JPS6231224B2 - - Google Patents
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- JPS6231224B2 JPS6231224B2 JP56084475A JP8447581A JPS6231224B2 JP S6231224 B2 JPS6231224 B2 JP S6231224B2 JP 56084475 A JP56084475 A JP 56084475A JP 8447581 A JP8447581 A JP 8447581A JP S6231224 B2 JPS6231224 B2 JP S6231224B2
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- wiper motor
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- handed
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60S—SERVICING, CLEANING, REPAIRING, SUPPORTING, LIFTING, OR MANOEUVRING OF VEHICLES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60S1/00—Cleaning of vehicles
- B60S1/02—Cleaning windscreens, windows or optical devices
- B60S1/04—Wipers or the like, e.g. scrapers
- B60S1/06—Wipers or the like, e.g. scrapers characterised by the drive
- B60S1/16—Means for transmitting drive
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H1/00—Toothed gearings for conveying rotary motion
- F16H1/02—Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion
- F16H1/20—Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion involving more than two intermeshing members
- F16H1/22—Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion involving more than two intermeshing members with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts
- F16H1/222—Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion involving more than two intermeshing members with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts with non-parallel axes
- F16H1/225—Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion involving more than two intermeshing members with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts with non-parallel axes with two or more worm and worm-wheel gearings
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Gear Transmission (AREA)
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
- Gears, Cams (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、減速機構を構成するウオームを有す
るワイパーモータ軸の製造方法に関するものであ
る。
るワイパーモータ軸の製造方法に関するものであ
る。
(従来の技術)
ガラス面等を払拭するためのワイパー装置に
は、ワイパーブレードをその一端側を中心にして
扇形に往復揺動させる往復揺動式のものや、ワイ
パーブレードをその中央部分を中心にして回転さ
せる回転式のものなどがあるが、いずれも減速機
構を介してモータの回転をワイパーブレードに伝
達するのが普通である。
は、ワイパーブレードをその一端側を中心にして
扇形に往復揺動させる往復揺動式のものや、ワイ
パーブレードをその中央部分を中心にして回転さ
せる回転式のものなどがあるが、いずれも減速機
構を介してモータの回転をワイパーブレードに伝
達するのが普通である。
第1図は従来の減速機構をそなえたワイパーモ
ータの部分断面説明図であつて、ワイパーモータ
1は、そのケース内に収めた界磁石、電機子、整
流子、ブラシなどから構成されている。これらの
うち、電機子および整流子はワイパーモータ軸2
に固定されている。このワイパーモータ軸2の一
端側(第1図左端側)にはウオーム3を形成し、
このウオーム3にかみ合うウオームホイール4を
ギヤハウジング5に枢着して減速機構6を構成し
ている。なお、7はブラシに電源を接続するため
のコネクタである。
ータの部分断面説明図であつて、ワイパーモータ
1は、そのケース内に収めた界磁石、電機子、整
流子、ブラシなどから構成されている。これらの
うち、電機子および整流子はワイパーモータ軸2
に固定されている。このワイパーモータ軸2の一
端側(第1図左端側)にはウオーム3を形成し、
