JPS62289879A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPS62289879A
JPS62289879A JP13355486A JP13355486A JPS62289879A JP S62289879 A JPS62289879 A JP S62289879A JP 13355486 A JP13355486 A JP 13355486A JP 13355486 A JP13355486 A JP 13355486A JP S62289879 A JPS62289879 A JP S62289879A
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heat
roller
temperature
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heat exhaust
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Masaaki Sakurai
正明 桜井
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竹原 良文
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、発明の詳細な説明 (産業上の利用分野) 本発明は電子写真複写機、プリンター等の画像形成装置
に用いられる定着装置に関する。
(従来の技術) 従来、この種の定着装置としては、少なくとも一方がハ
ロゲンヒータ等の加熱源を有する一対の定着ローラによ
り、未定着画像を担持したコピー用紙等の支持体を挟持
搬送することによって、該未定着画像を支持体に定着さ
せるローラ定着装置がある。
上記定着ローラは、画像形成装置の電源が投入されると
同時に加熱源に通電され、所定温度に達するまで急速に
加熱されることによってウオームアツプが行なわれる。
この定着ローラは、その表面温度が温度検知素子によっ
て検知され、ウオームアツプが終了して所定温度に達す
ると、以後はその温度を維持するように加熱源への通電
を制御し、常に安定した定着性を維持するようになって
いる。
ところで、加熱された定着ローラからは、その支持部材
や、駆動部材を介しての伝導熱あるいは輻射熱によって
熱が放出されるため、機内温度は著しく上昇し、電気的
部品や機械的部品の熱的劣化、熱的損傷を引起すと共に
、クリーナや現像器内のトナーのブロッキング等が生じ
るという問題点があった。
そこで、上記問題点を解決するため、定着装置の後方又
は側方に排熱ファンを設け、該排熱ファンを電源投入と
ともに常時回転させ、機内昇温を防止することが行なわ
れている。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、斯かる従来技術の場合には、電源投入直後の所
謂朝一番は、機内が冷えているにも拘らず排熱ファンを
回転させているため、定着ローラ周辺の空気の対流によ
り定着ローラ等の部材が冷却され、熱効率が30〜45
%程度と非常に悪いものであった。従って、装置の電源
投入直後は、定着ローラからの無駄な放熱が太き(コピ
ーの定着性が定常状態と比較して非常に悪いという問題
点があった。特に、省エネルギタイプの高速機において
は、電源投入直後の連続コピーにおける定着保証枚数を
著しく減少させる。
そこで、この問題点を解決するため、装置の電源投入直
後は、定着ローラの設定温度を所定時間だけ通常の設定
態度より高くして、ローラの温度上昇を促進させたり、
ウェイト中にローラ対を回転させることによって、加圧
ローラ側へも熱を付与して、定着性を向上させることが
提案されている。
しかし、前者の場合には、ウェイトタイムが長くなる、
及び、定着ローラやそれに当接した部品の寿命を縮める
という欠点があるばかりでなく、画像形成装置自体の1
00V、  15Aといた限られた電力で、定着ローラ
を加熱するヒータのワット数を高(するのも限度があり
、高速処理を行なう場合に未だ不完全なものであった。
また、後者の場合もやはりウェイトタイムが長くなる、
及び、定着装置内の部品寿命を縮めるという欠点があり
、かつ騒音等の問題も、生じやすいものであった。また
、上記の対策を行なっても、高速複写機の朝一番のコピ
ーにおいては完全な定着を保証することは難かしいもの
であった。
そのため、従来の高速機においては、ローラの温度を検
知して、所定温度以下になった場合にコピーを停止させ
、定着不良の発生を防止しているのが現状であり、装置
の電源投入直後の定着不良は未解決の状態であった。
なお、ここで述べた熱効率とは、次の式で表わされるも
のを意味している。
熱効率η=(WTo+a+−Wloss(T))X10
0/WTotal  (%)Wjoss = (HON
/ HON + HOFF) X WTotal   
  (W)ここでwTota、。定着装置内の加熱源の
総電力 (W)Wloss (T) :ローラ温度T(
0C)でローラ対を空回転させたときの放熱量(W) HON:加熱源のONしている時間 HOFF :加熱源のOFF L、ている時間本発明は
、上記従来技術の問題点を解決するためになされたもの
で、その目的とするところは、少ない電力で良好な定着
性能を達成可能な高効率の定着装置を提供することにあ
