JPS6228132Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、テレビジヨン受信機等における受像
管のキヤビネツトに対する取付構造に関する。

プラスチツク・キヤビネツトを使用した従来の
テレビジヨン受信機は、その受像管が小口径の場
合には、その受像管の四角で各１本のビスにより
直接キヤビネツトに固定していたが、18インチ、
20インチと大口径の受像管となると、重くなるの
で、第１図に示すように、プラスチツク・キヤビ
ネツト１に補助金具２を３点でビス等で予め固定
し、その補助金具２に対して、受像管３の補強バ
ンド４から延長し、あるいはその補強バンド４で
挾持した取付金具５を１点でビス等により取り付
け、これによつてプラスチツク・キヤビネツト１
にかかる応力を分散して、そのキヤビネツト１の
破壊を防止していた。２ａ〜２ｃは補助金具２の
キヤビネツト１に対する取付穴、２ｄは補助金具
２の取付金具５に対する取付穴、５ａは取付金具
５の補助金具２に対する取付穴である。

しかし、この構造は、補助金具２を必要とする
ので、その取付工数や部品点数の増大を招き、コ
スト・アツプの一因となつていた。

本考案は斯かる点に鑑みて成されたもので、そ
の目的は、取付金具に複数の取付穴を形成し、こ
れを直接キヤビネツトに取り付けるようにして、
補助金具を不要にした受像管の取付構造を提供す
ることである。

以下、本考案の実施例について説明する。第２
図はその一実施例の受像管３の一箇所の角の取付
部を示すものであり、本実施例では、受像管３の
補強バンド４から延長し、あるいはその補強バン
ド４で離脱不能に挾持して取付金具６を形成し、
その取付金具６に所定のピツチで３個の取付穴６
ａ〜６ｃを形成して、その取付穴６ａ〜６ｃから
直接プラスチツク・キヤビネツト７にビス（図示
せず）を締め付けている。

このため、プラスチツク・キヤビネツト７の一
隅には、受像管３の一角が３点で支持されるの
で、その受像管３の荷重による応力が分散され、
そのキヤビネツト７のビス締め付け部の破壊を防
止することができる。しかも、この取り付けに
は、従来のような補助金具を使用しないので、そ
の取付工数や部品点数が減少し、更に従来では補
助金具の取り付けに要したスペースが不要となる
ので、キヤビネツトそのものを上下左右に小さく
することもできる。

なお、上記実施例では取付金具６が３点でキヤ
ビネツト７に対して支持されるようにしたが、こ
れは３点以上にすることにより、より応力が分散
されるので、破壊の危険がさらに減少する。

以上から本考案によれば、大口径の受像管であ
つても、プラスチツク・キヤビネツトの破壊を心
配することなく、しかも補助金具を使用すること
なく、その受像管をそのプラスチツク・キヤビネ
ツトに取り付けることができ、更にキヤビネツト
の形状を小さくすることもできるという特徴があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の受像管の一角の取付部を示す説
明図、第２図は本考案の一実施例の受像管の一角
の取付部を示す説明図である。 １……プラスチツク・キヤビネツト、２……補
助金具、３……受像管、４……補強バンド、５…
…取付金具、６……取付金具、７……プラスチツ
ク・キヤビネツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 受像管の四角から横方向に伸びる取付金具に複
   数個の取付穴を形成し、該取付穴からキヤビネツ
   トにビスを直接締め付けて、上記受像管を取り付
   けたことを特徴とする受像管の取付構造。