JPS62292644A - 板ガラスの曲げ加工方法及び装置 - Google Patents

板ガラスの曲げ加工方法及び装置

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JPS62292644A
JPS62292644A JP62138851A JP13885187A JPS62292644A JP S62292644 A JPS62292644 A JP S62292644A JP 62138851 A JP62138851 A JP 62138851A JP 13885187 A JP13885187 A JP 13885187A JP S62292644 A JPS62292644 A JP S62292644A
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  • Organic Chemistry (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、発明の詳細な説明 〈産業上の利用分野〉 本発明は曲げ板ガラスの製造技術に関し、特に板ガラス
のプレス曲げ加工過程に於て板ガラスを支持しかつ変形
させるための方法及び装置に関する。
〈従来の技術〉 自動車の窓材等の曲げ板ガラスを大量生産するための従
来の成るシステムに於ては、坂ガラスが駆動ローラから
なる概ね水平の搬送路上を支持かつ搬送されることによ
り加熱領域及び曲げ加工領域を原次通過し、必要に応じ
て曲げ板ガラスを焼入れ或いは焼き鈍し等の適宜な熱処
理を行うための熱処理領域を通過するようにしている。
加熱炉から取出された板ガラスは、曲げ加工領域に向け
て搬送され、曲げ加工領域に於て互いに補完的な形状を
有する上側及び下側成形部材間に於て、その前縁に当接
するべく搬送路に向けて出没自在にされたストッパによ
り正確に位置決めされる。次に、下側プレス部材が持上
げられ、正しい方向に向けられた板ガラスの周縁部に当
接し、板ガラスを、所望の曲率を付与するべく、プレス
部材の互いに補完的な形状をなす画成形面間に於てプレ
ス加工するべく、搬送ローラから持上げられる。
このとき、板ガラスは加熱され曲げ加工可能なように軟
化された状態にあるため、最終的な窓材として完成した
ときに許容されない或いは好ましくない光学的な欠陥の
原因となるような損傷を受は易い。このような欠陥の一
つとして、板ガラスの搬送運動を位置決めストッパによ
り停止したときに搬送ローラが一時的に回転し続けるこ
とにより板ガラスの表面と回転する搬送ローラとの間の
相対的な摩擦運動に伴う板ガラスの表面の歪みからなる
ローラ歪みとして知られるものがある。この問題は米国
特許第3,905,794号に於て取上げられている。
この米国特許によれば、板ガラスをその曲げ加工に先立
って支持するための第1の平面位置と、曲げ加工に先立
って前記板ガラスから離反しかつ板ガラスに付与された
所望の曲率を保持するべく曲げ加工された板ガラスを支
持するように前記水平面に対して成る傾斜角をもって延
出する第2の位置との間を傾動し得ると共に、自らの軸
線回りに回転自在に支持された概ね湾曲した形状を有す
る一連の搬送ローラを曲げ加工領域に設置することによ
り、板ガラスと搬送ローラとの間の接触面間の相対運動
をなくすようにしている。搬送ローラはそれぞれ回転し
ない内側コア部材と、この内側コア部材に対して回転自
在に設けられた外側スリーブとを有する。加熱された板
ガラスを曲げ加工の前後に亘ってしかもその全長に亘っ
て支持するために、搬送ローラの端部はプレス部材の外
側に位置している。
下側プレス部材は板ガラスの周縁部のみに当接する成形
レールを備えるリング状の構造を有する。
下側プレス部材の成形レールが搬送ローラの下側の位置
とその上側の位置との間を上下に運動し得るように、成
形レールは所望の外径輪郭に沿って区分された複数の個
別のセグメントを有する。互いに隣接するセグメント間
には搬送ローラが通過し得るように適宜な空隙が設けら
れている。成形レールは、−iに平面図に於いては四角
形の形状を有し、その左右端が搬送ローラの軸線方向に
対して概ね直交する。隣接する成形レールセグメント間
の空隙は可及的に小さくされるが、熱により軟化した板
ガラスが下側プレス部材から持上げられる際にこれらの
空隙部分により十分に支持されないこととなる部分に弛
