないよう
に軸押え手段でロツクされ、かつ剥離板と巻取り
ボビンの間で剥離台紙が巻取りローラと押えロー
ラとで挾持される。さらに、ブラケツトに支持さ
れた巻取りボビンは、板体の折り曲げ部、ピンな
どを介して駆動モータに連結されて巻取り駆動さ
れる。

実施例 以下、本発明の一実施例を図に基づいて説明す
る。１は互いに一定間隔をおいて立設された一対
の固定機枠、２は両機枠１に回転自在に支持され
たラベル２ａ付き剥離台紙２ｂからなる巻紙、３
はラベル発行機の前面上方に配設されたプリンタ
であつて、上記機枠１に固着されている。４は該
プリンタ３の下に配設された前面パネル、４ａは
該パネル４の下端から直角状に折り曲げられた底
板、５は上記パネル４の背面および底板４ａの上
面に固着された一対のブラケツトであつて、互い
に一定間隔をおいて配置されている。６は両ブラ
ケツト５のほぼ中央部に形成された凹部であつ
て、この凹部６内には剥離台紙２ｂの巻取りボビ
ン７の両端の軸８ａ，８ｂがそれぞれ嵌入させら
れている。９は上記両ブラケツト５の下端角部を
貫通すると共にその両端が機枠１に支持された支
軸であつて、前面パネル４はこの支軸９回りで矢
印イ，ロ方向に回動自在である。１０は前記凹部
６から巻取りボビン７の両軸８ａ，８ｂが外れる
ことを阻止する軸押え手段としての一対の略Ｌ字
形リテーナで、前記両ブラケツト５の両側におい
て一端がそれぞれ上記支軸９に回転自在に支持さ
れており、この両リテーナ１０のほぼ中央に突起
された三角片１０ａの側面は直立状態の前面パネ
ル４における凹部６に対向して巻取りボビン７の
両軸８ａ，８ｂがそれぞれ凹部６内から外れない
ようになつている。１１は両リテーナ１０の他端
どうしを互いに連結する連結ピン、１２は両リテ
ーナ１０を凹部６に向けて矢印イ方向に付勢する
ばねであつて、一端はリテーナ１０に係合し、他
端は底板４ａの切欠き部６０を通つて両機枠１間
に配設された横板６１に接当している。１３は剥
離板１４と巻取りボビン７との間において両端の
軸１３ａが機枠１に軸受１５を介して回転自在に
支持された剥離台紙２ｂの巻取りローラ、１６は
両端が前記両機枠１に固着されたガイドシヤフ
ト、１７は上端がそれぞれ該シヤフト１６に回動
自在に支持された一対のアーム、１８は両端の軸
１８ａが両アーム１７の下端に支持された押えロ
ーラである。なお、押えローラ１８ａは軸１８ａ
に対して回転自在である。２０は上記シヤフト１
６上に配設された一対のばねであつて、該両ばね
２０の一端はシヤフト１６に固着され、その他端
はそれぞれ上記各アーム１７に係合させられて、
押えローラ１８を巻取りローラ１３に向けて付勢
している。６２はガイドシヤフト１６の後方に配
設された剥離台紙挿入用案内板である。なお前記
リテーナ１０の連結ピン１１は上記巻取りローラ
１３に対して接当離間自在とされている。２２は
前記前面パネル４をラベル発行可能な状態にロツ
クするロツク手段としてのロツクレバーで、基端
部が両機枠１の間に配設された軸２３に回動自在
に支持されると共に先端の操作部２２ａが前面パ
ネル４の切欠き部２４を抜けて前方へ突出してい
る。ロツクレバー２２の中央部に形成された台形
部２２ｂのＵ字溝２５には、一方のブラケツト５
にナツト止めされたロツクピン２６，２７がそれ
ぞれ嵌入するように構成されている。

なお、支軸９から一方のロツクピン２７までの
距離αよりも支軸９から他方のロツクピン２６ま
での距離βの方を大きく設定してある（α＜
β）。２８はプリンタ３の入口から巻紙２に向け
てのばされたガイド板、２９はガイド板２８にラ
ベル２ａ付き剥離台紙２ｂを挾んで対向する押え
