JPS6232371Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はレコードプレーヤに関するものであ
り、特に保護容器に収納されたレコード円盤を用
いるレコードプレーヤに関するものである。

従来のレコードプレーヤの概略斜視図を第１図
に、その側面図を第３図に、その側断面図を第４
図に、保護容器等の斜視図を第２図に示す。１は
プレーヤ本体、２はレコード保護容器、１１は本
体ケース、３は前記レコード保護容器２を挿入す
るために前記本体ケース１１に設けられた挿入口
である。

５は前記レコード保護容器２に収納された内ケ
ース、４は前記内ケースに収納されたレコード円
盤、６は前記挿入口３の内側に設けられ、かつ支
軸７を中心に内側に回動可能にされた扉である。

再生時には、まず、レコード円盤４および内ケ
ース５を収納したレコード保護容器２を、本体ケ
ース１１に設けられた挿入口３から挿入する。プ
レーヤ本体１の内部に内ケース５を保持させた
後、レコード保護容器２を抜き出す。この時、プ
レーヤ本体１の外部に出ているレコード保護容器
２の部分の長さＬが十分でなければ手でつかむこ
とが困難であり、操作性が悪くなる。

しかしながら、前述のように本体ケース１１の
挿入口３の内側には、プレーヤ本体１の内部に異
物等がはいらないようにするため、扉６が支軸７
に回動自在に取付けられている。

そして、レコード保護容器２を挿入すると、扉
６は点線で示した位置まで回動する。その後前記
レコード保護容器２を抜き出す際、前記扉６が回
動して元の位置に戻ろうとする時、プレーヤ本体
１内部に保持された内ケース５に衝突しないよう
に、扉６と内ケース５との間隔l₁を保持させる必
要がある。挿入口３と内ケース５との間隔は、扉
６の長さをl₂とするとl₁＋l₂が必要であり、従つ
てプレーヤ本体１の外部に出る部分Ｌが少なくな
り、操作性が悪くなるという欠点があつた。

本考案の目的は、レコードプレーヤのレコード
保護容器挿入口扉の構造を改良することにより、
前記欠点を除去して、操作性を向上させたレコー
ドプレーヤを提供することにある。

前記の目的を達成するために、本考案は、プレ
ーヤの挿入口とレコード円盤の内ケースとの間隔
を短くして、プレーヤ本体の外部に出る部分を長
くする手段として、扉の回動中心を挿入口の内側
に設け、扉の面がレコード円盤の内ケースとレコ
ード保護容器の挿入口との間を上下に移動するよ
うにし、かつ本体ケースに前記扉を移動させるた
めのレバーを配設し、さらに、レコード保護容器
を出入することにより前記レバーを回動させ、扉
を下方に移動させるようにした点に特徴がある。

以下、添付図面を参照して、本考案の実施例に
ついて説明する。第５図は本考案の一実施例の平
面図、第６図はその一部断面側面図である。図に
おいて第４図と同一の符号は、同一または同等部
分を表わしている。

２６は扉、１２は前記プレーヤ本体１の内部に
設けられたシヤーシである。１３は前記レコード
保護容器２をプレーヤ本体１内に挿入する場合の
ガイドをなすレールであり、後部レール１３ａ、
前部レール１３ｂ、左側面レール１３ｃおよび右
側面レール１３ｄによつて構成され、夫々互いに
ネジ等により固定されている。

さらに、前記レール１３は、支軸１９，２０に
よりシヤーシ１２に回動自在に保持される。

１８は前記左、右側面レール１３ｃ，１３ｄに
夫々取付けられ、レコード保護容器２の挿入時に
案内となるガイドブロツクである。２２は前記レ
コードの内ケース５を保持したり解除したりする
ために、前記後部レール１４に設けられたロツク
機構部、２２，２３はレコード保護容器２と内ケ
ース５とのロツクを外すための爪ブロツクであ
る。

