JPS62289512A

JPS62289512A - 防臭化粧料

Info

Publication number: JPS62289512A
Application number: JP13433186A
Authority: JP
Inventors: Tamoku Chiyou; 張　多黙; Akira Yazawa; 矢澤　彬; Toshihiro Chinno; 陳野　敏弘
Original assignee: Lion Corp
Current assignee: Lion Corp
Priority date: 1986-06-10
Filing date: 1986-06-10
Publication date: 1987-12-16

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】３、発明の詳細な説明〔技術分野〕本発明は防臭効果の持続性にすぐれた防臭化粧料に関す
るものである。

〔従来技術〕

一般に、人間の身体から発する臭気は、もともと無臭で
ある汗や皮脂が細菌によって分解されて生じる。特に腋
の下や足の指間等では細菌が生息するのに好条件である
ため、この部分から強い臭気を発して悩んでいる人が非
常に多く見受けられる。この様な臭気を抑え、快適な気
分を与える防臭化粧料としては、細菌を殺すためのいわ
ゆる殺菌剤を配合するか、又は汗の分易を防止する収れ
ん性化合物を配合したもの、更に不快な臭気を隠蔽する
ため香料成分を配合したものなどがある。

この場合、殺菌剤としては、塩化ベンザルコニウム、２
，４．４’−トリクロロ−２′−ハイドロキシジフェニ
ルエーテル、イソプロピルメチルフェノール、トリクロ
ロカルバニリド、安息香酸等が用いられ、収れん性化合
物としては、ハロゲン化アルミニウム、とドロキシハロ
ゲン化アルミニウム、ハロゲン化ヒドロキシジルコニウ
ム等が用いられている。しかし、この様な殺菌剤や、収
れん性化金物、香料を含有する防臭化粧料は一時的な防
臭効果はあるが、数日間もしくはそれ以上の期間効果を
持続する点では、十分といえない。これは肌に付着した
これらの化合物や香料が入浴等で容易に洗い流されてし
まい、その化粧料による防臭性を持続することができな
いからである。従って、毎日使用しなければならず、体
臭に悩む人たちから、長い間にわたって防臭効果に優れ
る化粧料の出現が強く望まれている。

〔目　　的〕

本発明は、この様な事情の下になされたものであって、
防臭効果に優れ、しかもその効果が持続する防臭化粧料
を提供することを目的とする。

〔構　　成〕

本発明者らは、前記目的を達成すべく種々研究を重ねた
結果、銀塩や亜鉛塩を配合することにより、防臭効果に
すぐれ、かつその効果が長期間にわたって持続する化粧
料が得られることを見出し、本発明を完成するに到った
。

即ち１本発明によれば、銀塩及びｌ又は亜鉛塩を配合し
たことを特徴とする防臭化粧料が提供される。

本発明で用いる銀塩としては、有機酸及び無機酸の銀塩
が用いられるが、特に、硝酸銀、乳酸銀、酢酸銀、プロ
ピオン酸銀、パラフェノールスルホン酸銀、ウンデシレ
ン酸銀、ヘキサクロロフェン銀の中から選ばれる銀塩の
使用が好ましい。また、亜鉛塩としては、有機酸の銀塩
が用いられるが、特に、パラフェノールスルフォン酸亜
鉛、ウンデシレン酸亜鉛の使用が好ましい。

本発明の防臭化粧料において、銀塩の使用割合は５重量
％以下、好ましくは０．０１〜３重量％であり、亜鉛塩
の使用割合は２５重量％以下、好ましくは１〜２０重量
％である。

本発明の防臭化粧料は、液状化粧料、パウダー状化粧料
、エアゾールパウダー化粧料、スナック状化粧料等の種
々の剤型の化粧料として用いられる。前記銀塩や亜鉛塩
は、液状、粉末状等適当な形状でこれらの化粧料に適用
される。更に、その使用目的に応じて、色素、香料、消
炎剤、粘度調整剤、湿潤剤、界面活性剤等を配合するこ
とができる。ただし、銀塩を使用する場合、化粧料中で
ハロゲン化銀を形成するような組成は好ましくない。ハ
ロゲン化銀は防臭効果をほとんど示さないからである。

また、銀塩が金属銀に変化することも好ましくない。こ
のため、化粧料中にはハロゲン化物を使用しないとか、
あるいはハロゲン化物や銀塩が解離しない形で用いると
か、さらには光が当り金属銀に変化するのを防止するた
め不透明容器に入れて用いる等の工夫が必要である。

