JPS62289405A

JPS62289405A - 空気入りラジアルタイヤ

Info

Publication number: JPS62289405A
Application number: JP61131921A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Ogawa; 宏小川; Iwao Arimura; 有村　巌
Original assignee: Bridgestone Corp
Current assignee: Bridgestone Corp
Priority date: 1986-06-09
Filing date: 1986-06-09
Publication date: 1987-12-16

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】３、発明の詳細な説明〈産業上の利用分野）本発明は空気入りラジアルタイヤに関し、特に、傾斜し
た路面やわだちが形成された路面等を走行するときの操
縦安定性を大幅に改善することができ、重荷重用ラジア
ルタイヤ用として好適なトレッド両側部分におけるトレ
ッドパターンの改良提案に係るものである。

（従来の技術）ラジアルタイヤのトレッドパターンとしては、一般的な
バイアスタイヤにおけると同様に、いわゆるリプタイブ
、ラグタイプ、リブ・ラグタイプおよびブロックタイプ
等が挙げられる。トレッド幅内にタイヤ周方向に延在す
る周り向溝によってトレッド部を幅がほぼ等しい陸部列
に区画したりブタイブのトレッドパターン、並びにその
変形例としてトレッド端部に横断溝を形成して所謂ラグ
溝化を図ったリブ・ラグパターンは、いずれも既知であ
る。

（発明が解決しようとする問題点）交通頻度の高い舗装道路路面の車重による沈下や摩耗そ
の他の要因によって形成されたわだちのある路面を、前
述した既知のラジアルタイヘアを装着した車両が走行す
る場合、次のごとき問題点がラジアルタイヤに固有のも
のとして指摘されている。すなわち、バイアスタイヤと
は異なり、ラジアルタイヤ装着時に優れた直進安定性が
得られず、特に直進走行状態を維持すべき場合にはハン
ドルを強く保持すること、したがって高い保舵力を維持
することが必要とされる。高い保舵力を維持した状態で
の長時間の運転は、運転者にとって過度の疲労を伴なう
ものであることは勿論である。さらに、ラジアルタイヤ
を装着した車両がわだちを乗越えて走行レーンの変更を
行なおうとする場合には、やはりバイアスタイヤと対比
して相当大きな操舵力が必要となり、このことも運転者
の疲労を軽減すべき見地からは望ましいものでないこと
は明らかである。そして、当業者間のみならず需要者サ
イドからも優れた操縦安定性を有するラジアルタイヤが
要望されているのが現状である。

本発明は、上記のごとき問題点に着目してなされたもの
であり、特にわだちのある路面を走行する場合であって
も所要の保舵力または操舵力を十分に低減させることの
できるトレッドパターンを有するラジアルタイヤを提供
することを目的としている。

（問題点を解決するための手段）上述の目的を達成すべ（発明者らが鋭意検討を重ねたと
ころ、バイアスタイヤとラジアルタイヤにおける前述し
たごとき操縦安定性の差異が、両タイヤの基本的構造の
相違に由来するものであることが判明した。すなわち、
わだち等に相当する傾斜面に沿って走行する場合、第４
図に示すごとく、載荷状態のタイヤＴが傾斜角βを有す
る路面Ｒ上を転勤するに際し、タイヤにはこれを傾斜面
に沿って押し下げようとする所謂クラツシング効果によ
る力ｔ。と、傾斜面に沿って押し上げようとする所謂ワ
イピング作用による力ｔ０　とが及ぼされる。クラツシ
ング効果による力は、トレッド部の両側端領域Ａに路面
からタイヤ中心に向かう力として発生する。そして、特
にラジアルタイヤにおいては、傾斜面の下側のトレッド
端部と対比して上側のトレッド端部においてより顕著に
クラツシングが生じるため、クラツシング効果による力
はタイヤを傾斜面に沿って押し下げようとする方向に作
用するのである。