このウオーム3にかみ合うウオームホイール4を
ギヤハウジング5に枢着して減速機構6を構成し
ている。なお、7はブラシに電源を接続するため
のコネクタである。
(発明が解決しようとする問題点)
しかしながら、このような従来のワイパーモー
タ軸2ではその軸方向に大きなスラストを受ける
ため、このスラストを支持するための強固な軸受
構造を有することが必要であると共に、大きな減
速比をとるためにはウオームホイール4が大型化
するなどの問題点を有していた。
タ軸2ではその軸方向に大きなスラストを受ける
ため、このスラストを支持するための強固な軸受
構造を有することが必要であると共に、大きな減
速比をとるためにはウオームホイール4が大型化
するなどの問題点を有していた。
(発明の目的)
本発明はこのような従来の問題点に着目してな
されたもので、ワイパーモータ軸にスラストが付
加されないようにして該ワイパーモータ軸を比較
的簡単な構造の軸受で支持できるようにすると共
に、動力の伝達効率が良く、あわせてウオームホ
イールとの間の組込みも精度良くおこなうことが
できるウオーム付のワイパーモータ軸を量産に適
した方法で連続的にかつ精度良く製造することが
できるようにしたねじ形複式ウオームを有するワ
イパーモータ軸の製造方法を提供することを目的
としている。
されたもので、ワイパーモータ軸にスラストが付
加されないようにして該ワイパーモータ軸を比較
的簡単な構造の軸受で支持できるようにすると共
に、動力の伝達効率が良く、あわせてウオームホ
イールとの間の組込みも精度良くおこなうことが
できるウオーム付のワイパーモータ軸を量産に適
した方法で連続的にかつ精度良く製造することが
できるようにしたねじ形複式ウオームを有するワ
イパーモータ軸の製造方法を提供することを目的
としている。
(問題点を解決するための手段)
本発明に係るねじ形複式ウオームを有するワイ
パーモータ軸の製造方法は、ワイパーモータ軸素
材に右ねじ形ウオームと左ねじ形ウオームとを形
成してねじ形複式ウオームを有するワイパーモー
タ軸を製造するに際し、右ねじ形ウオーム用ねじ
山と左ねじ形ウオーム用ねじ山とを形成した転造
ダイスを用い、棒状をなすワイパーモータ軸素材
に対して前記転造ダイスで加圧しながら、右ねじ
形ウオームと左ねじ形ウオームとを同軸で且つ
各々複条ねじで更に該右ねじ形ウオームと左ねじ
形ウオームの成形開始位置が合致した状態で歯形
が連続する形状で互いに引張り合う方向に力が作
用する回転方向にワイパーモータ軸素材を回転さ
せて、当該両ウオームを同時に転造成形するよう
にしたことを特徴とするものである。
パーモータ軸の製造方法は、ワイパーモータ軸素
材に右ねじ形ウオームと左ねじ形ウオームとを形
成してねじ形複式ウオームを有するワイパーモー
タ軸を製造するに際し、右ねじ形ウオーム用ねじ
山と左ねじ形ウオーム用ねじ山とを形成した転造
ダイスを用い、棒状をなすワイパーモータ軸素材
に対して前記転造ダイスで加圧しながら、右ねじ
形ウオームと左ねじ形ウオームとを同軸で且つ
各々複条ねじで更に該右ねじ形ウオームと左ねじ
形ウオームの成形開始位置が合致した状態で歯形
が連続する形状で互いに引張り合う方向に力が作
用する回転方向にワイパーモータ軸素材を回転さ
せて、当該両ウオームを同時に転造成形するよう
にしたことを特徴とするものである。
(実施例)
第2図〜第5図は、本発明の一実施例を示すも
ので、第2図に示すワイパーモータ11は、モー
タヨーク12の内壁に固定した界磁石13、この
界磁石13内で回転自在にした電機子14、この
電機子14に電流を供給する整流子15、これら
電機子14および整流子15を固定するワイパー
モータ軸16、前記整流子15に接触させたカー
ボンブラシ17などをそなえ、該カーボンブラシ
17をモータヨーク12とギヤハウジング18と
の嵌合部分に取付けた構造をなしている。また、
19はギヤハウジング18のカバーである。
ので、第2図に示すワイパーモータ11は、モー
タヨーク12の内壁に固定した界磁石13、この
界磁石13内で回転自在にした電機子14、この
電機子14に電流を供給する整流子15、これら
電機子14および整流子15を固定するワイパー
モータ軸16、前記整流子15に接触させたカー
ボンブラシ17などをそなえ、該カーボンブラシ
17をモータヨーク12とギヤハウジング18と
の嵌合部分に取付けた構造をなしている。また、
19はギヤハウジング18のカバーである。
前記ワイパーモータ軸16の一端側(第2図左
端側)には、右ねじ形ウオーム21および左ねじ
形ウオーム22を同軸上で一体で形成しており、
この右ねじ形ウオーム21および左ねじ形ウオー
ム22は本実施例の場合には共に二条ねじであ
る。また、両ウオーム21,22には、それぞれ
ギヤハウジング18に枢着したウオームホイール
23,24をかみ合わせ、両ウオームホイール2
3,24に各々一体で設けたピニオン23a,2
4aに対し、前記ギヤハウジング18に枢着した
共通の歯車25をかみ合わせて減速機構部26を
構成し、この歯車25に連結した図示しない減束
軸を介して同じく図示しないワイパーブレードを
往復揺動または回転運動させるようにしている。
端側)には、右ねじ形ウオーム21および左ねじ
形ウオーム22を同軸上で一体で形成しており、
この右ねじ形ウオーム21および左ねじ形ウオー
ム22は本実施例の場合には共に二条ねじであ
る。また、両ウオーム21,22には、それぞれ
ギヤハウジング18に枢着したウオームホイール
23,24をかみ合わせ、両ウオームホイール2
3,24に各々一体で設けたピニオン23a,2
4aに対し、前記ギヤハウジング18に枢着した
共通の歯車25をかみ合わせて減速機構部26を
構成し、この歯車25に連結した図示しない減束
軸を介して同じく図示しないワイパーブレードを
往復揺動または回転運動させるようにしている。
前記ワイパーモータ軸16における整流子15
とウオーム21,22側との間には含油軸受31
を嵌合し、この含油軸受31をギヤハウジング1
8と軸受保持部材32とによつて支持している。
とウオーム21,22側との間には含油軸受31
を嵌合し、この含油軸受31をギヤハウジング1