る。
(問題点を解決するための手段) 上記の目的を達成する本発明は、少なくとも一方が加熱
源を有するローラ対と、前記ローラ対の少なくとも一方
のローラの表面温度を検知する温度検知手段と、前記ロ
ーラ対の周囲を覆うケージングと、前記ケーシングの外
側に配設された空冷手段とを有する定着装置において、
電源投入後、遅延時間の間は、前記空冷手段の作動を禁
止する制御手段を備えるように構成され、更に、定着装
置からの熱による機内昇温を防止するために、電源投入
後のローラ表面温度を検知して、その検知結果に応じて
前記遅延時間を可変にするように制御するものである。
(実施例) 以下に本発明を図示の実施例に基づいて説明する。
第9図は本発明に係る定着装置を適用し得る画像形成装
置を示す説明図である。
図において、103は原稿、104は原稿103を照明
するためのランプ、105は複数枚組合されたミラーや
レンズ等からなる結像光学系である。1は円筒状に形成
された像担持体たる感光ドラムで、第9図の矢印a方向
に回動可能に軸支されている。
この像担持体1の周囲には、−吹寄電器107、現像器
108、転写帯電器2、クリーナ110が配設されてい
る。図中、Pは転写材である。
この画像形成装置は、−吹寄電器107によって一様に
帯電された像担持体1の表面に、結像光学系を介して原
稿103の光像を結像し、静電潜像を形成する。しかし
て、この静電潜像を現像器108により可視化し、像担
持体l上の可視像を転写帯電器2によって転写材Pに転
写して、後述する定着装置5において定着画像とするも
のである。
第1図は本発明に係る定着装置の一実施例を示す説明図
である。
図において、トナー像Tが転写帯電器2により像担持体
lから転写されたコピー用紙等の転写材Pは、分離帯電
器3によって像担持体1から分離され、搬送ベルト4に
よって定着装置5まで搬送される。
上記定着装置5は、加熱定着ローラ501と加圧ローラ
502を有しており、該加圧ローラ502は加熱定着ロ
ーラ501に公知の加圧手段によって少なくとも定着時
に圧接して回転する。この加熱定着ローラ501は、ア
ルミニウム、ステンレス、銅等からなる金属製中空円筒
状のローラ芯金の外周面に、シリコンゴム、フッソゴム
等の耐熱弾性体層を、0.05〜2 m m厚に設け、
好ましくは、更にその上層に、PFA、PTFE等の耐
熱離型性樹脂層を、3〜100μm厚に設けたものであ
る。上記加熱定着ローラ501の中空内部には、ハロゲ
ンヒータ等の加熱用ヒータ503と補助ヒータ503′
 が配設されており、該補助ヒータ503′ は通常O
FF状態であって電源投入後の立上り時にのみ作動する
。一方、加圧ローラ502は、アルミニウム、ステンレ
ス、銅等からなる金属製中空円筒状のローラ芯金の外周
面に、シリコンゴム、フッソゴム、フロロシリコンゴム
等の耐熱弾性体層を、2〜10 m m厚に設け、好ま
しくは、更にその上層に、3〜100μm厚のPFA、
PTFE等の耐熱離型性樹脂層を設けたものよりなって
いる。このように、加圧ローラ502の耐熱弾性体層が
厚いのは、加熱定着ローラ501との間に圧接領域にツ
ブ部)を形成するためのものである。尚、本実施例では
上記加圧ローラ502の中空内部には、ハロゲンヒータ
等の低加熱用のヒータ503′が設けられている。
上記加熱定着ローラ501の外周面には、サーミスタ、
熱電対等の温度検知素子504が接触配置されており、
その検出信号を公知の制御手段(図示せず)に導き、該
制御手段によりヒータ503への印加電圧等を制御する
ことによって、加熱定着ローラ501の外周面の温度を
トナー像溶融温度に保持している。
また、上記加熱定着ローラ501の外周には、該加熱定
着ローラ501表面へ付着したオフセットトナーや紙粉
等の異物をローラ表面から除去するためのクリーニング
部材505が設けられている。
このクリーニング部材505は、ノーメックス、ヒメロ
ン、ポリエステル等の耐熱不織布よりなるクリーニング
ウェブ5051を、供給ロール5054から巻取ロール
5053に巻取りつつ、押し当てローラ5052によっ
て加熱定着ローラ501に接触させるように構成されて
いる。このクリーニングウェブ5051は、駆動手段(
図示せず)によって回転駆動される巻取ロール5053
の巻取りで、供給ロール5054から微1ずつその当接
位置を変えるように引出され、常にクリーニングウェブ
5051の新しい面が加熱定着ローラ501に接触する
。また、クリーニングウェブ5051にジメチルシリコ
ンオイル等のオフセット防止液を含浸させておくと、ク
リーニング効果をさらに高めることができる。
さらに、加熱定着ローラ501の周囲には、熱反射性を
有する曲面状の反射板506. 506’ がローラ長
手方向全体にわたって近接配置されている。反射板50
6は、加熱定着ローラ501の周囲にあって押し当てロ
ーラ5052と転写材Pの進入開口部との間の加熱定着
ローラ表面全体を覆うように配設され、反射板506′
  は、押し当てローラ5052と後述する分離爪50
8との間の加熱ローラ表面全体を覆うように配設されて
いる。上記反射板506゜506′ の外周面にはガラ
スウール等の断熱材からなる放熱防止用の厚みのあるカ
バー507. 507’が設けられており、該反射板5
06.506’ からの無駄な放熱を防止している。す
なわち、反射板506゜506′ とカバー507. 
