JPS62294617A - 移植片の拒絶反応抑制剤 - Google Patents

移植片の拒絶反応抑制剤

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JPS62294617A
JPS62294617A JP13812086A JP13812086A JPS62294617A JP S62294617 A JPS62294617 A JP S62294617A JP 13812086 A JP13812086 A JP 13812086A JP 13812086 A JP13812086 A JP 13812086A JP S62294617 A JPS62294617 A JP S62294617A
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fat emulsion
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 本発明は移植片の拒絶反応抑制剤に関する。
免疫機能は生体に本来備わっているものであり、外界か
らの異物の侵入に対して攻撃、排除を行い、それが生体
の防御機構となっていることは疑う余地が無い。しかし
、この免疫作用を人為的に抑制したり、増強したりしな
ければならない状況も多々考えられる。即ち、自己免疫
疾患やアレルギー疾患に対する免疫抑制療法や免疫不全
、腫瘍に対する免疫増強療法がそれに相当する。
臓器移植という自然界には起こり得ない人為的な出来事
に対しても、免疫応答は作動する状態となっており、−
伸性双生児間の移植の如く、遺伝的背景が全く同じで免
疫反応が起こらないということは、臨床上極めて稀であ
るため、臓器移植には免疫抑制療法は必須であると言っ
ても過言ではない。
〔従来技術〕
臓器移植の拒絶反応が免疫学的機序によって起こるとい
うことが認識され、この結果、免疫抑制療法が臓器移植
に必須のものと考えられる様になり、歴史的にはX線の
全身照射が最初に用いられた方法であるが、結果は良好
ではなかった。
1960年代に、アザチオプリンの優れた免疫抑制効果
が見い出され、その後、腎移植の臨床でも有効であるこ
とが明らかになり、それ以降20年以上の長い間に亘す
アザチオプリンとステロイドの併用が臓器移植臨床の免
疫抑制療法の基本となっている。前者のアザチオプリン
はプリンのアナログであり、核酸合成を阻害することに
より免疫抑制効果を発揮する。一方、後者のステロイド
はリンパ球の細胞内レセプターと結合し、その後核酸に
傷害を与えて蛋白代謝を阻害するほか、抗マクロファー
ジ作用、リンパ球減少作用、抗炎症作用など免疫抑制剤
としては多彩な作用を持っている。
今日に至っては、マザチオプリンがシクロスポリンにと
ってかわりつつあり、また、併用剤の一つにALG (
抗リンパ球グロブリン)が加わり、移植片の生着促進作
用については目をみはるものがある。この様に移植の臨
床の進歩を支えて来たのは、外科的手術の進歩ではなく
、正に免疫抑制療法の進歩と言えよう。
さて、前述した様に臓器移植の臨床において併用療法で
用いられるステロイド剤の果たしている役割はあまりに
大きく、今日においてさえ不可欠のものである。免疫抑
制剤を使用することは、本来の生体の防御機構を抑制す
るのであるため、それ自体の持つ薬理作用としての副作
用も同時に起って来る。一般に免疫抑制下では感染症が
発生しやすくなる。薬剤別では、アザチオプリンは骨髄
抑制が、シクロスポリンには、胛前性と腎毒性が、ステ
ロイド剤では、白内障、ステロイド潰瘍およびそれから
の消化管出血、骨壊死などの副作用が知られている。即
ち、併用療法において、ステロイド製剤は種々の副作用
をもたらし、長期治療を要する臓器移植臨床においては
