JPH053327Y2

JPH053327Y2 -

Info

Publication number: JPH053327Y2
Application number: JP1984033896U
Authority: JP
Priority date: 1984-03-08
Filing date: 1984-03-08
Publication date: 1993-01-27
Also published as: JPS60145055U

Description

【考案の詳細な説明】本考案はプリンタに関する。

従来プリンタはプリンタの印刷用紙が終了した
ら印刷用紙を交換するものであるが、印刷用紙の
移送路は狭いので印刷用紙の交換はめんどうで時
間がかかるものである。

特に電子秤用プリンタは電子秤と電気的に接続
して店頭販売等に用いることが多いので、印刷用
紙の交換に時間がかかると客を待たす等の不具合
を生じる。

又、電子秤は商品を計量すると共に計量値とプ
リセツトされた単価から計量と同時にその商品の
価格を算出するものであり、このような電子秤と
組合せる電子秤用プリンタにはレシート用プリン
タとラベル用プリンタが各々必要である。

例えば対面販売で売上げた商品を直接客に渡し
直接代金を受取るような場合にはレシート用プリ
ンタが必要であり、大手スーパーマーケツトのよ
うにチエツクアウトカウンタがあつてそこで金銭
の受渡しをする場合は売上げた商品に価格をプリ
ントしたラベルを貼付しなくてはならないのでラ
ベル用プリンタが必要である。

上記不具合を解消せんとして従来、プリンタ本
体のカセツト装着部に、印刷用紙のロールを収納
したカセツトを着脱可能に固定した、所謂カセツ
ト式のプリンタが知られている（実開昭54−
16512号公報等）。

上記カセツト式のプリンタ、特にカセツトをプ
リンタ本体の挿着部にスライド挿着する型式にお
いては、プリンタ本体からカセツトへの駆動力伝
達は、カセツトの駆動力受部材をプリンタ本体の
駆動力伝達部材に圧接することにより行われるの
で、安定した圧接状態を確保するためには挿着し
たカセツトの固定機構が必須である。

しかるに、従来のこの種プリンタの固定機構
は、カセツトの装着時はカセツトの挿入により自
動的にロツクされるが（自動ロツク）、カセツト
取出し時におけるロツク解除はカセツト取出し操
作とは別の何らかの手動による解除操作（手動解
除）を必要とする構造であり（特開昭57−18285
号公報など）そのためカセツト交換時の操作性が
低いばかりでなく、不慣れな作業者の場合にはカ
セツトがロツクされているにもかかわらず、無理
にカセツトを取出そうとして固定機構やカセツト
を破損させてしまう不具合がある。

本考案は斯る従来事情に鑑み、カセツトの挿
入、取出操作に追従して自動的に固定機構がロツ
クまたは解除れるようにして、カセツト交換の操
作性を高め実用性大なるカセツト式プリンタを提
供することを目的とする。

斯る本考案のプリンタは、プリンタ本体のカセ
ツト装着部に、印刷用紙のロールを収納したカセ
ツトを着脱可能に挿着し、前記カセツトには、前
記印刷用紙を移送する移送部材を設けるとともに
該移送部材に連係し移送部材を駆動する駆動力受
部材を設け、前記カセツト装着部には、カセツト
を印刷用紙のロール半径方向にスライド自在に案
内する案内部、前記駆動力受部材に駆動力を伝達
する駆動力伝達部材および前記カセツトを固定す
る固定機構を設けたカセツト式のプリンタにおい
て、前記固定機構は、前記装着部材のカセツト突
当面の左右両側辺に配置された逆Ｌ形の一対のロ
ツク部材と、カセツトの両側面に形成された前記
ロツク部材に係脱する凹部とを有し、前記ロツク
部材はその中心部の支点軸を中心に所定範囲回動
自在に配設されるとともに、その回動途中で死点
を越えたときに付勢方向が逆向きとなるようにバ
ネ部材を取付け、前記カセツト挿入時に該カセツ
トの端縁がロツク部材の一辺を押動してバネ部材
の付勢力に抗しロツク部材を回動させ、かつロツ
ク部材の他辺をカセツトの前記凹部に挿入させ、
ロツク部材の回動終端ではバネ部材がロツク部材
をカセツトの挿入方向へ付勢した状態でロツク部
材とカセツトとが係合していることを特徴とす
る。