バイアスタイヤでは、ワイピング作用に基づいて発生さ
れる力が比較的大であり、タイヤを傾斜面に沿って下降
させようとするクラツシング効果に十分に対抗しうるち
のであるため、車両の直進性を比較的僅かな保舵力によ
って確保することができ、また、わだちの山を乗越す場
合にも大きな操舵力を必要とせず、したがって全体とし
て見るとタイヤの操縦安定性はほとんど損われない。

これに対してラジアルタイヤでは、ベルトのいわゆるタ
ガ効果が大であり、タイヤのワイピング作用が抑制され
るため、クラツシング効果がほとんどそのままタイヤに
作用してタイヤを傾斜面に沿って下降させようとする傾
向を呈し、クラツシング効果がタイヤの操縦安定性に無
視しえないＸ饗を及ぼすに至るものであること、したが
ってラジアルタイヤの操縦安定性を向上するためにはそ
のトレッド両側部分、特にトレッド端を中心とした負荷
転動時のクラツシング効果の抑制が本質的な要件となる
ことが判明した。

そして、かかる要件を満足するタイヤのトレッドパター
ンについて検討を重ねたところ、トレッド端からショル
ダー部分にかけて延在する領域を周方向に実質的に等間
隔の陸部に区画すると共に、各陸部におけるいわゆる蹴
出し側の剛性を踏込み側の剛性よりも低目に設定すれば
トレッドの両端部分における負荷転動時のクラツシング
効果が抑もすされるのみならず、蹴出し側でタイヤの回
転方向と逆向きに作用するブレーキング力を傾斜面の上
方に位置するラグ溝で大きく発生させ、タイヤを傾斜面
に沿って押し上げようとする方向に作用するキャンバ−
トルクＴｃを増大させうるとの着想が得られたものであ
る。

本発明は、上述の着想に基づいてなされたものであり、
トレッド部の両側部分からショルダー部分にかけて延在
する領域を周方向に実質的に等間隔の陸部に区画する横
断溝を具える空気入りラジアルタイヤにおいて、前記横
断溝は、タイヤの負荷転動時にその両側壁が相互に接触
しない幅を有し、かつ、ほぼトレッド端を境にタイＶ回
転軸線方向における内外両部分が、周方向に相互に逆方
向に傾斜し、タイヤ回転方向に対し中央部分が引込んだ
曲折形状を呈することを特徴としている。

（作用）本発明の上述した構成によれば、腔部の蹴出し側でトレ
ッド端付近のタラッシング効果を抑制し、ざらにはタイ
ヤを傾斜面に沿って押し上げようとする方向に作用する
キャンバ−トルクを増大させることができるので、わだ
ちのある路面の走行に際しても優れた操縦安定性を発揮
するラジアルタイヤを実現することが可能となる。

なお、本発明を実施するにあたっては、前記のごとき作
用を一層効果的に発現させるべく腔部を画成する横断溝
を、トレッド端を境にしてタイヤの回転軸線方向におけ
る内外両部分がタイヤの周方向に対して約８５°〜４０
°の範囲内の角度をもって傾斜するように配置し、また
、タイヤの負荷転動時に腔部の蹴出し側に面する横断溝
の溝壁がタイヤの法線に対してなす角度を、腔部の踏込
み側に面する横断溝の溝壁がタイヤの法線に対してなす
角度よりも小さく設定するのが望ましい。