8と軸受保持部材32とによつて支持している。
ワイパーモータ軸16の他端側は、軸受保持部
材33によつて保持された含油軸受34に貫通し
てヨーク12から突出し、この端部に自冷用フア
ン35を嵌合してナツト36により固定してい
る。この自冷用フアン35のまわりには、多数の
吸気孔37aをそなえたフアンカバー37をビス
38により固定し、ヨーク12の外径部とフアン
カバー37との間で通風路39が形成されるよう
にしている。この場合、フアンカバー37の形状
は、上記通風路39の横幅がヨーク12の外径を
超えず、ワイパーデータ11の冷却に必要な風は
ヨーク12の上下部分においてフアンカバー37
との間で形成された通風路39によつて送り出さ
れるようにすると、ワイパーモータ11の横幅が
拡大しないで済み、狭い空間での取付けが容易に
なる。
材33によつて保持された含油軸受34に貫通し
てヨーク12から突出し、この端部に自冷用フア
ン35を嵌合してナツト36により固定してい
る。この自冷用フアン35のまわりには、多数の
吸気孔37aをそなえたフアンカバー37をビス
38により固定し、ヨーク12の外径部とフアン
カバー37との間で通風路39が形成されるよう
にしている。この場合、フアンカバー37の形状
は、上記通風路39の横幅がヨーク12の外径を
超えず、ワイパーデータ11の冷却に必要な風は
ヨーク12の上下部分においてフアンカバー37
との間で形成された通風路39によつて送り出さ
れるようにすると、ワイパーモータ11の横幅が
拡大しないで済み、狭い空間での取付けが容易に
なる。
次に、上記したねじ形複式ウオーム21,22
を有するワイパーモータ軸16の製造方法につい
て説明する。
を有するワイパーモータ軸16の製造方法につい
て説明する。
このようなワイパーモータ軸16は、1本の軸
に右ねじ形ウオーム21と左ねじ形ウオーム22
とを形成しているため、従来法によれば切削によ
つて製作されるのが普通である。また、転造成形
によつて製作しても、従来は右ねじ形ウオーム2
1と左ねじ形ウオーム22とをそれぞれ対応した
転造ダイスを用いて別工程で製造するのが弾通で
ある。しかしながら、このような転造加工では2
回に分けて転造せねばならないため、右ねじ形ウ
オーム21と左ねじ形ウオーム22との位相合わ
せがかなりむずかしいという問題を有していると
共に、量産性にも乏しいという問題を有してい
た。そこで、本発明者は研究を更に進めたとこ
ろ、1回の転造加工によつて前記実施例に示すね
じ形複式ウオームを有するワイパーモータ軸16
を製造する方法を新しく開発した。
に右ねじ形ウオーム21と左ねじ形ウオーム22
とを形成しているため、従来法によれば切削によ
つて製作されるのが普通である。また、転造成形
によつて製作しても、従来は右ねじ形ウオーム2
1と左ねじ形ウオーム22とをそれぞれ対応した
転造ダイスを用いて別工程で製造するのが弾通で
ある。しかしながら、このような転造加工では2
回に分けて転造せねばならないため、右ねじ形ウ
オーム21と左ねじ形ウオーム22との位相合わ
せがかなりむずかしいという問題を有していると
共に、量産性にも乏しいという問題を有してい
た。そこで、本発明者は研究を更に進めたとこ
ろ、1回の転造加工によつて前記実施例に示すね
じ形複式ウオームを有するワイパーモータ軸16
を製造する方法を新しく開発した。
第3図および第4図はワイパーモータ軸16の
製造方法を解説する図であつて、右ねじ形ウオー
ム21および左ねじ形ウオーム22は各々二条ね
じで形成されているので、これを転造する際に第
3図に示す各ねじ山21a,21b,21c……
…および22a,22b,22c………が第5図
に示す転造ダイスとしての丸ダイス40,40
a,40bにより両側から受ける加圧力の差を前
記第3図に示すねじ山22bの断面f−g部の材
料移動量の差で説明する。すなわち、後述する転
造成形に際し、素材が軸方向に伸びる性質がある
ため、右ねじ形ウオーム21は第3図に示す矢印
I方向に伸び、左ねじ形ウオーム22は第3図に
示す矢印H方向に伸びる。つまり、このような軸
方向に伸びる性質により第3図f部は材料移動が
多く、反対に第3図g部は材料移動が少ない。し
たがつて、第4図では材料移動が多い方にk、j
点を付し、材料移動の少ない方にb、i点を付し
て説明しており、第4図aはねじ軸線を含む平面
で切つたねじ山22bの断面説明図、第4図bは
ねじ山22bのリード角方向に見た断面説明図、
第4図cはねじ山22bの正面図である。第4図
において、ピツチ円上で見れば、第4図cでは
c,d、第4図bではc1,d1、第4図aではc2,
d2でそれぞれ示しており、以下、これに準じて説
明する。なお、ねじ山22bの両側面が丸ダイス
40のねじ山から受ける力は、ワイパーモータ軸
素材が元来ねじのピツチ円直径をほぼ直径とする
転造径を有していた丸棒状であつたものが、丸ダ
イス40から塑性変形を受けることにより、ねじ
の谷部にあつた材料に相当する分がねじ山部に移
り、ねじ山22bの両側部分における移動量の違
いによつて、当該ねじ山22bが丸ダイス40よ
り異なる力を受けるが、その変形過程は実際には
複雑である。そのため、第4図に示す如く簡略化
して説明する。
製造方法を解説する図であつて、右ねじ形ウオー
ム21および左ねじ形ウオーム22は各々二条ね
じで形成されているので、これを転造する際に第
3図に示す各ねじ山21a,21b,21c……
…および22a,22b,22c………が第5図
に示す転造ダイスとしての丸ダイス40,40
a,40bにより両側から受ける加圧力の差を前
記第3図に示すねじ山22bの断面f−g部の材
料移動量の差で説明する。すなわち、後述する転
造成形に際し、素材が軸方向に伸びる性質がある
ため、右ねじ形ウオーム21は第3図に示す矢印
I方向に伸び、左ねじ形ウオーム22は第3図に
示す矢印H方向に伸びる。つまり、このような軸
方向に伸びる性質により第3図f部は材料移動が
多く、反対に第3図g部は材料移動が少ない。し
たがつて、第4図では材料移動が多い方にk、j
点を付し、材料移動の少ない方にb、i点を付し
て説明しており、第4図aはねじ軸線を含む平面