板であつて、両端が機枠１に回転自在に支持され
たテンシヨン軸３０の扁平部に固着されている。
３１は中央部が上記テンシヨン軸３０の一端に固
着されたシーソーブラケツト、３２は該ブラケツ
ト３１の一端と前記ロツクレバー２２から張出さ
れた受棚２２ｃとを互いに連結する連結ロツド、
３３は該ロツド３２の抜け止め用ナツト、３４は
上記シーソーブラケツト３１を矢印ハ方向に付勢
するばねであつて、テンシヨン軸３０を介して押
え板２９をガイド板２８に押し付けるものであ
る。３５は駆動モータ、３６は該モータ３５の回
転軸３５ａに固着されたスプロツトホイール、３
７は巻取りローラ１３の軸１３ａに固着されたス
プロケツトホイール、３８は第１図状態において
巻取りボビン７の軸８ａ，８ｂと同芯状態で機枠
１に回転自在に支持された回転軸、３９は回転軸
３８の上に配設された摩擦動力伝達機構４０付き
スプロケツトホイール、４１は上記各スプロケツ
トホイール３６，３７，３９間に巻回されたチエ
ン、４２はボビン７の一方の軸８ａに固着された
板体であつて、この板体４２の両端の側部を回転
軸３８に向けて折り曲げて折り曲げ部４２ａを形
成してある。４３は回転軸３８に固着された円
板、４４は該円板４３に180゜の間隔をおいて突
設された伝達ピンであつて、上記板体４２の折り
曲げ部４２ａに係合して回転軸３８の回転力を巻
取りボビン７に伝達するものである。４５は剥離
板１４の上方に設けられた品名印板４６の受け板
であつて、剥離板１４に対して圧接離間自在であ
る。４７は伸縮ロツド４７ａ先端が該受け板４５
の一端にビス止めされると共に本体４７ｂが剥離
板１４にナツト４８止めされたソレノイドであつ
て、上記受け板４５を介して品名印板４６を剥離
板１４上のラベル２ａに押し付けて品名を印刷す
るものである。４９は巻取りボビン７の一方の端
面に接当する鍔部であつて、該鍔部４９から水平
方向に張り出された一対のピン５０はそれぞれ巻
取りボビン７外周面に形成された一対の溝５１に
嵌入している。５２は前記ブラケツト５の凹部６
の箇所に固着された軸受ブロツク、５３は巻取り
ボビン７の軸８ｂに固着されたストツパリング、
５４はロツクレバー２２を矢印ホ方向に付勢する
ばねである。

このように構成したため、次のように動作す
る。まず第１図に示す状態はラベル発行の状態を
示しており、たとえば商品（図示せず）を計重装
置の受皿上に載せる。すると、その計重値に基づ
いてプリンタ３が作動し、所定のラベル２ａに単
価、重量、値段などが印刷される。次に、モータ
３５を駆動してチエン４１を矢印ト方向に走行さ
せ、スプロケツトホイール３７を介して巻取りロ
ール１３を矢印チ方向に回転させ、またスプロケ
ツトホイール３９、摩擦動力伝達機構４０、回転
軸３８、ピン４４および板体４２を介して巻取り
ボビン７を矢印リ方向に回転させて、剥離台紙２
ｂを矢印ヌ方向に引つ張り、前記した印刷された
ラベル２ａを剥離板１４の上にもたらす。次に、
ソレノイド４７を作動させて品名印板４６を剥離
板１４上のラベル２ａに押し付け、品名を印刷す
る。次に前記と同様にモータ３５を駆動して、剥
離台紙２ｂを矢印ヌ方向に引つ張り、印刷が完了
したラベル２ａを剥離板１４により台紙２ｂから
ほぼ剥離して発行する。

以上のようにしてラベル２ａを次々と発行し、
すべてのラベル２ａがなくなつた場合には、次の
ようにして新しいラベル２ａ付き剥離台紙２ｂを
装填すればよい。すなわち、まず第１図に示す状
態においてロツクレバー２２の操作部２２ａを矢
印ヘ方向に押す。すると第４図に示すごとく、Ｕ
字溝２５とロツクピン２６との係合が外れ、ばね