507’  とで加熱定着ローラ501の放熱防止用覆
い部材を構成している。
また、定着装置5の上側には、断面路コ字形状のケーシ
ング部材509が設けられ、クリーニング部材505、
反射板506.506’ 、カバー507.507’及
び温度検知素子504を包囲している。このケーシング
部材509の外側には、空気層510を介して断面り字
形状の別のケーシング511が設けられている。
一方、加圧ローラ502側にも、反射板506と同様の
反射板512及びカバー507と同様のカバー513が
、夫々加圧ローラ502の周囲の大部分を覆うように設
けられている。また、カバー513の外側にはケーシン
グ509と同様のケーシング514が設けられている。
これらの反射板506.506’ 、 512及びカバ
ー507.507’ 、513を設けることによって、
加熱定着ローラ501及び加圧ローラ502の表面から
無駄に失なわれる熱を減少させることができると共に、
温度検知素子504の測温性を安定化させることができ
る。それ故、加熱定着ローラ501の設定温度に対する
温調を安定化し、かつ消費電力を低減できる。
上記反射板506と反射板512の互いに近接した端部
近傍には、転写材Pを加熱ローラ501側に導(案内板
515が設けられており、該案内板515はPBT等の
断熱性樹脂によって形成されている。
また、本実施例においてはケーシング部材509の下端
に、定着装置の入口を開閉するシャッター516が配設
されている。該シャッター516は、プランジャー等(
図示せず)により軸516′ を回動支点として回動さ
れる。このシャッター516は、コピー動作時には図示
のように開状態であり、非コピ一時には、回動支点51
6′ を中心として回動されて案内板515に接触し、
入口側を閉状態にして無駄な放熱を防止している。
ところで、未定着トナー像Tを有する転写材Pは、加熱
定着ローラ501と加圧ローラ502間で挾持搬送され
、加熱されたローラ501,502による印加熱によっ
て、上記トナー像Tが紙面に永久像として定着され、そ
の後、排紙ローラ517. 518によって挾持されな
がら装置外へ排出される。
上記加熱定着ローラ501の排出口側には、転写材Pを
加熱定着ローラから確実に分離するため、ローラ軸方向
に沿って複数個の分離爪508がローラ表面に接触する
よう設けられている。また、加圧ローラ502の排出口
側にも分離爪508′ がローラ502の表面に接触す
るよう設けられている。分離爪508は、ケーシング5
09.511と離間状態に配置された支持板519に保
持され、分離爪508′  もケーシング部材514と
離間状態の支持板520に保持されている。これら分離
爪508,508’  は、ジャム処理時等に502′
 を回動支点として、支持板519゜520及び排紙ロ
ーラ対517,518と一体的に、ローラ対501. 