で切つたねじ山22bの断面説明図、第4図bは
ねじ山22bのリード角方向に見た断面説明図、
第4図cはねじ山22bの正面図である。第4図
において、ピツチ円上で見れば、第4図cでは
c,d、第4図bではc1,d1、第4図aではc2,
d2でそれぞれ示しており、以下、これに準じて説
明する。なお、ねじ山22bの両側面が丸ダイス
40のねじ山から受ける力は、ワイパーモータ軸
素材が元来ねじのピツチ円直径をほぼ直径とする
転造径を有していた丸棒状であつたものが、丸ダ
イス40から塑性変形を受けることにより、ねじ
の谷部にあつた材料に相当する分がねじ山部に移
り、ねじ山22bの両側部分における移動量の違
いによつて、当該ねじ山22bが丸ダイス40よ
り異なる力を受けるが、その変形過程は実際には
複雑である。そのため、第4図に示す如く簡略化
して説明する。
第4図において、成形されたねじ山22bの山
形fpqgは、上形と直角の方向に見るとf1p1q1g1で
あが、ねじ軸方向の断面を見るとf2p2q2g2であ
る。転造成形による変形は、単純に見ると一方の
谷部w2x2f2c2が山部c2e2r2p2へと動き、他方の谷
部y2z2g2d2が山部d2e2r2q2へと動くのであるが、
ここでは、矩形部w2x2f2k2が矩形部m2e2r2p2へ動
き、矩形部y2z2g2l2が矩形部n2e2r2q2へ動いたと
仮定すると、双方の影響はほぼ相殺されるものと
考えられる。ところが、残りの三角形部k2f2c2が
三角形部c2m2p2へ動き、三角形部l2g2d2が三角形
部d2m2q2へ動くことについてはやや異なるの
で、転造作用を考慮する必要がある。
形fpqgは、上形と直角の方向に見るとf1p1q1g1で
あが、ねじ軸方向の断面を見るとf2p2q2g2であ
る。転造成形による変形は、単純に見ると一方の
谷部w2x2f2c2が山部c2e2r2p2へと動き、他方の谷
部y2z2g2d2が山部d2e2r2q2へと動くのであるが、
ここでは、矩形部w2x2f2k2が矩形部m2e2r2p2へ動
き、矩形部y2z2g2l2が矩形部n2e2r2q2へ動いたと
仮定すると、双方の影響はほぼ相殺されるものと
考えられる。ところが、残りの三角形部k2f2c2が
三角形部c2m2p2へ動き、三角形部l2g2d2が三角形
部d2m2q2へ動くことについてはやや異なるの
で、転造作用を考慮する必要がある。
そこで、ワイパーモータ軸16が第3図矢印E
方向、すなわち各ウオーム21,22の螺施が互
いに引張り合う方向に回転した状態で転造成形さ
れるとすると、ワイパーモータ軸16は回転方向
Eに対する丸ダイス40からの反力として第4図
矢印F方向に力を受ける。そのため、リード角に
よつて異なるが、ねじ山22bの基部fの上部の
ピツチ円上にある材料は元来基部rの上部から回
転方向Eへ離間したk部にあり、力Fによつて移
動したものと考えられる。一方、c部にある材料
は棒状素材の表面にあるため、あまり外力を受け
ない。したがつて、k部が基部fへ移動する量を
ねじ山22bの断面に合わせて平面的に示すため
にの延長上に仮点jを取り(jは実際にはピツ
チ円上にある)、=とすると、Δc1j1f1にある
材料は矢印s1方向に移動し、この分だけΔc1m1p1
に来ると考えられる。これは第4図においてピツ
チ円より上の部分は、ダイス40の空間部分にあ
たるため、ダイス40からさほど力を受けること
がなく、ねじ山22bに対し直角にt1方向に動
く。同様にして、ねじ山22bの反対側の基部g
の上部のピツチ円にある材料は当該ねじ山22b
に隣接するねじ山22cのk部と同一であるi部
にあり、力Fによつて移動したものと考えられ
る。また、d部にある材料はあまり応力を受けな
い。したがつて、上に仮点bを取り(bは実
際にはピツチ円上にある)、=とすると、Δ
d1b1g1にある材料は矢印u1方向に移動し、この分
だけΔn1d1q1に来ると考えられる。しかし、ねじ
山22bは、本来=であるはずが、転造成形
を行うと、第5図に示すように丸ダイス40a,
40bが回転しながら互いに水平方向に近接し、
各丸ダイス40a,40bのそれぞれの右ねじ形
ウオーム用ねじ山および左ねじ形ウオーム用ねじ
山がワイパモータ軸16の表面に当接することに
よつて、該ワイパーモータ軸16が回転を開始
し、各ウオーム用ねじ山が徐々にワイパモータ軸
16に押し付けられて各ウオーム21,22を形
成していくと、左ねじ形ウオーム22は、該丸ダ
イス40a,40bの左ねじ形ウオーム用ねじ山
から受ける力によつて当該左ねじ形ウオーム22
を形成する段階で素材は第3図矢印H方向に延び
る。これは前述した材料の移動が連続して起るた
めと考えられ、やわらかい材料ほどこの傾向が顕
著に起る。つまり、左ねじ形ウオーム22は回転
方向Eに対してリード角が存在するため、材料は
このリード角に沿つて移動する。このときの材料
移動は、左ねじ形ウオーム22のリード角が通常
のねじ転造のリード角に比べて大きいため、通常
のねじ転造に比べて顕著に現れる。つまり、各基
部f,gの上部の各ピツチ円上部にある材料は、
元来各基部f,gの上部から回転方向E(力Fの
逆方向)へ同一距離だけ離間した位置k部、i部
にあり、c、dを基点とすると各k部、i部の距
離は、詳細には>(>)であるので、
Δ
c1j1f1の断面積はΔd1b1g1の断面積よりも大き
い。すなわち、両断面積に差が生じるので、ねじ
山22bの第4図左側において転造ダイス40か
ら受ける反力G1は、移動する材料の量に比例し
て、ねじ山22bの第4図右側において転造ダイ
ス40から受ける反力G2よりも大きくなる。し
たがつて、ねじ山22bを全体から見ると材料移
動によつて螺旋が進む方向、すなわち、第3図矢
印方向に動く力が加わる。同様にして、右ねじ形
ウオーム21においては、ねじ山21bに対して
第3図の右側歯面の方向から加わるF力の方が大
きくなり、ねじ山21a,21b,21c………
の全体としては第3図矢印H方向と逆の矢印I方
向に動く力が加わる。そのため、右ねじ形ウオー
ム21と左ねじ形ウオーム22とを、右ねじ形ウ
オーム用ねじ山と左ねじ形ウオーム用ねじ山とを
形成した転造ダイス40を用いてワイパーモータ