みやマークが形成される場合がある。板ガラスにこのよ
うなマークが形成されないようにするためには、個々の
セグメントが正確に整合していなければならず、従って
このようなセグメントからなる成形レールは、対応する
連続的な成形レールに比較して、製造及び使用のいずれ
に於ても一層困難であってより高いコストを必要とする
〈発明が解決しようとする問題点〉 最近の自動車のスタイルはより一層複雑かつ特殊な形状
の板ガラスを必要とするようになり、このような輪郭の
成るものは、成形レールが搬送ローラに対して鋭角をな
して交差することを要する。
そのため、隣接する成形レールセグメント間の空隙を相
当に大きくしなければならなくなっている。
従って、これらのセグメント間の空隙による板ガラスの
垂下がりの傾向は一層増大することとなる。
このような問題を回避するために、米国特許第4゜11
6.662号明細書に開示された装置に於ては、外側端
にて共通の軸線を有しかつ内側端に於て軸線方向にオフ
セットされしかも不規則な形状を有する部材により互い
に接続された二つの部分からなる搬送ローラが用いられ
ている。成形レール内の空隙は相互接続部材のみを受容
するべく極小化され或いは適宜な複雑な形状を有する相
互接続部材を用いることにより、完全になくすことがで
きる。しかしながら、いずれにしても、搬送ローラの相
互接続された内端部により郭成される支持面に空隙が形
成される。従って、板ガラスとローラとの間の相対的な
摩擦運動による板ガラスの表面の歪みを軽減し、成形レ
ールの隣接するセグメント間の空隙に於ける、熱により
軟化したガラスの垂れ下りに起因する板ガラスの歪みを
軽減するような板ガラスの曲げ加工装置が提供されるも
のの、単純であってしかも加熱された板ガラスの搬送過
程及びプレス曲げ加工過程に亘って板ガラスを好適に支
持するような改良された曲げ加工装置及び方法が望まれ
ている。
く問題点を解決するための手段〉 このような目的は、本発明によれば、板ガラスを所望の
曲率に曲げ加工するための方法であって、板ガラスを軟
化点以上に加熱し、加熱された板ガラスの周縁部の輪郭
に対応する成形面の上側の位置にあって、前記加熱され
た板ガラスを漸次大きな曲率を有する一連の搬送ローラ
上に支持すると共に搬送することにより、加熱された前
記板ガラスを先ず前記搬送ローラ上にて曲げ加工し、前
記板ガラスが前記位置に到達したときにはその左右端が
中間部よりも上方に位置するようにすると共に、前記板
ガラスが前記成形面の上側の前記位置に向けて搬送され
る際に前記左右端部を前記搬送ローラとは別個の手段に
より前記成形面よりも上側の位置に支持することを特徴
とする板ガラスの曲げ加工方法。或いは板ガラスを曲げ
加工するための装置であって、曲げ加工されるべき板ガ
ラスの外周輪郭に適応する形状を有し、互いに対向する
四部、端部及び上向き成形面を有し、かつ上下に可動に
された周縁部成形レールと、前記板ガラスを搬送しかつ
下側位置にある前記成形レールの上側の位置にて前記板
ガラスを支持しかつ前記板ガラスに対して予備的な曲げ
加工を行うための湾曲形状を有する中央板ガラス支持部
及び前記成形レールの前記側部の下側に向けて延出する
端部とを有する搬送ローラと、前記成形レールが下側位
置にあるときに前記板ガラスの対応する端縁部を前記成
形レールの上方にて支持するために、前記成形レールの
端部の少なくともいずれか一つに隣接する部分に配設さ
れたローラ手段と、前記成形レール及びその成形面を前
記下側位置から前記上側位置に向けて上昇させることに
より前記板ガラスを前記搬送ローラ及び前記ローラ手段
から持上げることにより前記板ガラスに最終的な曲げ加
工を行うための手段とを有することを特徴とする板ガラ
スの曲げ加工装置を提供することにより達成される。
〈実施例〉 以下、本発明の好適実施例を添付の図面について詳しく
説明する。
第1図は本発明に基づく板ガラスの曲げ加工及び熱処理
用の装置10を示す。この装置10は、加熱部11と、
曲げ加工部12と、冷却、即ち焼き入れ部13とを一列
の連続的な加工ステージョンとして備えている。曲げ加
工及び熱処理されるべき板ガラスSは一連のローラ15
.16.17を有する搬送システム14により支持及び
搬送される。
後記するように、第1のローラ15は板ガラスSを、加
熱部11及び曲げ加工部12の中間部に至る概ね水平な
経路に沿って板ガラスSを支持及び搬送する。板ガラス
