JPH0231171Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、家具の間とか、壁面の狭い部分等
の、通常の噴霧ノズルでは、噴霧が困難な部分
に、殺虫剤等のエアゾール内容物を噴霧する場合
に用いる、エアゾール容器用長尺ノズルに係るも
のである。

従来の技術 従来より、家具の間とか、壁面の狭い部分等
の、通常の噴霧ノズルでは、噴霧が困難な部分に
エアゾール内容物を噴霧する、エアゾール容器用
長尺ノズルは存在したが、ノズルが長尺状に形成
されいてるため、収納時とか、運搬時にエアゾー
ル容器の側面に突出して邪魔になつたり、エアゾ
ール容器から取り外すと、取り付けに手数を要し
たり、紛失したりする欠点を有していた。またこ
れらの欠点を除去するため長尺状のノズルを、エ
アゾール容器の側面と平行に成るよう、折曲可能
としたものも存在するが、この折曲方向が上下方
向の一方向にのみ限定され、左右方向等への折曲
が出来ないため、噴射方向に制限を生じる欠点を
有していた。

考案が解決しようとする問題点 本考案は、上述のごとき問題点を解決しようと
するものであつて、家具の間とか、壁面の狭い部
分等の、通常の噴霧ノズルでは、噴霧が困難な部
分に、エアゾール内容物を噴霧することのできる
エアゾール容器用長尺ノズルを、収納時とか、運
搬時に於いては、エアゾール容器の側面に、取り
外すことなく平行に位置し、エアゾール容器の側
面に突出して邪魔になつたり、取り付けに手数を
要したり、紛失したりすることの無いようにする
のは勿論、噴射方向に制限される事なく、任意の
方向への噴射を可能とすることによつて、エアゾ
ール装置の使用範囲を拡大しようとするものであ
る。

問題点を解決するための手段 本考案は上述のごとき問題点を解決するため、
エアゾール容器のステムに一端を接続したノズル
体の一部に、球状外面を有する挿入突部と、この
挿入突部を回動可能に挿入する球状内面を有する
挿入受部とから成る折曲部を設け、この折曲部に
内容物の流通路を貫通形成して成るものである。

作 用 上述のごとく構成したものに於いて、エアゾー
ル内容物の噴霧を行なうには、エアゾール容器の
ステムに一端を接続したノズル体を、球状外面を
有する挿入突部と、球状内面を有する挿入受部と
によつて、折曲部から上下方向、左右方向、その
他の任意方向に折曲するか、または折曲をするこ
となく、噴霧目的に合つた任意の角度で噴霧作業
をおこなう事ができる。また噴霧作業完了後は、
折曲部から複数個所に於いて折曲し、ノズル体を
エアゾール容器と平行に位置することにより、エ
アゾール容器の側面に突出して邪魔に成つたりす
ることがなく、またノズル体は取り外し等を行な
うものではないから、紛失等の虞れも無いものと
なる。

実施例 以下本考案の一実施例を説明すれば、１はエア
ゾール容器で、胴部２の上端に巻締部３を介して
目金４を固定し、この目金４にマウンテイングカ
ツプ５を固定するとともにこのマウンテイングカ
ツプ５の中央から、内部のバルブ機構と接続する
ステム６を突出し、このステム６に押釦７を接続
している。押釦７に、ワンタツチキヤツプ９と一
体に設けた、ノズル体１０を構成する軟弾性材製
の導出管１２を接続し、この導出管１２の内容物
噴出部８に、上下方向、左右方向、その他の任意
の方向に折曲できる、折曲部１１を接続する。こ
のノズル体１０を構成する折曲部１１は、球状外
面１３を有するとともに内容物の流通路１４を、
軸方向に貫通形成した挿入突部１５と、この挿入
突部１５を回動可能で液密に挿入し得る球状内面
１６とした、挿入受部１７とにより形成し、この
挿入突部１５と、挿入受部１７とは、第２図の中
間部分で示されるごとく、一個の物体の一端と他
端に形成してもよいし、第２図の両端側に示すご
とく、別体に形成してもよく、使用目的に応じ
て、複数または単数の組み合わせにて形成する。
また挿入突部１５の先端部には、折曲回動によつ
ても、常時、流通路１４が接続されているよう、
切欠部１８を形成している。また折曲部１１の先
端には、ノズル体１０を構成するエアゾール内容
物の噴出管２０を接続している。

