JPS62283804A - 高純度セレンの改質方法 - Google Patents

高純度セレンの改質方法

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JPS62283804A
JPS62283804A JP12326086A JP12326086A JPS62283804A JP S62283804 A JPS62283804 A JP S62283804A JP 12326086 A JP12326086 A JP 12326086A JP 12326086 A JP12326086 A JP 12326086A JP S62283804 A JPS62283804 A JP S62283804A
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selenium
vessel
purity
vacuum
ampule
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JP12326086A
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Kazuaki Omi
近江 和明
Masahiro Sasaki
正廣 佐々木
Masayuki Takeda
正之 武田
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、発明の詳細な説明 産業上の利用分野 本発明は電子写真感光体、蹟像管、光センサ−、光電池
、整流器、読取り素子などの光導電素子の材料として用
いられるセレンの改質方法に関するものである。
従来の技術 セレンは電子写真用感光体その他の光導電素子の材料と
してよく知られている。特に電子写真感光体や@像管な
どの材料としては現在も広く利用されている。ごく一般
的に用いられている電子写真法は、C,F、カールソン
の米国特許2.297,691号に記載されているもの
である。この方法ではまず光導電材料から成る感光層を
コロナ帯電器などにより帯電し、次にこの感光体を像露
光して静電潜像を形成し、その次にこの潜像の極性と逆
極性に帯電した着色粒子を、この感晃体に接触させたり
近づけたりして、静電的に付着させることにより、現像
を行う。現像されたトナー像はそのまま感光体に定着さ
せるか、又は別の画像支持体、例えば紙などに転写させ
てから定着させる。トナー像の転写の終わった感光体は
除電され、残存トナーも除去されて再使用されることが
多い。多数回の再使用をしても画質が安定するように、
上記基本プロセスの他に様々な付加的なステップが提案
され、実用に供されて来た。また、上記の電子写真方式
とは異なる方式も提案されている。その例としては、た
とえば特公昭42−23910にみられる様なものがあ
げられる。この方式に用いる感光体は支持体上に感光層
、その上に透明絶縁層が順次積層された構造を持つ。
まず感光体を正又は負に帯電し、次に像露光をしながら
交流コロナ放電などで除電を行なう。この後感光体全面
を一様露光すれば静電コントラストが得られるので、こ
れを現像することにより可視像が得られる。
この様な感光体としては大面積化が容易であるところか
ら非晶質のセレン、けい素あるいはこれらと他の適当な
元素(Te、As、3 i 、 Sb、Ge、C,l−
1,Nなど)との合金が有利に用いられる。
このような種々の材料の中でも非晶質セレンやセレンを
主成分とするセレン合金は電子写真技術の初期から最も
使い易い感光材料の1つとして広く使われて来た。その
用途は単に通常の可視光による像露光を用いる電子写真
には限らず、X線用の感光材料として、あるいは半導体
レーザーの近赤外光を光源を利用した、よりインテリジ
ェントでかつ小型のプロセスのための感光体として幅広
い応用が考えられて来た。
セレンをこのような用途に用いる場合には一般99.9
9%以上の化学的に高純度のものが必要である。99.
9%以下の純度のものを用いたときには、多くの場合に
暗抵抗の減少から来るSN比の低下や光疲労などの現象
が見られる。例えば、電子写真感光体の場合には、帯電
電位の低下、くり返し特性の劣化、ゴーストと呼ばれる
残像現象などが起き易くなるので、通常の電子写真プロ
セスで使用することは困難である。従って、セレンの精
