JP2003156097A - ダイナミックダンパの脱落防止構造 - Google Patents

ダイナミックダンパの脱落防止構造

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JP2003156097A JP2001354332A JP2001354332A JP2003156097A JP 2003156097 A JP2003156097 A JP 2003156097A JP 2001354332 A JP2001354332 A JP 2001354332A JP 2001354332 A JP2001354332 A JP 2001354332A JP 2003156097 A JP2003156097 A JP 2003156097A
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Daiichi Nakazawa
大一 中沢
Akira Saito
章 斉藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 悪路におけるマス部材下面への路面干渉をな
くしてゴム弾性体の劣化や亀裂の発生等を防止し、ダイ
ナミックダンパの適正な制振性能を維持する。 【解決手段】 取付ブラケット2の両支持片21にゴム
弾性体4を介してマス部材5が弾性支持され、マス部材
5の上下方向に穿通された大径の貫通穴5aの下方側か
ら貫通穴5aの径よりも小径な取付ボルト3が挿入され
てこの取付ボルト3によって取付ブラケット2とガード
ブラケット6がマウントブラケット1に固定され、ガー
ドブラケット6のガード片63が、マス部材5の下方に
延設されるとともに、ガード片63上面と取付ボルト3
の下端までの垂直距離が、マス部材5の高さ方向の寸法
よりも短く設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体下面側の制振
対象部材に路面と対向して取り付けられるダイナミック
ダンパの脱落防止構造に係り、詳しくは、マス部材の脱
落を防止する機能と悪路走行時のマス部材下面への路面
干渉を防止する機能とを併せ持ち、特にオフロードカー
のダイナミックダンパに有効なダイナミックダンパの脱
落防止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のダイナミックダンパの脱落防止
構造としては、例えば、図6に示すようなものが知られ
ている。この従来技術は、取付ボルト01によって車体
下面側の制振対象部材に取り付けられた取付ブラケット
02の下面にゴム弾性体03が加硫接着され、このゴム
弾性体03の下面がプレート04と加硫接着され、この
プレート04にマス部材05が溶接固定されている。す
なわち、マス部材05とゴム弾性体03とにより構成さ
れる共振系の共振作動によって、制振対象部材の特定周
波数域の振動を抑制する構造となっている。
【0003】また、前記取付ブラケット02にはピン穴
02aが穿設され、このピン穴02aには上端にフラン
ジ06aを有するピン部材06が挿入され、前記フラン
ジ06aがピン穴02aから浮いた状態でピン部材06
の下端部が前記マス部材05と溶接されている。前記フ
ランジ06aはピン穴02aの穴径よりも大径に形成さ
れていて、マス部材05を支持するゴム弾性体03が切
れた場合には、フランジ06aがピン穴02aの開口縁
と係止して、マス部材05の落下を阻止する構造となっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、悪路での走破性
に優れたオフロードカーにおいても、乗用車並みの静粛
性が要求されており、四輪駆動車の場合には、不快なこ
もり音を発生するトランスファなどにダイナミックダン
パを取り付けてこもり音を抑制することによって、静粛
性の向上が図られている。ところが、上記従来のダイナ
ミックダンパの脱落防止構造をオフロードカーに適用し
た場合、悪路走行時におけるマス部材05の路面干渉に
起因するゴム弾性体03の劣化や亀裂の発生等によっ
て、ダイナミックダンパが所定の特定周波数域で共振し
なくなり、ダイナミックダンパとしての機能が損われる
という問題があった。
【0005】本発明は、上述の従来技術が抱える問題点
に着目してなされたものであって、その目的とするとこ
ろは、悪路におけるマス部材下面への路面干渉をなくし