、多量のステロイドを連続投与する必要があり、充分な
注意を払う必要がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このような背景より、もし少量の投与量で高い効果があ
り、しかも長期にわたり効力が持続するような製剤がで
きれば、これらの問題を解決することが出来るであろう
と推察される。
ステロイド脂肪乳剤の態様の製剤としては、消炎鎮痛剤
が知られているが(特開昭57−16818号明細書)
、かかる剤型ステロイド製剤を臓器移植の臨床において
使用することについては未だその示唆すらなされていな
い。
当該製剤を臓器移植の臨床に適用したのが本発明であり
、本発明者等は種々の実験を重ねた結果、従来のステロ
イド製剤に較べて、ステロイド脂肪乳剤は免疫担当臓器
へのより多くの集中が可能であり、かつ当該部位での活
性の持続が長<続<ことを見出し、さらに研究を重ねて
本発明を完成した。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、免疫抑制作用を有するステロイドを含有する
脂肪乳剤からなる移植片の拒絶反応抑制剤に関する。
本発明で使用される免疫抑制作用を有するステロイドの
具体的例としては、メチルプレドニゾロン、パラメタゾ
ン、フルランドレノロン、フルオシノロンアセトニド、
プロピオン酸ベクロメタゾン、ハイドロコーチゾンの炭
素数6〜22の脂肪酸エステル、プレドニゾロンの炭素
数6〜22の脂肪酸エステル、デキサメサゾンの炭素数
6〜22の脂肪酸エステル〔デキサメサゾンとしてはα
−型とβ−型(ベーターデキサメサゾンあるいはベタメ
サゾンとも呼ばれる)があり、本発明が両者をも包含す
ることはいうまでもない〕、トリアムシノロンの炭素数
6〜22の脂肪酸エステル、パラメタゾンの炭素数6〜
22の脂肪酸エステル、ベタメサゾンの炭素数6〜22
の脂肪酸エステル、フルオロメソロンの炭素数6〜22
の脂肪酸エステルなどを代表的なものとして例示するこ
とができる。
このようなステロイドの更に好ましい例としては、デキ
サメサゾンパルミテート、デキサメサゾンステアレート
、デキサメサゾンミリステート、ハイドロコーチゾンパ
ルミテート、ハイドロコーチゾンステアレート、ハイド
ロコーチゾンミリステート、プレドニゾロンパルミテー
ト、プレドニゾロンステアレート、プレドニゾロンミリ
ステート等が挙げられる。
かかるステロイド類は、実質的に公知化合物であり、公
知の手段またはこれに準する手段にて製造することがで
きる。
本発明の脂肪乳剤の好ましい態様は、有効量の免疫抑制
作用を有するステロイド、大豆油5〜50%(W/V)
 、好ましくは8〜30%(W/V)、大豆油100に
対する重量比が1〜50、好ましくは5〜30の量のリ
ン脂質および適量の水よりなる乳剤である。
本発明の製剤に用いる大豆油は一般に高純度の精製大豆
油であることが好ましく、それは精製大豆油を例えば、
水蒸気蒸溜法〔エイチ、ジェイ。
リップス、ジャーナル オブ アメリカン オイル ケ
ミスト ソサイエティー(H,J、Lips、、J。
Am、Oil Chemist Soc、)、又1.4
22〜423(1950))により、さらに、精製して
得た高純度の精製大豆油(純度ニトリグリセリド、ジグ
リセリドおよびモノグリセリドとして99.9%以上含
有)であることが好ましい。
本発明で使用されるリン脂質も一般に精製リン脂質であ
ることが好ましく、常法の有機溶媒による分画法によっ
て調製したものが例示される。当該方法による製法は、
たとえば次の通りである。
即ち、例えば、粗卵黄リン脂質130gを冷n−ヘキサ
ン20Qm1および冷アセトン100mj7に溶解後、
攪拌下、徐々に冷アセトン1170m (lを添加し、
不溶物を濾別回収し、再び冷n−ヘキサン260m!!