502から離間するように移動可能となっている。
前記反射板506,506’ 、512としては、表面
を研磨したアルミニウム、銅板、あるいはクロムメッキ
等の表面処理を施した鉄板等のように光沢面を有する金
属板を用いるのが望ましい。また、反射板506,50
6’ 、512の形状は、ローラ周面と同心円になるよ
うな曲率を有するものが好ましく、その厚さは比較的薄
いものが好ましい。
また、前記カバー507.507’ 、 513として
は、グラスウール、ロックウール、セラミックファイバ
ー、あるいはフェノールフオーム、エポキシフオームな
どの発泡体等によって、単独構成または複合構成された
ものが好ましい。
ところで、本実施例では、前記支持板519に開口部5
19′ が形成されており、該開口部519′ には空
冷手段としての排熱ファン521が連結されている。こ
の排熱ファン521は第1図において定着装置の側方に
設けられている。また、像担持体1の近傍には像担持体
回りの排熱を行なう排熱ファン530が配置されている
。そして、上記排熱ファン521及び530は、駆動回
路531及び534を介して制御回路532に接続され
ている。また、制御回路532には、画像形成装置の電
源投入及び加熱定着ローラ501の表面温度を検出する
検出回路533が接続されている。しかして、検出回路
533は電源投入を検知すると、加熱定着ローラ501
の表面温度を検知し、制御回路532は、検知された加
熱定着ローラ501の表面温度の値に応じて内部タイマ
(図示せず)を作動させて遅延時間の間、排熱ファン5
21及び530の作動を禁止し、遅延時間経過後は駆動
回路531及び534を介して排熱ファン521及び5
30を駆動するようになっている。
第2図は第1図のx−X線断面を示すものである。
加熱定着ローラ501の回転軸524,524’  に
は、耐熱性断熱スリーブ523,523’  が夫々嵌
着されており、該断熱スリーブ523. 523’  
は、定着装置の枠体525,525’  に夫々装着さ
れたベアリング526.526’  に支持されている
。上記回転軸524゜524′ には、耐熱性ギア52
7. 527’  が夫々嵌着され、一方の耐熱性ギア
527′  は、駆動源Mに連結された駆動力伝達ギア
528に歯合されている。
しかして、加熱定着ローラ501は、駆動源Mの駆動力
が駆動力伝達ギア528及び耐熱性ギア527′を介し
て伝達され、回転駆動される。また、他方の耐熱性ギア
527には、手動ノブ529に固着されたギア529′
  が歯合されている。該手動ノブはローラ間で転写材
等がジャムした際にこれを回転することにより、ジャム
処理を容易にすることができるようになっている。
以上のような構成では耐熱性ギア527. 52’r′
に加えて耐熱性スリーブ523.523’  を用いて
いるため、ローラ端部からの枠体625,525’  
及び駆動系への熱損失を防止でき、さらに熱効率を向上
でき、従って消費電力も減少できる。
上記耐熱性スリーブとしては、ポリイミド、ポリアミド
イミド、ポリアミド、pps (ポリフェニレンサルフ
ァイド)、PBT (ポリブチレンテレフタレート)樹
脂、フェノール樹脂等の熱遮断部材であるもの等、或い
はこの種の混合材からなる熱遮断性の材料から構成され
るもの等が好ましい。
又上記ギア527.527’  としては、ポリイミド
、ポリアミドイミド、pps、変性フェノール、四弗化
エチレンに補強光てん材を加えたもの等の熱遮断性の良
好な耐熱性材料で構成されるものが好ましい。
(実験例) 以上の構成において、本出願人は、次に示すような定着
装置を用いて実際に定着性の試験を行なった。
加熱定着ローラ501としては、外径φ59 、3 m
 m 。
逆クラウン量150μm1アルミ製ローラ芯金の肉厚6
.5mm、表層0 、25 m m厚のシリコンゴム及
び20μm厚のPTFEを被覆したローラを、加圧ロー
ラ502として、φ50 m mのステンレス製ローラ
芯金上に肉厚5mmの熱加硫型シリコンゴム層及び30
μm厚のフッソゴムラテックス層を被覆したローラを夫
々用いた。
また、加熱定着ローラ内のヒータ503は870 W 
ヒ−9503’  は350Wのハロゲンヒータを夫々
用い、ヒータ503′ は立上り時(ウェイト中)のみ
点灯させた。一方、加圧ローラ内のヒータ503′は7
0 Wのシーズヒータを用い、コピー動作時以外のとき
のみ点灯させた。
なお、ニップ巾は9 、0 m m 、加熱定着ローラ
表面温度は195°Cに維持するようにした。
第3図は上記具体例の実験のための各ローラ表面温度の
時間に対する変化図を説明するものである。
時間1=10で電源がONされると、ヒータ503゜5