てゴム弾性体の劣化や亀裂の発生等を防止し、ダイナミ
ックダンパの適正な制振性能を維持することができるダ
イナミックダンパの脱落防止構造を提供しようとするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明請求項1記載のダイナミックダンパの脱落防
止構造では、車体下面側の制振対象部材に取り付けられ
た取付ブラケットと、この取付ブラケットに固定された
ゴム弾性体と、このゴム弾性体に上部または側部を支持
された所定質量のマス部材とを有するダイナミックダン
パ構造におけるマス部材の脱落防止構造であって、上部
が取付ブラケット側に固定されるとともに、下部が前記
マス部材と路面との間に延設され、この延設部分がマス
部材下面への路面干渉を阻止可能、かつ、前記ゴム弾性
体が切れて落下したマス部材を支持可能に形成されたガ
ード部材と、前記ガード部材の下部延設部分に落下した
マス部材の延設部分からの脱落を規制する規制部材とを
備えることを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
ダイナミックダンパの脱落防止構造において、前記規制
部材は、前記取付ブラケットを制振対象部材に取り付け
るための取付ボルトであって、前記マス部材の上下方向
に大径の貫通穴が穿通され、この貫通穴の下方側から前
記貫通穴の径よりも小径な取付ボルトが挿入されてこの
取付ボルトにより前記取付ブラケットが制振対象部材に
固定され、前記ガード部材下部の延設部分上面と前記取
付ボルト下端までの垂直距離が、前記マス部材の高さ方
向の寸法よりも短く設定されていることを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明では、請求項1または
2記載のダイナミックダンパの脱落防止構造において、
前記マス部材がゴム弾性体の下方に垂設され、前記ガー
ド部材の上部と下部延設部分とが、車体のマフラ側に面
して配置された縦壁部で繋がれていることを特徴とす
る。
【0009】
【発明の作用および効果】本発明では、劣化等によりゴ
ム弾性体が切れてマス部材が下方に落下すると、マス部
材と路面との間に延設されたガード部材の下部延設部分
にマス部材が支持され、さらに規制部材によって落下し
たマス部材の延設部分からの脱落が規制されるので、マ
ス部材を車両側に確実に保持でき、道路への落下を回避
することができる。さらに本発明では、マス部材と路面
との間に延設されたガード部材の下部延設部分によっ
て、マス部材下面への路面干渉が阻止されるので、悪路
におけるマス部材の路面干渉に起因するゴム弾性体の劣
化や亀裂の発生等を防止することができ、ダイナミック
ダンパの適正な制振性能を維持することができるととも
に、ダイナミックダンパの耐久性向上を図ることができ
るという効果を奏する。
【0010】請求項2記載の発明では、マス部材に形成
された貫通穴の内部に取付ブラケットを制振対象部材に
取り付ける取付ボルトが設けられ、この取付ボルト下端
とガード部材下部の延設部分上面との垂直距離が、マス
部材の高さ方向の寸法よりも短く設定されているので、
ゴム弾性体が切れてマス部材がガード部材下部の延設部
分に落下した状態で、取付ボルトが貫通穴の内部に係止
してマス部材の横移動が阻止され、マス部材のガード部
材からの脱落が阻止される。本発明では、取付ブラケッ
トを制振対象部材に取り付ける取付ボルトが規制部材を
兼ねているので、部品点数を削減してコストダウンを図
ることができる。さらに、取付ブラケットの制振対象部
材への組み付けと規制部材の取付を、取付ボルトを用い
て一度に行うことができるので、組み付けの手間が掛か
らない。
【0011】請求項3記載の発明では、マス部材がゴム
弾性体の下方に垂設され、さらに、車体のマフラ側に面
してガード部材の縦壁部が設けられているので、縦壁部
がマフラの熱を遮断してゴム弾性体がマフラからの熱影
響を受けにくくなり、熱によるゴム弾性体の劣化を防止
して適正な制振性能を長期間に亘って維持することがで
き、ダイナミックダンパの耐久性向上を図ることができ
るという効果が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。 (実施の形態1)実施の形態1は請求項1および2記載
の発明に対応する。図1は、実施の形態1のダイナミッ
クダンパの脱落防止構造を適用した車両の要部を示す後
方側斜視図である。
