JPS6230196Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はデイスク駆動装置に係わり、デイスク
駆動装置の作動中にドアの開放を防止して確実な
デイスク駆動を行なわしめるものを提供するにあ
る。

以下、本考案を図面に示した一実施例について
説明すると、１は合成樹脂から成る前面パネル、
２は前面パネル１に固定されたフレーム、３はフ
レーム２に固定されたベース板で、このベース板
３によりフレーム２内を上・下２つの区画部４，
４に区画し、２つのデイスクカートリツジ５を収
容できるようになつている。

６は腕部７と係止板８とを組み合せて、全体が
コ字状をなしたドアアームで、このドアアームは
前記２つの区画部４，４内にそれぞれ配置され、
支軸９によりフレーム２に回動可能に取付けら
れ、ドアアーム６はバネ１０によつて常時一方向
にけん引されている。

１１は前面パネル１の前方に配置されたドア
で、該ドアは係止板８に取付けられ、ドア１１の
上・下によつて前面パネル１に設けられたデイス
クカートリツジ挿入孔１ａを開閉するようになつ
ている。

１２は係止爪１２ａを備えた一対の係止部材
で、この一対の係止部材１２は前面パネル１の取
付部１ｂに支軸１３によつて回動可能に取付けら
れると共に、支軸１３に取付けられたバネ２８に
よつて、係止部材１２が前面パネル１方向に弾圧
され、係止部材１２の係止爪１２ａがドアアーム
６の係止板８の係止孔８ａと係脱し、ドア１１を
作動位置にロツクしたりあるいは不作動位置に開
放したりする。

１４は前面パネル１に取付けられた一対のエジ
エクト釦で、それぞれの釦は前記一対の係止部材
１２と対向し、この釦１４の押圧によつて係止部
材１２を回動し、係止部材１２の係止板８へのロ
ツクを外し、ドア１１を開放位置にするものであ
る。

１５は一対の係止部材１２にそれぞれ近接して
ベース板３に固着された一対のソレノイドであつ
て、該ソレノイドは自動復帰するプランジヤー１
６を備え、普段、プランジヤー１６は係止部材１
２の背面から外れた位置にあるが、デイスク駆動
装置の駆動信号によつてソレノイド１５が働い
て、プランジヤー１６を係止部材１２の背面に突
出させ、デイスク駆動装置の作動中において、不
用意にエジエクト釦１４を押圧しても係止部材１
２が回動しないようにしてある。

１７……はベース板３に取付けられたデイスク
カートリツジ５のガイド部材、１９はベース板３
に回転自在に取付けられたスピンドルチヤツク、
２０はそれぞれの区画部４，４に配設されたＭ型
のホルダーで、該ホルダーにはデイスク押え機構
部２１が取付けられると共に、ホルダー２０のピ
ン２２がドアアーム６と連結され、ドアアーム６
の上・下動に伴なつてホルダー２０が上・下動
し、その結果、デイスク押え機構部２１がスピン
ドルチヤツク１９に嵌合、離脱してデイスクを挾
持したり、あるいは開放するようになる。

２３はヘツド部２４を備えたキヤリツジで該キ
ヤリツジはベルト部２５を介してステツプモータ
２６により駆動されるように成り、また、２７は
スピンドルチヤツク１９を回転するための駆動モ
ータである。

次に、本考案のデイスク駆動装置の動作につい
て説明すると、先ず、デイスクカートリツジ５を
開放状態のカートリツジ挿入孔１ａを通してフレ
ーム２内に挿入する。

次に、ドア１１をエジエクト釦１４方向に押圧
すると、ドアアーム６は支軸９を支点として回動
し、係止板８が係止部材１２とぶつかつて、バネ
２８に抗して係止部材１２を一旦排動させ、係止
板８の係止孔８ａと係止部材１２の係止爪１２ａ
とが合致した時、係止爪１２ａが係止孔８ａに嵌
合して係止板８をはじめ、ドアアーム６、ドア１
１をロツクし、デイスクカートリツジ挿入孔１ａ
を閉状態にする。

また、ドアアーム６の回動動作に伴なつて、ホ
ルダー２０が移動し、デイスク押え機構部２１が
スピンドルチヤツク１９に嵌合して、デイスク押
え機構部２１とスピンドルチヤツク１９でデイス
クを挾持し、駆動モータ２７からの回転伝達によ
り回転状態にあるスピンドルチヤツク１９の回転
を受けて、デイスクが回転し、デイスク駆動の準
備が完了する。

