JPS6231519A - 車両用燃料タンクにおける旋回槽取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分計） この発明は車両用燃料タンク内に設置される旋回槽取付
構造に関する。

（従来の技術） 従来より、車両の燃料タンク内の燃料残量が少な一場合
に、車両が旋回走行したり、急制動したり、あるいは坂
道走行しているとき等に、遠心力や慣性力の作用によっ
て、あるいは車体の傾斜等によって燃料タンク内の燃料
が局所的に集中し゛てしまいキャブレター等へ燃料が供
給されなくなるのを防止する企め、燃料タンク内にその
内部の燃料の一部を常時保持する小容積の旋回槽を設置
することか行なわれている。

このような旋回槽を備えた燃料タンクの一例として実開
昭５１−１３４２３号公報に記載されたものがある。以
下、この公報のものについて、第４図および第５図を参
照して説明すると、燃料タンク１０１内には、それより
も容積が小さく、且つ上部を開放した旋回槽１０２力；
収容され、この旋回槽１０２はその底壁１０２ａが燃料
タンク１０１の底壁１０１ａに載置された状態でスポッ
ト溶接等によって固着されている。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら上記従来の旋回槽取付構造にあっては、小
容積の旋回槽１０２の底壁１０２ａが燃料タンク１０１
の底壁１０１ｍに固着されているので、車両が悪路を走
行した際等に燃料タンク１０１が上下方向に振動される
と、剛性が低い底壁１０１ａが撓んで、該底壁１０１ａ
と比べて相対的に剛性の高い旋回槽１０２と燃料タンク
１０１との取付部に大きな応力集中が発生して旋回槽１
０２にスポット剥れが生じて所期の機能を発揮できなく
なる可能性があり、耐久上問題があった。

この発明は上記従来の問題点に着目してなされたもので
、その目的とするところは、燃料タンクの上下振動によ
り、旋回槽の燃料タンクへの取付部に加わる振動入力を
可及的に減少させて、耐久性を向上しつる、車両用燃料
タンクにおける旋回槽取付構造を提供することにある。

（問題点を解決するための手段） 上記目的を達成するため、本発明にあっては、燃料タン
ク内に収容した旋回槽をブラケットを介して上下方向の
剛性が高い燃料タンク側壁に支持するように構成した。

（実施例） 以下、添付図面を参照して本発明の実施例について説明
する。

第１図には本発明に係る車両用燃料タンクにおける旋回
槽取付構造の第一実施例が示されて°いる。

第１図において、車両用燃料タンク１は、薄鋼板等より
なるロアーシェル２と、そのロアーシェル２に結合され
、同様に薄鋼板等よりなるアッパーシェル３とから構成
され、ロアーシェル２内には小容積の旋回槽４が収容さ
れている。

旋回１４４の底壁４ａはロアーシェル２の底１１２ａに
若干の隙間をもって対向させるか或いは載置させるよう
にし、一方その側壁４ｂはそれぞれブラケット５，５を
介してロアーシェル２の側１１２ｂ。

２ｂに支持されている。すなわち、旋回槽４は断面コ字
状の各ブラケット５の開放側面に形成した７ランジ５ａ
　、５ａにスポット溶接されるとともに、該ブラケット
５０反対側の閉鎖側面５ｂはロアーシェル側壁２ｂにス
ポット溶接されている。

以上の構成において、自動車等の車両の走行時、路面の
凹凸等によって車体が上下方向に振動すると、燃料タン
ク１も上下方向への振動入力を受け、特に上下振動に対
して比較的剛性の低いロアーシェル底壁２ａが撓み易い
が、本発明にあっては、旋回槽４はブラケット５．５を
介してロアーシェル側壁２ｂ　、２ｂに固定されており
、旋回槽底壁４ａとロアーシェル底壁２ａとは固着され
ていないので、ロアーシェル底壁２ａの撓み振動が旋回
槽底壁４ａによって抑えられるようなことはなく、従っ
てロアーシェル底壁２ｂに局部的に大きな応力集中が発
生するようなことはない。また、ロアーシェル２の縦壁
である側壁２ｂ　、２ｂは上下方向の剛性が高く上下振
動に対する撓みが少ないので、ｐアーシエル側壁２ｂ　
、２ｂに旋回槽４の支持用ブラケット５，５を固着して
も、該ブラケット５，５によってロアーシェルＩａ１２
ｂ、２ｂの撓みが抑えられて局部的に応力集中が生ずる
ようなことはなく、従ってロアーシェル２に亀裂が発生
したり、ブラケット５，５とロアーシェル２との溶着部
が破断するような事態を回避することができる。

第２図は本発明の第二実施例を示しており、この実施例
では、断面コ字状のプラテン）　５’　、　５’の閉鎖
側面５ｂ’、５ｂ’を旋回槽４の側壁４ｂ　、　４ｂに
スポット溶接するとともに、該各ブラケット５′。

５′の開放側面に形成した７ランジ５ａ’、５ａ’ｔ−
ロアーシェル側壁２ｂ　、２ｂにスポット溶接したもの
で、旋回槽４の支持用プラテン）５’、５’とロアーシ
ェル２との固着部を分散させて、燃料タンク１の上下振
動時におけるロアーシェル２０局部的応力集中を更に低
減させたものである。

第３図は本考案の第三実施例を示している。この実施例
では、断面略Ｕ字状のブラケットタの底面５ｇ’に旋回
槽４の底壁４ａをスポット溶接するとともに、該ブラケ
ットデの両側面５ｂ’、５ｂ”をロアーシェル２の側壁
２ｂ　、２ｂにスポット溶接したもので、前記第一実施
例と同様の効果が得られる外、ブラケット５Ｎの両側面
５ｂ＃、５ｂ＃をロアーシェル側壁２ｂ　、２ｂに支持
しているため、該ブラケット５〃およびそれに支持され
る旋回槽４の上下振動を一層抑制することができる。

（発明の効果） 本発明は以上の構成および作用からなるもので、旋回槽
をブラケットを介して上下方向の剛性が高い燃料タンク
側壁に支持することによって、燃料タンクの上下振動時
に旋回槽の燃料タンクへの取付部に加わる振動入力を可
及的に減少させて該取付部近傍における大きな応力集中
の発生を防止することかでき、これによって耐久性を向
上させることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る車両用燃料タンクにおける旋回槽
の取付構造の第一実施例を示す断面図、第２図は本発明
の第二実施例を示す断面図、第３図は本発明の第三実施
例を示す断面図、第４図および第５図は従来の旋回槽取
付構造を示すもので、第４図はその側断面図、第５図は
第４図のｖ−ｖ線断面図である。 符号の説明 １・・・燃料タンク ２ｂ・・・ロアーシェル側壁（燃料タンク側壁）４・・
・旋回槽 ５　、５’、　５’・・・ブラケット 特許出願人　日産自動車株式会社 第１図　　　　第２図 第３図 第４１．　　　　　第５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 燃料タンク内に旋回槽を収容し、その旋回槽をブラケッ
   トを介して燃料タンクの側壁に支持してなる車両用燃料
   タンクにおける旋回槽取付構造。