および冷アセトン130m1に溶解する。攪拌下、再び
冷アセトン1170m 7!を加え、不溶物を濾別回収
した後、溶媒を留去し、乾燥物60gを得る。このもの
は、ホスファチジルコリンを70〜80%、ホスファチ
ジルエタノールアミンを12〜25%含有し、これ以外
のリン脂質として、ホスファチジルイノシトール、ホス
ファチジルセリン、スフィンゴミエリンを含有する〔デ
ィー、ジェイ、ハナハンら、ジャーナル□オブ バイオ
ロジカル ケミストリー(D、J、)Ianahane
t alJ、Biol、chem、)、192−162
3〜628(1951)〕。
本発明の乳剤は、さらに0・3%(W/V)までの量の
炭素数6〜22、好ましくは12〜20の脂肪酸または
その生理的に受は入れられる塩を乳化補助剤として含ん
でいてもよく、また0・5%(W/V) 、好ましくは
0・1%(W/V)以下の量のコレステロール類または
5%(W/V)、好ましくは1%(W/V)以下の量の
ホスファチジン酸を安定化剤として含んでいてもよい。
乳化補助剤としての炭素数6〜22の脂肪酸は医薬品に
添加可能なものであれば使用できる。当該脂肪酸は直鎖
状、分枝状のいずれでもよいが、好ましくは直鎖状のも
のが使用される。また天然脂肪酸が好都合に使用される
。好ましい脂肪酸の具体例としては、例えば、ステアリ
ン酸、オレイン酸、リノール酸、パルミチン酸、リルン
酸などがあげられる。
上記脂肪酸の塩としては、生理的に受は入れられる塩、
例えばアルカリ金属塩(ナトリウム塩、カリウム塩など
)、アルカリ土類金属塩(カルシウム塩など)などがあ
げられる。
コレステロールおよびホスファチジン酸は医療用として
使用が可能なものであれば使用できる。
また、本発明製剤はアルブミン、デキストラン、ビニル
重合体、非イオン性界面活性剤、ゼラチン、ヒドロキシ
エチル澱粉から選ばれた高分子物質を安定化剤として配
合してもよい。当該安定化剤の添加量は、免疫抑制作用
を有するステロイド1重量部に対して0.1〜5重量部
、好ましくは0.5〜1重量部である。
アルブミンとしては、ヒト用製剤を得ることを目的とす
る場合には抗原性の問題からヒト由来のものを用いるの
が好ましい。ビニル重合体としては、たとえばポリビニ
ルピロリドンがあげられる。
また、非イオン性界面活性剤としては、たとえばポリア
ルキレングリコール(例えば、平均分子量1000〜1
0000 、好ましくは4000〜6000  のポリ
エチレングリコール)、ポリオキシアルキレン共重合体
(例えば、平均分子量1000〜20000 、好まし
くは6000〜10000のポリオキシエチレン−ポリ
オキシプロピレン共重合体)、硬化ヒマシ油ポリオキシ
アルキレン誘導体〔例えば、硬化ヒマシ油ポリオキシエ
チレン−(40)−エーテル、同一(20)−エーテル
、同一(100)−エーテルなど)、ヒマシ油ポリオキ
シアルキレン誘導体〔例えば、ヒマシ油ポリオキシエチ
レン−(40)−エーテル、同一(100)−エーテル
、同一(20)−エーテルなど〕などがあげられる。
また乳剤を等張化するために、通常用いられるグリセリ
ンおよびブドウ糖などの等張化剤を添加することもでき
る。
本発明の乳剤は、通常のホモジナイザー、例えば、加圧
噴射型ホモジナイザーまたは超音波ホモジナイザーを用
いることにより製造される。それは、まず、各々所要量
の大豆油、リン脂質、免疫抑制作用を有するステロイド
および要すればコレステロール類またはホスファチジン
酸を混合、加熱して溶液とし、均質化処理することによ
り油中水型分散液を作り、次いでこれに所要量の水を加
え再び均質化を行い、分散液を水中油型乳剤に変換する
ことにより容易に製造される。(参照:アール、ピー、
ゲイヤーら、ジャーナル オブ アメリカン オイル 
ケミカル ソサイエティ−(R,P、Geyer et
 al、J、八m、OiI Chem、Soc、 )、
■、365〜370 (1950))。
安定化剤および等張化剤等は生成乳剤に加えてもよい。
かくして提供された免疫抑制作用を有するステロイドの
脂肪乳剤は、その平均粒子径1.0μ以下の極めて微細
な安定な免疫抑制作用を有するステロイド含有脂肪乳剤
である。
