JPS62297690A - 穀粒乾燥機における混合風供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 （産業上の利用分野） 本発明は、機内を循環しなから穀粒を乾燥させる穀粒乾
燥機の改良に関する。

（従来の技術） 収穫した穀粒をこの種の装置で乾燥させるときには、貯
留室に穀粒を張込んだのち、その穀粒が乾燥室に導かれ
る。乾燥室では、熱風室の熱風が横断して排気室に排気
されるので、穀粒は乾燥室を通過する際に乾燥される。

このように乾燥室で乾燥された穀粒は、昇降機を経て貯
留室に再び戻され、これらの循環をくり返すことによっ
て乾燥を行っている。

（発明が解決しようとする問題点） ところで、効率的な乾燥を行うために、熱風室の熱風を
貯留室に導いて利用することが考えられる。

しかし、熱風室の熱風を単に乾燥室に導くだ゛けでは、
効率的な乾燥が可能になるものの、かえって食味の低下
などに起因して穀粒品質が低下するというような問題が
生じるおそれがある。そのため、その熱風の適切な利用
が望まれていた。

本発明は、このような点に鑑み、熱風室の熱風またぼ外
気を貯留室に取り込んで貯留室内の気温を管理して穀粒
温度が適切な値となるようにし、食味を向上させるとと
もに効率的な乾燥を行うことをその目的とする。

（問題点を解決するための手段） かかる目的を達成するために、本発明は、貯留室の下部
に多孔板で仕切った乾燥室を連設し、その乾燥室の一側
には熱風室をその他側には排気室をそれぞれ形成すると
ともに、前記乾燥室の下部には集穀室を形成し、その集
穀室に落下した穀粒を昇降機を介して前記貯留室に循環
させ、前記乾燥室を横断した排気を排気室の排気側に設
けた排気ファンによって排出する穀粒乾燥機において、 前記貯留室と前記熱風室とをダクトで連通し、そのダク
トに熱風取り込み開閉弁とファンとをそれぞれ配置する
とともに、前記貯留室または前記ダクトに外気取り込み
開閉弁を設け、 前記貯留室に穀粒の温度を測定する穀温サンナを配置し
、 その穀温センサの測定値をあらかじめ定めた基準値と比
較し、その比較結果に応じて前記熱風取り込み開閉弁ま
たは前記外気取り込み開閉弁の各開閉を制御する開閉制
御手段とを備えてなるものである。

（作用） すなわち、本発明は、開閉制御手段が、穀温セ′　ンサ
２３が測定した穀粒温度をあらかじめ定めた基準値と比
較し、その比較結果に応じて例えば熱風取り込み開閉弁
５１または外気取り込み開閉弁６１の各開閉を制御する
。

その結果、熱風室６の熱風または外気とが貯留室ｌに供
給され、その熱風または外気が穀粒層等を経て排風ファ
ン９によって外部に排出される。

（実施例） 第１図および第２図は本発明の第１実施例の縦断面図、
およびその横断面図である。

図において、ｌは乾燥機の貯留室であり、その底部に２
対の流穀板２を下方に行くに従い間隔が狭くなるように
して傾斜して取付け、各流穀板２によって流穀室３を形
成する。

流穀板２の各下辺には多孔板としての網板４を２枚づつ
平行に接続し、その間に乾燥室５を形成する。そして、
貯留室１の中心寄りに設けた内側の２枚の網板の間に乾
燥熱源であるバーナ１０を設置した熱風室６を形成し、
外側の２枚の網板４．４と左右の機壁７との同に排風室
８を形成し、その排風室８の排風ファン９と連設する。

１１は樋状に形成した集穀室〒あり、その底部に横送ラ
セン１２を架設し、その終端を昇降機１３の下部入口に
連結する。１４は乾燥室５の下端出口に軸支したロータ
リバルブであり、その回転により貯留室ｌの穀粒を乾燥
室５を経て集穀室１１に流出させる。

昇降機１３の上部出口は、貯留室ｌの天井に設置した船
殻ラセン１５に連結し、この船殻ラセン１５の出口を貯
留室ｌにのぞませる。

２１は外気温度を測定するために４１１壁７に取付けた
外気温センサ、２２は外気湿度を測定するために機壁７
に取付けた外気湿度センサである。また、２０は乾燥中
穀粒の１粒づつの含水率を測定する水分計であり、流穀
室３内に設置する。

２３は貯留室ｌの下部、すなわち流穀室３内に設置して
乾燥中の穀粒温度を測定する穀温センサ、２４は排風室
８内に設置した排気温サンナ、２５は熱風室６に設置し
た熱風温センサである。

また２６はバーナ１０に燃料を供給する燃料ポンプであ
り、２７はバーナ１０に供給する燃料を調節する燃料バ
ルブである。

５０は本発明にかかる熱風取り込みダクトであり、熱風
室６のバーナ１０側の上部と貯留室ｌの上部とを連通す
る。この熱風取り込みダクト５０の入口部には熱風室６
の熱風を取り込むための熱風取り込み開閉弁５１を設け
るとともに、その出［］側にファン５３を設ける。