本考案実施例を図面により説明すれば、第１図
は本考案実施例の電子秤用プリンタの外観を示す
もので、電子秤とプリンタを一体に構成したもの
である。

図中１はロードセルを内設したプリンタ本体で
あり、この本体１に計量皿１ａ、表示盤１ｂ及び
操作盤１ｃを設けると共に、本体１の側面にカセ
ツト２を装着する装着部３を構成する。

カセツト２は第４図に示すように箱体に形成
し、その両側辺上部にはガイド２ａ，２ａを夫々
設けると共に、カセツト２内にラベル紙又はレシ
ート紙を夫々所定位置に収納装填する。ラベル紙
は帯状の台紙にラベルを所定間隔毎に剥離自在に
貼付してロールにしたものであり、レシート紙は
帯状の用紙をロールにしたものである。

第５図はレシート紙を収納するカセツト２であ
り、カセツト２のレシート紙発行口に内側に印字
及び印刷用紙移送用のプラテンローラ１０を設け
ると共に、発行口の近傍には印字を終了したレシ
ート紙を切断するカツタ１１を設ける。カセツト
２内には印刷用紙ａを供給するロールＡのセツト
軸２０を設けると共に、セツト軸２０から発行口
４ａに至る印刷用紙ａの移送経路に沿つて検出部
２１、ガイドローラG₁を配設する。カセツト４
の上面の板２２は開閉自在に構成し、該板２２を
開放してセツト軸２０にロールＡをセツトし、印
刷用紙ａを引出して検出部２１、ガイドローラ
G₁、プラテンローラ１０、カツター１１を通し
て発行口に臨むように装填する。検出部２１は印
刷用紙ａの終了を検出するもので、装着部３の発
光素子２３からの光を直角に反射して印刷用紙ａ
を横切らせ再び直角に反射して装着部３の受光素
子２４に戻すように構成する。又、プラテンロー
ラ１０の軸１０ａをカセツト２の下方に突出させ
て歯車２９を設け駆動力受部材に構成する。該歯
車２９は後述する装着部３の歯車２８に噛み合う
ものである。

第６図はラベル紙を収納するカセツト２を示
し、カセツト２内には第５図のカセツト２のカツ
タ１１に代えてラベル剥離用のデイスペンサ１２
を設けると共に、ラベルを剥離した後の台紙を巻
取る巻取リール１３と、長孔G₃に沿つて移動固
定自在な調節用ガイドローラG₂とを配設してな
る。第６図のカセツト２における検出部２１は第
５図と同一構造でラベル位置及びラベル終了を検
出するものである。長さの異なるラベルを使用す
る場合は検出部２１からプラテンローラ１０迄の
距離をラベル紙ａの長さに合わせて、調節用ガイ
ドローラG₂を長孔G₃に沿つて移動させて調節す
る。プラテンローラ１０の軸１０ａはカセツト２
の外側に突出させて歯車２９を設け駆動力受部材
に構成する。該歯車２９は後述する装着部３の歯
車２８に噛み合うものである。同様に巻取リール
１３の軸１３ａはカセツト２の外側に突出させて
ゴム車１３を設け、後述する装着部３にカセツト
２を装着した時装着部の摩擦車３０に圧接するよ
うにする。

第２図及び第３図はカセツト２を装着する装着
部３を示し、該装着部３の両側辺上部には夫々カ
セツト２のガイド２ａ，２ａを案内する案内部４
を設け、カセツト２をスライド自在に案内するよ
うに構成する。又、サーマルヘツド１４はカセツ
ト２を装着部３に装着した時にプラテンローラ１
０と対応する位置に、支軸１４ａを中心に所定量
回動自在に取付けられている。又このサーマルヘ
ツド１４はスプリング（図示せず）等によつて、
所定の印字圧力でプラテンローラ１０に押し付け
る構造とする。

前記装着部３の下方にステツピングモータＭを
設けると共に、モータ軸Maを装着部３上面に突
出させて歯車２５を摩擦車３０とを設ける。前記
歯車２５は歯車２６，２７，２８を噛み合わせ、
カセツト２を装着した時にプラテンローラ１０の
歯車２９と噛み合つて、プラテンローラ１０が所
定の回転数を得られるようにする。又摩擦車３０
はカセツト２のゴム車３１と当接して巻取リール
１３を回転させ台紙を巻取るものである。