Sは、加熱部11から取出されると、第2のローラ16
により曲げ加工部12に向けて搬送される。ここで、板
ガラスSは、所望の曲率を有するように曲げ加工された
後、第2のローラ16から、更に第3のローラ17によ
り搬送され、焼き入れ部13の互いに対向する空気噴射
ヘッド18.19間に送り込まれる。
加熱部11は任意の従来型式の構造を有するものであっ
て良く、本実施例の場合、上壁22、底壁23、対向側
壁24及び端壁25により郭成された加熱室21を備え
るトンネル式の加熱炉20を有する。この加熱炉20は
、その内部に於て搬送される板ガラスを所望の加熱パタ
ーンをもって加熱し得るように土壁及び側壁等に設置さ
れかつ適宜制御されたガスバーナや電熱要素等の加熱手
段を備えるものである。
板ガラスSは、加熱炉20の入口端(図示せず)から端
壁25の開口26外に向けて延在する搬送システム14
の一連のローラ15上を搬送される。
板ガラスSが加熱室21内を通過するに伴い、板ガラス
はその軟化点以上に加熱され、端壁25の開口26から
取出されたときには、後記するように板ガラスに対して
所望の曲率を付与するような一対のプレス部材間に位置
する曲げ加工部12内に向けて搬送されるべく第2のロ
ーラ16上に載置される。板ガラスは、曲げ加工された
後に、搬送システム14の経路に沿って搬送され、一連
のローラ16から一連のローラ17に向けて搬送され熱
処理部13に至る。曲げ加工された板ガラスSはローラ
17により熱処理部17に搬送され、板ガラスに焼入れ
処理を行うようにその温度を急激に低下させる。第1図
に示されているように、熱処理部13内に於て、曲げ加
工された板ガラスSは、搬送システム14により搬送さ
れる板ガラスの両面に向けて空気等の冷却流体の流れを
両方向から放射するべく配設された複数の管27.28
を有する噴射ヘッド18.19間を通過する。
ウィンドシールド製造設備等のように曲げ加工及び焼き
鈍し過程を行うための設備に於ては、適切に制御された
環境内に於て板ガラスを徐々に冷却するようにしている
板ガラスSは、加熱炉20の入口端から導入されたとき
には平坦であって、従って加熱炉内のローラ15はそれ
ぞれ真直な円筒形のローラからなっている。板ガラスが
曲げ加工に適する温度に達し炉から取出され或いは炉内
の比教的後段の位置にこあるとき、第2のローラ16が
、真直な円筒形の形状から、曲げ加工された板ガラスを
曲げ加工部12から少なくとも熱処理部13の初段に向
けて搬送するための第3のローラ17と同様に、最終的
に曲げ加工された板ガラスの形状に適合する形状へと漸
次変化する形状を有しているのが好ましいことが見出さ
れた。従って、ローラ上を搬送される高温の板ガラスS
は、加熱炉から曲げ加工部に向けて搬送される間に、プ
レス型の形状即ち所望の最終形状に向けて部分的に徐々
曲げ加工されることとなる。
第1図に良く示されているように、曲げ加工部12内の
プレス曲げ加工装置は、曲げ加工されるべき板ガラスに
最終的に付与したい曲率を有すると共に互いに補完的な
成形面を有する上側雄プレス部材29と下側雌プレス部
材30とを有する。
プレス部材2つ、30は、それぞれフレーム31内に於
て互いに接近離反し得るように配設されている。フレー
ム31は、垂直な支柱32と、これらを接続する水平な
ビーム33とを有する剛固な箱型構造をなしている。ま
た、支柱32の下端間は水平なベース部材34により接
続され、この部分により下側プレス部材30及びその付
属部品を支持している。上側プレス部材2つは、フレー
ム31に対して上下運動可能に搬送ローラ16上に配設
され、下側プレス部材30は、搬送ローラの下側に位置
しかつ上側プレス部材2つに対して接近離反し得るよう
に上下運動可能に配設されている。
板ガラスSを上下のプレス部材29.30間に正確に位
置決めするために、板ガラスの搬送経路内の隣接するロ
ーラ16間に左右方向に間隔をおいて一対の位置決めス
トッパ35が設けられている。各ストッパ35は、上下
運動可能なキャリッジ3つのベッド38に取着された流
体シリンダ37のピストンロッド36の遊端に収着され
ている。
シリンダ37は、ストッパ35を、板ガラスSの運動経
路内に向けてローラ16の上方に突出する上側位置と、
ローラ16の間に没入する上側位置との間を上下に移動
させることができる。
上側プレス部材29は、曲げ加工されるべき板ガラスの