６０は本発明にかかる外気取り込みダクトであり、貯留
室ｌの」二部と外部とを連通ずる。この外気取り込みダ
ク）６０の入口部には、外気を取り込むための外気取り
込み開閉弁６１を設ける。

上述した熱風取り込み開閉弁５１および外気取り込み開
閉弁６１は、第３図に示すように対応する開閉弁モータ
５５．５６で開閉動作させるとともに、ファン５３は第
３図に示すようにファンモータ５７で動作させる。

第３図は第１実施例の制御系の一例を示すブロック図で
ある。

図において、３０はマイクロプロセッサ形態のＣＰＵ（
中央処理装置）であり、例えば第４図に示すような各種
判断等を行い、後述のように各構成要素を制御する。

３１は例えば乾燥ボタン、穀物種類ボタン、張込ボタン
、排出ボタン、停止ボタンなどを配置した操作入力設定
器であり、入力回路３２を介してＣＰＵ３０と接続する
。また、水分計２０および各センサ２１〜２５をＡ／Ｄ
変換部３３を介してＣＰＵ３０と接続する。

３４は出力回路３５を介してＣＰＵ３０と接続する表示
部であり、この表示部３４は各種の表示を行う。

３６はＣＰＵ３０が各構成要素を制御するための制御手
順を記憶するリード・オンリ・メモリ（ＲＯＭ）と、測
定データ等の各種のデータをいったん記憶するランダム
・アクセス参メモリ（ＲＡＭ）とからなる記憶装置であ
る。

３７〜３９はそれぞれＣＰＵ３０と接続する出力回路で
あり、出力回路３７には搬送モータ４０、ヒータ４１、
水分計モータ４２、開閉弁モータ５５．５６、ファンモ
ータ５７をそれぞれ接続し、出力回路３８にはファンモ
ータ４３を接続し、出力回路３９には燃料ポンプ２６を
接続する。

次に、以上のように構成される第１実施例の動作の一例
について第４図のフローチャートを参照して説明する。

まず、貯留室ｌに穀粒を張込んだのち、乾燥に先立って
、操作入力設定器３１に配置した穀物種類ボタンで穀物
種類を設定するとともに、張込ボタンでその張込量など
をそれぞれ設定する。

そして、乾燥が開始されると、貯留室１に張込んだ穀粒
は、乾燥室５に導かれて乾燥されたのち、Ａ降機１３等
を経由して貯留室に戻されて調質される。

この乾燥直後に、第４図に示すような本発明にかかる制
御が開始されると、貯留室１内への穀物の張込量が読み
取られ（ステップＳ１）、この読み取りに応じてファン
５３を回転させるファンモータ５７の回転数を所定の値
に設定する（ステップＳ２）。

次に、後述のようにステップＳ５で比較する際の基準で
ある基準穀粒温度Ｔを設定する（ステップＳ３）、この
基準穀粒温度Ｔは、貯留室１内に張込まれて乾燥される
穀粒がその品質を低下しない程度の温度をいい、乾燥対
象で穀粒の品種や水分値などによって定められるもので
ある。

ステップＳ４では穀温センサ２３で穀粒の温度を測定し
、その測定穀粒温度Ｍをステップｓ３で設定した基準穀
粒温度Ｔと比較する。

その比較の結果、測定穀粒温度Ｍが基準穀粒温度Ｔより
大きいときには、外気を取り込んで貯留室ｌ内の穀粒を
冷却するために、開閉弁モータ５５を正転させて熱風取
り込み開閉弁５１を閉じるとともに（ステップＳ６）、
開閉弁モータ５６を逆転させて外気取り込み開閉弁６１
を開き（ステップＳ７）、さらにファンモータ５７を停
止してファン５３を停止状態とする（ステップＳ８）。

その結果、貯留室１には外気のみが取り込まれ、この外
気は穀粒層、乾燥室５および排風室８を経由して排風フ
ァン９によって外部に排出され、穀粒温度をほぼ基準穀
粒温度Ｔに保って乾燥を行うことができる。

他方、測定穀粒温度Ｍが基準穀粒温度Ｔより小さいとき
には、熱風室６の熱風を貯留室ｌに供給して貯留室ｌ内
における穀粒の放熱による温度低下を防ぐために、開閉
弁モータ５５を逆転させて熱風取り込み開閉弁５１を開
くとともに（ステップＳ９）、開閉弁モータ５６を正転
させて外気取り込み開閉弁６１を開き（ステップ５ＩＯ
）、さらにファンモータ５７を回転させてファン５３を
回転させる（ステップ５ｌｌ）。

その結果、貯留室ｌには熱風室６の熱風のみが取り込ま
れ、この熱風は穀粒層、乾燥室５および捕風室８を経由
して排風ファン９によって外部にｕｔ出され、穀粒温度
をほぼ基１ｐＡ穀粒温度Ｔに保って乾燥を行うことがで
きる。

次に、本発明の第２実施例について第５図を参照して説
明する。

第２実施例は、第１図で示した第１実施例の外気取り込
みダクト６０を熱風取り込みダクト５０で兼用するとと
もに、その外気取り込み開閉弁６１に代えて外気取り込
み開閉弁５２を熱風取り込みダクト５０の一部に設けた
ものである。