軸16を各螺旋が進む方向の回転で同時に構造す
ると、転造ダイス40と各ウオーム21,22の
リード角が一致するように調整してあるため、右
ねじ形ウオーム21は第3図において矢印I方向
に、左ねじ形ウオーム22は矢印H方向にそれぞ
れ力を受けてその中央部はわずかに延ばされ、こ
れによつて全搬的に曲りを生ずることもなく、そ
して、大きな発熱を伴うこともなく、両ウオーム
21,22を良好に転造成形することができる。
また、右ねじ形ウオーム21と左ねじ形ウオーム
22とは各々二条ねじを形成しているが、転造ダ
イス40と両ウオーム21,22のリード角が一
致しているので転造成形中に素材が軸方向に移動
する歩きの現象が発生せず、各ウオーム21,2
2は転造ダイス40よりその両側面から同じ位置
で力を受けて回転するため、部分的な曲がりが生
ずるのを防ぐことができる。
方向、すなわち各ウオーム21,22の螺施が互
いに引張り合う方向に回転した状態で転造成形さ
れるとすると、ワイパーモータ軸16は回転方向
Eに対する丸ダイス40からの反力として第4図
矢印F方向に力を受ける。そのため、リード角に
よつて異なるが、ねじ山22bの基部fの上部の
ピツチ円上にある材料は元来基部rの上部から回
転方向Eへ離間したk部にあり、力Fによつて移
動したものと考えられる。一方、c部にある材料
は棒状素材の表面にあるため、あまり外力を受け
ない。したがつて、k部が基部fへ移動する量を
ねじ山22bの断面に合わせて平面的に示すため
にの延長上に仮点jを取り(jは実際にはピツ
チ円上にある)、=とすると、Δc1j1f1にある
材料は矢印s1方向に移動し、この分だけΔc1m1p1
に来ると考えられる。これは第4図においてピツ
チ円より上の部分は、ダイス40の空間部分にあ
たるため、ダイス40からさほど力を受けること
がなく、ねじ山22bに対し直角にt1方向に動
く。同様にして、ねじ山22bの反対側の基部g
の上部のピツチ円にある材料は当該ねじ山22b
に隣接するねじ山22cのk部と同一であるi部
にあり、力Fによつて移動したものと考えられ
る。また、d部にある材料はあまり応力を受けな
い。したがつて、上に仮点bを取り(bは実
際にはピツチ円上にある)、=とすると、Δ
d1b1g1にある材料は矢印u1方向に移動し、この分
だけΔn1d1q1に来ると考えられる。しかし、ねじ
山22bは、本来=であるはずが、転造成形
を行うと、第5図に示すように丸ダイス40a,
40bが回転しながら互いに水平方向に近接し、
各丸ダイス40a,40bのそれぞれの右ねじ形
ウオーム用ねじ山および左ねじ形ウオーム用ねじ
山がワイパモータ軸16の表面に当接することに
よつて、該ワイパーモータ軸16が回転を開始
し、各ウオーム用ねじ山が徐々にワイパモータ軸
16に押し付けられて各ウオーム21,22を形
成していくと、左ねじ形ウオーム22は、該丸ダ
イス40a,40bの左ねじ形ウオーム用ねじ山
から受ける力によつて当該左ねじ形ウオーム22
を形成する段階で素材は第3図矢印H方向に延び
る。これは前述した材料の移動が連続して起るた
めと考えられ、やわらかい材料ほどこの傾向が顕
著に起る。つまり、左ねじ形ウオーム22は回転
方向Eに対してリード角が存在するため、材料は
このリード角に沿つて移動する。このときの材料
移動は、左ねじ形ウオーム22のリード角が通常
のねじ転造のリード角に比べて大きいため、通常
のねじ転造に比べて顕著に現れる。つまり、各基
部f,gの上部の各ピツチ円上部にある材料は、
元来各基部f,gの上部から回転方向E(力Fの
逆方向)へ同一距離だけ離間した位置k部、i部
にあり、c、dを基点とすると各k部、i部の距
離は、詳細には>(>)であるので、
Δ
c1j1f1の断面積はΔd1b1g1の断面積よりも大き
い。すなわち、両断面積に差が生じるので、ねじ
山22bの第4図左側において転造ダイス40か
ら受ける反力G1は、移動する材料の量に比例し
て、ねじ山22bの第4図右側において転造ダイ
ス40から受ける反力G2よりも大きくなる。し
たがつて、ねじ山22bを全体から見ると材料移
動によつて螺旋が進む方向、すなわち、第3図矢
印方向に動く力が加わる。同様にして、右ねじ形
ウオーム21においては、ねじ山21bに対して
第3図の右側歯面の方向から加わるF力の方が大
きくなり、ねじ山21a,21b,21c………
の全体としては第3図矢印H方向と逆の矢印I方
向に動く力が加わる。そのため、右ねじ形ウオー
ム21と左ねじ形ウオーム22とを、右ねじ形ウ
オーム用ねじ山と左ねじ形ウオーム用ねじ山とを
形成した転造ダイス40を用いてワイパーモータ
軸16を各螺旋が進む方向の回転で同時に構造す
ると、転造ダイス40と各ウオーム21,22の
リード角が一致するように調整してあるため、右
ねじ形ウオーム21は第3図において矢印I方向
に、左ねじ形ウオーム22は矢印H方向にそれぞ
れ力を受けてその中央部はわずかに延ばされ、こ
れによつて全搬的に曲りを生ずることもなく、そ
して、大きな発熱を伴うこともなく、両ウオーム
21,22を良好に転造成形することができる。
また、右ねじ形ウオーム21と左ねじ形ウオーム
22とは各々二条ねじを形成しているが、転造ダ
イス40と両ウオーム21,22のリード角が一
致しているので転造成形中に素材が軸方向に移動
する歩きの現象が発生せず、各ウオーム21,2
2は転造ダイス40よりその両側面から同じ位置
で力を受けて回転するため、部分的な曲がりが生
ずるのを防ぐことができる。
なお、ワイパモータ軸素材16の回転を前記E
方向と反対にすると、前記右ねじ形ウオーム21
および左ねじ形ウオーム22に加わる力が前記と
は反対になり、ねじ山の移動方向が中央部分に集
るためにその部分が発熱を生ずると共に、素材の
盛り上がりを生じ、条件によつては破損するおそ
れがある。したがつて、上記実施例のように、ワ
イパモータ軸素材16の回転方向を矢印E方向と
するのが良い。すなわち、右ねじ形ウオーム21
と左ねじ形ウオーム22とが互いに引張り合う方
向に作用する如く転造成形時の回転方向を定める
のが良い。
方向と反対にすると、前記右ねじ形ウオーム21
および左ねじ形ウオーム22に加わる力が前記と