形状に対応する連続的な下側面を有する図示されない適
宜な要素を備え、或いは第1図の好適実施例に於て示さ
れているように、複数の連結ロッド42によりベースプ
レート41に固着された連続的な成形レール40を有す
る輪郭式、即ちリング式構造を有するものであって良い
。成形レール40は、曲げ加工されるべき板材の輪郭に
適合する形状を有し、板ガラスに所望の曲率を付与する
べく概ね下側に向けて凸形をなす成形面43をその下面
に備えている。しかしながら、成形レール40の具体的
な形状或いは成形面43の具体的な曲率形状は曲げ加工
されるべき板ガラスの所望の形状によって定められるも
ので、個々の場合に応じて様々であって良い。
上側プレス部材2つは、水平ビーム33のいずれかに取
着されかつ上下に可動にされたプラテンフレーム46に
接続された遊端を有するピストンロッド45を備える少
なくとも1つのシリンダ44により機能的に支持されて
いる。ベースプレート41は、結合部材47.48及び
、プラテンフレーム46に対して直角方向に延在する支
持プレート4つを介して、プラテンフレーム46に一体
的に往復運動可能に固着されている。ガイドポスト50
の下端は、プラテンフレーム46の四隅に結合され、ガ
イドボスト50の上部は、プラテンフレーム46を上下
方向にガイドするために、上側水平ビーム33に取着さ
れたブッシング51に受容されている。
本発明によれば、下側プレス部材30も、輪郭式即ちリ
ング式の構造を有し、かつキャリッジ3つのベッド38
に固着されたベースプレート52と、一連の連結ロッド
54によりベースプレート52に間隔をおいて結合され
た成形レール53とを有する。成形レール53は、曲げ
加工されるべき板ガラスSの輪郭に適合する形状を有し
かつ、上側プレス部材29の成形面43に対して補完的
な、上側に向けて凹面をなす成形面55をその上面に有
している。
キャリッジ39は水平方向を向くベース34に固着され
たブッシング57により摺動自在に受容されたガイド部
材56により上下運動可能に支持されている。ベース3
4に取着された流体圧シリンダ58は、高温の板ガラス
Sを搬送ローラがら持上げ、互いに補完的な形状を有す
る成形面43.55間に於て上側プレス部材2つに向け
て押付け、板ガラスを所望の形状に曲げ加工するために
、下側プレス部材30を搬送ローラ16の下側の位置か
らその上側の位置に向けて駆動するためにベット38に
固着された遊端を有するピストンロッド59を備えてい
る。曲げ加工が終了すると、ピストンロッド59が引込
められ、下側プレス部材30を搬送ローラ16よりも下
側の位置に引下げ、板ガラスを、熱処理部に向けて搬送
するために搬送ローラ16上に載置する。
曲げ加工部に於て用いられている特殊な輪郭形状を有す
る搬送ローラは、中空であって固定された内側コア部材
と、可撓性を有し負荷支持可能な外側回転スリーブとを
有するものであるのが好ましい。このような特殊輪郭を
有する搬送ローラが、前記した米国特許第3,905,
794号明細書に開示されている。この搬送ローラの構
造自体は本発明の一部をなすものでなく、この構造の詳
細については米国特許明細書を参照されたい。
前記したように、加熱炉20の出口から曲げ加工部に向
けて徐々に大きな曲率を有するように輪郭の定められた
ローラを用いると良い。同様に、このような輪郭を有す
るローラを、板ガラスを搬送するために、プレス曲げ加
工装置から、板ガラスが従来型式の搬送手段によっても
その形状を保持し歪むことのなくなる程度までに冷却し
ているような熱処理部の部分にかけて用いるようにして
いる。特に、一連のローラ15.16.17として用い
られるローラは同様な構造を有するものであって良く、
例えばステンレス鋼の管材からなるコア部材60と、こ
のコア部材の回りを回転自在に囲繞する負荷支持可能で
あって可撓性を有する外側スリーブ61とを有する。
このローラの一端部に於いては、固定内側コア60に突
入固定された短軸62が、構造フレームの側部レール6
3に固着されている。ローラの端部を支持すると共に、
内側コア60がスリーブ61と共回りすることのないよ
うに、角パイプからなる基部64が短軸62の回りに溶
接により固着されている。この基部64は、側部レール
63に固着された収着ブロック66の対応形状を有する
ノツチ65に受容されていると共に、取着ブロック66