03′ 及びシーズヒータ503′が点灯する。加熱定
着ローラ表面温度は図示の如(上昇して加熱定着ローラ
表面温度が170℃に達すると(A点9時間1+)、停
止していた両ローラ501,502は圧接回転を始め、
加圧ローラ表面温度も急激に上昇する。
加熱定着ローラ表面温度が195℃に達すると(B点9
時間t2)定着可能状態となり両ローラ501゜502
は回転を停止する。そして加熱定着ローラ501は、不
図示の制御手段によって195℃前後の表面温度となる
ように維持される。一方加圧ローラ502は定着ローラ
からの熱の供給がなくなるため表面温度は下降する。そ
して定着可能状態から約5分後(0点)で加圧ローラ温
度は最低となり、その後内部からのヒータ503′の熱
を受けて徐々に温度上昇する。故に、0点における定着
能力が最も低い。
従ってこの0点で連続コピーを行えば定着性の比較実験
としては極めて好ましいものとなる。本図では0点にお
いて250枚連続コピーを行った際の温度変化を250
枚終了時(D点)を含めて表しである。
以下に示す実験結果は上記C−D間で以下の共通条件の
基に行ったものである。つまり15℃の環境下でコピー
スピード445 m m / s e c (A 3サ
イズ紙。
43枚/分)、秤量80g/rrr A3紙上に縦横に
等間隔において3個ずつ格子状に配列されたφ24 m
 mのベタクロを形成し、250枚連続コピーしたもの
から、1枚目、25枚目、50枚目・・・・・・250
50枚目うように、25枚毎にサンプルを抽出し、各紙
に対して9箇所のベタクロを定着性の評価対象とした。
この定着性の評価は、シルボンC(商品名、■輿入、シ
ルボン紙)を用いて、圧力40g/crrrで10往復
こすり、こする前後の濃度差をマクベス反射濃度計で測
定して数値化した。
υ D:φ24mmベタクロ画像をこする前の反射濃度(1
,0≦D≦1.1となるように画像濃度を調整する。)
D′:φ24 mmベタクロ画像をこすった後の反射濃
度△D:濃度低下率 そして、9箇所のベタクロ部分の濃度低下率の平均をも
って、定着性の評価とした。
また、本実験例での、排熱ファン521、及び530の
動作シーケンスを、第4図に示す。第4図でtoは電源
投入時、tlは各ローラを圧接させた状態で回転させる
予備回転開始時、t2は予備回転が終了したウェイト解
除時、t2〜t4はスタンバイ時(コピー可能な状態で
あるが、非コピ一時)、t4はコピー開始時、t4〜t
5はコピ一時、t5はコピー終了時、t5〜はスタンバ
イ時である。toで電源が投入されると排熱ファン52
1及び530はOFF状態を保ち、時間t3になっては
じめてON状態となる。本実験例では、排熱ファン52
1はスタンバイ時は全力の約1/2の状態で作動し、コ
ピ一時には全力状態で作動する。また、排熱ファン53
0は時間t3からは常時全力状態の作動となる。尚、排
熱ファン521を、スタンバイ時に全力の約1/2の状
態の作動としているのは、騒音防止が主目的である。
また、本発明では、電源を投入してから排熱ファン52
1. 530を作動させるまでの時間t3を電源投入後
の加熱定着ローラ温度に応じて可変とするものである。
本実験例ではt3を以下のように設定した。
なお、時間t3分経過後は排熱ファン521.530を
所定時間毎に間欠的に作動させても、あるいは加熱定着
ローラ501周辺に温度検知素子を設け、その検知温度
が所定温度以上の時強く、所定温度より低い場合は弱く
排熱ファンを作動させたり、所定温度以上の時のみ作動
させるようにしても良い。
また、排熱ファン521及び530を必ずしも同期させ
て0N−OFFさせなくても良い。
上記の条件下での定着性の試験結果を第5図で(a)と
して示す。
上記定着評価方法で、通常のライン画像で良好な定着性
を示す範囲は、濃度低下率が20〜25%以下の場合で
あるので、電源投入直後の最悪条件下においても、25
0枚すべて良好な定着性を示した。
この場合の加熱ローラ表面温度の変化を示したものが第
6図の(a)である。
また、コピー紙に有効に使われている熱量を算出するた
めに、非通紙で空回転させた場合の放熱量の時間変化を
第7図で(a)に示す。本実験例での上記電源投入直後
の空回転数熱量は360Wであった。この電源投入直後
における熱効率ηは59%であった。また、参考に1時
間以上スタンバイした状態を継続した場合の空回転数熱
量は115Wであり、熱効率ηは87%であった。この
時点での定着性は、設定温度を180°Cとしても良好
であった。
第8図は排祇部とドラム回りの機内昇温を示したもので
あり、代表例としてドラム回りは定着装置に最も近いク
リーナ部を選び、排紙部はジャム検知素子等の電気部品
