JPS62298948A - 情報担体デイスク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 産業上の利用分野 本発明はレーザー光の照射により情報の記録・再生・消
去を行う情報担体ディスクに関するものである。

従来の技術 大容量・高密度のメモリとして、現在、文書・画像ファ
イル等の追記型と呼ばれる一度だけ記録することができ
る情報担体ディスクが実用化されているが、最近では記
録された情報の消去・再記録が可能な消去型と呼ばれる
情報担体ディスクの開発が進められている。

この消去型情報担体ディスクとして、第２図に示すよう
な、Ｔｅ系金属薄膜を記録膜として用い、レーザー光の
照射による熱エネルギーでアモルファス状態と結晶状態
の間で相変化させることによって、情報の記録・消去を
行う相変化型情報担体ディスクがある。これは案内溝１
６を有する円盤状の透明基板９上にＳ　ｉＯ２等の誘電
体層１０゜Ｔｅ０ｘＧｅＳｎ等のＴｅ系記録膜１１．誘
電体層１２゜ＡＩ等の反射層１３の順に蒸着等の方法で
形成し、その上に接着剤１４を介して保護基板１６を設
けたものである。記録を行う際には、よく絞られたパワ
ー密度の高いレーザー光を照射することにより、記録膜
は急熱・急冷されて反射率の低いアモルファス状態とな
り、情報ビットが形成される。

消去を行う際には、楕円状に成形されたパワー密度の低
いレーザー光を照射することにより、記録膜は除熱・徐
冷されて反射率の高い結晶状態となり、情報ピットが消
去される。

発明が解決しようとする問題点 第３図は第２図の構成のディスクをディスク回転数１２
０Ｏｒｐｍで記録したときの直径６０ｇの位置と直径１
１０ｍの位置での記録パワーとＣ／Ｎの関係を表わした
ものである。直径６０ｍの位置では記録パワー６ｍｗで
最も高いＣ／Ｎ　　値５４ｄＥが得られ、直径１１ｏＷ
ＩＬの位置では記録パワー８ｍｗで最も高いＣ／Ｎ値５
６ｄＢが得られた。また、第４図は直径６０隅の位置と
直径１１０ｍの位置で、それぞれ最高のＣ／Ｎ値が得ら
れる記録パワーで記録した後消去した場合の消去パワー
と消去率の関係を表わしたものである。直径６０鵡の位
置では消去パワー１２ｍｗで最も高い消去率４５ｄＢが
得られ、直径１１０ｍの位置では消去・くワ−１５ｍｗ
で最も高い消去率４７　ｄＥが得られた。

このようにディスク回転数を一定にして記録・消去を行
った場合、内周と外周で記録・消去の最適レーザーパワ
ーが異なっている。これは、内周に比べて外周での線速
度が速いためである０しだがって、内周から外周にかけ
ての全ての領域で最適な記録・消去を行うためには　内
周から外周に向けて記録・消去パワーを大きくするか、
内周から外周にかけて線速度が一定に々るように回転数
を変化させる必要がある。そのため、記録・消去を行う
位置によって記録・消去パワーまたはディスク回転数を
変化させる機構が必要となシ、記録・再生装置が複雑で
高コストになるという問題点があった。

本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、ディスク
回転数及び記録・消去パワーが一定であっても、内周か
ら外周にかけての全ての領域で良好な記録・消去がなさ
れる情報担体ディスクを提供することを目的としている
。

問題点を解決するための手段 本発明は上記問題点を解決するため、反射層の膜厚をデ
ィスクの内周部に比べて外周部で薄くなるように設定し
たものである。

作　　用 本発明は上記した構成により、内周部に比べて、外周部
で記録・消去時の反射層の熱吸収量が小さくなり、記録
膜に有効に作用する熱量が大きくなるため、内周部に比
べて外周部の記録・消去の感度が高くなる。したがって
、外周部で線速度が大きくなるために生じる記録・消去
パワーの不足を高感度化で補なうことによって、内周か
ら外周の全ての領域において、一定のディスク回転数及
び記録・消去パワーで良好な記録・消去を行うことがで
きる。

実施例 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。第
１図は本発明の一実施例における情報担体ディスクの断
面図である。これは、案内溝８を有するポリカーボネー
ト製の円盤状透明基板１上に誘電体層２としてＳ　１０
２を約１５０ｎｍ、記録膜３としてＴｅＯｘ　（ｘ＝１
．１　）にＧｅ　　５％　、　Ｓｎ　１０％を添加した
ものを約５０ｎｍ、誘電体層４としてＳ　１０２を約８
０　ｎｍ　、さらに反射層５としてＡｄ薄膜を形成し、
その上に接着剤６を介して保護基板７を設けたものであ
る。ここで、反射層５の膜厚は内周部で厚く、外周部で
薄くなるように連続的に変化し、直径６０騙の位置で約
５０ｎｍ、直径１１０Ｍの位置で約３０ｎｍになるよう
に設定されている。

この情報担体ディスクを１２００　ｒｐｍで回転させな
がら、周波数Ｉ　ＭＨｚで記録・消去を行ったところ、
記録パワー６　ｍｗ　、消去パワー１２ｍｗにおいて、
直径６０脇の位置で記録Ｃハ５４ｄＢ、消去率４ａｄＢ
、直径１１０Ｂの位置で記録Ｃ／Ｎ　５ｓｄＢ。

消去率４７　ｄＢの良好な記録・消去が成された。

なお、反射層の膜厚分布は、情報担体ディスクを構成す
る各層の光学特性及び比熱、熱伝導率。

密度等により決定されるものであり、各層の材質は特に
限定されない。また、本実施例における誘電体層２，４
は光の干渉を利用してＣ／Ｎを向上させるための光学的
中間層及び記録・消去時の記録膜３の温度上昇による基
板１、反射層６等の損傷を防ぐための断熱層として設け
られたものであるが、この誘電体層は省略することもで
きる。

発明の効果 以上述べてきたように、本発明によれば、簡易な構成で
、内周から外周にかけての全ての領域において、一定の
ディスク回転数及び記録・消去パワーで良好な記録・消
去を行うことができる。したがって、記録・再生装置に
複雑な機能を付加する必要がなくなシ、工業的に橿めて
有利な情報担体ディスクを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における情報担体ディスクの
構造を示す断面図、第２図は従来の情報担体ディスクの
構造を示す断面図、第３図及び第４図は従来の情報担体
ディスクの内外周での記録パワーとＣ／Ｎ及び消去パワ
ーと消去率の関係を示す特性図である。 １．９・・・・・・透明基板、２，４，１０．１２・・
・・・・誘電体層、３，１１・・・・・・記録膜、５．
１３・・・・・・反射層。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名第１
図 秦潰斉１１ 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　レーザー光照射の熱エネルギーによって相変化する記
   録膜と、この記録膜に対してレーザー光照射の反対側に
   設けられた金属薄膜から成る反射層とを有し、前記反射
   層の膜厚を内周部に比べて外周部で薄くなるように設定
   した情報担体ディスク。