１２によつて、両リテーナ１０、ボビン７、両ブ
ラケツト５および前面パネル４が支軸９を支点と
して矢印イ方向に回動し、リテーナ１０の連結ピ
ン１１が巻取りローラ１３に接当する。次に前面
パネル４の上端を持つて作動員が押し下げると、
第５図に示すごとくリテーナ１０はそのままで、
前面パネル４、両ブラケツト５およびポビン７が
矢印イ方向に回動してロツクレバー２２のＵ字溝
２５内にロツクピン２７が嵌入し、前面パネル４
がほぼ水平状態で保持される。この状態では、凹
部６の上面が開放されているので、巻取りボビン
７を容易に取外すことができる。さらに巻取りボ
ビン７の軸８ａと回転軸３８との連結は、ピン４
４と板体４２の折り曲げ部４２ａとの係合により
おこなつているから、前面パネル４を矢印イ方向
に回動させたときに、その係合が簡単に解除され
る。また（α＜β）としてあるので、第５図の状
態では、ロツクレバー２２が第１図に示す状態か
ら若干矢印ヘ方向に回動させられている。したが
つて、受棚２２ｃ、連結ロツド３２およびシーソ
ーブラケツト３１を介してテンシヨン軸３０が矢
印ニ方向に回転させられ、押え板２９がガイド板
２８に圧着している状態から若干離間し、剥離台
紙２ｂの端が挿入しやすいように配慮してある。

次に新しいラベル２ａ付き剥離台紙２ｂを装填
する場合には、第５図に示す状態において、剥離
台紙２ｂのみが巻き付いている巻取りボビン７を
両ブラケツト５の間から外し、その巻取りボビン
７からピン５０を抜き、剥離台紙２ｂを外す。次
にラベル２ａ付き剥離台紙２ｂからなる新しい巻
紙２をラベル発行機内の所定位置に配設し、次に
該巻紙２から剥離台紙２ｂの端を引き出して、そ
の端を押え板２９とガイド板２８との間からプリ
ンタ３内に挿入する。次にプリンタ３から出てき
た剥離台紙２ｂの端を引き出し、その端を剥離台
紙案内板６２とガイドシヤフト１６との間に挿入
する。すると、剥離台紙２ｂの端は案内板６２に
案内されて折れ曲がり前方へ出てくる。次に押え
ローラ１８をばね２０に抗して巻取りローラ１３
から引き離し、上記剥離台紙２ｂの端を両ローラ
１３，１８の間に挿入する。次に押えローラ１８
をばね２０によつて剥離台紙２ｂを介して再び巻
取りローラ１３に押し付ける。次に上記剥離台紙
２ｂの端を引き出し、前記の剥離台紙２ｂを取除
いたボビン７に巻き付け、ピン５０によりその端
をボビン７に固定する。次にこのボビン７を両ブ
ラケツト５の間に挿入すると共に軸８ａ，８ｂを
凹部６内にはめ込む。次にロツクレバー２２の操
作部２２ａを矢印ヘ方向に押してＵ字溝２５とロ
ツクピン２７との嵌合状態を解除し、前面パネル
４を矢印ロ方向に押して回動させる。するとＵ字
溝２５がロツクピン２６に嵌合し、ラベル２ａ付
き剥離台紙２ｂの装填が完了する。

発明の効果 以上のように本発明によれば、ラベル発行機本
体の前面パネルを下端部に設けた支軸回りで前後
方向回動自在に構成し、該前面パネルの背面に一
対のブラケツトを突設し、該両ブラケツトに剥離
台紙巻取りボビンの両端の軸が回転自在に嵌入す
る凹部を形成し、上記前面パネルがラベル発行可
能状態にロツクするロツク手段を設けてあるか
ら、ラベル付き剥離台紙の装填時には、ラベル発
行可能状態の前面パネルを倒して巻取りボビン取
外し可能状態とし、次にそのパネルに支持されて
いる剥離台紙が巻付いている巻取りボビンを取外
して、この巻取りボビンから剥離台紙を外し、新
しいラベル付き剥離台紙の端を、ガイドシヤフト
と剥離台紙挿入用案内板の間に挿入すると剥離台
紙巻取りローラと押えローラとの当接部に向けて
先端が案内され、その先端を剥離台紙巻取りロー