に螺合された締結具68及びクランプ板67により同部
分に固着されている。
コア部材60の他端即ち駆動端に於いても前記と同様に
、短軸(図示せず)が、コア部材60に受容され、かつ
固着されていると共に、カラー69(第2図)内に同軸
的に軸支されている。カラー69は、曲げ加工装置の構
造フレームの側部レール71に沿って間隔をおいて設け
れた軸受70により回転自在に軸支されている。外側ス
リーブ61の端部は、カラー69に固着された継手部材
72を介して回転自在なカラー69に結合されている。
図示されない無端駆動チェーンにより駆動されるべく適
合されたピニオン73が各カラー69に固着されている
。ピニオン73を駆動チェーンにより駆動することによ
り、カラー69が、コア部材60からカラー69内に向
けて突出する固定された短軸の回りを回転することとな
る。同時に継手部材72が回転し、外側スリーブ61が
コア部材60の回りを回転することとなる。無端チェー
ンは一連の外側スリーブ61をそれぞれの軸線回りに同
一の角速度をもって回転させるようにすべてのピニオン
73に巻回されている。
ローラは、その搬送システム内の位置により定められる
輪郭形状を有し、各点に於ける板ガラスの形状に対応し
ている。従って、これらのローラは、各点に於ける板ガ
ラスの形状に適合するように板ガラスの下側に位置する
部分は概ね凹形をなしており、かつこれらの端部は概ね
搬送システムの面内に位置している。本発明によれば、
一連のローラ16の形状は、下側プレス部材30の運動
を妨げないように定められている。そのために、第4図
に良く示されているように、ローラ16は、板ガラスS
の下面に当接するべき概ね凹形をなす中央領域74と、
下側位置にある成形レール53の下側を通過して板ガラ
スSから下向きに離反する端部75とを有する。
下側プレス部材30の上方の位置に向けて搬送される板
ガラスの端部領域を歪みを形成することなく支持するた
めに、本発明によれば、下側プレス部材の各端部に回転
自在なローラ支持体が設けられている。即ち、第2図及
び第4図に良く示されているように、内側及び外側ロー
ラキャリッジ76.77が成形レール53の両側の要所
に配設されており、板ガラスを搬送ローラから持上げよ
うとする連続的な周縁部成形レール53の上下運動及び
板ガラスを成形面43.55間にプレス成形するための
ローラキャリッジの上下運動を許容するように、成形レ
ール53の上方に向けて搬送される板ガラスをこれらの
ローラキャリッジ76.77が転動自在に支持する。
これらのローラキャリッジ76.77は概ね同様な構造
を有するもので、それぞれ板ガラスSの下面に転動自在
に支持するために支持ベース7つに装着された複数のロ
ーラ78を有する。詳しく云うと、ローラ78は、支持
ベース79に螺合された短軸81にブッシング80を介
して回転自在に軸支されている。ローラ78は、板ガラ
スに当接するのに適するように弾性変形可能であって、
耐熱性であって、しかも板ガラスに傷をつけないような
グラスファイバ布等の適宜な材料からなるスリーブ82
(第7図)により覆われているのが好ましい。第2図及
び第4図に示されたように、ローラ78は、搬送ローラ
16により当接されていない部分であって、成形レール
53の端部セグメントに沿ってかつこれらのセグメント
に隣接する板ガラスの端部領域を支持するように適所に
配設されている。
スリーブ82と板ガラスの下面との間の摺動を回避する
ために、ローラ78は搬送される板ガラスの経路に沿っ
て配設されるのが好ましい。これらのローラ78も、板
ガラスの面に対して直角方向に当接するのが好ましい。
そのために、ローラキャリッジ76.77は、作動条件
の変化を許容し得るように調節自在な支持部材83から
垂下している。各支持ベース79は、該ベースに螺合さ
れかつダブルナツト85により固定された互いに間隔を
おいて設けられた一対の支柱84によりそれぞれ支持さ
れており、支柱84は、支持部材83から突出する片持
ちアーム86の遊端に固着されている。支柱84は片持
ちアーム86を貫通し、かつこのアームの両側に位置す
る支柱84の部分にはナツト87が螺合されている。従
って、ローラキャリッジ76.77の上下位置をこれら
のナツト87を操作することにより変更することができ
る。
支持部材83は、取付はフランジ8つを有するブラケッ
ト88を介して側部レール63に固着されていると共に
