JPS6231159Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は塗布型噴射、空間散布型噴射等の通常
形式の噴射ノズルと、目的物品中にノズルを突刺
して噴射を行う突刺噴射ノズルとを、各々別個に
使用し得るようにしたものであつて、従来この種
のノズルを単独で設けたエアゾール容器は種々存
在したが通常形式の噴射ノズルと、突刺噴射ノズ
ルを備えたものは存在しなかつた。その為め一つ
の噴射目的に限定された使用方法しかできず、特
に目的部に突刺して使用する突刺噴射等の特殊な
ノズルを用いたものは、使用目的が極めて限定さ
れる欠点を有していた。また単に通常の噴射ノズ
ルと突刺噴射ノズルを組合せるようなことは、突
刺噴射ノズルが外方に突出し危険なため行うこと
ができないものであつた。

本考案は上述の如き欠点を除去したものであつ
て、エアゾール容器のステムに接続した押釦に回
転バルブを嵌合し、この回転バルブの軸方向に一
方噴射ノズルをステムと連通可能に接続し、この
一方噴射ノズルがステムと連通状態に於いてはス
テムと連通することがないよう針状の突刺噴射ノ
ズルを、回転バルブの軸方向と交差する面に接続
し、この突刺噴射ノズルをエアゾール容器上方へ
の突出状態でステムと接続するよう回転バルブを
形成して成り、特殊な使用形態となる突刺噴射ノ
ズルとともにこれとは別個の一方噴射ノズルを備
えたものであるから、一方噴射ノズルを突刺噴射
ノズルとは異なる形態のものとすれば、複数の噴
射目的に対応することができる。また押釦本体に
嵌合した回転バルブの軸方向に一方噴射ノズルを
接続するとともに針状の突刺噴射ノズルを、回転
バルブの軸方向と交差する面に接続したものであ
るから、回転バルブを回転することによつて一方
噴射ノズルは位置を移動することはないが、突刺
噴射ノズルはエアゾール容器から外方に突出した
起立状態と、ワンタツチキヤツプ内に収納した状
態とにすることができ、確実な突刺使用と完全な
収納を可能とする。また一方噴射ノズルがステム
と連通状態に於いてはステムと連通することがな
いよう、針状の突刺噴射ノズルを回転バルブに接
続し、この突刺噴射ノズルをエアゾール容器上方
への突出状態でステムと接続するよう回転バルブ
を形成したものであるから、一方噴射ノズルか突
刺噴射ノズルかの使用する一方にのみエアゾール
内容物が供給され、使用していない他のノズルか
らエアゾール内容物が噴出されるようなことはな
く、安全な使用を可能とする。

以下本考案の一実施例を図面に於て説明すれ
ば、１はエアゾール容器で、胴部２一端に巻締部
３を介して目金４を固定し、この目金４の外端に
固定したマウンテイングカツプ５の中央から、エ
アゾール容器１内のバルブ機構と接続したステム
６を突出している。このステム６に接続固定した
押釦７内に、回転可能に回転バルブ８を嵌合し、
この回転バルブ８の軸延長方向に一方噴射ノズル
１０を突出する。この一方噴射ノズル１０は、塗
布型噴射、空間散布型噴射等の通常形式の噴射ノ
ズルを用いるとともに回転バルブ８内に設けた一
方連通路１１と噴孔１２を接続している。またこ
の一方連通路１１とは連通することのない他方連
通路１３を、一方噴射ノズル１０が一方連通路１
１を介してステム６と連通した状態に於いてはス
テム６と連通することがないよう回転バルブ８に
形成するとともに他方連通路１３に接続する針状
の突刺噴射ノズル１４を、回転バルブ８の軸方向
と直角に交差する面に接続固定し、この突刺噴射
ノズル１４をエアゾール容器１上方への突出状態
でステム６と他方連通路１３を接続する。またエ
アゾール容器１の上端にはワンタツチキヤツプ１
５を嵌合固定し、このワンタツチキヤツプ１５の
中央に押釦７を挿通する挿通口１６を開口すると
ともに一方噴射ノズル１０と突刺噴射ノズル１４
を収納する収納凹部１７，１８を天板１９に形成
している。

本考案は上述の如く、特殊な使用形態となる突
刺噴射ノズルとともにこれとは別個の一方噴射ノ
ズルを備えたものであるから、一方噴射ノズルを
突刺噴射ノズルとは異なる形態のものとすれば、
複数の噴射目的に対応することができる。また押
釦に嵌合した回転バルブの軸方向に一方噴射ノズ
ルを接続するとともに針状の突刺噴射ノズルを、
回転バルブの軸方向と交差する面に接続したもの
であるから、回転バルブを回転することによつて
一方噴射ノズルは位置を移動することはないが、
突刺噴射ノズルはエアゾール容器から外方に突出
した起立状態と、ワンタツチキヤツプ内に収納し
た状態とにすることができ、確実な突刺使用と安
全な収納を可能とする。また一方噴射ノズルがス
テムと連通状態に於いてはステムと連通すること
がないよう針状の突刺噴射ノズルを、回転バルブ
に接続し、この突刺噴射ノズルをエアゾール容器
上方への突出状態でステムと接続するよう回転バ
ルブを形成したものであるから、一方噴射ノズル
か突刺噴射ノズルかの、使用する一方にのみエア
ゾール内容物が供給され、使用していない他のノ
ズルからエアゾール内容物が噴出されるようなこ
とはなく、安全な使用を可能とするものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は平面図、第２図は第１図のＡ−Ａ線断面図、第
３図は第１図のＢ−Ｂ線断面図である。 １……エアゾール容器、６……ステム、７……
押釦、８……回転バルブ、１０……一方噴射ノズ
ル、１４……突刺噴射ノズル、１５……ワンタツ
チキヤツプ、１７，１８……収納凹部、１９……
天板。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) エアゾール容器のステムに接続した押釦に回
   転バルブを嵌合し、この回転バルブの軸方向に
   一方噴射ノズルをステムと連通可能に接続し、
   この一方噴射ノズルがステムと連通状態に於い
   てステムと連通することがないよう針状の突刺
   噴射ノズルを、回転バルブの軸方向と交差する
   面に接続固定し、この突刺噴射ノズルをエアゾ
   ール容器上方への突出状態でステムと接続する
   よう回転バルブを形成したことを特徴とするエ
   アゾール装置。 (2) 一方噴射ノズルと突刺噴射ノズルは、エアゾ
   ール容器に固定したワンタツチキヤツプの天板
   に各々設けた収納凹部内に収納されるものであ
   ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
   １項記載のエアゾール装置。