JPS6228025Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は自動車の車室天井に取付けられる車室内
灯用のスイツチ装置に関し、その目的とするとこ
ろは少ない品種の部品で様々のスイツチポジシヨ
ン数、回路構成に自由に対応できる自動車の車室
内灯用スイツチ装置を提供することによる。

以下、本案について実施例の図面と共に説明す
る。

第１図〜第３図は本案のスイツチ装置の一実施
例を示し、図中、１は車室内灯本体であり、第３
図に示すように自動車の車室天井部２１の中央に
取付けられる。上記車室内灯本体１は左右の後席
を照明するための散光用パネル２、左右の前席を
スポツト照明するための集光用レンズ３，４、上
記散光用パネル２および上記集光用レンズ３，４
に共通の照明用ランプ５，６を備えている。上記
車室内灯本体１には他に操作ツマミ８により操作
されるスイツチ７を備えており、このスイツチ７
のポジシヨンを変えることにより上記照明用ラン
プ５，６を消点灯する。９はアース用端子であ
り、車室内灯本体１を車の天井部２１に取付ける
ネジ孔部１０，１０′にその先端部を露出させて
あり、ネジ固定することにより車体に電気的に接
続される。このアース端子９には上記スイツチ７
の一部の端子がハンダ付けされ車室内灯本体１の
アース回路が形成される。１１は車の配線コード
を経て車載のバツテリー２４に接続されるコード
であり、１２は同様に車の配線コードを経てドア
の開閉によつてON−OFFするドアスイツチ２５
に接続されるコードである。

上記スイツチ７は第２図に示すように構成され
ている。

すなわち、スイツチ本体ベース１３に設けた回
転軸１４に回動自在に装着された回動片２６は合
成樹脂等の絶縁材料で形成し、一方、操作レバー
２７はインサート成形又は圧入法によつて固着さ
れ、その操作レバーの先端には操作ツマミ８が設
けてある。上記回動片２６には円筒状又はＵ字状
の中空部が形成してあり、この中空部にはその先
端を球状に形成した電気接点棒１６と、この接点
棒１６を押圧して適度な接点圧とスイツチの節度
を発生する為の押圧バネ１５が設けてある。上記
接点棒１６と共にスイツチの切換接点を構成する
固定接点は２種類の形状があり、その１つは短冊
状金属板の一端に曲げ加工によりＵ字状電気接点
部を形成した短冊型接点１８ｄであり、他の１つ
は短冊型接点１８ｄのＵ字状電気接点部とは反対
側をＬ字状に曲げたＬ型接点１８ａ，１８ｂ，１
８ｃ，１８ｅである。この２種類の接点はスイツ
チのポジシヨン数と回路構成に従つて選定し、か
つ端子の配列を決めて上記スイツチ本体ベース１
３の回転軸１４を中心とする同心円状に形成した
端子位置設定用ボス部１７に装着し、圧入ピン又
はハトメあるいはリベツト等の固定部材１９によ
つて上記スイツチ本体ベース１３に固定する。一
方、上記アース用端子９の両端部には半円状の凹
部１３，１３′が設けられ、車室内灯本体１の取
付ネジ孔部１０，１０′にその先端部を露出せし
めてある。したがつて、車室内灯本体１を図示し
ていない取付ネジを取付ネジ孔１０，１０′に差
し込み、車の天井に取付けることによつて車体と
電気的に接続される。このアース端子９にはハン
ダ付け部２０が設けられ、短冊型端子（スイツチ
のアース回路接点）１８ｄをハンダ付けしてスイ
ツチ回路のアース回路を形成する。

第４図は日本国産車の様に運転席の右側にある
車の場合で４段階のポジシヨンスイツチの例を示
す。第４図中、Ａポジシヨンは左前席（補助席）
スポツト照明、Ｂポジシヨンは右前席（運転席）
スポツト照明、ＣポジシヨンはOFF、Ｄポジシ
ヨンは車のドアスイツチ２５のONによつて車室
内を全体的に照明する全般照明の各ポジシヨンに
なつている。この場合の接点は短冊型接点１個と
Ｌ型接点４個で構成され、その端子配列は第４図
ｂに示すように８ａがＬ型接点、８ｂは短冊型接
点、８ｃ〜８ｅがＬ型接点となる。なお、２６は
Ａポジシヨン、Ｂポジシヨン時の電流の逆流防止
とＣポジシヨン時に照明用ランプ５，６が同時に
点灯するようにするための整流器であり、回路構
成によつては必ずしも必要としない。

第５図は外国産車に見られるように運転席が左
側にある場合の回路と端子配列を示す。第５図
中、Ａポジシヨンは全般照明、Ｂポジシヨンは
OFF、Ｃポジシヨンは左前席（運転席）スポツ
ト照明、Ｄポジシヨンは右前席（運転席）スポツ
ト照明となり、この場合の端子の配列は第５図に
示すように８ａ〜８ｃがＬ型端子、８ｄが短冊型
端子、８ｅがＬ型端子となる。

以上のように、本案によれば必要な仕様（ポジ
シヨン数、回路構成）により自由にスイツチ回路
が構成できる利点を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は車室内灯本体の概要構成を示す斜視
図、第２図は本案のスイツチの一構成例を示す斜
視図、第３図は車室内灯本体を車の天井部に装着
した状態を示す図、第４図ａは右運転席車用車室
内灯として構成した場合の回路図、第４図ｂはそ
のスイツチ接点の配列構成図、第５図ａは左運転
席車用車室内灯として構成した場合の回路図、第
５図ｂはそのスイツチ接点の配列構成図である。 ７……スイツチ、８……操作ツマミ、９……ア
ース端子、１３……スイツチ本体ベース、１４…
…回転軸、１５……押圧バネ、１６……接点棒、
１７……ボス、１８ａ〜１８ｄ……固定接点、１
９……固定部材、２６……回動片、２７……レバ
ー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 先端に操作ツマミを設けた操作レバーと、中空
   部に押圧バネと電気接点棒を設け、かつ上記操作
   レバーの他端に結合されてスイツチ本体ベースの
   軸を中心に回動する回動片と、一端にＵ字状の電
   気接点部を形成した短冊形端子と、上記短冊形端
   子のＵ字状部とは反対側をＬ字状に曲げたＬ形端
   子を有し、かつスイツチポジシヨン数、回路構成
   に従つて上記スイツチ本体ベースに上記回動片の
   軸心と同心に配列して固定されるスイツチ部と、
   上記スイツチ部の短冊形端子が結合されて車室内
   灯を固定するネジにより車体に電気的に接続され
   るアース端子とを具備し、スイツチポジシヨン
   数、回路構成に従つて短冊形端子とＬ形端子の数
   と配列が自由に設定できかつ、短冊形端子の先端
   はアース端子にハンダ付けされ、車室内灯の取付
   ネジを経て車体にアースされるように構成した自
   動車の車室内灯用スイツチ装置。