JPS6231153Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はエアゾール式噴霧器に関する。

エアゾール式噴霧器は周知の如く、液体を収納
した罐容器体内に液体ガスのボンベを内蔵して液
化ガスの気圧により内圧を増大させるようにし、
容器体から突出させたステム上端の噴霧ヘツドの
押下げ操作により吐出弁を開いて、噴霧ヘツドの
押下げ中加圧液体を噴霧させるようにしたもので
ある。この噴霧器操作は、胴部を把持し、かつ指
をヘツド上面にかけてこれを押下げするのが一般
的であり、このため手の小さい年少者には不向き
であり、また容器体は把持しやすい形状と大きさ
に制限されている。

本考案は提げ持ちしながら噴霧できる構造とし
て上記欠点を除去せんとするものである。

以下添付図面を参照して本考案実施例を説明す
る。図で１は罐容器体、２はこの容器体１頂部に
装着されたヘツドキヤツプ、３が該ヘツドキヤツ
プ２に組込まれた噴霧ヘツドであり、ヘツドキヤ
ツプと噴霧ヘツド３は合成樹脂材で成形製作され
る。

容器体１は胴部４上端とテーパー状肩部５下端
とを下部突条６で巻締めし、肩部５上端と頂壁周
縁とを上部突条７で巻締めして形成され、上部突
条７直下部には凹溝８を周設している。頂壁から
はステム９が貫通突出している。

ヘツドキヤツプ２は逆カツプ形のもので、周壁
１０前面上部に小窓１１を、頂壁１２の前部側に
上部窓１３を夫々明け、また上部窓１３に隣接す
るその後部側の頂壁上面から前後方向の向きの提
手１４を立設し、また周壁１０内周の後部側上部
にブロツク体１５を設け、そして頂壁１２裏面か
ら垂設した嵌着部材１６下端の内向き突条１７を
前記凹溝８に係嵌させて容器体１頂部に装着され
ている。前記嵌着部材１６は安定、確実に装着で
きればどのような形状のものでもよいが、ここで
は互いの間に適宜の間隔を設けて左右から対峙す
る１対の半筒形のものを考えている。従つて、図
では右側のものが示されている。

噴霧ヘツド３は、基端が前記ステム９上端部に
嵌合連通し、他端のノズル孔１８が前記小窓１１
に位置している逆Ｌ形のノズル管１９の前部上面
から、前記上部窓１３を貫通して上方に突出する
押釦２０を一体に設け、また基端嵌合部下端から
後部側に支え板２１を延設し、この支え板２１後
端上面に前記ブロツク体１５下面に当接する丸形
突起２２を突設したもので、前記半筒形嵌着部材
１６，１６間の間隙部に配設されている。

上記構造にて、噴霧操作に当つては、親指を除
いた他の指で提手１４を提げ持ち遊んでいる親指
で押釦２０を突起２２を支点として矢示のように
下方に押し、ステム９を押下げればよい。する
と、容器体１内上方に設けた吐出弁が開弁して容
器体１内液がステム９を通し噴霧ヘツド３のノズ
ル孔１８から噴霧する。

上記の如く本考案では、容器体１頂部に装着さ
れるヘツドキヤツプ２頂壁１２から前後方向の提
手１４を立設し、この提手１４の前部側に噴霧ヘ
ツド３の押釦２０を並置したので、容器体１を指
で提げ持ちしながら噴霧操作ができ、しかもこの
場合の押釦２０押下げは親指でするのでその押下
げ力は強く、一方押釦２０は支点２２から遠くそ
の押下げに要する力は少なくてすむので、手が小
さく、力の弱い年少者でも容易に操作できる。ま
た操作上、胴部はかかわりがなくなつたので、容
器体１はその形状、大きさを自由に選択できる利
点がある。勿論、提手１４は持ち運びの把手とし
ても役立つ。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案エアゾール式噴霧器の噴霧ヘツ
ドを組込んだヘツドキヤツプの外形斜視図、第２
図は同ヘツドキヤツプを罐容器体に装着した状態
を示す断面図である。 １……罐容器体、２……ヘツドキヤツプ、３…
…噴霧ヘツド、１４……提手、２０……押釦。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 罐容器体１と、周壁１０前面部に小窓１１を、
   頂壁１２の前部側に上部窓１３を明け、かつ該上
   部窓１３後部側頂壁１２から前後方向の提手１４
   を立設して前記容器体１頂部に装着されたヘツド
   キヤツプ２と、前記容器体１頂壁を貫通突出した
   ステム９上端部に基端が嵌合連通し、先端ノズル
   孔１８部が前記小窓１１に位置するノズル管１９
   の前部から、前記上部窓１３を貫通突出して前記
   提手１４前部側に並置される押釦２０及び基端か
   ら後方に延びてその後端２２が押釦２０押下げ時
   の支点となる支え板２１を備えた噴霧ヘツド３と
   からなるエアゾール式噴霧器。