前記カセツト２においては、発光・受光素子２
３，２４を装着部３に設け、検出部２１だけをカ
セツト２内に設けるようにしたので、カセツト２
内に検出素子を設けずにすみ構造簡単でカセツト
２の着脱が容易である。

又、レシート紙又はラベル紙の何れか一方のカ
セツト２の背部に孔ｔを設けると共に、該孔ｔの
有無を検出する反射型センサーＳを、装着部３の
突当面３ａに設け、前記孔ｔの有無によつてカセ
ツト２内の印刷用紙がレシート紙かラベル紙を検
出するようにすれば便利である。

次にカセツト２を装着部３に固定する固定機構
７について第７図〜第９図により説明する。

固定機構７はカセツト２の奥側側面に夫々凹部
７ａ，７ａを形成すると共に、装着部３の突当面
３ａの左右にＬ字杆７ｂ，７ｂを夫々設ける。Ｌ
字杆７ｂ，７ｂは夫々支点軸７ｃ，７ｄを中心に
回動自在に設けると共に、Ｌ字杆７ｂ，７ｂの作
動範囲を規制する為にストツパー７ｇを夫々設け
る。支点軸７ｃの左45°及び支点軸７ｄの右45°に
夫々固定軸７ｅ，７ｅを設けると共に、固定軸７
ｅ，７ｅとＬ字杆７ｂ，７ｂの端部とをばね７
ｆ，７ｆで夫々連係する。

カセツト２を装着部に挿入するとカセツト２は
Ｌ字杆７ｂ，７ｂの一端を押圧しＬ字杆７ｂ，７
ｂは夫々支点軸７ｃ，７ｄを中心に回動を始め
（第１０図）、ばね７ｆ，７ｆが支点軸７ｃ，７ｄ
上に来るとＬ字杆７ｂ，７ｂの他端はカセツト２
側面の凹部７ａ，７ａに入り（第１１図）、ばね
７ｆ，７ｆがそれぞれの支点軸７ｃ，７ｄと固定
軸７ｅ，７ｅとを結ぶ線上（死点）を越えると、
ばね７ｆ，７ｆのＬ字杆に対する付勢方向をそこ
までとは逆向き、すなわちＬ字杆７ｂ，７ｂの他
端が突当面３ａに接近する回動方向へ変化させ、
該Ｌ字杆７ｂ，７ｂの他端によつてカセツト２側
面の凹部７ａ，７ａを、装着部３の突当面３ａに
押し付ける（第１２図）。

カセツト２は装着されている間ばね７ｆ，７ｆ
によつて装着部３の突当面３ａに押し付けられた
状態となるので、カセツト２が確実に位置決めさ
れ、サーマルヘツド１４とプラテンローラ１０と
の位置が安定するので印字状態が良好である。

そしてカセツトの交換時には、カセツト２を引
出せば、カセツト２側面の凹部７ａ，７ａ内壁が
前記Ｌ字杆７ｂ，７ｂの他端をばね７ｆ，７ｆの
付勢力に抗して回動させるので、カセツト２はそ
のまま装着部３から取出すことができる。

尚、実施例ではＬ字杆７ｂ，７ｂをロツク部材
として示す。

又、前記固定機構７において、カセツト２が装
着部３に確実に装着されたか否か検出するセンサ
ー又はマイクロスイツチSaを設け、カセツト２
が装着部３に確実に装着されていない時はサーマ
ルヘツド１４の供給電源を遮断することによつて
サーマルヘツド１４の加熱を防止できる。すなわ
ちサーマルヘツドの印字動作を禁止する。

而して上記実施例におけるカセツト２を装着部
３に装着する場合について説明する。カセツト２
を装着部３の側面開口より挿入すると、カセツト
２のガイド２ａは装着部３の案内部４に案内され
てスライドし、カセツト２が装着部３の突当面３
ａに突当たり、前記固定機構の何れかによつて固
定される。サーマルヘツド１４はプラテンローラ
１０と当接し所定圧力で押し付けると共に、プラ
テンローラ１０の駆動用歯車２９は歯車２８と噛
み合い、巻取りリール１３の駆動用ゴム車３１は
摩擦車３０と当接する。