、例えばボルト91により取付はフランジ89に固着さ
れるべきアングル部材90を有する。後記する目的のた
めに、上下方向に延在する2列のねじ孔92.93がこ
のアングル部材90に開設されている。U字形をなすキ
ャリアブラケット94が、アングル部材90に取着され
ているが、このブラケット94を貫通しねじ孔92の一
つに螺合する短軸95の回りを回動し得る。
クランプバー96がキャリアブラケット94の脚部97
間に延在しており、ねじ孔93のいずれかに螺合された
締結具98によりこれらの脚部97に向けてクランプさ
れている。第4図及び第5図に良く示されているように
、ローラキャリッジ76.77の片持ちアーム86が、
脚部97の開口99に突入しかつセットねじ100によ
り軸線方向及び回転方向に対して固定されている。ロー
ラキャリッジ76.77の位置を正確に定め得るように
、回動自在に保持されたキャリアブラケット94には調
節機構101が備えられている。即ち、倒立アングル部
材102が、一対の互いに間隔をおいて設けられたボル
ト103によりアングル部材90に固着されている。キ
ャリアブラケット94の異なる位置を許容し得るように
、その異なる上下位置にそれぞれ対応するように設けら
れた一連の開口104のいずれかにボルト103を挿通
し得るようにしである。間隔をおいて設けられた調節ね
じ105は、アングル部材102のフランジ106のね
じ孔に螺合され、これらのねじ105の遊端部が、短軸
95の両側においてキャリアブラケット94に衝当して
いる。従って、ねじ105を操作することによりキャリ
アブラケット94を短軸95の回りに回動させることが
できる。
ロックナツト107が調節ねじ105に設けられている
ことにより、この調節ねじ105を所望の位置にて固定
することができる。
このように、調節可能な取付部材83及び支柱84によ
り、ローラキャリッジ76.77が、下側プレス部材3
0の作動を可能にするように板ガラスSの端部領域を正
しく支持し得るように正確に位置決めされる。装置の適
切な作動が確保されるように、装置の作動中に調節を簡
単に行うことができる。即ち、片持ちアーム86は、ロ
ーラキャリッジ76.77を自由に出し入れし得るよう
に、開口99内にて自由に軸線方向に沿って位置決め可
能にされている。キャリアブラケット94は、ねじ孔9
2.93、短軸95及び締結具98により所望の上下位
置に固定され、ローラキャリッジ76.77の傾動角度
が、クランプバー96の締結具98を緩め、キャリアブ
ラケット94を短軸95の回り回動させるように調節ね
じ105を操作することにより調節可能にされている。
次に本実施例の作動の要領を簡単に説明する。
先ず、板ガラスSは、搬送システム14により加熱炉2
0内を搬送され、その温度が軟化点以上に高められる。
高温の板ガラスは、加熱炉20から搬送ローラにより取
出され、板ガラスは、上側及び下側プレス部材29.3
0間の曲げ加工位置に搬送される間にローラの形状に従
って垂れ下がる傾向を示す。プレス曲げ加工部内の搬送
ローラ16の端部は下側プレス部材30の成形レール5
3よりも下側に向けて湾曲しており、板ガラスの端部領
域は、曲げ加工部に向けて搬送されるに伴いローラキャ
リッジ76.77により転動自在に支持される。板ガラ
スが曲げ加工部内に正確に位置決めされるように、板ガ
ラスの前縁部が位置決めストッパ35に当接し、次いで
板ガラスSが成形面43.55間に於てプレス曲げ加工
されるべく連続的な周縁部成形レール53により搬送ロ
ーラ及びローラキャリッジから持上げられる。次に、下
側プレス部材30及び成形レール53が下降し、所望の
形状に曲げ加工された板ガラスSが搬送ローラ上に載置
され、熱処理部13に向けて搬送される。このとき板ガ
ラスはその形状を保持し得る程度に冷却されており、搬
送ローラは、成形レール53の支持が停止された直後の
板ガラスの垂れ下がりを防止する働きをする。
【図面の簡単な説明】
第1図は加熱炉と熱処理部との間に位置すると共に本発
明に基づく板ガラス支持及び搬送装置を備える曲げ加工
装置を示す側面図である。 第2図は下側プレス部材に対する本発明に基づくローラ
の位置を示すべく第1図の矢印2−2の方向に見た拡大
平面図である。 第3図は第2図の3−3線について見た拡大断面図であ
る。 第4図は第2図の4−4線について見た拡大断面図であ
る。 第5図は第4図の5−5線について見た拡大断面図であ