本発明の化粧料は、特に、防臭効果を備えた制汗化粧料
として好適である。次に、この制汗化粧料について詳記
する。

〔エアゾール制汗剤〕

本発明の化粧料は、エアゾール制汗剤として有利に用い
られる。この制汗剤は、粉末状制汗有効成分と液化噴射
剤とを含有し、さらに本発明による銀塩及びｌ又は亜鉛
塩を含有するものである。

この場合、粉末状制汗有効成分として、塩化アルミニウ
ム、ヒドロキシ塩化アルミニウム、ヒドロキシ臭化アル
ミニウム、硫酸アルミニウム、ヒドロキシ塩化アルミニ
ウムジルコニウム、硫酸亜鉛、フェノールスルホン酸ア
ルミニウム等の収れん作用を有する塩類、あるいはこれ
らの塩類を含有するグリコール複合体やアミノ酸複合体
等が挙げられ、これらは単独又は２種以上の混合物とし
て用いることができ、その配合量は、全組成物重量に対
して０．２〜１０重量％、好ましくは０．５〜５重量％
とするのが良い。

また、液化噴射剤としては、トリクロルモノフルオルメ
タン、ジクロルテトラフルオルエタン、トリクロルトリ
フルオルエタン、液化石油ガス等が挙げられ、これらは
単独又は２種以上の混合物として用いることができ、そ
の配合量は、全組成物重量に対し、通常８０〜９８重量
％、特には８５〜９６重量％とするのが良い。

さらに、エアゾール制汗剤には、粉末基剤を含有させる
ことができる。この場合、粉末基剤としては、タルク、
カオリン、ベントナイト、シリカ、雲母、ゼオライト、
ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、酸化亜鉛、酸
化チタン、雲母チタン、酸化マグネシウム等の無機粉体
、シルク、ナイロン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポ
リメチルメタクリレート、ポリアクリル酸架橋体等の有
機粉体が挙げられ、これらは単独又は２種以上の混合物
として用いることができ、その配合量は、全組成物重量
に対して０．１〜１０重量％、好ましくは０．５〜５重
量％とするのが適当である。

エアゾール制汗剤には、その他、慣用の補助成分、例え
ば、油分、界面活性剤、サイクロデキストリン等の包接
化合物、ビタミン類、アミノ酸、グリチルリチン酸等の
抗炎症剤、メントール等の冷感付与剤、生薬、殺菌剤、
香料等を適宜加えることができる。

〔スナック状制汗化粧料〕

本発明の化粧料は、スナック状制汗化粧料として有利に
用いられる。スナック状制汗化粧料としては、カルナウ
バワックス等の水不溶性ワックスとミリスチン酸イソプ
ロピル等の液体有機化合物もしくは揮発性油状有機化合
物、およびアルミニウム収れん剤等の発汗防止活性を持
つ微粉末状化合物からなるもの等があるが、前記銀塩及
び／又は亜鉛塩をこれらのスティック状制汗化粧料に配
合することにより本発明の化粧料を得ることができる。

本発明による特に好ましいスナック状制汗化粧料は、（
イ）５０℃〜１１０℃の融点を有するワックス類を８〜
２５重量％、好ましくは１０〜２０重量％、（ロ）２５
℃において１０センチストークス以下の粘度を有する揮
発性の油状有機化合物３０〜７０重量％、（ハ）無機粉
体３〜２０重量％、（ニ）粉末状制汗有効成分５〜３０
重量％のものである。この場合、ワックス類は単独又は
混合物の形で用いることができる。揮発性油状有機化合
物の具体例としては、例えば、デカメチルシクロペンタ
シロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ド
デカメチルシクロへキシロキサン、ジメチルポリシロキ
サン及びパラフィン系炭化水素等の２５℃で１０センチ
トークス以下の粘度の揮発性の物質を挙げることができ
る。

無機粉体としては、好ましくはタルクが用いられる。粉
末状制汗有効成分としては、好ましくは収れん性のアル
ミニウム化合物やジルコニウム化合物であり、具体例と
して、ヒドロキシ塩化アルミニウム、ヒドロキシ臭化ア
ルミニウム、アルミニウム／ジルコニウム／グリシン錯
体（米国特許第３７９２０６８号）等を挙げることがで
きる。これら成分は、スナック中に粉末の形態で分散さ
せる。

さらに、このスナック状制汗化粧料には、この種の化粧
料に用いらる他の成分を配合することもできる。このよ
うな任意成分として、界面活性剤、汚れ防止剤、懸濁剤
、ゲル化剤、充填剤、安定剤、抗酸化剤、顔料、着色剤
、香料、保存剤及び抗菌剤等を挙げることができる。

