JPS6232482Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は頭髪乾燥等に用いられるドライヤの熱
風吹出口にアイロン用ベースを着脱自在に設け、
ドライヤとアイロンに使い分けることができるも
のにおいて、アイロン用ベースにもヒータを配
し、アイロン用ベースの効果的な加熱を得るとと
もに、アイロン用ベースの改善された着脱構造を
提案するものである。

一般にドライヤの熱風吹出しを利用してアイロ
ン用ベースを加熱するものは、頭髪乾燥に適する
ように制限された熱風温度を利用するためにアイ
ロン用ベースの温度上昇が緩慢なものである。こ
の対策としてアイロン用ベース内面にフインを設
けたり、熱風の放出路や放出口に工夫したものが
見られるが依然として昇温時間が長く、また飽和
温度も不十分という難点は解決し得ない。

本考案はこのような問題点を解決するととも
に、アイロン用ベースの確実な取付構造と電気的
な接続構造を実現したもので、以下図面とともに
本考案の実施例を説明する。１はドライヤ本体の
ケース、２は冷風・温風等の切替えを行うスイツ
チ、３はモータ、４はモータ３に取付けたフア
ン、５は吸気口、６はフアン４による空気流路中
に装置したヒータで、たとえば多数の小孔を設け
た正の抵抗温度係数のサーミスタよりなり、絶縁
体７を介してケース１に取付けている。８はヒー
タ６によつて加熱された熱風の吹出口を形成する
吹出口カバー、９は吹出口カバー８に着脱自在に
設けたアイロン用ベースであり、ヒータ１０を装
置している。ヒータ１０はアイロン用ベース９の
内面に押え板１１で押圧装置される。１２はベー
スカバーであり、アイロン用ベース９の周縁との
間に排気用の間隙を形成する。このベースカバー
１２は吹出口カバー８に取付けた状態において、
吹出口カバー８とアイロン用ベース９との間に一
定の中空部１３を確保する。またベースカバー１
２の周縁はその大部分をアイロン用ベース９の周
縁よりも外方に位置させ、かつアイロン用ベース
９の周面に沿うようなリブ１４を設け、さらにこ
のリブ１４の下端面はアイロン用ベース９の下
面、すなわちアイロンかけ面よりもわずかに上方
に位置させている。これはアイロンかけを行う
際、熱風を第１図矢印Ａのようにアイロン用ベー
ス９の周側に沿つてアイロンかけ物に当るように
誘導して排気温の効果的な利用を図り、また排気
口を塞がないための配慮である。１５は吹出口カ
バー８に設けた一対の接続口、１６は接続口１５
に対向して吹出口カバー８内に設けた接片、１７
はアイロン用ベース９に設け、ヒータ１０に導通
した一対の接続子である。

接続子１７は係合溝１８を設けてコ字状をな
し、また高さの低い係合補助片１９を立上らせて
設けている。ベースカバー１２には接続子１７と
係合補助片１９を嵌挿する透孔２０，２１を設
け、接続子１７を透孔２０に挿通してベースカバ
ー９上面に突出させた状態でアイロン用ベース９
と、ベースカバー１２を固定する。この際、係合
補助片１９はベースカバー１２の透孔２１に係合
し、ベースカバー１２上に大きくは突出しない状
態で接続子１７の取付強度を補助する。

接片１６は吹出口カバー８内にあつて、接続口
１５に対向しており、金属弾性材で構成して接続
口１５方向に付勢している。

アイロン用ベース９を吹出口カバー８に取付け
る際は、接続子１７を接続口１５に嵌入し、横方
向に変位させることによつて接片１６との電気的
接続し固定する。

第５図は接続子１７の接続手順を示すもので、
第５図イはアイロン用ベースを取外した状態、第
５図ロは接続子１７を接続口１５に挿入し、接片
１６をその付勢力に抗して押上げた状態、第５図
ハは接続子１７を横方向にスライドさせ、その係
合溝１８を接続口１５の縁に嵌入し、接続子１７
を挟持して結合した状態であり、接片１６はその
付勢力によつて接続子１７を押圧し、確実な接続
を得ている。

以上のように構成した本案において、ドライヤ
として使用する場合には、着脱自在なアイロン用
ベース９を取り外すことにより、第２図で示すよ
うに一般的なドライヤと同等に使用することがで
きるとともに、アイロンとして使用する場合には
第１図で示すようにアイロン用ベース９を吹出口
カバー８に取り付けて使用する。

吹出口から吹出す熱風は、アイロン用ベース９
に吹き付けられ中空部内に充満する。そしてこの
熱風はアイロン用ベース９を加熱するとともに、
外周部に設けた熱風吹出口からベース下面方向に
放出する。そしてヒータ１０にも通電されること
により、熱風による温度上昇との相乗効果により
アイロン用ベース９の温度上昇は望ましい立上り
を示す。

以上のように構成した本考案によれば、アイロ
ン用ベースに設けたヒータの接続子をドライヤ本
体に設けた接続口に取付けることにより上記ヒー
タを通電加熱するための電気的な接続と同時に、
アイロン用ベースの機械的な取付けが行えるもの
であり操作性にすぐれた使い勝手のよいアイロン
兼用ドライヤを得ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の縦断面図、第２図は
同アイロン用ベースの断面図、第３図はアイロン
用ベースの分解斜視図、第４図は同接続子とベー
スカバーとの関係を示す斜視図、第５図イ，ロ，
ハはアイロン用ベースの取付手順を示す断面図で
ある。 １……ケース、８……吹出口カバー、９……ア
イロン用ベース、１０……ヒータ、１２……ベー
スカバー、１５……接続口、１６……接片、１７
……接続子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 熱風吹出口を有するドライヤ本体と、前記熱風
   吹出口に着脱自在なアイロン用ベースを備え、前
   記アイロン用ベースの上面側に取付けたヒーター
   の両端に接続され、かつ係止溝を有する一対の接
   続子を突設するとともに、前記ドライヤ本体の熱
   風吹出口近傍に前記接続子と対向して開口した接
   続口と、この接続口の内側に設けられ、かつ係止
   溝を介して接続口に結合した接続子側に付勢して
   接触し、前記ヒーターに給電する接片を設けたア
   イロン兼用ドライヤ。