次にセンサーＳにてカセツト２内がレシート紙
かラベル紙を識別し、対応する印字モードを選択
する。従つて計量皿１ａ上に商品を載承し、プリ
セツトキーを操作して単価を読み出すと、表示盤
１ｂに計量値、単価及び値段が表示され、プリン
トキーを押すと選択したモードの印字を施したラ
ベル又はレシートが発行される。

本考案によれば、カセツトの挿入動作によつて
一対のロツク部材が回動し、該ロツク部材の回動
に伴いバネ部材が、死点を越えたときにロツク部
材に対する付勢方向を、カセツトの挿入方向へ変
化して、カセツトが装着部の所定位置に装着され
た状態でロツク部材をカセツトの両側面に係合さ
せるので、カセツトの挿入操作に追従した固定機
構の自動ロツク構造が得られるとともに、バネ部
材の弾力によるロツク構造であるので、カセツト
をバネ部材の弾力に抗して引出せば、バネ部材が
死点を越えたときにロツク部材のロツク状態が解
除されカセツトをそのまま装着部から取出しで
き、カセツトの取出し操作に追従した固定機構の
自動解除構造が得られる。

従つて、カセツトの交換時において作業者は、
カセツトの挿入、取出し操作以外にはロツク部材
のロツク及び解除のための特別な手動操作をする
必要がなく、操作性が著しく向上する。

又、上記自動ロツク構造はカセツトを挿入して
初めてロツク状態となるので、従来構造の如くロ
ツク部材が挿着部に突出しているロツク状態でカ
セツトを挿着しロツク部材、カセツトを破損する
ことがなく、しかも自動解除構造はカセツトの取
出し操作に追従するから、ロツク状態から無理に
カセツトを取出す誤動作をした場合でも、ロツク
部材等の固定機構あるいはカセツトを破損する虞
がない。

又、カセツトの挿入当初は、バネ部材によつて
ロツク部材にカセツト挿入に対向する付勢力がか
かるが、バネ部材の死点を越えてからはカセツト
挿入を助成する方向へ変化するので、カセツトは
プリンタ本体の装着部に確実に装着され、作業者
に装着されたか否かの不安感を残さない。

さらにプリンタ本体にロツクキー、解除キー等
を設ける必要がないので、スペースの確保やデザ
イン上の制約がない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例の電子秤付プリンタの外
観を示す立体図、第２図はプリンタ本体の要部を
示す平面図、第３図は同正面図、第４図はカセツ
トの外観を示す立体図、第５図は同平断面図、第
６図は別のカセツトの平面断面図、第７図は固定
機構を示す要部の断面図、第８図及び第９図は第
７図の固定機構の動作説明図である。図中、１
……プリンタ本体、２……カセツト、３……カセ
ツト装着部、４……案内部、７……固定機構、２
８……駆動力伝達部材、２９……駆動力受部材、
Ａ……ロール、ａ……印刷用紙、である。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

プリンタ本体のカセツト装着部に、印刷用紙の
ロールを収納したカセツトを着脱可能に挿着し、
前記カセツトには、前記印刷用紙を移送する移送
部材を設けるとともに該移送部材に連係し移送部
材を駆動する駆動力受部材を設け、前記カセツト
装着部には、カセツトを印刷用紙のロール半径方
向にスライド自在に案内する案内部、前記駆動力
受部材に駆動力を伝達する駆動力伝達部材および
前記カセツトを固定する固定機構を設けたカセツ
ト式のプリンタにおいて、前記固定機構は、前記
装着部内のカセツト突当面の左右両側辺に配置さ
れた逆Ｌ形の一対のロツク部材と、カセツトの両
側面に形成され前記ロツク部材に係脱する凹部と
を有し、前記ロツク部材はその中心部の支点軸を
中心に所定範囲回動自在に配設されるとともに、
その回動途中で死点を越えたときに付勢方向が逆
向きとなるようにバネ部材を取付け、前記カセツ
ト挿入時に該カセツトの端縁がロツク部材の一辺
を押動してバネ部材の付勢力に抗しロツク部材を
回動させ、かつロツク部材の他辺をカセツトの前
記凹部に挿入させ、ロツク部材の回動終端ではバ
ネ部材がロツク部材をカセツトの挿入方向へ付勢
した状態でロツク部材とカセツトとが係合してい
ることを特徴とするプリンタ。