ラと押えローラの間に狭んだ後、巻取りボビンに
係止し、前面パネルを引きおこせば、これだけで
ラベル発行可能状態となり、これらの操作をすべ
てラベル発行機の前からおこなうことができ、従
来のように発行機の側板を外して横から操作する
必要がない。したがつて発行機の横に側板を外す
ための空間をあけておく必要がなく、設置面積を
小さくすることができる。また狭い場所に設置し
た場合にも、作業性が低下しない。さらに駆動モ
ータにより回転させられる回転軸をラベル発行可
能状態における前面パネルに支持されている巻取
りボビンと同芯状にし、巻取りボビンの上記回転
軸に対向する側の軸または回転軸に板体を固着す
ると共に該板体の両端を折り曲げ、該板体に対向
する上記回転軸もしくは巻取りボビンの軸に、上
記板体の折り曲げ部に係合するピンを固着したた
め、前面パネルの回動操作だけで、上記ピンと折
り曲げ部との係合、離脱をおこなうことができ、
操作が非常に簡単である。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例を示し、第１図はラベル
発行状態の一部切欠き側面図、第２図は一部切欠
き正面図、第３図は要部の分解斜視図、第４図は
前面パネルのロツク解除状態を示す一部切欠き側
面図、第５図は前面パネルを横転させた状態の一
部切欠き側面図である。 １……機枠、２ａ……ラベル、２ｂ……剥離台
紙、４……前面パネル、５……ブラケツト、６…
…凹部（支持部）、７……巻取りボビン、９……
支軸、１０……リテーナ、１０ａ……三角片、１
３……巻取りローラ、１４……剥離板、１６……
ガイドシヤフト、１７……アーム、１８……押え
ローラ、２２……ロツクレバー（ロツク手段）、
２２ａ……操作部（解除手段）、２５……Ｕ字
溝、２６，２７……ロツクピン、３５……モー
タ、６２……剥離台紙挿入用案内板。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ラベル発行機本体の前面パネルを下端部に設
   けた支軸回りで前後方向回動自在に構成し、該前
   面パネルの背面に一対のブラケツトを突設し、該
   両ブラケツトに剥離台紙巻取りボビンの両端の軸
   が回転自在に嵌入する凹部を形成し、上記前面パ
   ネルをラベル発行可能状態にロツクするロツク手
   段を設け、該ロツク手段のロツク状態を解除する
   解除手段を設け、ラベル発行可能状態の前面パネ
   ルの上記凹部に対向して、この凹部内から巻取り
   ボビンの両軸が外れるのを阻止する軸押え手段を
   設け、剥離板と巻取りボビンとの間に剥離台紙巻
   取りローラを設け、上端がそれぞれ水平なガイド
   シヤフトに回動自在に支持された一対のアームを
   設け、この一対のアームの下端に両端の軸が支持
   され剥離台紙を介して前記剥離台紙巻取りローラ
   に当接する押えローラを設け、前記ガイドシヤフ
   トの後方に配設され、ガイドシヤフトとの間に差
   し込まれた剥離台紙の端を折れ曲げて前方側へ導
   く剥離台紙挿入用案内板を設け、駆動モータに連
   結された回転軸をラベル発行可能状態の前面パネ
   ルに支持されている巻取りボビンと同芯状にし、
   巻取りボビンの上記回転軸に対向する側の軸また
   は回転軸に板体を固着すると共に該板体の両端を
   折り曲げ、該板体に対向する上記回転軸もしくは
   巻取りボビンの軸に、上記板体の折り曲げ部に係
   合して回転軸の回転力を巻取りボビンに伝達する
   ピンを固着して、巻取りボビンを回転させるよう
   に構成したラベル発行機。