上述のごとく構成したものに於いて、エアゾー
ル内容物の噴霧を行なうには、エアゾール容器１
のステム６に導出管１２を介して一端を接続した
ノズル体１０を、折曲部１１に於いて上下方向、
左右方向、その他の任意の方向に、一個所または
複数個所で折曲するか、または折曲をすることな
く、噴霧目的に合つた任意の角度で噴霧作業をお
こなう事ができる。また噴霧作業完了後は、折曲
部１１から折曲し、ノズル体１０の噴出管２０を
エアゾール容器１と平行に位置することにより、
エアゾール容器１の側面に噴出管２０が突出して
邪魔に成つたりすることがなく、またノズル体１
０は取り外し等を行なうものではないから、紛失
等の虞れも無いものとなる。

上記実施例に於いて、折曲部１１は、挿入突部
１５と挿入受部１７とによつて形成したが、この
方法による場合には、液密性を保持するために、
球状外面１３と球状内面１６の高度の密接が要求
され、製造に多くの手数を要するものとなる。そ
こで他の実施例に於いては、第３図に示すごと
く、折曲部１１の流通路１４に、折曲可能な軟弾
性材製の挿入管２１を挿通することにより、液密
性を確実なものとしている。この実施例に於い
て、折曲部１１を複数個の挿入突部１５と、挿入
受部１７により、複数個所で折曲し得るよう形成
すれば、挿入管２１の折曲角度は緩やかなものと
なり、エアゾール内容物の流通不能を生じたりす
ることはない。またこの実施例に於いては、挿入
管２１と噴出管２０を同一物にて、一体に形成す
る事もできる。

考案の効果 本考案は上述のごとく、エアゾール容器のステ
ムに一端を接続したノズル体の一部に、球状外面
を有する挿入突部と、球状内面を有する挿入受部
とによつて、折曲部を形成したから、この折曲部
に於いて上下方向、左右方向、その他の任意方向
にノズル体を折曲するか若しくは折曲しないで、
家具の間とか、壁面の狭い部分等の、通常の長尺
状ノズルでは、噴霧が困難な部分にエアゾール内
容物を噴霧することができ、エアゾール装置の使
用範囲を拡大できる。またこのエアゾール容器用
長尺ノズルを、収納時とか、運搬時に於いては、
エアゾール容器の側面に、取り外すことなく平行
に位置し、エアゾール容器の側面に突出して邪魔
になつたり、取り付けに手数を要したり、紛失し
たりすることがない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
断面図、第２図は折曲部の拡大断面図、第３図は
折曲部の異なる実施例を示す拡大断面図である。 １……エアゾール容器、８……ステム、１０…
…ノズル体、１１……折曲部、１３……球状外
面、１４……流通路、１５……挿入突部、１６…
…球状内面、１７……挿入受部、２１……挿入
管。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) エアゾール容器のステムに一端を接続したノ
   ズル体の一部に、球状外面を有する挿入突部
   と、この挿入突部を回動可能に挿入する球状内
   面を有する挿入受部とから成る折曲部を設け、
   この折曲部に内容物の流通路を貫通形成したこ
   とを特徴とするエアゾール容器用長尺ノズル。 (2) 折曲部は、ノズル体の一部に一個形成したも
   のであることを特徴とする、実用新案登録請求
   の範囲第１項記載のエアゾール容器用長尺ノズ
   ル。 (3) 折曲部は、ノズル体の一部に複数個形成した
   ものであることを特徴とする、実用新案登録請
   求の範囲第１項記載のエアゾール容器用長尺ノ
   ズル。 (4) 折曲部の流通路には、折曲可能な軟弾性材製
   の挿入管を挿通したことを特徴とする、実用新
   案登録請求の範囲第１項または第２項または第
   ３項記載のエアゾール容器用長尺ノズル。