を選んだ。また、機内昇温測定は、外気温23℃、湿度
60%の環境下で行なった。
その結果、第8図に実線で示すように機内昇温は全(問
題がなかった。
また、排熱ファン521及び530を常時OFF状態と
した場合は、第8図に破線で示したように昇温し、高温
環境下において、排紙部に設置された各種センサーの誤
動作や、クリーナ内のトナーのブロッキング等が生じた
また、定着部が完全に暖まっている状態から電源がOF
Fされた場合、定着部が完全に冷却するまでには5時間
程度を要する。そこで、定着部が完全に冷却する以前に
再び電源を投入された場合、排熱ファン521.530
の作動開始時間t3を、早めることが好ましい。本発明
では前述したように電源投入後の加熱定着ローラ501
の表面温度を検出し、その値に応じて時間t3を可変に
することにより、いかなる場合においても、定着性が良
好であり、かつ、機内昇温による各種問題が生じない制
御が可能となった。
(比較例) 定着装置としては、前記実験例のものと同じものを用い
た。ただし、空冷手段としては、従来から知られている
ように、定着装置の後方に設けた排熱ファン(図示せず
)を常時強く作動させたものを用い、前記排熱ファン5
21及び530は用いなかった。
そこで、実験例と同一の条件下で定着性の試験を行なっ
た結果を第5図で(b)として示す。図から明らかなよ
うに、連続コピ一枚数が約85枚で濃度低下率が20%
をわり、それ以後は定着性が問題となった。第6図で(
b)はこの時の加熱定着ローラ表面温度の変化を示した
ものであり、ローラ表面温度が急激に低下するのがわか
る。
また、上記の条件下における空回転成熱量は、第7図で
(b)に示すように、電源投入直後が520 VVであ
り、この時の熱効率ηは40%と実験例に比較して悪い
ことがわかる。また、1時間以上スタンバイ放置させた
場合の定常状態においても、放熱量は315Wと多く、
熱効率ηは64%であり、実験例の87%に比較して大
幅に悪いことがわかる。
なお、前記実験例では、排熱ファンが2つ設けられてい
る場合について説明したが、排熱ファンは1つ又は3つ
以上でもよ(、複数ある場合は少なくとも1つを本実施
例の如(制御すればよく、排熱ファンの設置場所も特に
限定されるものではない。
(発明の効果) 本発明は以上の構成及び作用よりなるもので、電源投入
後、遅延時間の間は空冷手段の作動を禁止し、かつ、電
源投入後の定着ローラ表面温度を検知し、その値に応じ
て前記遅延時間を可変とすることにより、機内昇温によ
る問題を生ずることなく、常時少ない電力で良好な定着
機能を達成可能な高効率の定着装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る定着装置の一実施例を示す説明図
、第2図は第1図のX−X線断面図、第3図は装置の電
源投入直後における加熱ローラと加圧ローラの表面温度
の変化を示すグラフ、第4図は本実験例の排熱ファンの
動作状態を示すタイミングチャート、第5図は本発明の
実験例及び比較例のコピ一枚数に対する濃度低下率の変
化を示すグラフ、第6図は本発明の実験例及び比較例の
コピ一枚数に対する加熱ローラ表面温度の変化を示すグ
ラフ、第7図は本発明の実験例及び比較例の時間に対す
る放熱量の変化を示すグラフ、第8図は本発明の実験例
の時間に対する機内温度の変化を示すグラフ、第9図は
本発明に係る定着装置を適用し得る画像形成装置の一実
施例を示す説明図である。 5・・・・・・定着装置、 501・・・・・・加熱定着ローラ、 502・・・・・・加圧ローラ、 503.503’ 、503’・・・・・・ヒータ、5
21.530・・・・・・排熱ファン、531.534
・・・・・駆動回路、 532・・・・・・制御回路、 533・・・・・検出回路。 勧    ’C1む2   □映聞 λシ掌数 ’     50   1m    150z00  
 z’、0コt−C−n政

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 少なくとも一方が加熱源を有するローラ対と、前記ロー
    ラ対の少なくとも一方のローラの表面温度を検知する温
    度検知手段と、前記ローラ対の周囲を覆うケーシングと
    、前記ケーシングの外側に配設された空冷手段とを有し
    、かつ電源投入後、遅延時間の間は前記空冷手段の作動
    を禁止する制御手段を備えた定着装置であって、電源投
    入後の前記温度検知手段で検知された前記ローラ表面温
    度に応じて、前記遅延時間を可変としたことを特徴とす
    る定着装置。
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