JPS6229088B2 - - Google Patents
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- JPS6229088B2 JPS6229088B2 JP55031307A JP3130780A JPS6229088B2 JP S6229088 B2 JPS6229088 B2 JP S6229088B2 JP 55031307 A JP55031307 A JP 55031307A JP 3130780 A JP3130780 A JP 3130780A JP S6229088 B2 JPS6229088 B2 JP S6229088B2
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は酸性排ガスの浄化方法に関する。
従来、ゴミ、下水等の処理および窯業その他の
工場から排出されるHCl、H2S、SO2、HF等の酸
性物質を含有する酸性排ガスの処理法として、バ
グフイルター表面上に被覆させたアルカリ性物質
に酸性排ガスを吸収させる方法が知られている。
工場から排出されるHCl、H2S、SO2、HF等の酸
性物質を含有する酸性排ガスの処理法として、バ
グフイルター表面上に被覆させたアルカリ性物質
に酸性排ガスを吸収させる方法が知られている。
しかしながらこの処理法では、排ガス中の水分
によつてアルカリ性物質が潮解し、経時的にその
部分が溶解してプレコート層中に小孔が形成され
るためにガスが未処理のまま排出されるようにな
り、急速に処理効果が低下するのでその都度プレ
コートしなおさなければならない。従つて、アル
カリ性物質の使用量は酸性ガスの処理に要する量
の数倍となり、作業能率も低下する。
によつてアルカリ性物質が潮解し、経時的にその
部分が溶解してプレコート層中に小孔が形成され
るためにガスが未処理のまま排出されるようにな
り、急速に処理効果が低下するのでその都度プレ
コートしなおさなければならない。従つて、アル
カリ性物質の使用量は酸性ガスの処理に要する量
の数倍となり、作業能率も低下する。
このような欠点は、処理ガス温度およびバグフ
イルター温度を200℃以上に上げることによつて
解決されるが、逆にセルロース、合成繊維系フイ
ルターの老化を早め実用的でない。また、耐熱性
に優れたガラス繊維フイルターは高価である上、
圧損が大きく装置が大型化するためバグフイルタ
ーには不適当である。
イルター温度を200℃以上に上げることによつて
解決されるが、逆にセルロース、合成繊維系フイ
ルターの老化を早め実用的でない。また、耐熱性
に優れたガラス繊維フイルターは高価である上、
圧損が大きく装置が大型化するためバグフイルタ
ーには不適当である。
本発明は上記欠点を解消するためになされたも
のであつて、その要旨は、バグフイルター表面上
に、厚さ〜３mmにプレコートした微粉末過助剤
層上にアルカリ性物質を被覆し、これに酸性ガス
含有排ガスを通過させることを特徴とする酸性排
ガスの浄化方法にある。
のであつて、その要旨は、バグフイルター表面上
に、厚さ〜３mmにプレコートした微粉末過助剤
層上にアルカリ性物質を被覆し、これに酸性ガス
含有排ガスを通過させることを特徴とする酸性排
ガスの浄化方法にある。
以下、本発明を添付図に基づいて説明する。
第１図は本発明方法を実施するための排ガス浄
化装置の塵装置部の一態様を模式的に示すもの
である。
化装置の塵装置部の一態様を模式的に示すもの
である。
バグフイルター２の表面上には、経時的な目詰
まりを防ぐために微粉末過助剤３がプレコート
されており、この過助剤層の上には被処理ガス
中に含まれる酸性物質をトラツプするためのアル
カリ性物質４が被覆されている。
まりを防ぐために微粉末過助剤３がプレコート
されており、この過助剤層の上には被処理ガス
中に含まれる酸性物質をトラツプするためのアル
カリ性物質４が被覆されている。
被処理ガスは、排気ダクト６に連接された吸引
通風装置（図示されていない）の作用により、図
の矢印の方向に吸引ダクト５を通り、塵装置１
に入り、微粉末過助剤３およびアルカリ性物質
４で被覆されたバグフイルター２を通過して浄化
された後、排気ダクト６を通り大気中へ排出され
るか、次の処理工程に付される。
通風装置（図示されていない）の作用により、図
の矢印の方向に吸引ダクト５を通り、塵装置１
に入り、微粉末過助剤３およびアルカリ性物質
４で被覆されたバグフイルター２を通過して浄化
された後、排気ダクト６を通り大気中へ排出され
るか、次の処理工程に付される。
本発明で使用するプレコート剤としての微粉末
過助剤３としては珪藻土、活性白土、ゼオライ
ト、バーミキユライト、ベントナイト、繊維粉、
活性炭等が例示されるが、特に珪藻土および活性
白土が好ましい。
過助剤３としては珪藻土、活性白土、ゼオライ
ト、バーミキユライト、ベントナイト、繊維粉、
活性炭等が例示されるが、特に珪藻土および活性
白土が好ましい。
これらの微粉末過助剤３は通常粒径約１〜50
