JPS6231009Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はアームレストの肘掛部パツド取付構造
に関する。

第１図はアームレストの一例を示す斜視図で、
図中１は合成樹脂製のアームレスト本体、２はそ
の肘掛部パツドを示し、従来のアームレストの肘
掛部パツド取付構造としては、例えば第２図に示
すようなものがある。すなわちこの例は肘掛部パ
ツド２内に埋設した鉄板組のインサート３にアー
ムレスト本体１側から挿入した複数のビス４を螺
結して該アームレスト本体１に肘掛部パツド２を
取り付けたものである。また、他の例として第３
図に示すようなものがある。すなわちこの例は肘
掛部パツド２内のインサート３に突設した取付舌
片３ａ，３ａ…をアームレスト本体１に設けた差
込み孔５に挿入し、アームレスト本体１内で折り
曲げ前記差込み孔５の内縁に係止させて、アーム
レスト本体１に肘掛部パツド２を取り付けたもの
である（実開昭55−1609185公報参照）。

しかしながらこのような従来のアームレストの
肘掛部パツド取付構造にあつては、肘掛部２の取
り付けに多くの労力と時間を必要とする問題点が
あつた。

本考案はこのような従来の問題点に着目してな
されたもので、アームレスト本体をブロー成形
し、このアームレスト本体のブロー成形時肘掛部
パツドから突設した突起部を該アームレストの一
部によつて抱持して該肘掛部パツドを前記アーム
レスト本体に一体に取り付けることにより、肘掛
部パツドの取り付けを容易かつ短時間で行い生産
性の向上を図つたものである。

以下、本考案を図面に基づいて説明する。

第４図、第５図は本考案の一実施例を示す図で
ある。

なお、従来の同一の部材には同一の符号を付し
その説明を省略する。

本考案においては、アームレスト本体１をブロ
ー成形し、このアームレスト本体１のブロー成形
時肘掛部パツド２に埋設したインサート３に突設
した複数の突起部３ｂ，３ｂ…を該アームレスト
本体１の一部によつて抱持して該肘掛部パツド２
をアームレスト本体１に取り付ける。

次に上記取付構造における肘掛部パツド２の取
付工程を説明する。

先ず第６図に示すように、合わせ金型６ａ，６
ｂの一方６ａに形成した固定用溝７に肘掛部パツ
ド２を矢印の如く挿入固定し、次に第７図に示す
ように、金型６ａ，６ｂの内部にアームレスト本
体１の原材である中空溶融樹脂（パリコン）１′
を介挿し、この状態でこの中空溶融樹脂１′内に
加圧空気を吹き込む。かくして第８図に示すよう
に、中空溶融樹脂１′の外壁面は金型６ａ，６ｂ
の内壁面および肘掛部パツド２の裏面に密着し、
その一部が肘掛部パツド２の裏面から突出したイ
ンサート３の突起部３ｂ，３ｂ…を抱持するよう
になる。この状態で最早アームレスト本体１の形
態となつた中空溶融樹脂１′を金型６ａ，６ｂと
共に冷却すれば、該樹脂１′は硬化し、肘掛部パ
ツド２が完全に固定されるものである。その後金
型６ａ，６ｂから上記硬化した樹脂１′を取り外
せば、第５図に示すように肘掛部パツド２が一体
に取り付けられたアームレスト本体１が得られる
ものである。

以上説明してきたように、本考案によれば、ア
ームレスト本体のブロー成形時同時に該アームレ
スト本体に肘掛部パツドを一体に取り付けられる
ので、肘掛部パツドの取り付けが極めて容易かつ
短時間に行い得、生産性の向上が図れるという効
果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はアームレストの斜視図、第２図、第３
図は夫々従来の異なる構造例を示す第１図−
線断面図、第４図、第５図は夫々本考案に係るア
ームレストの斜視図およびその−線断面図、
第６図乃至第８図は夫々本考案に係る肘掛部パツ
ドの取付工程を示す説明用断面図である。 １……アームレスト本体、２……肘掛部パツ
ド、３……インサート、３ｂ……突起部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. アームレスト本体に肘掛部パツドが取り付けら
   れた構造において、前記アームレスト本体をブロ
   ー成形し、このアームレスト本体のブロー成形時
   前記肘掛部パツドから突設した突起部を該アーム
   レストの一部によつて抱持して該肘掛部パツドを
   前記アームレスト本体に一体に取り付けたことを
   特徴とするアームレストの肘掛部パツド取付構
   造。