JPS6231155Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はトリガー式噴霧器に関する。

トリガー式噴霧器は、例えば液体を収納した罐
容器体内に液体ガスのボンベを内蔵して液化ガス
の気圧により内圧を増大させるようにしたエアゾ
ール形において、容器体から突出させたステム上
端の噴霧ヘツドをトリガーの引寄せ操作により下
降させて吐出弁を開き、トリガーの引寄せ中加圧
液体を噴霧させるようにしたものである。この種
噴霧器では、普通トリガーはむきだしであり、こ
のため流通過程時、いたずら或いはなんらかの理
由でトリガーが引寄せされると液噴霧が行なわれ
るので、液が浪費する。

本考案は、トリガーの引寄せを阻止するバージ
ンシール機能の邪魔板を設けて上記欠点を除去せ
んとするものである。

以下添附図面を参照して本考案実施例を説明す
る。図で１は罐容器体、２はこの容器体１頂部に
装着されたヘツドキヤツプ、３が噴霧ヘツドであ
り、この噴霧ヘツド３とヘツドキヤツプ２は合成
樹脂材で成形製作される。

容器体１は胴部４上端とテーパー状肩部５下端
とを下部突条６で巻締めし、肩部５上端と頂壁７
周縁とを上部突条８で巻締めして形成され、上部
突条８直下部には凹溝９を固設している。頂壁７
からはステム１０が貫通突出している。

ヘツドキヤツプ２は、下端の環状の嵌着部１１
上に、ピストルの外形のような形状に握り部１２
とノズル管覆い１３とを形成し、その前面側を下
端の嵌着部１１まで開放し、さらに後部側内面に
係合溝１４を縦設したもので、前記嵌着部１１
を、図示しないその内周の突条を前記凹溝９に係
嵌させて容器体１頂部に嵌合装着されている。

噴霧ヘツド３は、前面にノズル孔１５を開通し
て前記ヘツドキヤツプ２のノズル管覆い１３内に
格納される如く配置されたノズル管１６の後部下
面から、前記ステム１０上端部に嵌合連通される
垂下筒１７を垂設し、かつノズル管１６の前部下
面から引金形のトリガー１８を垂設し、またノズ
ル管１６の後端部からは前記係合溝１４に係合さ
れる延長部材１９を垂下し、この部材１９下端を
ピン２０でヘツドキヤツプ２に枢支したもので、
ピストルを操作するようにヘツドキヤツプ２の握
り部１２を握り、人差し指をトリガー１８にかけ
てこれを引寄せすると、ノズル管１６はピン２０
を支点として反時計方向に回動し、この回動でス
テム１０を下方に押下げするので、容器体１内上
方に設けた吐出弁を開弁して容器体１内液がステ
ム１０を通し噴霧ヘツド３のノズル孔１５から噴
霧する。

本考案では、前記ヘツドキヤツプ２の握り部１
２の前面開放部の下部に、トリガー１８の引寄せ
移動を阻止する如く、中央脚が中途から下方に折
れ曲がつた変形Ｔ字形の邪魔板２１を取付けてい
る。この邪魔板２１はバージンシールの役目をす
るもので、外部から強制的に力を加えることによ
り除去できる程度の強さで取付けてある。この邪
魔板２１はその目的が達しうるなら、その形状は
適宜任意でよい。

上記本考案によれば、トリガー１８の引寄せ移
動を阻止するようにバージンシール機能の邪魔板
２１を設け、この邪魔板２１を除去しないかぎり
噴霧操作できないようにしたので、消費者の手に
入る以前の流通過程時において、いたずら等によ
る操作が防止でき、商品の信頼性を高めることが
できる。また邪魔板２１は、トリガー１８を強く
引寄せ操作すれば、このトリガー１８により破断
除去できるので、除去操作は何の面倒もない。

【図面の簡単な説明】

添附図面は本考案トリガー式噴霧器の一実施例
の外形斜視図である。 １……罐容器体、２……ヘツドキヤツプ、３…
…噴霧ヘツド、１８……トリガー、２１……邪魔
板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 罐容器体１と、外形がピストルのような形状で
   あつてその前面側が開放され、下部の嵌着部１１
   により前記容器体１頂部に装着されたヘツドキヤ
   ツプ２と、前面にノズル孔１５を開通したノズル
   管１６の後部下面から垂設した垂下筒１７を前記
   容器体１頂壁を貫通突設したステム１０上端部に
   嵌合連通し、かつノズル管１６前部下面からトリ
   ガー１８を垂設し、そしてノズル管１６後方延長
   部材１９で枢支させて前記ヘツドキヤツプ２に組
   込まれた噴霧ヘツド３と、前記トリガー１８の引
   寄せ移動を阻止するように前記ヘツドキヤツプ２
   前面部に設けられたバージンシール機能の邪魔板
   ２１とからなるトリガー式噴霧器。