μのものを用いる。粒径が１μよりも小さくなる
と布を通過するようになり、50μよりも大きく
なる微粉末層へアルカリ性物質４が混入するよう
になるので好ましくない。また、粉粉末層の厚さ
は約１〜３mmにするのが一般的で、この程度の厚
さにすると、アルカリ層が潮解したときにバグフ
イルター２からアルカリ層のみを払い落すことが
でき、さらに圧損が著しく大きくなつたときには
微粉末層も容易に除去できるので好ましい。塵
装置１の底部に堆積するアルカリ性物質および微
粉末過助剤は回収口７を通して回収し再利用す
る。
μのものを用いる。粒径が１μよりも小さくなる
と布を通過するようになり、50μよりも大きく
なる微粉末層へアルカリ性物質４が混入するよう
になるので好ましくない。また、粉粉末層の厚さ
は約１〜３mmにするのが一般的で、この程度の厚
さにすると、アルカリ層が潮解したときにバグフ
イルター２からアルカリ層のみを払い落すことが
でき、さらに圧損が著しく大きくなつたときには
微粉末層も容易に除去できるので好ましい。塵
装置１の底部に堆積するアルカリ性物質および微
粉末過助剤は回収口７を通して回収し再利用す
る。
アルカリ性物質４としては、Ca（OH）2、
CaCO3、CaOおよびNaHCO3の使用が好ましい。
微粉末層上へのアルカリ性物質の被覆量は、排ガ
ス中の酸性ガスの種類や含有量等に応じて適宜選
定すればよい。
CaCO3、CaOおよびNaHCO3の使用が好ましい。
微粉末層上へのアルカリ性物質の被覆量は、排ガ
ス中の酸性ガスの種類や含有量等に応じて適宜選
定すればよい。
本発明で使用するバグフイルター２の材質は特
に限定的ではなく、例えばセルロース、ポリエス
テル、ビニロン、ナイロン等を素材とするフエル
ト等である。
に限定的ではなく、例えばセルロース、ポリエス
テル、ビニロン、ナイロン等を素材とするフエル
ト等である。
本発明方法においては200℃以下の温度で処理
しても圧損が少なく、酸性ガスの処理効率も低下
しないため１回のアルカリ性物質の被覆で多量の
酸性ガスが処理できる。また、アルカリ性物質層
の潮解が激しく、圧損が大きくなつたときはアル
カリ層部分のみを容易に払い落すことができ、ア
ルカリ消費量が少なくてすむ。さらに、バグフイ
ルターの目詰まり等によつて圧損が著しく大きく
なつたときは珪藻土等のプレコート剤層も布か
ら脱離させて容易にプレコートしなおすことがで
きる。
しても圧損が少なく、酸性ガスの処理効率も低下
しないため１回のアルカリ性物質の被覆で多量の
酸性ガスが処理できる。また、アルカリ性物質層
の潮解が激しく、圧損が大きくなつたときはアル
カリ層部分のみを容易に払い落すことができ、ア
ルカリ消費量が少なくてすむ。さらに、バグフイ
ルターの目詰まり等によつて圧損が著しく大きく
なつたときは珪藻土等のプレコート剤層も布か
ら脱離させて容易にプレコートしなおすことがで
きる。
また、200℃以下での排ガス処理が可能となる
のでセルロースや各種合成繊維系のバグフイルタ
ーが使用できる。
のでセルロースや各種合成繊維系のバグフイルタ
ーが使用できる。
以下、本発明を実施例によつて説明する。
実施例 １
布（材質：ポリエステルフエルト）面上に厚
さ２mmでプレコートした珪藻土層の上にさらに
Ca（OH）2を厚さ４mmで被覆したバグフイルター
へ130℃の酸性排ガス（HCl：700ppm、H2O：
10vol％）を１ｍ／minの割合で通じ、HClの除去
率および圧損の経時変化を調べた。
さ２mmでプレコートした珪藻土層の上にさらに
Ca（OH）2を厚さ４mmで被覆したバグフイルター
へ130℃の酸性排ガス（HCl：700ppm、H2O：
10vol％）を１ｍ／minの割合で通じ、HClの除去
率および圧損の経時変化を調べた。
結果を第２図および第３図の８で示す。
比較例 １
珪藻土をプレコートしないで、Ca（OH）2の被
覆層を６mmにする以外は実施例１と同様にして酸
性排ガスを処理し、HClの除去率および圧損の経
時変化を調べた。
覆層を６mmにする以外は実施例１と同様にして酸
性排ガスを処理し、HClの除去率および圧損の経
時変化を調べた。
結果を第２図および第３図の９で示す。
第１図は、本発明方法を実施するための排ガス
浄化装置の塵装置部の一態様を模式的に表わ
す。第２図および第３図はHCl含有排ガスを本発
明方法または従来法によつて処理した場合のHCl
除去率の経時変化〔第２図；横軸：処理時間
（hr）、縦軸：HCl除去率（％）〕および圧損の経
時変化〔第３図；横軸：処理時間（hr）、縦軸：
圧損（mmH2O〕を表わす。 １は塵装置、２はバグフイルター、３は微粉
末過助剤、４はアルカリ性物質、５は吸引ダク
ト、６は排気ダクト、７は回収口、８は本発明方
法の結果、および９は比較例（従来法）の結果を
示す。
浄化装置の塵装置部の一態様を模式的に表わ
す。第２図および第３図はHCl含有排ガスを本発
明方法または従来法によつて処理した場合のHCl
除去率の経時変化〔第２図；横軸：処理時間
（hr）、縦軸：HCl除去率（％）〕および圧損の経
