JPS6228362A - 加熱殺菌用包装体およびその殺菌方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、１つの辺を開口した包装体に被殺菌物を収納
後、前記開口をシールした時に包装体に微かな通気性を
持たせ、これを加熱殺菌した後でこの微通気性の部分を
完全に密封するようにした加熱殺菌用包装体およびその
殺菌方法に関するものである。

［従来の技術］ 食品、医療用品、衛生用品等を殺菌する場合には、加圧
熱水、加圧加熱蒸気、エチレンオキサイドガス、マイク
ロ波等を用いた殺菌が行われている。そして被殺菌物は
プラスチック容器、パウチ。

金属缶等に密封した状態で収納されている。

前記殺菌方法において、加熱殺菌の処理条件によっては
容器が変形したり、破損したりして使用目的に達しない
ことがあるが、こういった場合には殺菌装置にかなり複
雑な機構を組込んだ定差圧殺菌方法が使用されている。

又、微多孔性樹脂膜や紙などに微多孔性樹脂膜をラミネ
ートした包装体により蒸気殺菌やガス殺菌処理をするも
のがあるが、孔の大きいものでは細菌が容易に通過して
しまうので、医療用の限定された用途にしか適用されて
いない。

［発明が解決しようとする問題点コ 従来の加熱殺菌用包装体は、容器の変形や破損を防ぐた
めに、空間部を極端に減らした状態で被殺菌物を容器に
充填し、通常の定圧式の加熱殺菌をおこなっている。

一方、容器内に空間部を必要とするものの加熱殺菌には
定差圧式の加熱殺菌方法か必要であるが、これは複雑な
殺菌処理を必要とするので殺菌処理装置が大がかりなも
のとなり、結局包装体の処理コストが安価にならないと
いう問題があった。又、包装容器の一部に微多孔性フィ
ルターを使用した加熱殺菌用包装袋にあっては、フィル
ターの孔が大きい場合は、細菌がフィルターを通過して
しまい、被殺菌物の無菌性を保証出来ない問題がある。

又、反対にフィルターの孔が小さいと、フィルター面の
気体通過抵抗が大きくなるから、加熱殺菌処理後の冷却
工程において、容器が急冷されると容器内の蒸気が凝縮
し、容器の内外で大きな圧力差を生じ容器の変形や破損
する問題がある。

更に、このフィルターを有する包装袋を加熱殺菌した場
合は、殺菌処理中や処理後に食品汁のような栄養分が若
干微多孔性フィルター面に付着し、これが毛細管現象に
より栄養分の外面移行を起こし、殺菌後の保存中にカビ
菌その他の細菌で汚染されるという問題がある。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は、１つの辺を開口（１）した包装袋のシール部
の一部に、微小幅の非シール部（２）を形成するか、あ
るいはシールされた辺のやや内側に微小孔（３）を形成
し、前記袋内に被殺菌物（７）を収納した後、前記開口
をシールして微通気性の包装体（４）となし、これを加
熱殺菌処理した後すみやかに、前記非シール部（２）あ
るいは微ｔＪ＜孔■の内側寄りにシール部（８）を設け
て完全密封するようにしたことを特徴とする加熱殺菌用
包装体およびその殺菌方法である。

［実施例コ 以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明する。

第１図は包装袋の一辺が開口されたままの状態を示すも
ので、この包装袋は、例えばポリエチレン。

ポリプロピレン、ナイロン、ポリエステル等の単のであ
り、この包装袋の一辺には開口■が設けられている。

又、微通気性を有する包装袋■とするためには、シール
面の一部に微少幅２の非シール部（２）を形成するか、
あるいはシールされた辺のやや内側寄りに針穴のような
微小孔■が形成されている。

前記非ソール部（２）あるいは微小孔■は、加熱殺菌処
理時に生じる包装袋■の膨張や収縮を抑制できるだけの
気体通過面積を持つものであれば、できるだけ小さいほ
うがよい。

さらに、非シール部（２）あるいは微小孔■の前方には
、くねくねと曲がった状態の通気路■とすることにより
、加熱殺菌後に空気中の細菌が被殺菌物■に到達する迄
の時間をきわめて遅らすことができ、その後の密封シー
ルが容易に行える。

第２図は微通気性の包装袋■となした状態を示すもので
、この状態のまま被殺菌物■は、通常の加圧殺菌釜によ
り加熱殺菌処理が行われる。

殺菌処理後の包装袋は、第３図に示すように、シール部
■によって完全に密封され、殺菌済みの包装体として完
成する。この場合、商品として不要な通気路■は適当に
切取ればよい。

尚、上記実施例ではパウチ形態の包装体について説明し
たが、容器がトレー状であっても同じように作ることが
できるのは言うまでもない。

［発明の効果コ 上述の如く本発明は、包装袋の一部分に非シール部（２
）を形成するか、もしくは微小孔（３）を形成すること
によって微通気性の包装袋■とし、このままの状態で加
熱殺菌処理を行うことにより、容器（包装袋）の内外の
圧力調節ができるから容器か変形や破損を起こすことが
なく、又殺菌処理後は、すみやかに俳シール部■によっ
て完全に密封するものであるから、外部から容器内に細
菌が侵入するようなことがない。

更に、本発明の包装体は、現在使用されている加圧熱水
、加圧加熱蒸気、マイクロ波加熱、ガス殺菌等の安価な
殺菌処理装置に適用できるという産業上有益な発明であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図〜３図は、本発明の加熱殺菌用包装体の平面図を
示し、第１図は包装袋の一辺が開口さ・れたままの状態
を、第２図は包装袋が完全密封される前の微通気性の状
態を、第３図は包装袋が完全密封された状態をしめす。 ■は非シール部、■は微小孔、■は通気性の包装袋、■
は通気路、■はシール部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）１つの辺を開口（１）した包装袋のシール部の一部
   に、微小幅の非シール部（２）を形成するか、あるいは
   シールされた辺のやや内側に微小孔（３）を形成し、前
   記開口（１）をシールした時には微通気性の包装袋（４
   ）となし、前記非シール部（２）あるいは微小孔（３）
   の内側寄りにシール部（８）を設けて完全密封するよう
   にしたことを特徴とする加熱殺菌用包装体。 ２）非シール部（２）あるいはシールされた辺のやや内
   側に形成された微小孔（３）は、その前方にくねくねと
   折曲がった状態に形成された通気路（６）に連通するよ
   うにしたものである特許請求の範囲第１項記載の加熱殺
   菌用包装体。 ３）１つの辺を開口（１）した包装袋のシール部の一部
   に、微小幅の非シール部（２）を形成するか、あるいは
   シールされた辺のやや内側に微小孔（３）を形成し、前
   記袋内に被殺菌物（７）を収納した後、前記開口（１）
   をシールし、これを加熱殺菌処理した後すみやかに、前
   記非シール部（２）あるいは微小孔（３）の内側寄りに
   シール部（８）を設けて完全密封するようにしたことを
   特徴とする加熱殺菌用包装体の殺菌方法。