本製剤は、液状製剤としてそのまま、または凍結乾燥す
ることによって乾燥製剤としても提供され得る。凍結乾
燥は自体既知の手段によって行われる。
本発明の製剤は、使用時に生理的に使用される水溶液に
よって希釈または分散して用いられるのが一般的である
本発明の脂肪乳剤は、非経口的あるいは経口的に投与さ
れるが、好ましくは経静脈内投与である。
静脈内投与における投与量としては、1回につき、デキ
サメサゾン換算で0.05〜50mg/kg体重を、1
日1回投与することが一般的であるが、疾患の種類、症
状の重度により変わり得る。投与は連続もしく頻回行う
ことが好ましい。
〔作用・効果〕
本発明のステロイド脂肪乳剤は、免疫担当臓器へのより
多くの集中が可能であり、かつ当該部位での活性の持続
が長く続くという特有の作用を有するものである。
従って、本発明の免疫抑制剤は少量の投与で優れた遅延
型過敏症抑制作用を長期にわたって発揮し、従来のステ
ロイド剤にみられる大量投与による有害反応を避けるこ
とができるという効果を有するものである。
具体的には、正常動物に本発明製剤の代表例としてデキ
サメサゾンパルミテート脂肪乳剤〔対照薬剤:デキサメ
サゾンホスフェート水溶性製剤(汎用ステロイド製剤)
〕を投与し、抗原で免疫した後の遅延型過敏症抑制作用
およびその持続性を調べたところ、本発明製剤は対照に
比して有意に強力であった。さらに、同種移植免疫抑制
効果について検討を行ったところ、有意の生着延長を本
発明製剤投与群に認めることが出来た。従って、免疫抑
制作用を有するステロイドを含有する本脂肪乳剤は、移
植片の拒絶反応抑制剤として有用性の高いものであるこ
とが期待できる。
〔実験例・実施例〕
以下に、本発明からなる脂肪乳剤の実験例、実施例を示
す。本明細書においては、デキサメサゾンパルミテート
を含有する脂肪乳剤が例示され、また実験例における対
照薬剤としてデキサメサゾンホスフェート水溶性製剤(
汎用ステロイド製剤)が用いられ、使用薬剤量の表示は
デキサメサゾン換算されたものである。
実験例1 遅延型過敏症反応抑制効果に関する検討は以下の方法で
行なった。各CDF、マウス、雄性、20〜23gに、
デキサメサゾンパルミテート脂肪乳剤もしくはデキサメ
サゾンホスフェート水溶液を30mg/kgずつ静脈内
へ単回投与し、その7日後に各投与群を抗原としてヒツ
ジ赤血球(5,5X10’)で免疫し、その4日後に肺
臓を摘出して、牌細胞を無菌下で調製した。次に、ヒツ
ジ赤血球(5,5X10”)と各濃度の牌細胞を混合し
、マウス後肢へ注射し、その18時間後に足踏反応を測
定し、遅延型過敏症反応の指標とした。その結果は、第
1図に示した通りである。
当該結果からも明らかな様に、両ステロイド製剤の免疫
反応抑制効果が示されているが、デキサメサゾンパルミ
テート脂肪乳剤投与群の方がはるかに強いことがわかる
実験例2 同種皮膚移植における生着延長効果を以下の方法で行な
った。実験にはBa1b/CとC57BL/6マウス、
雌性、23〜25gを用い、C57BL/6マウスの皮
膚片をBa1b/CマウスへBillBlllinの方
法(Billingham、R,f!、、Transp
lantation of tis−sues and
 cells、Wister 1nstitate p
ress、philadel−phia(1961))
に従って移殖した。plaster castは8〜1
0日目にはずし移殖片の生着はMonacoらの判定に
従った[Monaca、A、P、 、 Wood、 M
ル、、6ta1.、 J、Im+mu−nol、 、9
6.229 (1966)))。また、薬剤の投与は静
脈内投与とし、0.15mg/kgを移植前日より移植
後9日目までの連日投与群と移植後1日回車回投与群に
分けた。
表1.はその結果を示したものであるが、移植皮膚片の
生着延長効果は、デキサメサゾンパルミテート脂肪乳剤
投与群の方が大きいことが示された。なお、本投与量に
おいては、薬剤の生存率へ及ぼす毒性は認められなかっ
た。
表1. マウス同種皮膚移植におけるステロイド製剤の
生着延長効果 処置   動物数  移植皮膚片生着   生存率(%
)生食水   15  10.3±0.7  1000