製がどうしても必要になる。セレンの精製法には種々の
ものが提案されているが、ごく一般的な方法は以下のも
のである。すなわち、セレンは多くの場合に銅の電解精
練の際に発生する陽極スライム(陽極泥)や硫酸製造の
際に発生するダストから回収される。これらのスライム
やダストを一旦燃焼させてS e O2とし、これを水
に溶解させてからS02、N2H4などで還元すると高
純度のセレンが析出して来る。この様な方法でも純度の
点で不充分な場合は、こうして得られたセレンを蒸溜す
ることにより、さらに高純度のせレンとすることが出来
る。けい素などの精製に一般に用いられるいわゆる帯域
溶融法の使用は、セレンが非常にガラス化し易い材料で
あるために、一般に困難である。− また、セレンを加熱蒸発してセレンの蒸気を溶融点付近
に導き、液状のセレンとして、酸素の影響を受けない雰
囲気中でアルミニウム容器に放出凝固させる、いわゆる
真空蒸溜法によるセレンの精製方法も知られている。(
特開昭51−1’11420号公報) さらに、蒸着前に脱ガスにより5eo2を昇華させる方
法も知られている。
発明が解決しようとする問題点 ところが、この様にして得られるセレンを用いた光導電
素子の特性は、必ずしも完全に解明されてはおらず、時
として異常とも思える様な性質を示すことがしばしばあ
る。例えば電子写真用感光体の場合には、通常のカール
ソンプロセスでは残留電位の低いセレン感光体が、それ
とは多少異な′るプロセスの下では高い残留電位を示す
ことがある。また、あるプロセスの下では大きな光疲労
を示すのに別のプロセスの下では光疲労が小さいことが
おる。そしてこれらの性質はたとえ入手可能な限り高い
純度のセレンを用いてみても、そのセレンの供給メーカ
ーが異なると全く違ってくることがある。また必ずしも
より高純度なせレンが良い特性を示すとも限らない。@
像管やその他の光導電素子の場合にも疲労現像や残像特
性にセレンの供給メーカーごとの差やセレン精製の際の
原因不明のロット差が現われることがある。
セレンのこのようなやつかいな特性は、これまで多くの
技術者を悩ませて来た問題であり、電子写真感光体その
他の光導電素子の安定した生産を妨げる大きな原因とな
って来た。
本発明者等は、これらの現象が、原料セレンの中に依然
として含まれているごく微量で検出の困難な不純物や非
晶質セレンの構造欠陥に深くかかわるものであることを
見出し、本発明を完成するに至った。
したがって、本発明の目的は上記の様なセレン又はセレ
ン合金素子の製造安定性を向上させることにある。本発
明の他の目的は上記の様なセレン又はセレン合金素子の
光疲労現象を改善することにおる。ざらに本発明の他の
目的は、特にセレン又はセレン合金系の電子写真感光体
の残留電位を下げることにおる。ざらに本発明の他の目
的は既知の種々の電子写真プロセスのどのようなものの
中で使用しても、安定した電子写真特性を示す様なセレ
ン感光体を得ることにある。
問題点を解決するための手段及び作用 本発明の上記目的は、材料として用いる高純度セレンの
みを密閉容器に真空封入し、300’C以上の温度で3
0分以上加熱処理し、そのまま容器ごと、即ち、真空状
態を維持したまま冷却することにより達成される。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明において、材料として用いる高純度セレンは99
.99%以上の純度のものが望ましい。
この様なセレンは通常粒状又は粉体状のものが市販品と
して入手可能である。この様な市販品は多くの場合前述
したごとき欠点を有するので、そのままでは使用不可能
である。そこで入手したセレンだけを何も加えずに密閉
容器内に真空封入する。
容器内の真空度は10  ’Torr以下で、数回の不
活性ガス又は窒素ガス置換をすることが望ましい。最も
望ましい真空度は1O−2Torr以下である。
次に、セレンを真空封入した密閉容器を加熱し、セレン
を溶融させる。この加熱処理は、300 ’C以上の温
度で30分以上行なう必要があるが、温度400℃以上
で1.5時間以上行なうのがより−m望ましい。ざらに
この加熱処理中の容器を低い振動数で撮動させたり、ゆ
り動かしたりすることにより、より一層好ましい結果が
得られる。加熱の終った容器はそのままゆっくり冷却す
るか又は冷水中に容器ごと投入することにより急冷する
本発明においては、容器を開いて溶融セレンを直接水中