前記挿入口３の内側には扉２６が設けられてお
り、前記扉２６が支軸２７，２８によりシヤーシ
１２の金具４２に回動自在に保持される。そし
て、扉２６の面が前記挿入口３にほぼ沿つて、移
動することにより、前記挿入口３が閉塞、開放さ
れる。前記扉２６は、バネ３４により時計方向に
回動させられようとするが、ストツパ２９で妨げ
られるので正規位置に保たれる。３０，３１は、
本体ケース１１に支軸３２，３３により回動自在
に、かつ内ケース５と干渉しない位置に保持さ
れ、その自由端を扉２６の前方上端に係合させら
れたレバーである。

前記のようなレコードプレーヤを用いて、レコ
ード円盤をプレーヤ本体内に収納する場合を第７
図により説明する。図において、第６図と同様の
符号は、同一または同等部分を表わしている。

前記レコード保護容器２を本体ケース１１の挿
入口３へ挿入すると、まずその先端がレバー３
０，３１に当る。されにレコード保護容器２を押
し込むと、レバー３０，３１を時計方向に回転す
ることにより、扉２６が反時計方向に回動させら
れる。レコード保護容器２が挿入口３を通過する
時には、扉２６が完全に下方に傾いて、挿入口３
は開放状態になつており、レコード保護容器２は
レール１３のガイドブロツク１８に沿つて挿入さ
れる。

前記レコード保護容器２の先端が前記レール１
３の最奥部まで挿入された時、第５図に図示した
前記爪ブロツク２３，２４により、レコード保護
容器２と内ケース５とのロツクが外される。その
時、同時に内ケース５は前記ロツク機構部２２に
より保持される。

レコード保護容器２が、内ケース５から外され
て、プレーヤ本体１の外部に抜き出されると扉２
６がバネ３４により元の状態に回復されることに
よつて、レバー３０，３１も元の状態に戻され
る。

第８図は本考案を採用したプレーヤの外観斜視
図を示したものである。挿入口３のほぼ中央に、
レコード保護容器２をつかむ凹部３５が設けてあ
り、左右の部分にレバー３０，３１が取付けられ
ている。

本考案は、前記のように、その面がレコード保
護容器の挿入口にほぼ沿つて移動することにより
これを閉塞、開放する扉を設けるとともに挿入口
の下側に回動支点を有するレバーを設けレコード
保護容器を挿入することにより、前記レバーの先
端（自由端）が前記挿入口から遠ざかる方向に回
動して、前記扉を下方へ押下げて挿入口を開かせ
るようにしたので、挿入口と内ケースとの間隔
は、扉の板厚および扉とレバーの回動空間だけで
よいため、プレーヤ本体の外部に出るレコード保
護容器の部分の長さＬを大きく取る事が可能とな
り、操作性を大幅に向上させることができるとい
う大きな利点を有する。その他、以下のような利
点をする。

(1) 扉はレバーにより回動させられるためにレコ
ード保護容器以外では開けることが出来なくな
り異物がプレーヤ本体内部に入ることを防止で
きる。

(2) 挿入口を開閉する扉の動作に必要な、付加的
なスペースを減らすことができるのでプレーヤ
本体を小型化することが可能になるという利点
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のプレーヤの外観斜視図、第２図
はレコード保護容器を示す斜視図、第３図は第１
図の右側面図、第４図は従来のプレーヤの断面
図、第５図は本考案による一実施例の平面図、第
６図はその一部断面側面図、第７図は本実施例の
要部拡大側断面図、第８図は本考案によるプレー
ヤの外観斜視図である。 １……プレーヤ本体、２……レコード保護容
器、３……挿入口、５……内ケース、６，２６…
…扉、１１……本体ケース、１３……レール、２
９……ストツパー、３０，３１……レバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前面に挿入口を有する本体ケースと、前記本体
   ケース内の後部に回動支点を有し、前記挿入口に
   向つて伸び、その上に沿つてレコード保護容器に
   収納されたレコード円盤が挿入、引出しされるレ
   ールと、挿入口の内側に回動中心を有し、その面
   が前記挿入口にほぼ沿つて移動することにより、
   これを閉塞、開放する扉と、前記挿入口の下方に
   回動中心を有し、前記挿入口の背後にあつて、そ
   の先端が前記扉の前方上端に係合するレバーと、
   前記扉を常時は挿入口閉塞位置に保持する手段と
   を具備したことを特徴とするレコードプレーヤ。