る。 第6図は第5図の6−6線について見たローラのための
取付ブラケットを示す断面図である。 第7図はローラの一つを軸線方向に沿って見た断面図で
ある。 10・・・装置     11・・・加熱部12・・・
曲げ加工部  13・・・熱処理部14・・・搬送シス
テム 15〜17・・・搬送ローラ18.19・・・噴
射ヘッド 20・・・加熱炉    21〜25・・・壁26・・
・開口     27.28・・・管2つ、30・・・
プレス部材 31・・・フレーム   32・・・支柱33・・・ビ
ーム    34・・・プレス部材35・・・ストッパ
   36・・・ピストンロッド37・・・流体シリン
ダ 38・・・ベッド39・・・キャリッジ  40・
・・成形レール41・・・ベースプレート42・・・連
結ロッド43・・・成形面    44・・・流体シリ
ンダ45・・・ピストンロッド46・・・プラテンフレ
ーム47.48・・・連結部材4つ・・・支持プレート
50・・・ガイドポスト 51・・・ブッシング52・
・・ベースプレート53・・・成形レール54・・・連
結ロッド  55・・・成形面56・・・ガイド部材 
 57・・・ブッシング58・・・流体シリンダ 5つ
・・・ピストンロッド60・・・内側コア   61・
・・スリーブ62・・・短軸     63・・・側部
レール64・・・支持部    65・・・ノツチ66
・・・取着ブロック67・・・クランプ板68・・・締
結具    6つ・・・カラー70・・・軸受    
 71・・・側部レール72・・・継手部材   73
・・・ピニオン74・・・中央領域   75・・・端
部76.77・・・ローラキャリッジ 78・・・ローラ    79・・・支持ベース80・
・・ブッシング  81・・・スタッドボルト82・・
・スリーブ   83・・・支持部材84・・・支柱 
    85・・・ロックナツト86・・・アーム  
  87・・・ナツト88・・・ブラケット  8つ・
・・フランジ90・・・アングル部材 91・・・ボル
ト92.93・・・開口  94・・・ブラケット95
・・・短軸     96・・・クランプバー97・・
・脚部     98・・・締結部99・・・開口  
   100・・・止めねじ101・・・調節i構  
102・・・アングル部材103・・・ボルト   1
04・・・開口105・・・調節ねじ  106・・・
フランジ107・・・ロックナツト 特許出願人 リビーーオーウエンズーフォード・カンパ
ニー

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)板ガラスを所望の曲率に曲げ加工するための方法
    であって、 板ガラスを軟化点以上に加熱し、加熱された板ガラスの
    周縁部の輪郭に対応する成形面の上側の位置にあって、
    前記加熱された板ガラスを漸次大きな曲率を有する一連
    の搬送ローラ上に支持すると共に搬送することにより、
    加熱された前記板ガラスを先ず前記搬送ローラ上にて曲
    げ加工し、前記板ガラスが前記位置に到達したときには
    その左右端が中間部よりも上方に位置するようにすると
    共に、前記板ガラスが前記成形面の上側の前記位置に向
    けて搬送される際に前記左右端部を前記搬送ローラとは
    別個の手段により前記成形面よりも上側の位置に支持す
    ることを特徴とする板ガラスの曲げ加工方法。
  2. (2)前記成形面が連続的な周縁輪郭を有し、前記両端
    部が前記成形面の内側及び外側の両部分にて支持される
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の方法。
  3. (3)前記両端部が、前記板ガラスの前記両端部の下面
    に転動自在に当接する部材により支持されることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項若しくは第2項に記載の方
    法。
  4. (4)前記転動部材が回転自在なローラからなることを
    特徴とする特許請求の範囲第3項に記載の方法。
  5. (5)前記成形面を上昇させることにより、予め曲げ加
    工された前記板ガラスを前記搬送ローラ及び前記端部支
    持手段から持上げかつ前記板ガラスに最終的な形状を付
    与するべく前記成形面と補完的な第2の成形面との間に