次に、駆動信号を供給すると、これを受けてソ
レノイド１５が働き、プランジヤー１６を係止部
材１２の背面に突出させ（第７図の一点鎖線の状
態）、エジエクト釦１４による係止部材１２の回
動を阻止し、ドアアーム６、ホルダー２０および
デイスク押え機構部２１の戻りが阻止される。

そして、駆動信号に引き続いてステツプ信号が
供給されると、ステツプモータ２６が駆動し、ベ
ルト２５を介してキヤリツジ２３が移動し、ヘツ
ド部２４が所定の位置に置かれ、続いて、ヘツド
ロード信号が供給されると、ヘツド部２４を通し
てデイスクに対し読み取り、或いは書込みが行な
われる。

そして、必要に応じてステツプ信号とヘツドロ
ード信号とを繰返し供給して、所望の読み取り、
或いは書込みを行なうものであり、所望の読み取
り、或いは書込みが終ると駆動信号が停止され、
その結果、ソレノイド１５は未作動となり、プラ
ンジヤー１６は係止部材１２の背面位置から外れ
るように自動復帰し、エジエクト釦１４による係
止部材１２の回動を可能な状態にする。

次に、エジエクト釦１４を押圧すると、係止部
材１２が押されて、係止爪１２ａと係止板８との
係合が外れて、ドアアーム６はバネ１０によつて
持ち上げられ、このため、ホルダー２０およびデ
イスク押え機構部２１がスピンドルチヤツク１９
から離れ、デイスクの保持が解かれると共に、ド
ア１１も元に戻り、デイスクカートリツジ挿入孔
１ａが開状態となり、デイスクカートリツジ５の
取出しが可能となる。

即ち、本考案によれば、ドアアーム６をロツク
するための係止部材１２に対応してソレノイド１
５を配置し、デイスク駆動中はソレノイド１５に
よつて係止部材１２のエジエクト釦１４による移
動を阻止するようにしたものであるため、デイス
ク駆動中に不用意にエジエクト釦１４を押圧して
も、ドアアーム６およびデイスク押え機構部２１
は戻ることがなく、確実で、操作性の良好なデイ
スク駆動装置を提供することができる。

なお、実施例においては、ソレノイド１５を係
止部材に近接して設け、プランジヤー１６を係止
部材１２の移動阻止に用いたもので説明したが、
ソレノイド１５の配置は種々の所に設けても良
く、また、係止部材１２の移動阻止を行なう規制
部材はプランジヤー１６に限定されず、レバー等
の仲介物を利用しても良い。

【図面の簡単な説明】

何れも本考案のデイスク駆動装置に係わり、第
１図は正面図、第２図は斜視図、第３図は上面
図、第４図は要部断面側面図、第５図は要部断面
正面図、第６図はドアアームと係止部材の分解斜
視図、第７図はドアアームと、係止部材と、ソレ
ノイドとの関係を示す説明図である。 １……前面パネル、１ａ……挿入孔、２……フ
レーム、３……ベース板、７……腕部、６……ド
アアーム、８……係止板、８ａ……係止孔、９…
…支軸、１０……バネ、１１……ドア、１２……
係止部材、１２ａ……係止孔、１３……支軸、１
４……エジエクト釦、１５……ソレノイド、１６
……プランジヤー、１７……ガイド部材、１９…
…スピンドルチヤツク、２０……ホルダー、２１
……デイスク押え機構部、２２……ピン、２３…
…キヤリツジ、２４……ヘツド部、２５……ベル
ト、２６……ステツプモータ、２７……駆動モー
タ、２８……バネ、４……区画部、５……デイス
クカートリツジ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. デイスクカートリツジ挿入口を有する前面パネ
   ル裏面に回動可能に軸支された係止部材と、該係
   止部材と係止する係支板を有するドアアームと、
   前記係止部材と対向する位置に配設され、押圧時
   に前記係止部材を回動せしめるエジエクト釦と、
   デイスク駆動時には前記係止部材の反エジエクト
   釦側で当接し、前記係止部材の回動を阻止する規
   制部材を有するソレノイドとを備えたことを特徴
   とするデイスク駆動装置。