本発明によるエアゾール状又はスナック状制汗化粧料に
おいては、制汗有効成分は銀イオンと接触しないように
して配合するのが好ましいが、このためには、制汗化粧
料中で銀塩及び制汗有効成分が解離して結合することが
ないよう、水の混入を防止すればよい。

〔実施例〕

次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。

実施例表−１に示す成分組成の水性液状防臭化粧料を調製し、
防臭効果とその持続性について下記の試験方法により評
価した。その結果を表−１に示す。

なお、表−１に示した配合成分（１）〜（Ｖ）は次の通
りである。

（Ｉ）　：硝酸銀（■）　：乳酸銀（■）　：塩化ベンザルコニウム（ＩＶ）　　：２，４，４’−トリクロロ−２′−ハイ
ドロキシジフェニールエーテル（■）　：エタノールバランス：水〔評価方法〕（１）防臭効果試験腋臭が強いと判定されたパネラ−男１５名、女１５名の
計３０名で下記の試験を行った。

各パネラ−の一方の腋下に試料を塗布し、他方の腋下を
コントロールとし、塗布当日入浴させた。

塗布２４時間を経過した後、両液下に綿パッドを当て、
１０分後にはずし、パッド臭気を専門判定員により評価
した。コントロールよりも明らかに臭気強度が弱い場合
を体臭防止効果が良好であるとし、数値はパネラ−３０
名中その効果を認めた人数で表わした。

（２）防臭効果持続試験上記パネラ−１０名（男５名、女５名）で下記の試験を
行った。上記と同様に各パネラ−の一方の腋下に試料を
塗布し、他方の腋下をコントロールとして、試料塗布後
、２週間通常の生活を続けさせ、１週間及び２週間後の
臭気を上記と同様に判定した。

コントロールよりも明らかに臭気強度が弱い場合を防臭
効果の持続性が良好であるとし、数値はパネラ−１０名
中その持続効果を認めた人数で表わした。

表−１の結果かられかるように、本発明品は優れた防臭
効果を有するとともに、その効果を長期間持続すること
が明らかである。

実施例２下記組成のエアゾール状制汗防臭化粧料を調製し、その
防臭効果と防臭持続効果を実施例１の場合と同様にして
評価し、その結果を表−２に示す。

ヒドロキシ塩化アルミニウム＝２．０％タルク　　　　
　　　　　　　：２．０％イソプロピルミリステート　
：１．０％銀塩　　　　　　　　　　　：表−２亜鉛塩　　　　　　　　　　：表−２香料　　　　　　　　　　　：　Ｏ，ＯＳフロン１１／
フロン１２＝７０／３０　　：バランス実施例３下記組成のスチック状制汗化粧料を調製し、その防臭効
果と防臭持続効果を実施例１の場合と同様にして評価し
た。その結果を表−３に示す。

ヒドロキシ塩化アルミニウム　：２０％タルク　　　　
　　　　　　　　：　５％ステアリルアルコール　　　
　：１０％硬化ヒマシ油　　　　　　　　：　５％パラ
フィンワックス（融点８５℃）：　１％銀塩　　　　　
　　　　　　　：表−３亜鉛塩　　　　　　　　　　　
：表−３香料　　　　　　　　　　　　：０．１％ジブ
チルヒドロキシトルエン　：０．１％油油状機化合物　
　　　　　　：バランス（デカメチルシクロペンタシロ
キサン）実施例４下記組成のパウダー状化粧料を調製し、の防臭効果と防
臭持続効果を実施例１の場合と同様にして評価した。そ
の結果を表−４に示す。

銀　塩：表−４亜鉛塩：表−４タルク：バランス〔効　　果〕以上示した実験結果から明らかなように、銀塩又はｌ及
び亜鉛塩を配合した本発明の化粧料は防臭効果とその持
続性にすぐれていることがわかる。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）銀塩及び／又は亜鉛塩を配合したことを特徴とす
る防臭化粧料。
（２）銀塩として、硝酸銀、乳酸銀、酢酸銀、プロピオ
ン酸銀、ウンデシレン酸銀、パラフェノールスルフォン
酸銀、ヘキサクロロフェン銀の中から選ばれる一種又は
それ以上を用いる特許請求の範囲第１項記載の防臭化粧
料。
（３）亜鉛塩として、パラフェノールスルフォン酸亜鉛
、ウンデシレン酸亜鉛の中から選ばれる一種又はそれ以
上を用いる特許請求の範囲第１項記載の防臭化粧料。
（４）制汗有効成分を配合した特許請求の範囲第１項〜
第３項記載のいずれかの防臭化粧料。