へ投入するのは避けることが必要である。
本発明による方法は、高純度セレン(IIT!度99.
99%以上)のどの様なものにも適用可能であって、そ
のセレンが真空蒸溜されたものでおるか否かにかかわら
ず実施をすることができる。
実施例 以下、実施例及び比較例によって本発明を説明する。
実施例1 市販の純度99.99%のセレンをガラスアンプル中に
真空封入した。この時のアンプル内の真空度【ま7x1
0−3Torrであった。次にこのアンプルを400’
Cで5時間加熱し、加熱の間中0.5Hzの振動数でゆ
り動かした。加熱が終了した(麦、セレン封入アンプル
を自然冷却し、温度が室温まで完全に下がってからアン
プルを割りセレンを取り出した。
得られたセレンを材料として、アルミニウムプレート上
に非晶質セレン層を真空蒸着した。蒸発用ルツボとして
はタンタル類のものを使用した。
また、アルミニウムプレート表面は、脱脂処理し、大気
中で加熱することによって、あらかじめ約20Aの厚さ
の酸化被膜を設けておいた。基板であるこのアルミニウ
ムプレートは、タングステンランプにより背面から加熱
し、温度を75℃に保った。
タンタルるつぼに上記せレンを入れ、蒸着槽内を約1O
−6Torrに保って所定のるっぽ昇温プログラムによ
りるつぼを加熱し、アルミニウムプレート表面に厚さ約
50μのセレン蒸着層を形成した。蒸着終了後、アルミ
ニウムプレートごとセレン層を取り出し、帯電、露光を
くり返す通常のカールソン方式の電子写真法で電気的特
性の変化を測定した。その結果、残留電位は次の様に極
めて低い良好な値を示した。
(”J−1’ タルスヒート20RP)l 、 DDP
800V )比較例 実施例で用いたものと同一ロットの市販セレンを材料と
して実施例1と全く同一の条件でアルミニウムプレート
上への真空蒸着を行ない、実施例1と全く同一の条件で
残留電位の測定を行なった<”j−イ’)ルスヒ−t’
20RP)l 、 DDP800V )実施例2 実施例1と比較例で用いたセレンを使って全く同様の方
法でそれぞれ1枚づつのセレンプレートを真空蒸着した
。この2枚のセレンプレートの表面に厚さ20μの透明
な絶縁性高分子膜を形成し、絶縁層つきの感光体を得た
。次にこれを米国特許3.041,167Mに記載の負
帯電、正帯電、像露光というステップを持つ電子写真法
に適用し、このプロセスにおける残留電位を測定したと
ころ下記の様な結果が得られた。この結果から、本発明
による改質処理が極めて大きな効果を示すことがわかっ
た。
発明の効果 本発明によって処理された高純度セレンは、製造ロット
が異なってもロット差があられれず、安定した光導電特
性を示す。例えば、電子写真感光体として用いた場合に
は、残留電位が低く、光疲労も小さい。またどのような
電子写真プロセスの感光体として用いても安定した電子
写真特性を示す。
また例えば、搬像管、その他の光導電素子として用いた
場合にも、疲労現像あるいは残像特性に製造ロットごと
の差異はあられれない。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 高純度セレンを密閉容器に真空封入し、300℃以上の
    温度で30分以上加熱処理した後、真空状態を維持した
    まま冷却することを特徴とするセレンの改質方法。
JP12326086A 1986-05-30 1986-05-30 高純度セレンの改質方法 Granted JPS62283804A (ja)

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JPH0510281B2 JPH0510281B2 (ja) 1993-02-09

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59137308A (ja) * 1983-01-25 1984-08-07 Fuji Electric Co Ltd セレン材料の精製方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS59137308A (ja) * 1983-01-25 1984-08-07 Fuji Electric Co Ltd セレン材料の精製方法

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