なお、第２実施例における上記以外の各構成は、第１図
および第３図と基本的に同様であり、その制御手順のみ
が第６図に示すように異なるので、その各構成について
の説明は省略する。

次に、以−にのように構成される第２実施例の動作の一
例について第６図のフローチャートを参照して説明する
。

まず、貯留室ｌに穀粒を張込んだのち、乾燥に先立って
、操作入力設定器３１に配置した穀物種類ボタンで穀物
種類を設足するとともに、張込ボタンでその張込量など
をそれぞれ設定する。

そして、乾燥が開始され、その直後に第６図番ご示すよ
うな本発明にかかる制御が開始Ｘれるとステップ３２１
〜２５の各処理を行う。これらの各処理は第４図で示し
たステップ５ｌ−３５の各処理にそれぞれ対応するので
、その詳細な説明は省略する。

ステップＳ２５で比較の結果、測定穀粒温度Ｍが基準穀
粒温度Ｔより大きいときには、外気を取り込んで貯留室
ｌ内の穀粒を冷却するために、熱風取り込み開閉弁５１
を閉じるとともに（ステラプ５２８）、外気取り込み開
閉弁５２を開き（ステップ５２７）、さらにファン５３
を回転させる（ステップ５２８）・ 他方、ステップＳ２５で比較の結果、測定穀粒温度Ｍが
基準穀粒温度Ｔより小さいときには、熱風室６の熱風を
貯留室ｌに供給して貯留室ｌ内の穀粒温度の低下を防ぐ
ために、熱風取り込み開閉弁５１を開くとともに（ステ
ップ５２９）、外気取り込み開閉弁５２を閉じ（ステッ
プ５３０）、さらにファン５３を回転させる（ステップ
８２８）。

このように本実施例によれば、穀温センサ２３で穀粒温
度を測定し、その測定値を基準穀粒温度と比較し、その
比較結果に応じて熱風取り込み開閉弁５１または外気取
り込み開閉弁（６１または５２）のいずれか一方を開い
て、熱風室６の熱風または外気のいずれか一方を貯留室
ｌに取り込んでその室内の温度を管理するようにしたの
で、穀粒温度が高いときには穀粒温度の上昇を抑制して
品質の低下を防止でき、逆に、穀粒温度が低いときには
放熱によるエネルギー損失を防止することができる。

さらに本実施例では、貯留室１内への穀粒の張込量、す
なわち穀粒量の厚さに応じてファン５３の回転数を適切
な値に変更するようにしたので、張込量にかかわらず］
二記効果を一定にすることができる。

なお、本実施例では、熱風取り込み開閉弁５１と外気取
り込み開閉弁（６１または５２）との開閉制御は、いず
れか一方が開いているときには他方が閉じるような場合
について説明したが、これに代えて、いずれの開閉弁も
所定量開いて熱風と外気のいずれも取り込むようにして
もよいこと勿論である。

（発明の効果） 以上説明したように、本発明によれば、穀温センサで穀
粒温度を測定するとともにその測定値を所定値と比較し
、その比較結果に応じて熱風室の熱風または外気を貯留
室に取り込んで、その貯留室内の温度を管理して穀粒温
度を適切な値となるようにしたので、品質低下を防１１
−シつつ貯留室の放熱によるエネルギー損失を軒減させ
て全体として効率のよい乾燥を行うことができる。

また、本発明によれば、穀粒の高水分時において結露が
発生しているときなど、強制的に風を送るので、穀粒品
質を守る一Ｌでその効果は大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例の縦断面図、第２図はその
横断面図、第３図はそのブロック図、第４図はその動作
例を示すフローチャート、第５図は本発明の第２実施例
の縦断面図、第６図はその動作例を示すフローチャート
である。 ｌは貯留室、６は熱風室、２３は穀温センサ、５０はダ
クト、５１は熱風取込み開閉弁、５２．６１は外気取込
み開閉弁、５３はファン。 特許出願人　　井関農機株式会社 代　理　人　　　　牧　折部（ほか２名）第４図 第６因

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 貯留室の下部に多孔板で仕切った乾燥室を連設し、その
   乾燥室の一側には熱風室をその他側には排気室をそれぞ
   れ形成するとともに、前記乾燥室の下部には集穀室を形
   成し、その集穀室に落下した穀粒を昇降機を介して前記
   貯留室に循環させ、前記乾燥室を横断した排気を排気室
   の排気側に設けた排気ファンによって排出する穀粒乾燥
   機において、 前記貯留室と前記熱風室とをダクトで連通し、そのダク
   トに熱風取り込み開閉弁とファンとをそれぞれ配置する
   とともに、前記貯留室または前記ダクトに外気取り込み
   開閉弁を設け、 前記貯留室に穀粒の温度を測定する穀温サンサを配置し
   、 その穀温センサの測定値をあらかじめ定めた基準値と比
   較し、その比較結果に応じて前記熱風取り込み開閉弁ま
   たは前記外気取り込み開閉弁の各開閉を制御する開閉制
   御手段とを備えてなる混合風供給装置。