【0013】図において、Tはトランスファケース、F
は車体フレームのクロスメンバ、Mはプリマフラ、Pは
プロペラシャフト、Bはボルト、Dはダイナミックダン
パ、1はマウントブラケット(取付ブラケット)であ
り、本実施の形態のダイナミックダンパDは、四輪駆動
車の車体下面側に配置されたトランスファケースTの後
端部すなわち制振対象部材に、ボルトBを用いて固定さ
れたマウントブラケット1を介して取り付けられてい
る。
【0014】次に、図2に基づいて本実施の形態のダイ
ナミックダンパの脱落防止構造の構成を説明する。図に
おいて、2は取付ブラケット、3は取付ボルト、4はゴ
ム弾性体、5はマス部材、6はガードブラケット(ガー
ド部材)である。前記マウントブラケット1は、上述し
たようにダイナミックダンパDをトランスファケースT
に取り付けるためのもので、左右に補強用のフランジが
形成され、上側片11と下側片12とから略L字状に形
成され、下側片12の先端を車体前方に向けた状態でト
ランスファケースTに取り付けられている。
【0015】前記上側片11の上端部は、前記トランス
ファケースTの取付位置の形状に沿って略円弧状に切欠
され、前記トランスファケースTの図示しないボス部と
対応する位置に、前記ボルトBの差し込み用切欠き11
aが2箇所設けられている。また、上側片11の中央に
は、重量軽減のための軽減孔11b,11bが左右に穿
設されている。また、図3に示すように、前記下側片1
2の中央には、前記取付ブラケット2を取付ボルト3で
固定するための取付孔12a,12aが左右対称位置に
それぞれ穿設され、これら取付孔12a,12aの上面
には、ウェルドナット12b,12bがそれぞれ溶接さ
れている。
【0016】前記取付ブラケット2は、前記ゴム弾性体
4を支持するためのもので、左右に支持片21,21が
垂下された略コ字状に形成され、上面側が前記ガードブ
ラケット6を間に挟んで前記マウントブラケット1の下
側片12に前記取付ボルト3で固定されている。この取
付ブラケット2において前記下側片12の中央に穿設さ
れた取付孔12a,12aと対応する位置には、前記取
付ボルト3を差し込む取付孔2a,2aが穿設されてい
る。
【0017】前記取付ボルト3は、前記取付ブラケット
2およびガードブラケット6をマウントブラケット1に
固定するとともに、マス部材5を支持する左右のゴム弾
性体4,4が共に切れてマス部材5ガードブラケット6
上に落下した際、マス部材5がガードブラケット6から
脱落するのを阻止するための規制部材でもある。図3に
示すように、この取付ボルト3の側面には、前記取付ブ
ラケット2に穿設された取付孔2aの孔径よりも大きな
係止段部3aが形成され、また、この係止段部3aより
もボルト先端側には、前記ウェルドナット12bと螺合
する雄ねじ部3bが形成されている。
【0018】前記ゴム弾性体4は、前記マス部材5を支
持するためのもので、外側面を前記取付ブラケット2の
支持片21と加硫接着され、内側面を前記マス部材5の
側面に溶接されたプレート7と加硫接着されている。
【0019】前記マス部材5は、所定の質量を有する質
量体であって、このマス部材5が前記ゴム弾性体4を介
してトランスファケースTに弾性支持されることによ
り、ダイナミックダンパDが構成されている。このマス
部材5には、前記取付ボルト3の軸心を中心とする貫通
穴5a,5aが穿通されている。この貫通穴5aの下方
側から前記取付ボルト3を差し込み、先端の雄ねじ部3
bを前記マウントブラケット1のウェルドナット12b
に螺入することによって、前記取付ブラケット2とガー
ドブラケット6が、取付ボルト3の係止段部3aとウェ
ルドナット12bに締結され、マウントブラケット1に
固定される。なお、前記貫通穴5a,5aの穴径は、前
記取付ボルト3の径と比較して十分大径に形成されてお
り、マス部材5が振動した際に取付ボルト3と干渉しな
いように設定されている。
【0020】前記ガードブラケット6は、前記マス部材
5の左右を支持するゴム弾性体4,4が共に切れた際、
落下するマス部材5を支持するとともに、悪路走行時等
のマス部材5下面への路面干渉を防止するためのもの
で、上部の取付片61、下部の延設部分としてのガード
片63および取付片61とガード片63とを連設する側
片62を有して車体前方へ開口した略コ字状に形成さ
れ、上述したように取付片61が前記マウントブラケッ
ト1と取付ブラケット2との間に介装された状態で固定
されている。