−plooO−pal:デキサメサゾンパルミテート脂
肪乳剤p−phosphate:デキサメサゾンホスフ
ェート水溶液実験例3゜ ラット異所性心移植における生着延長効果を以下の方法
で行なった。実験にはF344ラットとWKA系ラット
、雄性、200〜220gを用い、WKA系ラットの心
臓をF344ラットへHeronの方法(Heron、
I; Acta、path+m1crobio1.5c
and、5e−ction A、、 79.366(1
971))に従って異所性心移植を行なった。また、薬
剤の投与は、0. 3mg/kgを移植当日より静脈内
へ連日投与した判定は、移植心の拍動停止した日までを
生着日数とした。
その結果を示したものが表2.であるが、両ステロイド
剤ともに生着延長効果が認められるが、デキサメサゾン
パルミテート脂肪乳剤投与群の方が有意に生着期間の延
長が認められた。
4  以上の様な、デキサメサゾンパルミテート脂肪乳
剤の、生着延長効果は、細胞性免疫の一指標としての遅
延型過敏症反応抑制作用を反映しているものと考えられ
る。
表2.ラット異所性心移植におけるステロイド製剤の生
着延長効果 処置   動物数  移植心生着    生存率(%)
日数(平均±SE) 生食水    7  5,9±0.6  10100D
−pal Late:デキサメサゾンパルミテート脂肪
乳剤D−phosphate:デキサメサゾンホスフェ
ート水溶液実施例1 精製大豆油100.0gに精製卵黄リン脂質24.0g
、デキサメサゾンパルミテート20g、オレイン酸ナト
リウム0.5gおよびホスファチジン酸0.5gを加え
、40〜75℃に加温溶解せしめる。これに1000I
llの蒸留水を加え、マントン−ガラリン型ホモジナイ
ザーを用いて、1段目100kg/cIA、合計圧45
0kg/cnTの加圧下で10回通過させ乳化する。次
いで、この乳化液に5.0gのグリセリンを加え、20
〜40℃の注射用蒸留水400wlを加えホモミキサー
で粗乳化する。これを再びマントン−ガラリン型ホモジ
ナイザーを用い、1段目120 kg/ant、合計圧
500kg/crAの加圧下で10回通過させ乳化する
。これにより均質化された極めて微細な免疫抑制作用を
有するステロイドを含有する脂肪乳剤が得られた。この
乳剤の平均粒子径は0.2〜0.4μであり、1μ以上
の粒子を含有しなかった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実験例1.の薬剤の遅延型過敏症反応抑制効
果を示すものである。 D−palmitate:デキサメサゾンパルミテート
脂肪乳剤D−phosphate:デキサメサゾンホス
フエ−ト水溶液5aline   :生理食塩液 手続補正書 昭和61年 2月 舛日

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)免疫抑制作用を有するステロイドを含有する脂肪
    乳剤からなる移植片の拒絶反応抑制剤。
  2. (2)免疫抑制作用を有するステロイドがメチルプレド
    ニゾロン、パラメタゾン、フルランドレノロン、フルオ
    シノロンアセトニド、プロピオン酸ベクロメタゾン、ハ
    イドロコーチゾンの炭素数6〜22の脂肪酸エステル、
    プレドニゾロンの炭素数6〜22の脂肪酸エステル、デ
    キサメサゾンの炭素数6〜22の脂肪酸エステル、トリ
    アムシノロンの炭素数6〜22の脂肪酸エステル、パラ
    メタゾンの炭素数6〜22の脂肪酸エステル、ベクロメ
    タゾンの炭素数6〜22の脂肪酸エステル、フルオロメ
    ソロンの炭素数6〜22の脂肪酸エステルから選ばれた
    少なくとも一種である特許請求の範囲第(1)項記載の
    移植片の拒絶反応抑制剤。
  3. (3)皮膚、臓器等の移植片の生着を目的として、生体
    の移植抗原の認識から移植片の破壊に至る免疫応答を抑
    制するための特許請求の範囲第(1)項記載の移植片の
    拒絶反応抑制剤。
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