は反対になり、ねじ山の移動方向が中央部分に集
るためにその部分が発熱を生ずると共に、素材の
盛り上がりを生じ、条件によつては破損するおそ
れがある。したがつて、上記実施例のように、ワ
イパモータ軸素材16の回転方向を矢印E方向と
するのが良い。すなわち、右ねじ形ウオーム21
と左ねじ形ウオーム22とが互いに引張り合う方
向に作用する如く転造成形時の回転方向を定める
のが良い。
また、ワイパモータ軸素材16を矢印E方向に
回転して転造成形した際に、両ウオーム21,2
2の中央部におけるピツチがわずかに延びるとし
ても、主要部のピツチは転造ダイス40の各ウオ
ーム用ねじ山によつて決められており、素材自体
は軸方向に移動しないので、ウオーム21,22
としての作用にはなんら支障はない。なお、前記
転造ダイス40には、右ねじ形ウオーム用ねじ山
と左ねじ型ウオーム用ねじ山とをV字型に連続さ
せたものが円周方向に多数配列してあり、右ねじ
形ウオーム21と左ねじ形ウオーム22とを同時
に転造できるため、両ウオーム21,22の成形
開始位置を合致したものが転造成形できる。
回転して転造成形した際に、両ウオーム21,2
2の中央部におけるピツチがわずかに延びるとし
ても、主要部のピツチは転造ダイス40の各ウオ
ーム用ねじ山によつて決められており、素材自体
は軸方向に移動しないので、ウオーム21,22
としての作用にはなんら支障はない。なお、前記
転造ダイス40には、右ねじ形ウオーム用ねじ山
と左ねじ型ウオーム用ねじ山とをV字型に連続さ
せたものが円周方向に多数配列してあり、右ねじ
形ウオーム21と左ねじ形ウオーム22とを同時
に転造できるため、両ウオーム21,22の成形
開始位置を合致したものが転造成形できる。
さらに、第4図においてより細かく見ると、Δ
c1j1f1の断面積はΔd1b1g1の断面積よりも大きい
ため、三角形部c1p1m1に押し込まれる材料は三
角形部d1q1n1に押し込まれる材料よりも多量であ
るので、第4図bに示すように、p1側の盛り上が
り高さはq1側の盛り上がり高さよりも高くなる。
しかしながら、このp1r1q1部分はウオームホイー
ル23,24の歯底の空間部分へくるので、ウオ
ーム21,22の作用としては何ら支障はない。
c1j1f1の断面積はΔd1b1g1の断面積よりも大きい
ため、三角形部c1p1m1に押し込まれる材料は三
角形部d1q1n1に押し込まれる材料よりも多量であ
るので、第4図bに示すように、p1側の盛り上が
り高さはq1側の盛り上がり高さよりも高くなる。
しかしながら、このp1r1q1部分はウオームホイー
ル23,24の歯底の空間部分へくるので、ウオ
ーム21,22の作用としては何ら支障はない。
このように本発明に係るワイパモータ軸16
は、各転造ダイス40a,40bをそれぞれのね
じ山21a,21b,………および22a,22
b………の各端部が合致した状態で形成したもの
を用いるので、各ウオーム21,22の成形開始
位置が合致し、両ウオーム21,22を同時に転
造成形することができるため、生産性を大幅に向
上することが可能であると同時に、両ウオーム2
1,22の接続部での曲がりや位相ずれの発生を
防止することができ、ウオームホイール23,2
4および歯車25との組立て精度を著しく高める
ことが可能であり、ねじ山21a,21b,21
c,………、および22a,22b,22c,…
……の強度ならびに面粗度についても、従来の切
削による場合に比例して一段と向上させることが
でき、加えて、強度でも20〜30%の向上を容易に
実現することが可能である。
は、各転造ダイス40a,40bをそれぞれのね
じ山21a,21b,………および22a,22
b………の各端部が合致した状態で形成したもの
を用いるので、各ウオーム21,22の成形開始
位置が合致し、両ウオーム21,22を同時に転
造成形することができるため、生産性を大幅に向
上することが可能であると同時に、両ウオーム2
1,22の接続部での曲がりや位相ずれの発生を
防止することができ、ウオームホイール23,2
4および歯車25との組立て精度を著しく高める
ことが可能であり、ねじ山21a,21b,21
c,………、および22a,22b,22c,…
……の強度ならびに面粗度についても、従来の切
削による場合に比例して一段と向上させることが
でき、加えて、強度でも20〜30%の向上を容易に
実現することが可能である。
したがつて、第2図に示すワイパモータ軸16
を上記のように製造すると、該ワイパモータ軸1
6に、右ねじ形ウオーム21と左ねじ形ウオーム
22とを同軸で且つ各々二条ねじで更に該化ねじ
形ウオーム21と左ねじ形ウオーム22の歯形を
転造成形によつて両ウオーム21,22の成形開
始位置が合致した状態で同時に連続して形成した
ものであるから、右ねじ形ウオーム21とウオー
ムホイール23とのかみ合いによつてワイパーモ
ータ軸16に生じるスラストの方向と、左ねじ形
ウオーム22とウオームホイール24とのかみ合
いによつてワイパーモータ軸16に生じるスラス
トの方向とが両ウオーム21,22の成形開始位
置が合致した状態で均一に反対方向に作用するた
め、ワイパーモータ軸16に生じるスラストが互
いに打ち消されることになる。つまり、含油軸受
31,34にスラストを支持する機能を具備させ
る必要がほとんどないため、図示の如く簡単な構
造で十分である。また、右ねじ形ウオーム21と
左ねじ形ウオーム22を共に二条ねじにより形成
したから、ウオームホイール23,24、歯車2
5等の歯数を過度に多くしたり、ピニオン23
a,24aの歯数を過度に少なくしたりすること
がなく、動力の伝達効率が良好に保たれる。さら
に、右ねじ形ウオーム21と左ねじ形ウオーム2
2の歯形を転造成形によつて両ウオーム21,2
2の成形開始位置が合致した状態で同時に連続し
て形成したから、右ねじ形ウオーム21と左ねじ
形ウオーム22の位相を容易且つ確実に合わせる
ことができ、両ウオーム21,22と、ウオーム
ホイール23,24およびピニオン23a,24
aと、歯車25との間の組立ての際の自由度がか
なり小さいにもかかわらず、これらの組立ての精
