JPH0523507Y2

JPH0523507Y2 -

Info

Publication number: JPH0523507Y2
Application number: JP1986033030U
Authority: JP
Priority date: 1986-03-07
Filing date: 1986-03-07
Publication date: 1993-06-16
Anticipated expiration: 2001-03-07
Also published as: JPS62146779U

Description

【考案の詳細な説明】「産業上の利用分野」本考案は、香水等化粧液の噴出容器に関する。

「従来の技術」この種の噴出容器として従来、容器体から上下
動自在に上方付勢状態で突出された噴出ヘツドを
押下げることにより、容器体内液体が噴出ヘツド
の前面に開口されたノズル孔より噴出するように
したものがある。

「考案が解決しようとする問題点」上記容器にあつては、容器不使用時に噴出ヘツ
ドが不用意に押下げられないようにキヤツプを装
着している。このキヤツプは従来、その大半が容
器使用時に容器体から完全に取り外されるもので
あり、そのため容器使用時にはキヤツプの保管に
も留意しなければならず面倒であつた。

本考案は、このような従来の実情を考慮して案
出されたもので、容器体に所定形状のカバー部材
を効果的に装着することにより、使用並びに保管
に便利な液体噴出容器を提供することを目的とす
る。

「問題点を解決するための手段」本考案容器は上記問題点を解決するため、容器
体１から上下動自在に上方付勢状態で突出された
噴出ヘツド５を押下げることにより、容器体内液
体が噴出ヘツドの前面に開口されたノズル孔６よ
り噴出するように設けた液体噴出容器であつて、
上記容器体及び噴出ヘツド外面に被嵌するカバー
部材７を設け、該カバー部材は、上記噴出ヘツド
の頂面上を覆う天板８から二股状に側板１０，１
０を垂設させると共に、両側板下端部間に容器体
底面を覆う底板９を掛け渡してなる縦長枠状をな
し、両側板内面を容器体外面の左右両部に回動可
能に枢着させるととに、上記底板９後部に切欠き
１２を設け、該枢着部を中心とする180°相対回動
により上記切欠き１２が噴出ヘツド基端周囲に係
止可能に構成させた。

「作用」容器不使用時に、例えば第１図が示すように、
カバー部材７を容器を囲繞する如く嵌合させるこ
とにより、噴出ヘツドの頂面上が天板に覆われて
該噴出ヘツドを押下げるには天板８が邪魔にな
り、従つて噴出ヘツドが不用意に押下げられて容
器体内液体が無理に噴出するのが防止される。

容器使用時は、例えばカバー部材を上記した状
態から前方へ180°回動させて、第２図が示すよう
に天板８を容器体１下方に位置させるとともに、
底板９の切欠き１２を噴出ヘツド５基端周囲に嵌
合させる。これにより、噴出ヘツドの上方が開放
され、該ヘツドの押下げが可能となる。

「実施例」以下、本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。第１図乃至第３図は本考案の一実施例を示
し、本実施例に於いて、容器体１の胴部２上端か
ら肩部３を介して起立した口頚部（図示せず）外
面に保持筒４が嵌合され、該保持筒内に噴出ヘツ
ド５が上下動自在に嵌合されている。

上記噴出ヘツド５の前面にはノズル孔６が開孔
され、該ヘツド押し下げ時には該ノズル孔より容
器体内液体が噴出するようになつている。

上記容器体及び噴出ヘツド外面にはカバー部材
７が被嵌されている。このカバー部材７は、天板
８、底板９及びこれを結ぶ左、右両側板１０，１
０とから正面視で長方形の枠体状に形成されると
共に、上記左、右両側板内面が容器体胴部外面の
左、右両部に、容器体及びカバー部材の上下方向
への相対回動が可能にピン１１，１１結合されて
いる。また、カバー部材底板９の後部には切欠き
１２が穿設されている。

そして、カバー部材は、容器不使用時には第１
図が示すように天板８が噴出ヘツドの頂面上を覆
い、容器使用時には、上記天板が容器体下方に位
置すると共に底板９の切欠き１２が噴出ヘツドの
下部外面に嵌合して容器体等がカバー部材に対し
て安定するようになつている。尚、第３図中１３
はピン１１嵌合用の軸受穴である。

上記実施例にて、各部は適宜合成樹脂材を用い
て形成製作される。

「考案の効果」以上説明したように本考案によれば、容器不使
用時にはカバー部材を容器体及び噴出ヘツドを囲
繞する如く嵌合させて噴出ヘツドの押し下げが不
可能となり、又、使用に当たつては、カバー部材
を180°回動させることにより底板の切欠きが噴出
ヘツド下部外周に嵌合係止されて噴出ヘツドの押
し下げ可能状態を容易に現出出来るという使用上
極めて便利なものである。

又、構造が簡単であるため、製造が容易である
とともに、安価に製造できる利点を有している。

更に本考案に於けるカバー部材はヒンジ部等を
有さないため、容器体並びにカバー部材に無理な
応力が掛からず、耐久性に優れたものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案容器の一実施例を示す正面図、
第２図はその使用状態を示す正面図、第３図は同
じくカバー部材の斜視図である。１……容器体、５……噴出ヘツド、７……カバ
ー部材。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

容器体１から上下動自在に上方付勢状態で突出
された噴出ヘツド５を押下げることにより、容器
体内液体が噴出ヘツドの前面に開口されたノズル
孔６より噴出するように設けた液体噴出容器にお
いて、上記容器体及び噴出ヘツド外面に被嵌する
カバー部材７を設け、該カバー部材は、上記噴出
ヘツドの頂面上を覆う天板８から二股状に側板１
０，１０を垂設させると共に、両側板下端部間に
容器体底面を覆う底板９を掛け渡してなる縦長枠
状をなし、両側板内面を容器体外面の左右両部に
回動可能に枢着させるととに、上記底板９後部に
切欠き１２を設け、該枢着部を中心とする180°相
対回動により上記切欠き１２が噴出ヘツド基端周
囲に係止可能に構成させたことを特徴とする液体
噴出容器。