時変化〔第３図；横軸：処理時間（hr）、縦軸：
圧損（mmH2O〕を表わす。 １は塵装置、２はバグフイルター、３は微粉
末過助剤、４はアルカリ性物質、５は吸引ダク
ト、６は排気ダクト、７は回収口、８は本発明方
法の結果、および９は比較例（従来法）の結果を
示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ バグフイルター表面上に、厚さ１〜３mmにプ
レコートした微粉末過助剤層上にアルカリ性物
質を被覆し、これに酸性ガス含有排ガスを通過さ
せることを特徴とする酸性排ガスの浄化方法。 ２ 微粉末過助剤が珪藻土または活性白土であ
る第１項記載の方法。 ３ 微粉末過助剤の粒径が１〜50μである第１
項記載の方法。 ４ アルカリ性物質がCa（OH）2、CaCO3、CaO
またはNaHCO3である第１項記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3130780A JPS56126425A (en) | 1980-03-11 | 1980-03-11 | Purification method for acidic waste gas |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3130780A JPS56126425A (en) | 1980-03-11 | 1980-03-11 | Purification method for acidic waste gas |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS56126425A JPS56126425A (en) | 1981-10-03 |
| JPS6229088B2 true JPS6229088B2 (ja) | 1987-06-24 |
Family
ID=12327627
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3130780A Granted JPS56126425A (en) | 1980-03-11 | 1980-03-11 | Purification method for acidic waste gas |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS56126425A (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6161619A (ja) * | 1984-09-04 | 1986-03-29 | Asahi Glass Co Ltd | 排ガスの処理方法 |
| JPS61106328U (ja) * | 1984-12-18 | 1986-07-05 | ||
| JPH0667454B2 (ja) * | 1985-09-30 | 1994-08-31 | 三菱重工業株式会社 | 総合排ガス処理方法 |
| JPH0487624A (ja) * | 1990-07-31 | 1992-03-19 | Ebara Corp | 都市ごみ燃焼排ガスの処理方法 |
| JP2717469B2 (ja) * | 1991-09-10 | 1998-02-18 | 株式会社了生 | 集塵機を用いた気体中の臭気物質、刺激物質又は粘性物質の除去方法 |
| JPH05184855A (ja) * | 1992-01-14 | 1993-07-27 | Takuma Co Ltd | 排ガス処理装置及び排ガス処理方法 |
| GB2396315A (en) * | 2002-12-19 | 2004-06-23 | Pro Power Technologies Ltd | Fuel cleaning for gas fired engines |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4947242A (ja) * | 1972-09-08 | 1974-05-07 | ||
| JPS4980671A (ja) * | 1972-12-06 | 1974-08-03 |
-
1980
- 1980-03-11 JP JP3130780A patent/JPS56126425A/ja active Granted
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4947242A (ja) * | 1972-09-08 | 1974-05-07 | ||
| JPS4980671A (ja) * | 1972-12-06 | 1974-08-03 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS56126425A (en) | 1981-10-03 |
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