度を著しく向上させることができ、歯形を不連続
とした場合には位相のずれを目視確認できないと
いう問題を解消することができる。
を上記のように製造すると、該ワイパモータ軸1
6に、右ねじ形ウオーム21と左ねじ形ウオーム
22とを同軸で且つ各々二条ねじで更に該化ねじ
形ウオーム21と左ねじ形ウオーム22の歯形を
転造成形によつて両ウオーム21,22の成形開
始位置が合致した状態で同時に連続して形成した
ものであるから、右ねじ形ウオーム21とウオー
ムホイール23とのかみ合いによつてワイパーモ
ータ軸16に生じるスラストの方向と、左ねじ形
ウオーム22とウオームホイール24とのかみ合
いによつてワイパーモータ軸16に生じるスラス
トの方向とが両ウオーム21,22の成形開始位
置が合致した状態で均一に反対方向に作用するた
め、ワイパーモータ軸16に生じるスラストが互
いに打ち消されることになる。つまり、含油軸受
31,34にスラストを支持する機能を具備させ
る必要がほとんどないため、図示の如く簡単な構
造で十分である。また、右ねじ形ウオーム21と
左ねじ形ウオーム22を共に二条ねじにより形成
したから、ウオームホイール23,24、歯車2
5等の歯数を過度に多くしたり、ピニオン23
a,24aの歯数を過度に少なくしたりすること
がなく、動力の伝達効率が良好に保たれる。さら
に、右ねじ形ウオーム21と左ねじ形ウオーム2
2の歯形を転造成形によつて両ウオーム21,2
2の成形開始位置が合致した状態で同時に連続し
て形成したから、右ねじ形ウオーム21と左ねじ
形ウオーム22の位相を容易且つ確実に合わせる
ことができ、両ウオーム21,22と、ウオーム
ホイール23,24およびピニオン23a,24
aと、歯車25との間の組立ての際の自由度がか
なり小さいにもかかわらず、これらの組立ての精
度を著しく向上させることができ、歯形を不連続
とした場合には位相のずれを目視確認できないと
いう問題を解消することができる。
なお、上記した実施例に示す右ねじ形ウオーム
21および左ねじ形ウオーム22は、いずれも二
条ねじから形成されているが、その他条数をさら
に増加した複条ねじとすることもできる。
21および左ねじ形ウオーム22は、いずれも二
条ねじから形成されているが、その他条数をさら
に増加した複条ねじとすることもできる。
(発明の効果)
以上説明してきたように、この発明に係るねじ
形複式ウオームを有するワイパーモータ軸の製造
方法においては、ワイパーモータ軸素材に右ねじ
形ウオームと右ねじ形ウオームとを形成してねじ
形複式ウオームを有するワイパーモータ軸を製造
するに際し、右ねじ形ウオーム用ねじ山と左ねじ
形ウオーム用ねじ山とを形成した転造ダイスを用
い、棒状をなすワイパーモータ軸素材に対して前
記転造ダイスで加圧しながら、右ねじ形ウオーム
と左ねじ形ウオームとを同軸で且つ各々複条ねじ
で更に該右ねじ形ウオームと左ねじ形ウオームの
成形開始位置が合致した状態で歯形が連続する形
状で互いに引張り合う方向に力が作用する回転方
向にワイパーモータ軸素材を回転させて、当該両
ウオームを同時に転造成形することにより、右ね
じ形ウオームと左ねじ形ウオームとを同時に転造
成形している間に、各ウオームが互いに引張り合
う方向に力が作用する回転方向にワイパーモータ
軸素材が回転するため、ワイパーモータ軸に曲が
りを生ずることがなく、しかも両ウオームの成形
開始位置が合致するため、両ウオームの位相ずれ
を防止することができ、転造成形によつて各ウオ
ームの成形精度を良好に保つことができるため、
高精度のワイパーモータ軸を大量生産的に製造す
ることができるという著しく優れた効果が得られ
る。
形複式ウオームを有するワイパーモータ軸の製造
方法においては、ワイパーモータ軸素材に右ねじ
形ウオームと右ねじ形ウオームとを形成してねじ
形複式ウオームを有するワイパーモータ軸を製造
するに際し、右ねじ形ウオーム用ねじ山と左ねじ
形ウオーム用ねじ山とを形成した転造ダイスを用
い、棒状をなすワイパーモータ軸素材に対して前
記転造ダイスで加圧しながら、右ねじ形ウオーム
と左ねじ形ウオームとを同軸で且つ各々複条ねじ
で更に該右ねじ形ウオームと左ねじ形ウオームの
成形開始位置が合致した状態で歯形が連続する形
状で互いに引張り合う方向に力が作用する回転方
向にワイパーモータ軸素材を回転させて、当該両
ウオームを同時に転造成形することにより、右ね
じ形ウオームと左ねじ形ウオームとを同時に転造
成形している間に、各ウオームが互いに引張り合
う方向に力が作用する回転方向にワイパーモータ
軸素材が回転するため、ワイパーモータ軸に曲が
りを生ずることがなく、しかも両ウオームの成形
開始位置が合致するため、両ウオームの位相ずれ
を防止することができ、転造成形によつて各ウオ
ームの成形精度を良好に保つことができるため、
高精度のワイパーモータ軸を大量生産的に製造す
ることができるという著しく優れた効果が得られ
る。
第1図は従来の減速機構をそなえたワイパーモ
ータの部分断面説明図、第2図は本発明に係る一
実施例によつて製造したワイパーモータ軸を組込
んだワイパーモータの断面説明図、第3図は第2
図のワイパーモータ軸の拡大正面図、第4図a,
b,cはワイパーモータ軸を製造する場合のワイ
パーモータ軸素材の塑形変形状態を示す説明図で
あつて、第4図aはねじ軸線を含む平面で切つた
ねじ山の断面説明図、第4図bはねじ山のリード
角方向に見た断面説明図、第4図cはねじ山の正
面図、第5図はワイパーモータ軸素材と転造ダイ
スとの位置関係を示す説明図である。 16……ワイパーモータ軸、21……右ねじ形
ウオーム、22……左ねじ形ウオーム、40,4
0a,40b……転造ダイス。
ータの部分断面説明図、第2図は本発明に係る一
実施例によつて製造したワイパーモータ軸を組込
んだワイパーモータの断面説明図、第3図は第2
図のワイパーモータ軸の拡大正面図、第4図a,
b,cはワイパーモータ軸を製造する場合のワイ
パーモータ軸素材の塑形変形状態を示す説明図で
あつて、第4図aはねじ軸線を含む平面で切つた
ねじ山の断面説明図、第4図bはねじ山のリード
角方向に見た断面説明図、第4図cはねじ山の正
面図、第5図はワイパーモータ軸素材と転造ダイ