【0021】前記取付片61には、前記マウントブラケ
ット1の取付孔12a,12aおよび前記取付ブラケッ
ト2の取付孔2a,2aと対応する位置に、前記取付ボ
ルト3を差し込む取付孔61a,61aが穿設されてい
る。前記ガード片63は、側片62の下端から車体前方
へ向かって水平に延設され、上面が前記取付ボルト3の
下端と所定間隔離間した状態で設けられている。このガ
ード片63の前端中央部は前記取付ボルト3の下方まで
延設され、マス部材5落下時にマス部材5を十分支持可
能な大きさを有している。一方、その左右は前記貫通穴
5aの下方側から取付ボルト3を差し込めるように、切
欠部63bが形成されている。
【0022】また、前記ガード片63の上面と取付ボル
ト3の下端までの垂直距離H2は、前記マス部材5の高
さ方向の寸法H1よりも短く設定されている。なお、前
記側片62とガード片63には、軽減孔62a,62a
(図1参照)と軽減孔63aがそれぞれ穿設され、ガー
ドブラケット6の軽量化が図られている。
【0023】次に、車両への組み付け方法について説明
する。まず、予めトランスファケースTのボス部にボル
トBを用いてマウントブラケット1を固定しておく。次
に、予めゴム弾性体4とマス部材5とが取り付けられた
取付ブラケット2を、ガードブラケット6の取付片61
の下面側に重ね、お互いの取付孔61a,2aを位置合
わせした状態で、マス部材5の貫通穴5aの下方側から
取付ボルト3を差し込んで、先端の雄ねじ部3bを取付
片61の上方へ突出させる。
【0024】続いて、取付ボルト3の雄ねじ部3bを前
記マウントブラケット1の下側片11に溶接されたウェ
ルドナット12bと螺合させて取付ボルト3を締め付け
ることによって、マウントブラケット1の下側片12に
取付ブラケット2とガードブラケット6とが締結状態で
固定される。本実施の形態のダイナミックダンパの脱落
防止構造は、取付ブラケット2とガードブラケット6の
組み付け作業を、取付ボルト3を貫通穴5aの下方側か
ら差し込んで締め付けるという一つの手順で行うことが
できるので、組み付けの手間が掛からず、しかも容易に
行うことができる。
【0025】次に、本実施の形態の作用効果を説明す
る。[走行時]走行時は、マス部材5とゴム弾性体4と
により構成されるダイナミックダンパDの共振作動によ
って、車内こもり音の発生源であるトランスファケース
Tの特定周波数域の振動が抑制されるので、車内のこも
り音が低減され、快適な居住性が維持される。そして、
悪路走行時には、マス部材5下方に配置されたガード片
63によってマス部材5下面への路面干渉が阻止される
ので、悪路におけるマス部材5の路面干渉に起因するゴ
ム弾性体4の劣化や亀裂の発生等が防止され、ダイナミ
ックダンパDの適正な制振性能が維持される。
【0026】[ゴム弾性体4の切断時]劣化や亀裂等に
よりゴム弾性体4が共に切れると、マス部材5が落下し
て図4(a)から図4(b)のような状態となる。ここ
で、ガード片63の先端はガードブラケット6の側方か
ら見て車体後方側から取付ボルト3の下方まで延設され
るとともに、取付ボルト3の下端とガード片63の上面
までの垂直距離H2が、マス部材5の高さ方向の寸法H
1よりも短く設定されているので、貫通穴5aから取付
ボルト3が抜けることがなく、取付ボルト3が貫通穴5
aに係止してマス部材5がガード片63上に保持され
る。
【0027】(実施の形態2)実施の形態2は請求項1
および3記載の発明に対応する。なお、実施の形態2を
説明するにあたり、実施の形態1と同じ構成には同じ符
号を付与し、説明を省略する。図5は、実施の形態2の
ダイナミックダンパの脱落防止構造を示す背面図であ
る。本実施の形態では、マウントブラケット1にガード
ブラケット60を介して取付ブラケット20が固定さ
れ、この取付ブラケット20の下面にゴム弾性体40が
加硫接着され、このゴム弾性体40の下端に、プレート
70を介してマス部材50が取り付けられた構造となっ
ている。
【0028】前記ガードブラケット60は、上部の取付
片601、側部の縦壁部602および下部のガード片6
03を有して略コ字状に形成され、縦壁部602を車両
のプリマフラM側に面して配置されている。前記ガード
片603の上面は、前記マス部材50の底面積よりも十
分に広い面積を有し、前記プリマフラM側以外の端縁に
は、ゴム弾性体40が切れてマス部材50が落下した
際、マス部材50のガード片603からの脱落を阻止す