    挟持し、前記第1の成形面を下降させることにより最終
    的に曲げ加工された板ガラスを前記搬送ローラ上に載置
    することを特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第4項
    のいずれかに記載の方法。
  6. (6)最終的に曲げ加工された前記板ガラスを前記搬送
    ローラにより前記成形面上の位置から搬出することを特
    徴とする特許請求の範囲第5項に記載の方法。
  7. (7)板ガラスを曲げ加工するための装置であつて、 曲げ加工されるべき板ガラスの外周輪郭に適応する形状
    を有し、互いに対向する側部、端部及び上向き成形面を
    有し、かつ上下に可動にされた周縁部成形レールと、 前記板ガラスを搬送しかつ下側位置にある前記成形レー
    ルの上側の位置にて前記板ガラスを支持しかつ前記板ガ
    ラスに対して予備的な曲げ加工を行うための湾曲形状を
    有する中央板ガラス支持部及び前記成形レールの前記側
    部の下側に向けて延出する端部とを有する搬送ローラと
    、 前記成形レールが下側位置にあるときに前記板ガラスの
    対応する端縁部を前記成形レールの上方にて支持するた
    めに、前記成形レールの端部の少なくともいずれか一つ
    に隣接する部分に配設されたローラ手段と、 前記成形レール及びその成形面を前記下側位置から前記
    上側位置に向けて上昇させることにより前記板ガラスを
    前記搬送ローラ及び前記ローラ手段から持上げることに
    より前記板ガラスに最終的な曲げ加工を行うための手段
    とを有することを特徴とする板ガラスの曲げ加工装置。
  8. (8)前記搬送ローラを前記周縁成形レールの外側にて
    支持するための手段を備えることを特徴とする特許請求
    の範囲第7項に記載の装置。
  9. (9)前記搬送ローラが、固定された内部コアを囲繞す
    る回転自在な外側スリーブを有することを特徴とする特
    許請求の範囲第7項若しくは第8項に記載の装置。
  10. (10)前記ローラ手段が、前記板ガラスの端部の底面
    に対して転動可能に当接する少なくとも一つの回転自在
    なローラを備えるキャリッジを有することを特徴とする
    特許請求の範囲第7項乃至第9項のいずれかに記載の装
    置。
  11. (11)前記ローラ手段が前記成形レールの端部のそれ
    ぞれについて隣接するように配置された複数のローラ手
    段からなり、前記キャリッジが複数の回転自在なローラ
    を備えることを特徴とする特許請求の範囲第10項に記
    載の装置。
  12. (12)前記ローラ手段が、前記周縁部成形レールの内
    側及び外側にそれぞれ配設された第1のローラ手段と第
    2のローラ手段とからなり、前記成形レールが前記下側
    位置から前記上側位置に向けて上昇する際に前記成形レ
    ールの端部セグメントが前記第1及び第2のローラ手段
    間を通過することを特徴とする特許請求の範囲第7項乃
    至第11項のいずれかに記載の装置。
  13. (13)前記搬送ローラの前記板ガラスに当接する表面
    が弾性変形可能、耐熱性かつガラスに圧接痕を残さない
    材料からなるスリーブにより覆われていることを特徴と
    する特許請求の範囲第10項乃至第12項のいずれかに
    記載の装置。
  14. (14)前記手段が、片持ちアームと、前記片持ちアー
    ムの遊端に前記キャリッジを取着する手段と、前記片持
    アームの基端を前記周縁部成形レールの前記端部セグメ
    ント外側位置にて調節可能に固定するための手段とを備
    えることを特徴とする特許請求の範囲第10項乃至第1
    3項のいずれかに記載の装置。
  15. (15)前記片持ちアームの基端部を調節可能に支持す
    る手段が、前記板ガラスの前記端部の下側にある前記ロ
    ーラ手段の位置を調節するために、前記板ガラスに対し
    て近接離反運動、上下運動及び傾動運動可能に前記片持
    ちアームを支持するものであることを特徴とする特許請
    求の範囲第14項に記載の装置。
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