スとの位置関係を示す説明図である。 16……ワイパーモータ軸、21……右ねじ形
ウオーム、22……左ねじ形ウオーム、40,4
0a,40b……転造ダイス。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ワイパーモータ軸素材に右ねじ形ウオームと
左ねじ形ウオームとを形成してねじ形複式ウオー
ムを有するワイパーモータ軸を製造するに際し、
右ねじ形ウオーム用ねじ山と左ねじ形ウオーム用
ねじ山とを形成した転造ダイスを用い、棒状をな
すワイパーモータ軸素材に対して前記転造ダイス
で加圧しながら、右ねじ形ウオームと左ねじ形ウ
オームとを同軸で且つ各々複条ねじで更に該右ね
じ形ウオームと左ねじ形ウオームの成形開始位置
が合致した状態で歯形が連続する形状で互いに引
張り合う方向に力が作用する回転方向にワイパー
モータ軸素材を回転させて、当該両ウオームを同
時に転造成形することを特徴とするねじ形複式ウ
オームを有するワイパーモータ軸の製造方法。 2 前記転造ダイスは、右ねじ形ウオーム用ねじ
山と左ねじ形ウオーム用ねじ山との各端部が合致
した状態で形成したものであることを特徴とする
特許請求の範囲第1項記載のねじ形複式ウオーム
を有するワイパーモータ軸の製造方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56084475A JPS57200759A (en) | 1981-06-03 | 1981-06-03 | Wiper motor shaft with thread type double worm and the production method |
GB08215443A GB2102911B (en) | 1981-06-03 | 1982-05-26 | A wiper motor shaft having double worms and a method of manufacturing same |
DE19823220520 DE3220520A1 (de) | 1981-06-03 | 1982-06-01 | Wischermotorwelle |
FR8209596A FR2507276A1 (fr) | 1981-06-03 | 1982-06-02 | Axe de moteur d'essuie-glace a vis sans fin double et son procede de fabrication |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56084475A JPS57200759A (en) | 1981-06-03 | 1981-06-03 | Wiper motor shaft with thread type double worm and the production method |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57200759A JPS57200759A (en) | 1982-12-09 |
JPS6231224B2 true JPS6231224B2 (ja) | 1987-07-07 |
Family
ID=13831662
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56084475A Granted JPS57200759A (en) | 1981-06-03 | 1981-06-03 | Wiper motor shaft with thread type double worm and the production method |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS57200759A (ja) |
DE (1) | DE3220520A1 (ja) |
FR (1) | FR2507276A1 (ja) |
GB (1) | GB2102911B (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59169450U (ja) * | 1983-04-28 | 1984-11-13 | 自動車電機工業株式会社 | 自動車用モ−タの減速装置 |
FR2546252B1 (fr) * | 1983-05-16 | 1988-01-15 | Guichard Roland | Transmission a engrenage comportant deux vis sans fin |
JPS607358U (ja) * | 1983-06-23 | 1985-01-19 | 自動車電機工業株式会社 | ねじ形複式ウオ−ムを有する減速モ−タ軸 |
FR2745541B1 (fr) * | 1996-02-29 | 1998-05-22 | Valeo Systemes Dessuyage | Motoreducteur, notamment pour l'entrainement de bras d'essuie-glace dans un vehicule automobile |
JP4009393B2 (ja) * | 1999-06-29 | 2007-11-14 | 自動車電機工業株式会社 | ワイパ装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2810305A (en) * | 1956-04-27 | 1957-10-22 | Illinois Tool Works | Multi-speed power unit |
FR2372998A1 (fr) * | 1976-12-02 | 1978-06-30 | Sev Marchal | Transmission a engrenage par vis sans fin |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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