る円柱状の規制部材80がそれぞれ一つずつ立設されて
いる。
【0029】本実施の形態では、プリマフラM側に面し
て縦壁部602が設けられているので、縦壁部602が
プリマフラMの熱を遮断してゴム弾性体40がプリマフ
ラMからの熱影響を受けにくい構造となっているため、
熱によるゴム弾性体40の劣化を防止して適正な制振性
能を長期間に亘って維持することができる。
【0030】以上、本発明の実施の形態を説明してきた
が、本発明の具体的な構成は本実施の形態に限定される
ものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更
等があっても本発明に含まれる。例えば、本実施の形態
では、取付ブラケットとガードブラケットとを別体に形
成した例を示したが、両者を一体に形成してもよい。
【0031】また、本実施の形態では、取付ブラケット
を制振対象部材すなわちトランスファケースの後端部に
直接取り付けることが困難なため、マウントブラケット
を介して取り付けたが、制振対象部材の形状によっては
マウントブラケットを廃止することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態1のダイナミックダンパの脱
落防止構造を適用した車両の要部を示す車体後方側斜視
図である。
【図2】実施の形態1のダイナミックダンパの脱落防止
構造を示す斜視図である。
【図3】図2のS3−S3断面図である。
【図4】実施の形態1の作用を示す図2のS4−S4断
面図である。
【図5】実施の形態2のダイナミックダンパの脱落防止
構造を示す背面図である。
【図6】従来技術を示す正面図である。
【符号の説明】
1 マウントブラケット 11 上側片 11a 切欠き 11b 軽減孔 12 下側片 12a 取付孔 12b ウェルドナット 2 取付ブラケット 2a 取付孔 21 支持片 3 取付ボルト 3a 係止段部 3b 雄ねじ部 4 ゴム弾性体 5 マス部材 5a 貫通孔 6 ガードブラケット 61 取付片 61a 取付孔 62 側片 62a 軽減孔 63 ガード片 63a 軽減孔 63b 切欠部 7 プレート 20 取付ブラケット 40 ゴム弾性体 50 マス部材 60 ガードプレート 601 取付片 602 縦壁部 603 ガード片 70 プレート 80 規制部材 B ボルト D ダイナミックダンパ F クロスメンバ M プリマフラ P プロペラシャフト T トランスファケース

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体下面側の制振対象部材に取り付けら
    れた取付ブラケットと、この取付ブラケットに固定され
    たゴム弾性体と、このゴム弾性体に上部または側部を支
    持された所定質量のマス部材とを有するダイナミックダ
    ンパ構造におけるマス部材の脱落防止構造であって、 上部が取付ブラケット側に固定されるとともに、下部が
    前記マス部材と路面との間に延設され、この延設部分が
    マス部材下面への路面干渉を阻止可能、かつ、前記ゴム
    弾性体が切れて落下したマス部材を支持可能に形成され
    たガード部材と、 前記ガード部材の下部延設部分に落下したマス部材の延
    設部分からの脱落を規制する規制部材とを備えることを
    特徴とするダイナミックダンパの脱落防止構造。
  2. 【請求項2】 前記規制部材は、前記取付ブラケットを
    制振対象部材に取り付けるための取付ボルトであって、 前記マス部材の上下方向に大径の貫通穴が穿通され、 この貫通穴の下方側から前記貫通穴の径よりも小径な取
    付ボルトが挿入されてこの取付ボルトにより前記取付ブ
    ラケットが制振対象部材に固定され、 前記ガード部材下部の延設部分上面と前記取付ボルト下
    端までの垂直距離が、前記マス部材の高さ方向の寸法よ
    りも短く設定されていることを特徴とする請求項1記載
    のダイナミックダンパの脱落防止構造。
  3. 【請求項3】 前記マス部材がゴム弾性体の下方に垂設
    され、 前記ガード部材の上部と下部延設部分とが、車体のマフ
    ラ側に面して配置された縦壁部で繋がれていることを特
    徴とする請求項1または2記載のダイナミックダンパの
    脱落防止構造。
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