（実施例）以下、本発明を図示の実施例について説明する。

第１図および第２図は、本発明をリプ・ラグタイプのト
レッドパターンを有するラジアルタイ）フに適用した実
施例を示すものである。この実施例において、トレッド
パターン【よ、トレッド部の中央領域に配置されたジグ
ザグ形状を呈する２本の周方向溝１１の間に画成された
周方向のリブ１２と、トレッド部の両側部分ＳＯからシ
ョルダー部分Ｓ、にかけて延在する領域Ｓに配置された
横断溝１２によって画成された周方向に実質的に等間隔
のラグ状を呈する腔部Ｒｂとによって特徴づけられてい
る。横断溝１２は、トレッド端ｅを境にしてタイ蒐７の
軸線方向における内外両部分がタイヤの周方向に対して
相互に相反する角度θ７．θ２をもって傾斜するように
略「り」字形状に形成されている。さらに、第２図に示
すように、腔部Ｒｂの踏込み側Ｐｏに面する横断溝１２
の溝壁がタイヤ法線に対してなす角度α０よりも、蹴出
し側Ｐ、に面する横断溝の溝壁がタイヤ法線に対してな
す角度α、を小さ目に設定する。上述の構成において、
トレッド両側部分ＳＯの幅Ｔ。、はトレッドの全幅　Ｔ
　に対して約８％以上とするのが望ましく、また蹴比し
側に面する溝壁のなす角度α、は小さいほど有利であり
、場合によっては負の値に設定することもできる。上述
の構成を具体化したタイヤサイズｉ０．ｏＯＲ２（１１
４Ｐ　Ｒのラジアルタイヤを例にどろと、トレッドの全
幅Ｔ、　＝　　１８０ｕ、両側部分Ｓ、の幅Ｔ　　　＝
３５ｎ、ショルダー部分Ｓ２の幅Ｔｗ２＝２５１１、横
断溝の幅８１璽、横断溝がタイへ７周方向に対してなず
角度θ、＝θ２−７０°、溝壁がタイヤ法線に対してな
す角度αｏ−１５°、α、＝５°である。

第３図は本発明をブロックタイプのトレッドパターンを
有するラジアルタイＡ７に適用した実施例を示している
。この実施例においては、周方向に延在する主溝２１ま
たは補助溝２２と、横断溝２３とによって周方向のブロ
ック列をトレッドの両側部分ＳＯに形成している。横断
溝２３は前述の実施例におけるものと同様に構成する。

ブロックＲｂの配列パターンそれ自体は本発明の要旨と
するものではないので説明を省略する。

（発明の効果）本発明の効果を確認するたの、次のタイｒＡ〜Ｄについ
て、わだらを乗越える際の操縦安定性の比較試験を行な
った。

タイヤＡは、第１図に示したタイヤの横断溝の代りに半
径方向と平行くθ、＝０２＝９０’）な横断溝を有し、
その溝幅を８ｎ、溝壁がタイ）７法線に対してなす角度
α０＝α、＝１７°とした比較例タイヤである。

タイヤＢは、第１図に示すとおりの構成の実施例タイヤ
である。

タイヤＣは、第３図に示したタイヤの横断溝の代りに比
較例タイヤＡと同様の横断溝を有する比較例タイヤであ
る。

タイヤＤは、第３図に示すとおりの構成の実施例タイヤ
である。

なおタイヤの操縦安定性は、わだちを乗越えるときのハ
ンドル軸まわりのモーメント（操舵力）で表わし、比較
例タイヤＡ、Ｃ＆：おける値を１００とする指数で示し
、値が小さいほど優れた特性が得られることを意味して
いる。

この表からも明らかなとおり、本発明によれば優れた操
縦安定性を有するラジアルタイヤを実現することが可能
となるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例によるラジアルタイヤにおけ
るトレッド踏面の展開図、第２図は第１図に示す横断溝の断面図、第３図は本発明
の他の実施例によるラジアルタイヤにおけるトレッド踏
面の展開図である。１２、２３・・・横断溝　　　　Ｒｂ・・・陸部特許出
願人　　　株式会社ブリデストン第１図第２図第３図第４図

Claims

【特許請求の範囲】１、トレッド部の両側部分からショルダー部分にかけて
延在する領域を周方向に実質的に等間隔の陸部に区画す
る横断溝を具える空気入りラジアルタイヤにおいて、前記横断溝は、タイヤの負荷転動時にその両側壁が相互に接触しない幅を有し、かつ、ほぼトレッ
ド端を境にタイヤ回転軸線方向における内外両部分が、
周方向に相互に逆方向に傾斜し、タイヤ回転方向に対し
中央部分が引込んだ曲折形状を呈することを特徴とする
空気入りラジアルタイヤ。